2025年10月28日火曜日

精神障害の労災請求、大幅増 職場環境原因多く、医療現場深刻

精神障害の労災請求、大幅増 職場環境原因多く、医療現場深刻

 

2025年10月28日() 8:11 共同通信

 

 政府は28日、過労死・過労自殺の現状や国が進める防止対策をまとめた2025年版「過労死等防止対策白書」を閣議決定した。精神障害による労災請求件数が年々増加して10年度と比べ3倍以上となり、対人関係やパワハラなど「職場環境」に関する原因が急増。医療現場の精神障害による労災認定件数も増えており、深刻な状況が浮かんだ。

 

 高市首相は「心身の健康維持と従業者の選択を前提にした労働時間規制の緩和検討」を厚生労働相に指示しており、政府がどのような姿勢で臨むのかが問われそうだ。

 

 白書によると、精神障害による労災請求件数は10年度の1181件から24年度は3780件に大きく増加。請求に対する決定件数(不支給を含む)を原因別で見ると、22年度に749件だった「対人関係」が、24年度は倍以上の1519件になった。パワハラ、セクハラも増加した。

 

 認定件数を業種別で3年ごとに平均すると、「医療」は1113年度に14.7件だったのが2022年度では46.7件。医療に続き「建設業」、「自動車運転従事者」が多かった。

 

 

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精神障害での労災認定は昨年度1055件 6年連続増で過去最多 過労死白書

 

2025年10月28日() 8:54 日本テレビ

 

政府が閣議決定した過労死白書によりますと、精神障害での労災認定は昨年度1055件で過去最多となりました。

 

28日に公表された過労死等防止対策白書によりますと、昨年度、脳・心臓疾患での労災認定は241件で、前の年より25件増え3年連続の増加、精神障害での認定は、172件増え、1055件と6年連続で増加し、過去最多となりました。

 

また、今回の白書では、2012年度以降の10年間について初めて業種別での認定の原因が分析されました。「医療」の業種では精神障害と認定された、27.1%で同僚からの嫌がらせなどが原因の1つとなっていました。

 

また、「IT産業」では、4割以上で仕事内容や量の大きな変化が起こる出来事があったことが原因の1つとなっており、他の業種と比較しても高くなっています。

 

厚生労働省は、精神疾患による労災認定が増えていることをうけ、ハラスメント面の対策にさらに力を入れていくとしたうえで、「業種ごとに特徴を踏まえた対応を検討し、取り組みを行っていく」としています。


《カウンセラー松川のコメント》

ハラスメントを放置したり効果の無い対応でお茶を濁していると、
被害者がメンタルヘルス不調に陥る可能性が高くなります。
だからこそ、ハラスメント面の対策に注力するのでしょうけど、
ハラスメント面の対策とは何を指すのか抽象的過ぎます。
要するに結果が出たので、それに応える対策を挙げただけに感じます。



2025年10月27日月曜日

▼非常勤教員に対してパワハラか 県立大学看護学部の教授を戒告処分【高知】

非常勤教員に対してパワハラか 県立大学看護学部の教授を戒告処分【高知】

 

2025年10月27日() 18:47 高知放送

 

高知県立大学は、非常勤教員に対してパワハラをしたなどとして看護学部の教授を1027日付けで戒告処分としました。

 

戒告処分を受けたのは県立大学看護学部の教授です。県立大学によりますと、処分を受けた教授は2023年から複数回にわたり、部下の非常勤教員に対して人格を否定するような内容のメールを送ったり、時間外勤務の申請が実際には多いことを認識していながらも事実確認をせず、勤怠管理を正しく行わなかったものです。

 

大学の調べに対し教授は「コミュニケーション不足だった。忙しくて確認が取れなかった」と話しているということです。

 

県立大学の甲田茂樹学長は「個人の人権を侵害する不当な行為。ハラスメント防止対策を徹底するとともに、職員の果たすべき役割に関する周知徹底を行う」とコメントしています。県立大学では再発防止策としてハラスメントの相談窓口に新たに外部からの相談員1人を配置するとしています。

▼「誰に言ってんねんオラァ!お前、対等か?オレと、コラァ!」交野市幹部職員がパワハラか 被害訴える職員が「音声データ」を公開 内部通報を1年放置と訴える

「誰に言ってんねんオラァ!お前、対等か?オレと、コラァ!」
交野市幹部職員がパワハラか
 被害訴える職員が「音声データ」を公開 内部通報を1年放置と訴える

 

