2026年2月13日金曜日

▼能美市長「信頼損ねた」 職員パワハラ自殺、町会連でも謝罪 市役所に

能美市長「信頼損ねた」 職員パワハラ自殺、町会連でも謝罪 市役所に

 

2026年2月13日() 5:00 北國新聞

 

 ●「なぜ公表が遅れたのか」

 

 能美市で昨年10月、市職員が上司からパワーハラスメントを受けて自殺した問題で、井出敏朗市長は12日、市町会連合会の総会に出席し、あらためて謝罪した。「皆さまに大きな不安を与え、市政に対する信頼を損ねた」と深々と頭を下げた。公表した10日の会見以降、市には「なぜ公表が遅れたのか」といった批判や苦情の電話、メールが35件ほど寄せられ、職員が対応に追われている。

 

 「本当に申し訳ございませんでした。信頼回復と職員が安心して働ける職場づくりへ私自らが先頭に立っていきます」

 

 市辰口福祉会館で開かれた会合で、井出市長が謝罪を口にすると、来賓席に座っていた飯田重則副市長、横関達人市教育長も立ち上がり、そろって頭を下げた。会合に同席した市幹部も一様に沈痛な表情を浮かべた。

 

 総会は新年度事業計画などの承認が中心で、出席者からパワハラ事案が話題に上がることはなく、井出市長は懇親会に参加せず、会場を後にした。

 

 市によると、この問題について、12日夕までに電話約20件、メール15件が寄せられている。「公僕としてしっかり対応すべき」「二度と繰り返すべきでない」などといった内容で、批判のほか、市として対応の改善を求める意見もあった。

 

 同日開かれた市議会常任委員会では、横関教育長が冒頭、この問題に触れ「学校でも教職員の心のケアやハラスメントに対し、十分に注意していく」と説明した。

 

  ●時間外申請しづらく、遺書に「嫌味言われ」

 

 市の第三者委員会がまとめた報告書によると、亡くなった市職員は上司から「残業三兄弟」と呼ばれるなどのパワハラを受けていた。昨年4月の時間外勤務は37時間に上った。5月は73時間、6月は14時間とされていたが、本人が訴えていた業務のひっ迫状況などと照らし合わせ、報告書では「勤務実態よりも過少申請されている」としている。

 

 職員の遺書にも「時間外申請が非常にしづらい環境(4月・5月は時間外申請に対して嫌味をたくさん言われており申請する気がなくなった)」などと記されていたという。

 

 この上司は部下の職員らに対し、「時間外を申請しなければいいとあなた方は思っているかもしれないが、残業している間、光熱水費がかかっているからね」とも述べていた。

 

 市は今後、再発防止に向けて全庁でのハラスメント実態調査を実施する。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2月10日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: “残業隠し”を強要し「残業三兄弟」と揶揄 職員自殺で上司のパワハラ認定 石川・能美市
これの続報です。


2026年2月10日火曜日

▼宮城県議会議員が対象 パワハラ研修会

宮城県議会議員が対象 パワハラ研修会

 

2026年2月10日() 19:10 東日本放送

 

 ハラスメントを未然に防ごうと、宮城県議会議員のハラスメントに対する理解を深める研修会が行われました。

 

 研修会には県議会議員と職員ら約60人が参加しました。

 

 栗原さやか弁護士「組織風土の中でパワハラがまん延していて自由な意見が言いづらい結果、何かあった時におかしいんじゃないと言い合う牽制機能が働かなくなっている」

 

 地方議会におけるハラスメントが社会問題化していることから解された研修会で、議員ら、実例の確認や質疑応答などを通して、ハラスメントについて理解を深めていきました。

 

 佐々木幸士議長「自分の言動や感情のセルフコントロール力を高めていくことの必要性を、研修を踏まえて改めて感じさせていただきました」

 

 県議会は、研修会であらゆるハラスメントの防止に努めていきたいとしています。

“残業隠し”を強要し「残業三兄弟」と揶揄 職員自殺で上司のパワハラ認定 石川・能美市

“残業隠し”を強要し「残業三兄弟」と揶揄
 職員自殺で上司のパワハラ認定 石川・能美市

 

2026年2月10日() 17:45 北陸放送

 

