女性の自殺2年ぶり増 コロナ禍の労働環境が影響か
2021年11月2日(火) 12:30 テレビ朝日
去年1年間で自殺した人はおよそ2万1000人で、2年ぶりに女性の自殺者が増えました。なかでも、働く女性の割合が多くなっていて、新型コロナで労働環境の変化が影響した可能性があるとみられています。
厚労省が2日発表した自殺対策白書によりますと、去年1年間の自殺者は2万1081人で、前の年よりも912人増えました。
男性は11年連続で減り続けていますが、女性は2年ぶりに増加しました。
女性について過去5年間の平均と比べると、職業別では「被雇用者・勤め人」が381人増えていたほか、理由も「勤務問題」が最も増えました。
厚労省は、コロナ禍で労働環境の変化が影響した可能性があると分析しています。
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働く女性、児童生徒で増加 自殺対策白書
2021年11月2日(火) 10:54 産経新聞
政府は2日、令和3年版自殺対策白書を閣議決定した。白書では新型コロナウイルス感染が拡大した昨年の自殺状況を分析。過去5年間の平均と比較した結果、働く女性の自殺が375人増えて1698人となり、児童生徒でも140人増の499人になったことが判明した。女性の自殺原因では「勤務問題」が3割以上増加。児童生徒の自殺は一斉休校明けなどの学校再開時期に急増するなど関連性がうかがえた。長期に及ぶコロナ禍で深まる孤独や孤立などの社会問題が背景にあるとみられている。
昨年の自殺者数は2万1081人(前年比912人増)で、男性は11年連続減の1万4055人となった一方、女性は前年比935人増の7026人と2年ぶりに増加した。
過去5年平均比で女性の自殺を年代別でみると、20歳未満が120人増、20・30代261人増、40・50代134人増。働く女性では「自営業・家族従業者」は微減だったが、「被雇用者・勤め人」が381人と大きく増加した。「その他無職者」は98人減、「主婦」は70人減だった。
遺書などから推定された女性の自殺原因・動機では「勤務問題」が34・8%増加。内訳は「職場の人間関係」が123人(39人増)、「職場環境の変化」が48人(24人増)だった。働く女性の自殺が増加した背景について、厚生労働省の担当者は「非正規で働く女性が多く、雇用の問題が要因の1つになった」との見方を示した。
また、児童生徒の自殺者の推移は、社会の動きとの関連がうかがえた。昨年3月2日の一斉休校要請に合わせて週10人超から急減。だが、全国的に学校が再開されるようになった6月には一転して増加し、週15人を超えた。夏休み明けの9月中旬には週20人超となったほか、進路の検討が始まるとされる11月にも増加に転じた。
《カウンセラー松川のコメント》
新型コロナウイルス感染症で社会の様々な状態が変化している時期だけに
この影響が無いとは言えませんが、明確な分析には至っておりません。
10月に緊急事態宣言等の全面解除になり、社会が元に戻りつつあるので
来年以降の数値の変化を見ることで推測の正確性が増すと思われます。
厚生労働省の令和3年版自殺対策白書サイトはこちらです。
令和3年版自殺対策白書|自殺対策|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
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