2025年10月27日() 18:36 関西テレビ

 

大阪府交野市で市の幹部たちによるパワハラ被害の内部通報があったにもかかわらず、市がおよそ1年間にわたり、事案を放置していたことが分かりました。

 

【交野市幹部職員とされる音声】「返事もできひんのかお前んとこは」

【被害を訴える職員】「うん」

 

【交野市幹部職員とされる音声】「『うん』って誰に言ってんねんオラァ!」

【被害を訴える職員】「はい」

 

【交野市幹部職員とされる音声】「お前、対等か?オレと、コラァ!」

【被害を訴える職員】「違います」

 

27日午後4時ごろ、大阪府交野市役所の職員などが会見を開き、市の幹部職員から受けたとする、「パワハラの音声」を公開しました。

 

■被害職員「だれも声を上げられない、“触らぬ神に...”みたいな状態」

職員たちによると、市の幹部2人が行った職員10人へのパワハラについて相談を受けた別の職員が去年7月に交野市に内部通報しました。

 

翌月、市から証拠の提出を求められた職員は、被害者に直接確認するよう要請したものの、およそ1年間にわたって放置されていたということです。

 

【被害を受けた職員】「だれも声を上げられない、“触らぬ神に...”みたいな状態の職場になってしまっている」

 

交野市は関西テレビの取材に対し、「担当者が不在で、回答できない」としています。

 

 

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「おどれ口の利き方気をつけろよコラァ!」
市役所幹部職員によるパワハラの内部通報を1年以上放置か
 大阪・交野市役所の職員が告発
「暴言や人格否定を繰り返されてきた。許せないという気持ち」

 

2025年10月27日() 18:45 毎日放送

 

 パワハラを1年間放置か。交野市役所の職員が告発です。

 

 (男性幹部)「『うん』って誰に言っとるねん、コラァ!おい!おどれ口の利き方気をつけろよ、コラァ!おい!誰にぬかしてんねん、コラァ!」

 

 これは、交野市役所のある男性幹部が部下にかけた電話の音声記録。

 

 10月27日、この幹部からパワハラを受けたと訴える市の職員らが会見を開きました。

 

 職員らによりますと、この幹部によるパワハラは少なくとも2011年から続いていて、中には「人格否定」ともとれる発言もあったといいます。

 

 (パワハラ被害を訴える交野市の職員)「『おまえいちびりすぎや』『先輩に対する物言いがなっていない』と。粘着質というか長いこと暴言や人格否定を繰り返されてきたなかで個人的には許せないという気持ち」

 

 ほかにも、頭をたたかれるなどして首をねん挫するケガをしたほか、うつ病と診断されて退職を余儀なくされた職員もいたということです。

 

 職員らは去年7月、この幹部による暴言など計9つのパワハラ事案を市に内部通報したものの、1年以上にわたって放置していたと訴えています。

 

 (パワハラ被害を訴える交野市の職員)「市のガバナンスがまったく効いていない。やっぱりこれは市が改めてもらわないと。いち職員だけなんでこんな優遇されるというか、最悪な状況になっている」

 

 一方、職員らによりますと、市は先週になって職員らへのヒアリングを始めたということです。

 

 交野市は「担当者が不在」としています。

 

 

 

市幹部が複数職員にパワハラ、内部通報するも1年以上聞き取りされず

 

2025年10月27日() 20:20 朝日新聞(西崎啓太朗、田中祐也)

 

 大阪府交野市の複数の職員が27日、市幹部2人から計10人の職員が暴言や暴力などのパワーハラスメントを受けたと会見を開いて明らかにした。市に調査を求めて内部通報したが、1年以上にわたり放置されたと訴えている。

 

 会見には内部通報したり被害を受けたりした職員3人が出席した。職員らの弁護士によると、幹部から暴言や暴力を受けた事案は201124年に少なくとも計9件あり、うち一人の幹部職員は8件に関わっているとしている。

 

 227月の事案では、幹部が部下の職員1人に「おまえ、みんなに嫌われているぞ」と突然、業務と関係のない話を始め、「アホ」「ボケ」などと多数の暴言を口にした。暴言や暴力を受けた別の職員がうつ病になり、退職した事案もあるという。

 

 247月、職員1人が9件がいずれもパワーハラスメントにあたるとして内部通報した。しかし、その後1年以上、市側は被害者への聞き取りをせず、今月になってようやく、被害者への聞き取りが始まった。

 

