2020年8月7日金曜日

芦屋市幹部パワハラ問題「なめてんのか」激怒、机蹴り飛ばし   調査委「精神的攻撃や過大要求あった」

芦屋市幹部パワハラ問題「なめてんのか」激怒、机蹴り飛ばし
  調査委「精神的攻撃や過大要求あった」


2020年8月7日(金) 15:55 神戸新聞(名倉あかり) 

 兵庫県芦屋市の男性幹部(57)が職員にパワーハラスメントともとれる言動を繰り返したとされる問題で、市幹部らで構成するハラスメント調査委員会は7日、「精神的な攻撃や過大な要求があった」とし、数年にわたる複数の職員に対する男性幹部のパワハラを認定した。同市は同日、この都市建設部の男性技術系職員を停職1カ月の懲戒処分にした。

  この問題を巡っては、昨年8月に職員約10人が市に男性幹部のパワハラ調査を求める「依頼書」を提出したとして、市議が6月の本会議で質問。市は「個別の事案はお答えできない」との答弁に終始していた。

  市は6月29日、副市長をトップに市部長らで構成するハラスメント調査委員会を設置。一方、市議会も同日、市の対応について監査を求める決議を可決した。  調査委員会の報告書によると、部長級の男性幹部は2018年以降、断続的に職員の1人を精神的に攻撃。「なめてんのか」と激怒し、自身の机を蹴り飛ばしたり、「頭おかしいんちゃうか」と叱責したりした。

  また、他の職員が見ている前で「お前の言うことは信用できん。わしの見てる前で電話せえ」と大声を発したこともあったという。  さらに特定の課員に対し、17年以降、日常的に過大な業務を要求。午後10時ごろに電話を掛け「明日までにやっておけ」と命令し、時間外勤務を行った職員の申請を却下するなどした。

  男性幹部を巡っては、昨年8月、パワハラを受けていた課の職員8人が時間外勤務の申請を却下されたことに対し、改善を求める「申出書」を人事課へ提出。人事課長は「この内容だけではパワハラに該当しない」と判断し、男性幹部や職員と面談するなどにとどめていたことも判明した。

  報告書は、この対応を「(パワハラに該当するかを調査する)苦情処理委員会を開催するか否かを速やかに判断すべきだった」と指摘。一方でパワハラに該当しないとの判断は、市の指針に照らし「不適切とは言えない」とした。

  伊藤舞市長は記者会見で「結果を重く受け止め、ハラスメントのない風通しのよい職場づくりに取り組んでいく」と話した。


《カウンセラー松川のコメント》

複数の職員が「特定の幹部1名のパワハラ行為を調査して欲しい」と
依頼書を提出するも、市議会での議員からの追及では組織防衛に徹すると言う、
議会自体を愚弄する行為にまで至るのですから、組織として腐敗しています。
また、別件でも申出書を提出しても、真剣に取り組まないのですから、
芦屋市役所そのものがパワハラの温床となってます。
幹部の問題行為に対応するのは難しい面もありますが、
そこは職責として取り組まなければ無責任となるだけです。
選挙で選ばれる首長と異なり、役人は一生の仕事でしょうから、
トップも掛け声を発するだけでなく、しっかりと実行されているかを
確認しなければ本当の改善には繋がりません。
まぁ、首長としては選挙で当選することが最重要課題でしょうから、
職場環境の良好化なんてどうでも構わないのでしょうけどね。

0 件のコメント:

コメントを投稿