石川県能美市は、総務部に勤めていた職員が去年10月、上司からのパワーハラスメントを受け、自殺したと明らかにしました。市は、上司が部下の残業を知りながら申請を認めないなど、不適切な指導を行っていたと認め、停職6か月の懲戒処分としました。

 

井出市長「市民の皆様はじめ多くの皆様の市政に対する信頼を大きく損ねたことにも深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございません」

 

能美市の井出敏朗市長らは10日夕方、市役所で記者会見を開き、総務部に勤めていた職員が去年103日に自ら命を絶ったことを明らかにしました。

 

職員が亡くなる3日前に別の職員からパワハラに関する申し立てがあったことから、市が設置した第三者委員会が職員への聞き取り調査を進めていました。調査報告によりますと、上司だった課長級の職員は、死亡した職員を含む3人に「残業三兄弟」というあだ名をつけたり、時間外勤務を知りながら申請を認めず「月30時間を超えないように」など、不適切な指導を行っていたということです。

 

市は、一連の行動がパワーハラスメントに当たると認定し、上司を26日付で停職6か月の懲戒処分としました。

 

第三者委員会は市に職員の勤怠管理のチェック体制の徹底や、内部通報制度の設置などを提言し、再発防止を求めています。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

部下は自ら命を絶つ
…「残業三兄弟」と呼ぶなど市役所で“パワハラ”
課長級職員を停職6か月の懲戒処分

 

2026年2月10日() 18:18 石川テレビ

 

部下に対してパワーハラスメント行為を繰り返したとして、能美市は総務部の課長級職員を停職6カ月の懲戒処分にしました。ハラスメントを受けた部下は、自ら命を絶っています。

 

能美市・井出市長:

「本当に申し訳ございません」

 

26日付で停職6カ月の懲戒処分を受けたのは能美市総務部の課長級職員です。能美市によりますと、この職員は、時間外勤務を行っていた部下を「残業三兄弟」などと呼び、事前申請のない時間外勤務を受け付けなかったほか本人の同意なく個人的でセンシティブな情報を他の人に伝えるなど5つのハラスメント行為があったということです。

 

被害にあった職員は去年9月、総務課に届け出ましたが、その3日後、自ら命を絶ったということです。

 

能美市は今後、勤怠管理のチェック体制の構築や内部通報制度の設置などを

検討するとしています。

 

 

厚労省は電話やSNSなど相談窓口の利用を呼びかけています。

悩みや不安を抱えて困っているときには、一人で抱え込まず相談して下さい。

「こころの健康相談統一ダイヤル」0570064556

 

 

 

石川・能美市職員の自死 原因は“上司パワハラ”
 上司停職6か月の処分 市長らも給与3か月減額に

 

2026年2月10日() 18:27 テレビ金沢

 

去年10月、石川県能美市の職員が自ら命を絶ったのは、上司のパワーハラスメントが原因だとして、市は亡くなった職員の上司を停職6か月の処分とし、市長が会見を行いました。

 

能美市・井出 敏朗 市長:

「本当に申し訳ございません」

 

停職6か月の処分となったのは、能美市総務課の課長級の職員です。

 

能美市によりますと、去年9月に「職場の中で課長がハラスメントに該当する言動がみられる」などと内部申告があり、調査を実施。

 

調査開始の翌日、総務部の職員が自ら命を絶ち、その後、第三者委員会が設置され、1月に調査結果が報告されました。

 

報告書によると、処分された職員はミーティングで部下らに対し「時間外が多いのは作業が遅いからだ。事前申請のない残業は受け付けない」などと周知。

 

また、亡くなった職員を含む3名に対し「残業3兄弟」と呼ぶなど、5つの行為がハラスメントに認定されました。

 

能美市・井出 敏朗 市長:

「本事案を極めて重く受け止め、二度と繰り返されぬよう相談体制を見直し、すべての職員が安心して働くことができる職場環境の実現に向け、私自らが先頭にたち取り組んでいきたい」

 

能美市は総務部長をはじめ市長・副市長の給与を3か月減額し、年度内にも再発防止策について取りまとめるとしています。

 

 

 

石川・能美市職員がパワハラ受け自殺「残業三兄弟」とも
 第三者委が上司のパワハラ認定 停職6か月の懲戒処分

 