 この職員は「加害幹部への恐怖があってなかなか声を上げられなかった。市は調査や対応しようとする意欲がなく、怠慢だ。行政が本来もっていなければいけないガバナンスが機能しておらず、危惧している」と話した。

 

 会見に同席した、被害に遭ったという職員は「多くの被害職員が今も声を上げられていない。新たな被害者を生まないように、もっと早く内部通報をするべきだったと自責の念も感じている。ハラスメントを根絶して全職員が安心して、市のために誇りをもって働ける職場になればいい」と涙を流しながら話した。

 

 会見した職員らは、市に対して徹底的な調査と迅速な調査結果の回答を求めた。

 

 一方、市の広報担当者は「内部通報についてはこれまでもガイドラインに沿って適切に対応している。ただ、プライバシー保護の観点から個別の回答は差し控える」と話した。

 

 

 

「口の利き方気つけろよ、こらぁ」と録音
 交野市が罵倒パワハラを1年以上放置と職員会見

 

2025年10月27日() 20:36 産経新聞

 

大阪府交野市の幹部から恫喝(どうかつ)や嫌がらせなどのパワハラを受けたと訴える市職員らが27日、大阪府内で記者会見した。殴られてけがをしたケースもあったという。市に内部通報したが、1年以上放置されたとしている。

 

職員らによると、現在次長級の男性幹部職員による部下へのパワハラは平成23年から確認され、令和5年までに8件あった。同年10月には職員の頭を殴って頸椎(けいつい)捻挫のけがをさせたこともあったという。けがをした職員は休職後、退職に追い込まれた。昨年2月には別の当時課長級の男性職員による女性職員に対するパワハラもあった。

 

会見では幹部職員から罵倒された際のものだという録音データも公開。「誰に言うとんねん」「おどれ、口の利き方気つけろよ、こらぁ」などの声が記録されていた。

 

被害職員が市要綱に基づき、昨年7月にこれら9件について内部通報。通報窓口の人事課からは何の報告もなかったが、今月21日以降、山本景市長が被害職員に対する聞き取りを始めたという。

 

会見した職員は「市は自浄作用を失っている。決意をもって対応してほしい」と述べた。同席した三浦直樹弁護士は「内部通報制度が機能しているのか、市の対応は問題だ」と指摘した。

 

市は「個人情報やプライバシーの保護、関係者の名誉もあり、回答は差し控える」としている。

 

 

 

「イチビリすぎや」など9人に暴言暴力、
内部通報したのに1年以上放置…市職員が記者会見「放置された」

 

2025年10月27日() 21:12 読売新聞

 

 大阪府交野市の職員3人が27日、記者会見を開き、職場で暴言や暴行などのパワーハラスメントを受けたとして市に内部通報したにもかかわらず、1年以上、ヒアリング調査が行われなかったと訴えた。これに対し、市は「プライバシー保護の観点からパワハラや通報の有無については何も話せない」としている。

 

 会見には、パワハラ被害を訴える職員3人と相談を受けた弁護士らが出席。職員側の説明によると、2011~23年、職員計9人が同じ男性管理職から、「お前、イチビリすぎや」「アホ」「ボケ」といった暴言や暴力を受けたとしている。

 

 相談を受けた別の職員が昨年7月、公益通報者保護法に基づき、市人事課に内部通報。その後、通報者には録音データなどの証拠提出を求める連絡があったが、職員側が求めるヒアリング調査は行われなかったという。

 

 今月下旬になって初めて、一部の職員に市から「調査に協力してほしい」との連絡があったといい、職員側は「放置された」と主張。会見した職員の一人は「これを機にしっかり調査してほしい」と話している。

 

 

 

大阪・交野市が内部告発を「1年以上放置した」と職員が訴え
 市幹部から「アホ!ボケ!」と暴言を受けたなどと説明

 

2025年10月27日() 22:25 朝日放送

 

大阪府交野市の職員が、上司からのパワハラを市に内部通報したにもかかわらず、市が1年以上調査しなかったと訴えました。

 

27日、交野市の職員が会見を開き、2011年から去年にかけて、幹部の男性2人からあわせて10人の職員が「アホ!ボケ!お前には能力がない!」などの暴言を吐かれたり、暴行を受けて首を捻挫したりするなどのパワハラを受けたと説明しました。

 

パワハラを受けていない別の職員が去年7月、市に内部通報し職員への聞き取りを依頼しましたが、調査が進んでいないとして「市が1年以上内部通報を放置した」とも訴えました。

