2025年12月10日水曜日

「使えねえな」と部下を大声で叱責 ヘルメットの上から頭をたたく 50代の消防職員2人がパワハラ行為 被害者は休職、療養休暇…消防司令を減給、消防司令補を戒告の懲戒処分

「使えねえな」と部下を大声で叱責 ヘルメットの上から頭をたたく
 50代の消防職員2人がパワハラ行為
 被害者は休職、療養休暇
消防司令を減給、消防司令補を戒告の懲戒処分

 

2025年12月10日() 16:51 長野放送

 

岳南広域消防組合(本部・長野県中野市)は職員がパワーハラスメントに該当する行為を行ったとして、128日付で職員2人に懲戒処分を行ったと発表しました。

 

岳南消防組合によりますと、50代男性の消防司令が減給10分の11カ月、50代男性の消防司令補が戒告の処分を受けました。

 

50代男性の消防司令は20214月、50代の男性部下に「早くしろ」「何してるんだ」と大声で威圧的に叱責、同年6月には同じ部下に、大声で「使えねえな」といった人格を否定する発言をし、叱責しました。

 

被害に遭った部下はうつ状態となり11カ月休職し、復帰後、本部に設置された相談窓口に通報。その後の調査でパワーハラスメント行為と認定されました。

 

50代消防司令補は20248月、30代男性の部下が救助訓練中に手技を誤ったため、ヘルメットの上から手で頭をたたく行為をしました。

 

被害に遭った部下は不眠などを訴え3カ月間の療養休暇を取得、その後、相談窓口への通報し、その後の調査でパワーハラスメント行為と認定されました。

 

処分を受けた2人は、「大変、申し訳ありませんでした」などと話しているということです。

 

いずれの事案も、当時の署長と補佐の2人が管理監督責任者として口頭厳重注意を受けました。

 

岳南広域消防組合の消防長は「職員教育の徹底、組織体制の見直しを含め、再発防止に全力で取り組む」などとコメントしています。



※ 他社のニュースも掲載致します

大声で𠮟責し「使えねえな」
部下へのパワハラで50代の消防職員2人を減給と戒告の懲戒処分
 部下は3か月と11か月の休職 通報窓口に申し出て発覚
 長野・中野市・岳南広域消防組合

 

2025年12月11日() 12:43 信越放送

 

部下に対し、大声で𠮟責して「使えねえな」と言ったり、ヘルメットの上から頭を叩くなどのパワーハラスメントをしたとして、中野市に本部を置く岳南広域消防組合の職員2人が、減給などの懲戒処分を受けました。

 

岳南広域消防組合によりますと、処分は8日付けで、50代の男性の消防司令が減給10分の11か月、同じく50代の男性消防司令補が戒告の処分を受けました。

 

消防司令は、20214月、部下に対し大声で威圧的な叱責を行ったほか、同じ年の6月には、「使えねえな」といった人格を否定する発言をして、再び大声で威圧的に叱責していました。

 

叱責を受けるなどした職員は、20222月から3か月間の療養休暇を取った後、引き続き12月末まで、合わせて11か月間休職し、復職後の202312月に、消防組合に設置されている通報窓口に書面で事案を申し立てました。

 

また、消防司令補は、20248月、訓練中にロープの結び目が不十分など動作を間違えた部下に対し、ヘルメットの上から頭を叩きました。

 

頭を叩かれた職員は、202412月に通報窓口に書面を提出した後、20251月から3か月間の療養休暇を取りました。

 

2つの事案とも、聞き取りや調査を経て消防組合を管轄する中野市が懲戒審査を行いましたが、大声で威圧的な叱責をした消防司令の事案では、証拠が不十分だとして再調査が行われるなどしたため、最終的な処分は、いずれも202511月の懲戒審査で決まったということです。

 

このほか、2つの事案とも、部下の職員に対する監督不行き届きがあったとして、それぞれ当時の署長と署長補佐2人の合わせて6人を口頭厳重注意としました。

 

岳南広域消防組合の柴本賢司消防長は、「消防職員として決してあってはならない行為が生じたことを重く受け止め、職員教育の徹底、組織体制の見直しを含め、再発防止に全力で取り組み、信頼の回復に努めてまいります」などとするコメントを発表しました。


《カウンセラー松川のコメント》

50代男性の消防司令について
4年前の暴言による人格否定で被害者をメンタルヘルス不調に陥れました。
しかし、暴言だけで50代の部下がメンタルヘルス不調になるとは考え難いので
他の職員の前で人格否定となる様な言動が有ったのではないかと思います。
それにしても、療養休暇を使われた時点で
本部はパワハラの可能性を探らなかったのでしょうか?

被害者の方へ
11ヶ月も療養する様な被害ですから、
それは大きな被害と言えましょう。
大変に思いをされましたが、窓口通報も勇気が必要だったと思います。
この経験を活かして、他の職員の皆様にも、通報は大切なことを伝えてください。

50代消防司令補について
30代男性の部下が救助訓練中に手技を誤ったため、
ヘルメットの上から手で頭をたたく行為により、
相手は3カ月間の療養休暇を取得とのこと。
この1件だけで療養休暇に至るとは思えないので、
度重なるパワハラが原因ではないかと思います。
そして、こちらも療養休暇明けでの相談からとのことですが、
療養休暇を使う様な状態になっても、
本人からの通報が無いので対処していなかったのならば、
管理不行き届きとも思えます。

被害者の方へ
暴力で嫌な思いをされた様ですね。
辛い時もあったでしょう。
しかし、この辛さを職場環境改善の為に
活かして欲しいと願っております。