2026年2月10日() 21:53 東京放送

 

石川県能美市の職員が上司から「残業三兄弟」とあだ名をつけられるなどのパワハラを受けて自殺していたことが分かりました。

 

石川県能美市の総務部に勤務していた職員は、上司だった課長級の職員から残業時間を過少に申告するよう求められたうえ、他の2人と合わせて「残業三兄弟」というあだ名をつけられ、去年10月に自殺しました。

 

外部の第三者委員会は、上司によるパワハラが自殺につながったと認め、能美市は上司を今月6日付で停職6か月の懲戒処分にしました。

 

井出敏朗市長は相談体制の見直しや管理職の研修を通して再発防止に取り組むとしています。

 

 

 

上司「隠れ残業」迫る 能美市パワハラ5件認定 部下自殺後も異動なく

 

2026年2月11日() 5:00 北國新聞

 

 能美市の職員をパワーハラスメントで自殺に追い込んだ上司は、課内の部下に対し、「業務が遅いのは事務作業が遅いから」などと指導し、時間外勤務を知りながら残業時間を申告しづらい状況にしていた。10日、市役所で会見した井出敏朗市長は「職員が自らの命を絶ったことを私自身、反省していかなければならない」と厳しい表情を浮かべ、再発防止に努めるとした。

 

 第三者委員会は、上司によるパワハラを5件認定している。

 

 昨年4月に管理職に昇任した上司は、自殺した職員を含め3人の職員に対して「残業三兄弟」というあだ名を付けて呼んでいた。3人は昨年4月の時間外勤務時間が月37時間を超えていた。

 

 職員が勤めていた部署は課長を含めて全5人。2024年度に2人が退職して人員が入れ替わり、在籍年数の長かった自殺した職員は業務内容をよく理解していたため負担が増えていったという。

 

 上司は別の職員には、業務指示をする際、複数回にわたって「どうせすぐ忘れると思うけど」という言葉を発した。第三者委は、発言を受けた職員や周囲で聞いていた職員が強い不快感を示し、職場環境が悪化したとしている。

 

 会見では、職員が昨年5月末に同僚に相談した後や、自殺した後も、上司を処分・異動させず同じ職場で管理職として職務に当たらせていたことが分かった。この部署にいた職員の1人は、この上司と同じ場所で勤務したくないと申し出て、別の場所に移り業務を続けていた。

 

 上司は管理職が部下への接し方や評価のあり方などを学ぶ「人事評価者研修」を受けていなかった。本来参加させるべきだったが、総務担当者のミスで抜けていた。

 

 報告書で第三者委は、再発防止策として▽人員配置について、職務の性質や事情を踏まえた多面的・丁寧な検討を行うこと▽職員が働きやすい職場環境を整え、職員のケアへの実効性を高められるよう努めること―など五つの項目を提言した。

 

 会見で市側は、職員が安心して連絡できる内部通報体制を整備し、実効性あるものにするとし、管理者には時間外勤務について、あらためて指導し、風通しのよい職場を目指すとした。

 

 井出市長は職員が自殺した昨年10月に総務部長とともに遺族の自宅を訪れ、謝罪したと明かした。全庁的に組織上の問題があるかとの質問には、「仕事がうまくいかず悩んでいる職員がいると把握しているが、パワーハラスメントが起きているかというと、そうではないと思っている。二度と起こさないのが私に与えられた責務だ」と否定した。

 

 

 

パワハラで能美市職員自殺
 上司から「残業三兄弟」 市長「心からおわび」

 

2026年2月11日() 5:00 北國新聞

 

 能美市は10日、総務部に所属していた職員が上司から「残業三兄弟」と呼ばれるなどのパワーハラスメントを受け、昨年10月に自殺していたと発表した。市役所で記者会見した井出敏朗市長は「極めて重く受け止めている。事態を防げなかったことに、亡くなられた職員、ご遺族に心からおわび申し上げます」と謝罪した。

 

  ●停職6カ月の懲戒

 

 市は6日付で上司を停職6カ月の懲戒処分とし、井出市長は管理監督責任を取り、給与を3カ月間20%減額する。飯田重則副市長は3カ月間10%、橋場和彦総務部長は3カ月間10%の減給とする。