 

会見を開いた職員は「不本意ながらも職場を去った方もおられます。それらを鑑みた上で、加害者らに対して、市はしっかりとした対応をしてもらいたい」と話しました。職員によりますと、先週から市が聞き取りを始めたということです。

 

市は取材に対し「プライバシー保護などの観点から、回答は差し控える」としたうえで、内部通報に関しては「一般的に通報があればルールに則って対応している」と述べました。

 

 

 

「誰も声を上げられない」
大阪・交野市が幹部らによるパワハラ被害内部通報を1年間放置か
 市は「回答を控える」

 

2025年10月28日() 6:51 関西テレビ

 

大阪・交野市で市の幹部らによるパワハラ被害の内部通報を、市が約1年間放置していたとみられることが分かりました。

 

27日、大阪・交野市役所の職員などが会見を開き、市の幹部職員から受けたとする「パワハラの音声」を公開しました。

 

内部通報事案とされる音声では、「返事もできひんのかお前んとこは」「『うん』って誰に言ってんねんオラァ」「お前対等か?俺と、コラ」と記録されています。

 

職員たちによると市の幹部2人が行った職員10人へのパワハラについて、相談を受けた別の職員が20247月に交野市に内部通報しました。

 

20248月に市から証拠の提出を求められた職員は、被害者に直接確認するよう要請したものの、約1年間にわたって放置されていたということです。

 

被害を受けた職員:

だれも声を上げられない。“触らぬ神に…”みたいな状態の職場。

 

交野市は「個人情報の保護も含め、回答を差し控えさせていただきます」としています。

 

 

 

「“触らぬ神に…”みたいな職場」市職員らが「パワハラ肉声」公開
 大阪・交野市が幹部らによるパワハラ内部通報を1年放置か

 

2025年10月28日() 7:45 関西テレビ

 

大阪府交野市で市の幹部らによるパワハラ被害の内部通報を市が約1年間、放置していたとみられることが分かった。

 

(※内部通報事案とされる音声)

市幹部職員:

返事もできひんのかお前んとこは。

 

市職員:

うん。

 

市幹部職員:

『うん』って誰に言ってんねんオラァ

 

市職員:

はい。

 

市幹部職員:

お前対等か?俺と、コラ。

 

市職員:

違います。

 

27日午後4時頃、大阪府交野市役所の職員などが会見を開き、市の幹部職員から受けたとする、「パワハラの音声」を公開した。

 

職員たちによると、市の幹部2人が行った職員10人へのパワハラについて相談を受けた別の職員が20247月に交野市に内部通報した。

 

8月、市から証拠の提出を求められた職員は、被害者に直接確認するよう要請したものの、約1年間にわたって放置されていたという。

 

被害を受けた市職員:

だれも声を上げられない。"触らぬ神に…”みたいな状態の職場。

 

交野市は「個人情報の保護も含め、回答を差し控えさせていただきます」としている。

2025年10月24日金曜日

阿蘇広域消防本部でまた…課長級職員がセクハラで減給処分【熊本】

阿蘇広域消防本部でまた…課長級職員がセクハラで減給処分【熊本】

 

2025年10月24日() 20:30 テレビ熊本

 

9月、トップがパワハラで停職処分を受けた阿蘇広域消防本部。今度は課長級の職員がセクハラで減給処分です。

 

処分を受けたのは消防本部に勤務する課長級で53歳の男性消防司令長。複数の女性職員に対し、容姿や人事異動の理由などについて性別でくくるような発言をしたということです。

 

去年、職員全員に実施したハラスメントに関するアンケートで発覚。一連の発言がセクハラに該当するとして24日付で減給1カ月・10分の1の懲戒処分としました。

 

阿蘇広域消防本部では、職員らに「部署を異動させるぞ」などと発言したトップの消防長が9月、停職3カ月の懲戒処分となっています。

 

 

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「女性だけん 勤務は無理やないか」消防司令長をセクハラで減給処分
 阿蘇広域消防本部
 

 

2025年10月25日() 12:18 熊本放送

 

阿蘇広域消防本部の50代の男性消防司令長が、複数の部下の女性にセクハラ行為をしたとして、24日付けで減給処分を受けました。

 

減給処分を受けたのは、阿蘇広域消防本部の53歳の男性消防司令長です。阿蘇広域消防本部によりますと、司令長は少なくとも現在の役職に就いた2023年から複数の部下の女性に対し、容姿に関する発言や「女性だけん勤務は無理やないか」などの発言をしていたということです。

