2026年5月7日木曜日

▼栃木・足利の政倫審、市議2人の「条例違反」認定 生活保護対応

栃木・足利の政倫審、市議2人の「条例違反」認定 生活保護対応

 

2026年5月7日() 18:43 毎日新聞(太田穣)

 

 栃木県足利市議会の政治倫理審査会(金子裕美委員長)は7日、市内で車中泊を続け、体調を崩した男性の生活保護申請を補助する際、土曜日に市役所に電話し、平日の窓口終了後に所管課で急迫時の対応を要求するなどした共産党市議2人の行為について、同市議会政治倫理条例に違反すると認定した。

 

 審査を受けているのは、尾関栄子、鳥井康子両市議。審査会はこの日、先月6日の2人の陳述や、同22日に非公開で実施した所管課職員からの聴取内容を踏まえ、政治倫理違反の存否や2人に対する議会としての処置の内容について協議した。

 

 7委員がそれぞれの見解を述べた結果、2人が主張していた男性の急迫状況については評価されず、保護決定前の保護費の仮払い要求などについて、同条例33号の「職員の公正な職務執行を妨げ、または職員の権限や地位による影響力を行使するよう働き掛けない」に違反すると全会一致で認定した。

 

 また、一連の行為について職員が「ストレスを感じた」と証言した点を重視し、同条6号で禁止されている「他者へのハラスメント行為」も同じく全会一致で認定した。

 

 違反行為を認定したため、議会としての処置についても協議し、4人が「文書または議場における議長の注意」を妥当としたが、「審査会が作成した『謝罪文』の議場での読み上げ」「議場での謝罪に加え、二度としないという公の場での表明」を求める意見もあり、会派に持ち帰り次回14日に再協議する。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

市議の処分は「注意」 職員への「不当な要求」めぐり 栃木・足利

 

2026年5月15日() 7:00 朝日新聞(上嶋紀雄)

 

 栃木県足利市議会の尾関栄子市議(73)と鳥井康子市議(60)が議員の地位を利用して市職員に不当な要求やハラスメント行為をしたとされる問題で、市議会の政治倫理審査会は14日、両市議の処分について「文書による注意」と「議場における議長の注意」とすることを決めた。21日に議長に提出する報告書案をまとめる。

 

 前回の政倫審では2人の行為が「不当な要求にあたる」などとして、市職員の公正な職務執行を妨げないことやハラスメント行為をしないことを定めた条例の政治倫理基準に違反すると全会一致で認定。この日も「職員への圧力が非常にあった」「議会と行政の信頼関係を著しく損ねる」などと厳しい意見が出て処分内容が決まった。前回は「審査会が作成した謝罪文を議場で朗読」などを求める声もあったが、この日はそうした意見は出なかった。

 

 政倫審の認定などによると、閉庁日の昨年920日の土曜日、鳥井氏は面識のあった50代男性の生活保護申請手続きを社会福祉課職員に連絡した上、同22日には両市議が職員の執務時間終了後に無言で事務室に入り、生活保護費支給を強要。その後、保護が決まった102日まで何度も窓口を訪れ、圧力をかけたとしている。

 

 両市議は共産党所属の議員で、過去に脳梗塞(こうそく)などを患って車中泊をしていた男性が体調を崩して急迫した状況だったと訴えていたが、その主張は認められなかった。両市議は取材に「圧力をかけにいったわけではなく相談に行った。職員が圧力と感じたのなら申し訳ない。行政と議員の信頼を回復したい」と話した。

 

 報告書には、議員によるハラスメントについて、防止条例の制定や研修といった対策をとるよう求める内容も盛り込むことにした。

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