 

 市や市が設置した第三者委員会がまとめた報告書によると、上司は亡くなる前、別の職員2人と合わせて「残業三兄弟」と呼んだほか、課員全員に事前申請のない時間外勤務の実績申請を受け付けないと伝えるなどした。

 

 職員が残した遺書には「『非効率的な仕事は改善しろ、それは時間外業務とは認めない』と指示され、時間外申請が非常にしづらい環境」「急に仕事を指示してくるのに上司基準で少しでも遅いと『遅いので代わりにやりました』と責めてくる」といった記述があった。

 

 職員は昨年103日に自殺した。同年5月末と6月初めに「最近死にたいと考えている。業務が回らない」と同僚に相談。別の上司との面談を経て、カウンセリングが実施されたが勤務状況が特段変化することはなかった。

 

 930日に同僚が上司のハラスメントを総務課に申し立てた。102日に庁内での聞き取り調査が始まったが、自殺した職員は調査に応じなかった。同22日に第三者委員会が設置され、今年122日に調査結果報告書が市に提出された。

 

 上司は、自殺した職員とは別の職員に対してもパワハラを行っていた。業務指示をする際、「どうせすぐ忘れると思うけど」と付け加えたり、職員のプライバシーに関わる事案を不特定多数の職員が出入りする場所で告知したりした。第三者委は全5件のパワハラを認めている。

 

 

 

市職員がパワハラ原因で自殺、上司を停職6か月処分
…遺族「市は職員を大切にして」

 

2026年2月11日() 10:30 読売新聞

 

「日頃から嫌味」「残業三兄弟とあだ名を」

 

 石川県能美市は10日、総務部の職員がパワーハラスメントが原因で自殺していたなどとして、上司の課長級職員を停職6か月の懲戒処分としたと発表した。市が公表した第三者委員会の調査報告書によると、遺書には「上司が日頃から嫌味を言ってくる」「残業三兄弟というあだ名(で呼ばれた)」などと記されていたという。

 

 市は昨年9月、パワハラに関する内部通報を受けて聞き取り調査を開始。▽自殺した職員ら3人を「残業三兄弟」と呼んだ▽職員に業務指示する際に「どうせすぐ忘れるだろうから」と言葉を添えた▽本人の同意なく極めて個人的かつセンシティブな情報を外部者に告知▽部下に時間外勤務の上限を月30時間と指導し、事前申告のないものは受け付けないと宣言――などの行為をハラスメントと認定した。

 

 調査報告書によると、亡くなった職員は、前年度に退職した2人の積み残し業務を含めて負担が増えていた。一方で、時間外勤務に関しては勤務実態よりも過少申告されていた。

 

 井出敏朗市長は記者会見で「上司によるパワハラが原因とされ、事態を防げなかったことに、亡くなられた職員、ご遺族の皆様に心よりおわびを申し上げます」と謝罪し、市長、副市長の給与を3か月減額するとした。

 

 亡くなった職員の遺族は読売新聞の取材に「市には職員を大切にして、再発防止に向けてしっかり対応してほしい」と話した。

 

 

 

【前編】上司から「残業三兄弟」と呼ばれて 職員自殺の真相
 石川・能美市「パワーハラスメント」第三者委員会の報告から

 

2026年2月11日() 17:07 北陸放送

 

■上司のパワハラで、職員が自らの命を絶った

 

石川県能美市で起きたパワーハラスメント。202510月、1人の職員が自ら命を絶った。その背景には、上司による執拗なハラスメントと、組織的な労務管理の失態があった。第三者委員会が調査した報告書からは、「残業三兄弟」と呼ばれ、適切な残業申請すらできない環境で追い詰められていく職員たちの姿が浮かび上がる。私たちは、この報告書から何を学ぶべきなのか。

 

■「残業三兄弟」…あだ名に潜む暴力性

 

能美市総務部の課長が部下に付けた「残業三兄弟」というあだ名。一見すると、単なる冗談のように聞こえる人もいるかもしれない。しかし、第三者委員会はこれを明確な「ハラスメント」と認定した。

 

