2017年8月4日金曜日

宮城の消防士自殺「パワハラ原因」両親が消防事務組合に損賠求め提訴

宮城の消防士自殺「パワハラ原因」
両親が消防事務組合に損賠求め提訴


2017年8月4日(金) 11:20 産経新聞

 

 宮城県の塩釜地区消防事務組合(同県塩釜市尾島町)の利府消防署(利府町利府)に勤務していた消防士、児玉淳さん=当時(23)=が自殺したのは上司のパワーハラスメントが原因だとして、児玉さんの両親が3日、同消防事務組合に9千万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。

 訴状などによると、児玉さんは平成22年4月に同組合に採用され、24年4月に利府消防署に配属。署内の配置転換があった25年4月以降、上司3人から机を蹴りながら叱責されたり、仕事のやり方を教えなかったりといったパワハラを受けたという。児玉さんは署長と副署長にパワハラを訴えたが改善されず、児玉さんは同7月に鬱病の診断を受け休職、10月に自殺した。

 両親は地方公務員災害補償基金県支部に公務災害を申請したが、同支部は平成27年10月に公務外と判断。両親は不服を申し立て、同支部は28年10月、公務外認定を取り消し、上司のパワハラと児玉さんの自殺には因果関係があり、公務災害だと認定した。

 児玉さんの両親は3日、仙台市内で会見し、父(69)は「パワハラをこの世からなくしたいと思い、夢半ばで旅立った淳のためにも(勝訴を)勝ち取りたい」と訴え、母(56)は「当事者からの謝罪は一切ない。かけがえのない息子の命をなんだと思っているのか。親として許さない」と涙ながらに声を震わせた。

 提訴を受け、同事務組合は「パワハラの有無については、事実確認中。それ以上は訴状が届いておらず、お話しできない」とのコメントを出した。


《カウンセラー松川のコメント》

パワハラ被害の訴えに対し、何もしなかった署長と副署長。
職務放棄と言うパワハラ加害者と同罪です。
被害者がどの様な方だったかは分かりませんが、
例えどんなに仕事が出来ない無能者だったとしても、
その人に対してパワハラをして良い理由にはなりません。
日本の雇用システムからすれば、配置で調整するしかありません。
それを嫌がらせで鬱憤を晴らし、上司は黙認する様であれば、
それは無法状態であり、加害者や上司こそ真の無能者として追放するべきです。
鬱病と職場に関連性があるからこそ公務災害と認められたのに、
今更「パワハラの有無については、事実確認中」とコメントも、
余りにも頭の悪いコメントに呆れてしまいました。
こんなコメントを出す程度なので、こんな事案に至ったのかも知れません。

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