 

広域消防本部が去年7月に組合職員に対して行ったハラスメントに関するアンケートで発覚し、第三者委員会が司令長の一連の発言をセクハラと認めました。

 

司令長(しれいちょう)は、「相手に対して認識不足だった。今後は改めながらコミュニケーションをはかりたい」と話しているということです。

 

阿蘇広域消防本部では924日にも、部下へのパワハラで54歳の男性消防長を停職3か月の懲戒処分にしています。


《カウンセラー松川のコメント》

ニュースでも報じているとおり、拙ブログ9月25日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 消防監の男性がパワハラ、部下らに会議などで高圧的な言動…熊本県の阿蘇広域行政事務組合が停職処分
でも、掲載しております。
そして、肌感覚ではありますが熊本県内の消防機関でのハラスメント事案は
他県より多く報じられているのではないでしょうか。
県民性のひと言で片付けられてしまうのかも知れませんが、
ハラスメントは悪であり、それが県内で頻発しているのであれば、
熊本県消防保安課としても「市町村行政だから」ではなく、
何等かの対応をするべきかと存じます。
さて、当該事案に関してですが、
阿蘇広域消防は1署2分署2分駐所態勢の約130人規模で、
消防司令長の階級は消防長が消防監なので、
その次の階級となり、次長や本部課長か署長を務める要職の職位です。
よって言動にも重さがある訳です。
ニュースでは「課長級」とのことなので、当に本部課長が加害者なのでしょう。
容姿についての発言はハラスメントに当たるかも知れませんが、
「女性だから勤務は無理」発言をセクハラにするのは無理筋と思います。

被害者の皆様へ
一昨年の就任時からハラスメント発生とのこと。
よく今まで耐えられたと思います。
加害者は53歳なので、まだ当分は勤務に就いていると思います。
そして、人はなかなか変われないので、再発の可能性もあります。
万が一にも再発した場合には、遠慮なく被害申告をして構わないでしょう。

「助けてくれる人はいなかった」陸上自衛官“クレーンで吊るし上げ”上司から性的暴行と暴力を受けPTSD発症し国を提訴 18歳で入隊「せっかく入ったのになぜ…」

「助けてくれる人はいなかった」
陸上自衛官“クレーンで吊るし上げ”上司から性的暴行と暴力を受け
PTSD発症し国を提訴 18歳で入隊「せっかく入ったのになぜ

 

2025年10月24日() 20:03 仙台放送

 

「上司が助けてくれない」自衛隊駐屯地でハラスメントか

宮城県内の陸上自衛隊の駐屯地で、上司からセクハラとパワハラを受け精神疾患を発症したとして、30代の男性自衛官が国と上司2人に計1000万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。

 

訴えは、組織の中で繰り返された暴力と性的行為の強要、そして長年にわたる沈黙の構造を問うものだ。

 

18歳で入隊、始まった暴力と屈辱の日々

訴状などによると、男性は2006年、18歳で陸上自衛隊に入隊。配属直後から約4年半、男性上司2人から業務中や飲み会の場で性的行為や暴行を繰り返し受けたと主張している。

訴えによると、飲み会では上司らが性器を押し当ててきたり、下着を脱がされ同僚の前で下半身を露出させられたりしたと主張している。また、整備工場のクレーンで吊り下げられるなどの暴力を受けたとも訴えている。

 

訴状にはこう記されている。

「上司A及びBから、暴行及び性的暴行を繰り返し受けた」

 

Aが異動した後も、もう一人の上司Bによる行為は断続的に続いたという。

やがて、恐怖は時間を超えて尾を引くことになる。

 

異動先でも逃げられず 再び現れた上司の影

しばらくして男性は異動となった。

ところが、かつての上司Aは頻繁に異動先に顔を出していたという。

 

「お前、結婚して子供もいるらしいな。ガキがガキを作ってんじゃねえ!