対象となったのは、自殺した被害者、そして被害者の同僚2人の3人。残業が多いという理由で、直属の上司からこう呼ばれ続けた。当事者たちは「時間外申請をする気が失せた」と証言している。

 

報告書は指摘する。「このような呼び方をする業務上の必要性はない」「相手の就労状況を揶揄する印象を持つ表現であることは明白」。職務に関連した発言であり、抵抗できない上下関係の中で繰り返されたこの言葉は、職員たちの尊厳を傷つけ、職場環境を確実に蝕んでいった。

 

■「どうせすぐ忘れると思うけど」能力を否定する言葉の暴力

 

上司のハラスメントは、言葉による能力の否定にも及んだ。同課に配属されて間もない職員に対し、業務指示をする際、複数回にわたってこう言い放った。

 

■「どうせすぐ忘れると思うけど」

 

職員は当時、新しい職務に不慣れで、日々の業務について逐一報告や相談をするよう指導されていた。そんな関係性の中で投げかけられたこの言葉は、まだ実行もしていない業務に対して、あらかじめ「できない」というレッテルを貼るものだった。

 

第三者委員会は「指示を受けた職員が実際の指示業務を行う前から、当該職員の能力を否定する内容」と認定。仮に叱咤激励の意図があったとしても、「業務を遂行するための手段として不適当」と断じた。周囲で聞いていた職員たちも強い不快感を示しており、職場全体の空気が悪化していたことが分かる。

 

30時間の壁 歪められた時間外勤務の実態

 

最も深刻だったのは、時間外勤務に関する誤った指導だ。上司は課員たちに対し、「時間外申請は月30時間を超えないように」と繰り返し指導した。そして20257月には、全課員へのメールで「事前申請の無い実績申請は受付しません」と宣言した。

 

しかし、能美市の規定では、事前申請が原則とされているものの、実績申請も認められている。上司の運用は、明らかに市の方針を逸脱していた。

 

その結果、何が起きたか。自殺した被害者の時間外勤務実績を見ると、4月が37時間だったのに対し、5月は7.3時間、6月は14時間と激減している。しかし、パソコンの操作記録を見ると、深夜まで作業していながら申請がない日が多数認められた。

 

職員は証言する。「休日や夜の会議出席など、明確な時間外勤務以外は申請を行わなくなった」。「4月の実績が出た時点で『申請は30時間を超えないように。業務が遅いのは事務作業が遅いから』と指導された」と明かす。

 

第三者委員会は、この運用について「管理職として適正な労務管理に関する職責を放棄するもの」「悪質であり違法性を認め得る」と厳しく批判した。

 

■自動販売機前での異動告知 配慮を欠いた"公開処刑"

 

20259301730分頃。上司は、職員を課の執務室向かいにある自動販売機の前に呼び出した。そして「満面の笑み」でこう告げた。

 

■「101日から別の課に異動になります」

 

異動という、本来であればプライバシーに配慮すべき情報を、不特定多数の職員が出入りするオープンスペースで告知する――。職員は「庁舎内の誰に聞かれるかわからないという不安を強く抱いた」と述べている。

 

上司は「執務室内で告知すると周囲の職員の耳に入るから配慮した」と弁明したが、報告書は「個室や隣接する大会議室もある。適切な場所がありながら、オープンスペースである自動販売機前を選択したことは不適切」と指摘。業務を遂行するための手段として不適当であり、ハラスメントに該当すると認定した。

 

さらに悪質だったのは、職員の異動理由を外部者に漏らした点だ。927日、防災フェスタの準備中、上司は防災センター職員に対し、職員の極めて個人的でセンシティブな情報を、本人の同意なく話していた。その場に職員本人もおり、「センター職員とも気まずい空気になった」という。

 

第三者委員会は「極めて悪質であり違法性も認め得る」と、最も厳しい表現で非難している。

 

【後編】「職員が自らの命を絶った」理由…に続く

 

 

 

【後編】上司から「残業三兄弟」と呼ばれて
 職員自殺の真相 石川・能美市「パワーハラスメント」第三者委員会の報告から

 

2026年2月11日() 17:12 北陸放送

 

■職員の死「主な理由は上司のパワハラ」

 

