2020年8月10日月曜日

「お前はあほか」労働紛争で「いじめ・嫌がらせ」相談最多542件 徳島労働局19年度

「お前はあほか」労働紛争で「いじめ・嫌がらせ」相談最多542
 徳島労働局19年度

 

2020年8月10日(月・祝) 17:12 徳島新聞

 

 労使間のトラブルを扱う個別労働紛争解決制度で、2019年度に徳島労働局に寄せられた「いじめ・嫌がらせ」の相談は前年度を137件上回る542件となり、記録が残る10年度以降で最多を更新した。労働局は「人手不足で業務負担が増し、多くの労働者がストレスを抱えている。パワハラが労働問題だとの認識も広がり、声を挙げる人が増えた」と分析している。

 

 労働局によると、「いじめ・嫌がらせ」の相談では「上司から『給料泥棒。その仕事量でよく会社に来られるな。辞めてしまえ』と暴言を吐かれた」「店長から『お前はあほか、日本語分かるんか』と言われた。店長は客の前で商品を蹴飛ばしたり、首根っこをつかんで従業員を店外に放り出したりした」などといった事例があった。

 

 大企業にパワハラ防止対策を義務付けた女性活躍・ハラスメント規制法が6月に施行されており、労働局はこうした行為に警戒を強めている。中小企業は努力義務で、224月から適用される。

 

 制度に基づく民事上の個別労働紛争の相談は1570件(前年度比39件減)。種類別では「いじめ・嫌がらせ」が最多で、「労働条件の引き下げ・異動」が290件(92件増)で続いた。懲戒処分などの「その他の労働条件」は252件(117件減)、「解雇・雇い止め」は216件(17件減)と減少した。

 

 労働局が相手方を助言、指導したのは80件(33件増)で、弁護士らでつくる紛争調整委員会にあっせんを申請したのは24件(1件増)だった。


《カウンセラー松川のコメント》

今まで受けていた行為がハラスメントと認識され、
ハラスメント被害者は我慢することなく相談して構わない。
この様な正しい認識がされた事による、件数増加だと考えます。
上席者の横暴も立場上の権限行使の範囲内と思わせられていたものが、
無理強いや罵詈雑言もパワハラであることが浸透しているのは、
良い風潮だと思います。
しかし願わくば、ハラスメントが発生しない事での
相談件数の減少となって欲しいです。

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