「楽してんじゃねえ!ふざけやがって」

(訴状より)

 

男性は首を掴まれ、脇腹を小突かれたという。Aが他の隊員に陰部へライターで火をつけたという噂も耳にした。

男性は再び暴力を受けるのではないかと恐怖を感じ、悪夢を見るようになったと訴えている。

 

さらに同僚は「今日Aが来てるぞ」と冗談交じりに告げ、男性をからかっていたという。男性はAがいなくても、その影は常に彼を見張っているように感じた。

 

「お前は仕事していない」職場で続いた嫌がらせ

202112月、男性はPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症した。

その後も職場では嫌がらせが続いたとしている。別の上司は「さぼっているのか」と叱責を繰り返し、パソコンのマウスの線を抜いたり、デスクトップのアイコンを勝手に操作したりしたという。

 

「仕事していない」「お前は本当に仕事やってない」

 

歓送迎会の席でそんな言葉を浴び、男性は頭痛や吐き気に襲われた。

翌年、自衛隊病院で「抑うつ状態」「適応障害」と診断され、休務扱いとなった。

そして2024年末、男性はPTSDの発症について公務災害を申請した。

 

“晒し上げメール”崩れていった信頼

訴状にはさらに、組織の閉鎖性を示す一文がある。

男性が親睦会の脱退を申し出たところ、上司が全隊員宛てにメールを送ったという。

 

「曹友会脱退済みの某課、某陸曹は自衛隊が嫌い、自衛隊に関わりたくないので親睦会を脱退したいと言っている」

 

事実上の“晒し上げ”ともみられ、男性は一層、孤立感を深めていった。

 

「せっかく自衛隊に入ったのに」孤独と訴え

男性は202412月に公務災害の認定を申請。現在も審査が続いている。

20252月、仙台市内で開いた会見で、震える声でこう訴えた。

 

「上司が誰も助けてくれない。どうすればいいんだろうという気持ちと、せっかく自衛隊に入ったのになぜこんな目に遭うのか。やめたいと思いながら過ごしていました。ハラスメントの事実を認めて謝罪してほしい」

 

「訴状が届いていないのでコメントできない」

陸上自衛隊東北方面総監部は「訴状が届いていないのでコメントできない。今後適切に対応する」としている。

 

自ら自衛官に志願した男性が、なぜこのような主張をせざるを得なかったのか。今後の審理では、組織の体質も焦点の一つとなる見通しだ。


《カウンセラー松川のコメント》

自衛隊は万年人手不足の状態です。
予備自衛官制度や即応予備自衛官制度を全て使っても充足は十分ではありません。
だから、各自衛隊だけでなく防衛省としても、募集にも注力をしています。
しかしながら、職場の実態が報道の様であれば、
真っ当な人材が集まる訳もなく、低質な人材さえ集め難くなるのは当然です。
現状でも、この様に低質な者が蔓延っているのでは、
国の防衛よりも組織防衛が先決となるでしょうし、
低質な者を組織に温存している様では、いずれ腐敗した組織になるでしょう。
当に「悪貨は良貨を駆逐する」です。
自衛隊はバイト感覚で務まる職場ではありませんので、
単なる待遇改善だけでなく、悪質な隊員は免職する意気込みでないと、
真の充足率向上は絶対に無理です。

被害者の方へ
本当に苦しく大変な日々を送られていたことは
ニュースを読むだけで伝わって参りました。
国の外交を支える防衛だからこそ、優秀な人材が必要です。
脳筋な体力バカだけで務まる訳ではないことを、
防衛省自体が認知するべきですね。
裁判はこれから長い時間をかけて行われますが、
その間もどうか心穏やかに過ごせます様に祈念しております。

▼非常勤教員に対してパワハラか 県立大学看護学部の教授を戒告処分【高知】

小学校校長がパワハラ
 休日に電話で1時間以上にわたり教員を叱責
不機嫌な態度をとったり、大声で激怒
「お前行ってこい、ちょっと行ってこい」といった威圧的な指示
 戒告の懲戒処分

 

2025年10月24日() 17:06 山陰放送

 

島根県教育委員会は24日、小学校校長によるパワハラがあったとして、この校長を戒告の懲戒処分にしたと発表しました。

 

パワハラをしたとして戒告の処分となったのは益田教育事務所管内の男性の小学校校長(50代)です。

 

去年11月、以前に校長と同じ小学校で勤務していた教員から、パワハラを受けたと県教委に報告があり、調査したところ、この校長は、2020年、2021年の2年間、同じ小学校に勤務する複数の教員に対し、「お前行ってこい、ちょっと行ってこい」といった威圧的な指示をしたり、休日、電話で1時間以上にわたり叱責するといった5件のパワハラ行為を行ってました。

 

その他、不機嫌な態度をとったり、大声で激怒するといった行為もしていました。

 

校長は、「大変申し訳なかった。これからは2度とないようにする」と反省しているということです。

 

 