2025103日、職員は自ら命を絶った。遺書には「2025101 5:21」という日時が記され、死を選んだ「主な理由」として、こう綴られていた。

 

「上司が日頃から嫌味を言ってくる」「『残業三兄弟』というあだ名」「時間外申請が非常にしづらい環境」「急に仕事を指示してくるのに上司基準で少しでも遅いと『遅いので私が代わりにやりました』と責めてくる」

 

職員は前年度、充実した仕事ぶりを評価されていた。人事評価シートには、自身の業務について「上出来である」とのコメントを残し、「業務を遂行する際には、課内・上司に報告・相談した上で行った」と記していた。

 

しかし、2025年度の中間評価シートは一変する。4項目に自己評価「C」を付け、「報告漏れや報告遅れ」「無断欠勤」「業務上の情報共有の不足」といった理由を挙げた。前年度のコメントとの落差は、歴然だった。

 

■職員「死にたい」と相談も…

 

転機は5月末から6月初頭だった。職員は、同僚の職員2人に対し、「最近死にたいと考えている。業務が回らない」と相談していた。この情報は部長にも共有され、カウンセリングを勧めることになったが、上司が実際に受診したか確認したのは821日。その間、職員のメンタルヘルスに実質的な関心が払われることはなかった。

 

825日、職員は災害時応援協定の調印式当日に無断欠勤した。家族が車内で汗だくになり、正常ではない様子の本人を発見した。翌日出勤し、課員に謝罪したものの、同僚は「明らかにおかしく、マウスをただ動かしているだけの状態だった」と証言している。

 

それでも、業務体制の抜本的な変更はなされなかった。担務の変更は決まったが、実施は101日からの予定だった。

 

■パワハラで職場環境が悪化

 

第三者委員会は結論づける。「職員の死去は、上司によるハラスメントによって生じた職場環境の悪化、時間外勤務を認知していながら適切に申請をさせず勤怠管理が不適切であった点、担務の調整などを適時に実施せず職員の安全配慮にあたることを怠った点にその原因がある」

 

■組織が変わらなければいけない

 

第三者委員会は、再発防止のため5つの提言を行った。人員配置の多面的検討、管理職への継続的研修、人事評価者研修の徹底、勤怠管理のチェック体制構築、そして内部通報制度の整備だ。

 

報告書は指摘する。「上司の問題性は令和6年度から当課内で認知されていた」。それでも組織的対応が遅れた責任は、部長を含む管理層にある、と。

 

1人の命が失われた後では、遅すぎる。しかし、この悲劇から学び、同じ過ちを繰り返さないために、私たちは何をすべきか。報告書が投げかける問いは、能美市だけのものではない。すべての職場に突きつけられている。

 

■能美市・井出敏朗市長が謝罪

 

◇能美市・井出敏朗市長…「昨年10月上旬に総務部に所属する職員が自ら命を絶つ事案が発生しました。事実関係の解明に向け、第三者委員会で調査した結果、上司によるパワーハラスメントが原因とされ、事態を防げなかったことに、亡くなられた職員、ご遺族の皆様に心よりお詫び申し上げます。また、市民の皆様はじめ、多くの皆様の市政に対する信頼を大きく損ねたことにも深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございません。本事案を極めて重く受け止め、二度と繰り返さぬよう、相談体制の見直し、管理職研修の充実など、すでに着手している。引き続き、市民の皆様の信頼回復と、すべての職員が安心して働くことができる職場環境の実現に向け、私自らが先頭に立ち、取り組んでいきたいと思っており、ご理解、ご協力を賜りますようお願いをいたします。本当に申し訳ございませんでした」

 

 

 

上司パワハラで石川・能美市職員が死亡
 市の対応は? ハラスメント専門家が指摘
 

 

2026年2月11日() 18:33 テレビ金沢

 

上司からパワハラを受け石川県能美市の職員が自ら命を絶った問題。市の体制や調査に問題はなかったのでしょうか。専門家に聞きました。

 

10日、緊急会見を開いた石川県能美市の井出市長。

 

去年10月、能美市の総務部の職員が上司からのパワハラを苦に、自ら命を絶っていたこを明らかにしました。

 

第三者委員会の報告書によると、パワハラを行っていた上司は去年4月に管理職に昇任。

 

