美術や映画界でハラスメント露呈 「表現の現場調査団」が結果公表
2026年6月4日(木) 16:55 共同通信
美術家や映画監督らでつくる「表現の現場調査団」が4日、東京都内で記者会見し、美術や音楽、映画などの創作現場でハラスメント被害に遭った男女への聞き取り調査の結果を公表した。複数の要因が次々重なることで被害が深刻化する実態や、被害を自覚しにくい心理状況など構造的な問題が浮き彫りになった。
調査は昨年8月から今年3月にかけ、表現の現場でハラスメント被害に遭った男女11人にインタビュー形式で実施。「役者が裏方の体を触るハラスメントがあった」(伝統芸能元裏方)、「胸ぐらをつかまれて引き倒される暴行を受けた」(アニメ制作会社元社員)など深刻な被害が多数報告された。
2026年6月4日(木) 20:30 朝日新聞
美術家や映画監督ら表現者有志でつくる団体「表現の現場調査団」が4日、ハラスメント被害者に行ったインタビュー調査の結果を発表した。狭い業界で被害者が声を上げにくく、異なるハラスメントが複合的に起こる傾向がみられたとしている。
2021~24年にかけて3回行ったハラスメントに関する数量的な調査を踏まえ、今回新たに映像や演劇、美術業界などに従事する11人に聞き取り調査を実施した。
その中で、過酷な労働環境の中でハラスメントが発生することに加え、賃金未払いや暴力が振るわれるなどの事態が相次いで発生していたことなどがわかった。
■被害者が自らを責めてしまうことも
被害者が離職や通院を余儀なくされるのに対し、加害者は社会的立場を保持し続ける不均衡さも浮き彫りに。また、加害者が被害者に向かって「あなたのためを思って指導している」といった事実認識をゆがめる言葉をかけることもわかった。周囲からも「あなたの問題だ」などと言われて被害を認識できず、自らに責任を感じる心理状態に陥ることが明らかになった。
調査では表現の現場特有の事情として、従事者にはフリーランスが多くて不安定な立場になりやすいことや、閉じた世界の中で被害が発覚しにくいことなどを指摘。調査によって「ハラスメントに苦しんでいる人が被害を自覚し、相談窓口へのアクセスや、横のつながりを作るきっかけになれば」とした。
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