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飲酒後の記憶なし…車を約2時間運転と後日申告 小学校教諭が停職6か月
 パワハラ校長を戒告処分 島根

 

2025年10月24日() 18:30 山陰中央テレビ

 

島根県教育委員会は、酒を飲んで車を運転をした江津市の小学校教諭を停職6か月、また部下に対するパワハラ行為で、益田管内の小学校の校長を戒告の懲戒処分にしたと発表しました。

 

島根県教育委員会:

誠に申し訳ございませんでした。

 

このうち停職6か月の懲戒処分を受けたのは、江津市立渡津小学校の28歳の男性教諭です。

県教委によりますとこの男性教諭は、20256月に江津市内の飲食店などで酒を飲み、松江市まで約2時間、自家用車を運転したということです。

飲酒後の記憶がなかったため、翌朝に車に搭載されたドライブレコーダーで確認したところ飲酒後に運転していたことが分かり、上司に報告し、警察にも報告したということです。

 

警察の処分は明らかにされていませんが、県教委は1024日付けで停職6か月の懲戒処分にしました。

 

また益田教育事務所管内の小学校の男性校長(58)は、5年前から2年間に渡って部下の複数の教員に対し、威圧的な指示や叱責などを繰り返し、精神的な苦痛を与えたとして、県教委は1024日付けで戒告処分としました。

 

2025年度の教職員に対する懲戒処分はこれで5件で、県教委は全ての教職員に対し、服務規律の徹底を図るよう通知。

再発防止に努めるとともに、学校にスクールカウンセラーを派遣するなど、児童の心のケアにもあたることにしています。

 

 

 

島根県で教員による不祥事相次ぐ
 飲酒運転で江津ー松江間を飲酒運転した小学校教諭が停職6か月
 休日に1時間以上部下を𠮟責した小学校の校長がパワハラにで戒告に
 教職員がパワハラで懲戒処分を受けるのは 島根県初

 

2025年10月24日() 19:20 日本海テレビ

 

島根県教育委員会は飲酒運転をした教諭とパワーハラスメントを行った小学校の校長について懲戒処分にしたと1024日に発表しました。

 

飲酒運転で停職6か月の懲戒処分を受けたのは、江津市立渡津小学校の男性教諭(28歳)です。

この男性教諭は627日の夜、江津市内で友人と飲酒し、その後、市内の自宅から松江市内の有料駐車場まで自家用車を運転しました。男性教諭は飲酒運転をした記憶はありませんでしたが、翌日気づくと松江市内の実家にいたためその事実を校長に報告しました。

 

県教委では、ドライブレコーダーの記録や本人への聞き取りを行い飲酒運転をしたと判断。松江署に報告したということです。

 

◇ ◇

パワハラによる戒告処分を受けたのは、益田教育事務所管内の小学校に勤務する男性の校長(58)です。

この校長は、2020年度から2021年度、一緒に勤務していた複数の教員に対し、威圧的な指示をしたり休日に電話で1時間以上強く叱責するなどしていたことがパワー・ハラスメントにあたると島根県教委が判断しました。

 

パワー・ハラスメントによる教職員の懲戒処分は島根県内で初めてです。

 

島根県教育委員会によりますと今年度の教職員による不祥事事案は5件で、昨年度より2件多いということです。

 

 

 

【詳報】
「校長から2年間にわたり業務上必要かつ相当な範囲を超える言動により精神的苦痛を受けている」小学校校長がパワハラで懲戒処分
 「これからは2度とないようにする」と反省

 

2025年10月25日() 6:47 山陰放送

 

島根県教育委員会は24日、小学校校長によるパワハラがあったとして、この校長を戒告の懲戒処分にしたと発表しました。

 

パワハラをしたとして戒告の処分となったのは益田教育事務所管内の男性の小学校校長(50代)です。

 

去年11月、以前に校長と同じ小学校で勤務していた教員から、「校長から2年間にわたり業務上必要かつ相当な範囲を超える言動により精神的苦痛を受けており、これはパワハラにあたる」と県教委に報告がありました。

 

これを受け、県教委が調査したところ、校長や関係者の証言から、2020年度、2021年度の2年間、校長は同じ小学校に勤務する複数の教員に対し、「お前行ってこい、ちょっと行ってこい」といった威圧的な指示をしたり、他の職員がいる前で強い口調で叱責をしたり、休日に電話で1時間以上にもわたる叱責、また、学校行事開始直前に教員の対応に腹を立て、行事の場を離れ、迎えにきた教員に対し「早く行け」と感情的な言動をするといった5件のパワハラ行為を行っていました。