自ら命を絶った職員を含む3人の職員を「残業三兄弟」というあだ名をつけて呼び、その3人は4月の時間外勤務が37時間を超えていました。

 

亡くなった職員は5月末と6月初めに「 最近死にたいと考えている。業務が回らない」と同僚に相談。

 

825日には無断欠勤し、家族に保護されたときには正常な様子ではなかったということですが、翌日には家族の意向を押し切り、出勤していたということです。

 

その後、別の上司との面談やカウンセリングが行われましたが、勤務状態は変わらず、去年930日に同僚が上司のハラスメントを総務課に申し立てました。

 

そして102日に聞き取り調査が始まりましたが、亡くなった職員は調査に応じずその翌日、自ら命を絶ちました。

 

市の対応に問題はなかったのか。

 

自治体などのハラスメント対策を行う専門家は…

 

日本ハラスメント協会・村嵜 要 代表理事:

「具体的に死にたいっていうような話が出ている時点で、一般的にはすぐに休職させてあげるのが一番理想的でして、やっぱりずっと我慢してきて、それを打ち明けること自体も相当、悩んだ末のことだったと思うので」

 

さらに、不可解な点があると指摘します。

 

日本ハラスメント協会・村嵜 要 代表理事:

「あくまでこれは一般的な話になるんですけど、ハラスメントで悩んでて調査が開始されると、やっと調査が開始されたというところで、ひとつ安心につながったりもするんですけども、今回のケースでいうと、調査の開始翌日っていうところだったので、そこはすごく気になるところ。調査が開始するまでのプロセスに、市側として何か問題はなかったのか」

 

そして、もしハラスメントを受け悩んでいる人に対しては、記録をとり続け、通報窓口や信頼できる方に相談してほしいとしています。

 

 

 

「残業三兄弟」と揶揄の職員は自殺
…市役所でパワハラ サービス残業に対しては「光熱水費かかってるから」

 

2026年2月11日() 18:41 石川テレビ

 

石川県の能美市役所で上司のパワハラによって職員が自殺した問題。亡くなった職員がいた部署は、能登半島地震などで職員が退職し、業務量が増えていたにもかかわらず、上司が「残業3兄弟」と呼んで残業をつけさせないようしていた事がわかりました。

 

能美市 井出敏朗市長:

「本当に申し訳ございません」

 

10日、深々と頭を下げた能美市の井出市長。市のトップが陳謝したのは、パワハラで市の職員が自殺したからです。

 

第三者委員会の報告書によると、亡くなった職員の部署は、課長級職員以下5人。パワハラを行ったとされる課長級職員は、部下に「残業三兄弟」とあだ名をつけていたそうです。

 

報告書によると能登半島地震などの業務で、この部署では昨年度中に2人が退職。今年度になって人は補充されたものの経験者ではないことから、亡くなった職員をはじめ元いた職員に業務が片寄っていたと言います。にもかかわらずこの上司は、月30時間を超える時間外勤務については事前の申請がないと受け付けないと宣言。それでもサービス残業を続ける職員に対し

 

「時間外を申請しなければいいとあなた方は思っているかもしれないが、残業している間、光熱水費がかかっているからね」などと述べたそうです。

 

2025930日に同じ課の別の職員が総務課にパワハラについて相談。しかしその3日後、職員が自殺してしまいました。

 

市はその後、第三者委員会を設置。第三者委員会は、この上司の5つの行為をパワハラと認定し、パワハラによって職員が自殺したと結論づけました。課長級職員は26日付で、停職6カ月の懲戒処分となりましたが、市はこの職員の氏名や年齢、性別について公表していません。

 

能美市 総務部 橋場和彦部長:

「あくまで今回の事案につきましては市役所内部の事案と考えていますので、社会的影響(が大きい事案)の対象には当てはまらないという考え方です。」

 

能美市では今後、全職員に無記名のアンケートをとり、他に同様のハラスメント行為がないか調査する方針です。

 

 

 

「残業三兄弟」と残業申請しづらい環境に
…石川・能美市職員死亡「上司が嫌み」遺書

 

2026年2月12日() 10:33 テレビ朝日

 