 

その他、不機嫌な態度をとったり、大声で激怒したり、不必要に命令的で感情的な指導や指示をすることもあったといいます。

 

校長は、訴えた教員がパワハラを受けたとの思いを持っていたことに驚いていたということですが、「自分の言動はハラスメントに当たったかもしれない。大変申し訳なかった。これからは2度とないようにする」と反省しているということです。

 

島根県内で管理職のパワハラでの懲戒処分は、今回が初めてとなります。

 

また今年度、島根県教職員の懲戒処分は5件となり、これは例年よりも多く、県教委としてはこの事態を重く受け止め、各県立学校校長及び各市町村教育委員会教育長あてに文書通知を行うなど服務規律確保の徹底を行うとしています。

うつ病発症後に自死、上司からは「自宅で長時間指導」も 菊池広域連合消防本部に損害賠償の支払いを命じた判決確定

うつ病発症後に自死、上司からは「自宅で長時間指導」も
 菊池広域連合消防本部に損害賠償の支払いを命じた判決確定

 

2024年10月24日() 10:57 熊本放送

 

パワハラ被害を訴えて自ら命を絶った男性の遺族が菊池広域連合に損害賠償を求めた裁判で、熊本地方裁判所が損害賠償の支払いを命じた判決が確定しました。

 

菊池広域連合消防本部に勤めていた男性は、自宅に押し掛けた上司から長時間の指導を受けたり、業務外の仕事をさせられたりしたことが原因でうつ病を発症し、2020年に自ら命を絶ちました。

 

これを受け、男性の遺族が「安全配慮義務を怠った」として損害賠償を求めて提訴し、熊本地裁は108日、上司の言動と自殺の因果関係を認めて、広域連合に8300万円あまりの支払いを命じていました。

 

その後、原告と被告のいずれも控訴しなかったため、1023日判決が確定しました。

 

 

※ 他社のニュースも紹介致します 

消防職員パワハラ自殺で賠償命令判決確定 菊地広域連合

 

2025年10月25日() 13:29 熊本日日新聞(志賀茉里耶)

 

 菊池広域連合消防本部の男性係長=当時(47)=が自殺したのは男性上司のパワーハラスメントが原因として、熊本県合志市の遺族が広域連合に損害賠償を求めた訴訟は23日、8370万円の賠償を命じた熊本地裁判決が確定した。被告、原告とも控訴しなかった。

 

 広域連合(連合長・吉本孝寿菊陽町長)は24日、「ご遺族に改めて深くおわび申し上げる」などとの談話を出した。全職員対象のハラスメント研修や管理職研修の強化、外部専門家による相談窓口の充実などを柱とした再発防止策も挙げている。同連合は「職員一人一人が安心して働ける職場環境の整備に全力で取り組む」とした。

 

 判決によると、男性は19982019年ごろ、上司から夜勤明けに自宅で長時間の業務指導を受けたり、担当外の膨大な仕事をさせられたりした。上司のパワハラと自殺の因果関係を認めた。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ10月8日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 【速報】菊池広域連合に8370万円賠償命令 上司パワハラで男性自殺 熊本地裁判決
これの続報です。
原告から約1億1,850万円の請求に対して、支払額8,370万円の一審判決。
加害者に対して懲戒処分を科したとは言え、一人が亡くなっているのですから、
損害賠償請求と言う金銭解決手段を求められて当然のことです。
しかも、消防本部が設置した第三者委員会で
加害者からのパワハラと自殺の因果関係を認めている以上は
組織としての管理監督責任が発生して当然でしょう。
被告である消防本部は答弁書の中で訴えを退けるよう求めていますが、
これにより被告は3,000万円以上の節約が出来た訳です。
しかし、パワハラによる自殺が無かったことになる訳ではなく、
被告による控訴があれば、減額より増額の判決が出る可能性は大きいです。
よって、被告が控訴をしなかったのは法廷闘争としては正解です。

御遺族の皆様へ
請求額から3割減の判決は決して納得出来るものではないでしょう。
しかし、控訴することで時間と手間を要しても、
それに見合う物が得られる保証は全くありません。
それよりも、一審判決を妥当と受け止めることで、
「原告は金銭獲得が目的ではない」と言うことを証明出来たと言えましょう。
裁判も終了しましたので、これからは心穏やかに過ごされる事を祈念しております。