石川県能美市は10日、総務部に勤めていた職員が上司からのパワーハラスメントを受け、去年10月に自殺していたことを明らかにしました。

 

 市が設置した第三者委員会の調査報告によりますと、上司だった職員は亡くなった職員を含む3人を「残業三兄弟」とあだ名で呼んだほか、事前申請のない残業は受け付けないと宣言していたということです。

 

 職員が残した遺書には、「上司が日ごろから嫌みを言ってくる」「時間外申請が非常にしづらい環境」などの言葉が並んでいたということです。

 

 市は一連の行動がパワーハラスメントにあたるとして、上司を停職6カ月の懲戒処分としました。

 

 能美市の井出敏朗市長も管理責任を取り、給与を3カ月間20%減額するということです。


《カウンセラー松川のコメント》

「残業を恣意的に承認しない」「悪意あるあだ名で呼ぶ」
この様なことから職員を死に追いやりながら、停職で済む職場。
部下を間接的に殺しているも同然なのですから、
上司としての資格は無いです。
懲戒処分による降格が不可能ならば、
上司としての能力に欠けているのは間違いないので、
分限処分にするべきでしょう。
あまりにも軽過ぎる処分なのは、加害者が権力者なのでしょう。

被害者や御遺族の皆様へ
この職場に自浄能力は期待出来ません。
懲らしめの為にも損害賠償請求をした方が良いと思います。


2026年2月6日金曜日

消防署員自殺、上告棄却 最高裁、山口・宇部

消防署員自殺、上告棄却 最高裁、山口・宇部

 

2026年2月6日() 17:45 共同通信

 

 最高裁第3小法廷(石兼公博裁判長)は、山口県宇部市の消防署員松永拓也さん=当時(27)=が2019年に自殺したのは上司のパワハラなどが原因だとして、両親が宇部・山陽小野田消防組合に計約1億円の損害賠償を求めた訴訟で、両親の上告を退ける決定をした。4日付。

 

 パワハラを一部認定しつつ自殺の責任はないとして、消防組合に200万円の支払いを命じた一審山口地裁判決と二審広島高裁判決が確定した。

 

 判決によると、松永さんは11年に宇部市消防本部(当時)の職員となり、宇部中央署員だった191月、職場のパワハラ問題を訴えた遺書を残し、アパートで死亡しているのが見つかった。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

山口・宇部中央消防署で職員が自殺したのはパワハラなどが原因だとして遺族が組合を訴えた裁判
 自殺とパワハラの因果関係を認めなかった判決が確定 最高裁が上告棄却

 

2026年2月8日() 12:10 東京放送

 

山口県宇部市の消防署に勤務していた男性職員が自殺したのは上司のパワハラなどが原因だとして、遺族が宇部・山陽小野田消防組合に賠償を求めた裁判で、最高裁は遺族側の上告を退ける決定をしました。

 

決定は4日付で、組合側に200万円の賠償を命じた一方で、パワハラと自殺の因果関係を認めなかった12審判決が確定しました。

 

この裁判は、宇部中央消防署に勤務していた松永拓也さん(当時27)が20191月に自殺し、遺族が「パワハラ行為などを黙認し、適切な対処を行わなかったことが原因」などとして、宇部・山陽小野田消防組合におよそ1800万円の賠償を求めたものです。

 

1審の山口地裁は一部のパワハラを認定した一方で、自殺との因果関係は認めず、「松永さんが受けた精神的苦痛は小さいとは言えない」として、組合側に200万円の賠償を命じました。

 

遺族は判決を不服として控訴しましたが、2審の広島高裁は1審判決を支持し、控訴を退けていました。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2024年11月8日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 消防パワハラ訴訟、署員の両親側が上告 地裁判決は賠償命じるも自殺との因果関係認めず
これの続報です。
報道からの受け止め方しか出来ませんが、
加害者へはパワハラと自殺の因果関係を認めた上での懲戒処分でありながら、
裁判では認めないというバランスを欠いた判決が確定していることに疑問です。
この判決を援用すれば、加害者は被害者の自殺とは無関係となり、
自身への懲戒処分が不当であったとの訴えも可能となります。

御遺族の皆様へ
言葉がございません。
一、二審の判決を支持した裁判官の考えに納得出来ないのは私も同様です。