2023年12月31日日曜日

▼なぜ自衛隊でハラスメント続く? 現役幹部自衛官の考察…解決のカギは「指揮」と「統御」のバランス?

なぜ自衛隊でハラスメント続く?
 現役幹部自衛官の考察…解決のカギは「指揮」と「統御」のバランス?

 

2023年12月31日() 6:00 日本テレビ

 

自衛隊が向きあう課題のひとつがハラスメント問題だ。元陸上自衛官、五ノ井里奈さんの被害告発を受けて、防衛省は全隊員を対象にハラスメントを調査する特別防衛監察を実施したが、その後も被害は相次いでいる。なぜ自衛隊でハラスメントがなくならないのか。

 

■五ノ井さんの告発以降も続くハラスメント被害

「二度とハラスメントがないようにしてほしい」

 

そう訴え、2022年に自らが受けた陸上自衛隊でのセクハラ被害を実名で告発した五ノ井里奈さん。当時の浜田防衛大臣は「対策になお一層しっかり取り組む」として、ハラスメントの根絶に向けた措置に関する大臣指示を出し、対策のための有識者会議を設置したほか、防衛省・自衛隊のすべての隊員を対象に実態調査のため特別防衛監察を20229月から実施した。

 

ところが、監察開始後の2211月には、護衛艦いなづま内で、先輩隊員が後輩隊員の脛(すね)を蹴るなどの暴行を伴う指導を行ったり、海上自衛隊の呉地区の部隊では防衛監察開始前から継続して男性隊員が同僚の女性に抱きつくなどのセクハラ行為を行い、さらに女性が拒否しているにもかかわらず幹部が女性を加害隊員に面会させるという事案が起きた。海上自衛隊だけでも監察開始後に発生、または継続したハラスメント行為で、すでに17人が懲戒処分を受けている(231222日現在)。

 

「防衛力の中核は隊員」と位置づける自衛隊。ハラスメント問題は、国防力の脆弱性(ぜいじゃくせい)を招きかねず、2023年度の防衛白書は、ハラスメントの章を新設して「自衛隊員相互の信頼関係を失墜させ、組織の根幹を揺るがす、決してあってはならないもの」と書き込んでいる。

 

自衛隊でハラスメントが続くのはなぜなのか。

 

■有識者会議の提言では…

 

20238月に提出された有識者会議の提言では、組織の特性として「厳しい教育訓練や、長期的な集団生活」に置かれるため、職務の適正な指導とパワハラの区別にズレが生じる場面が起こり得ると指摘された。

 

また、部隊における隊員の一体的な関係はよく「家族」に例えられると説明され、「家族だから許される」という認識を生じさせかねないとも指摘された。さらに、指揮官らの自覚が不足していて、起きたハラスメントへの責任を明確化してこなかったことや、対策について外部から評価や助言を求めてこなかったことなども挙げられた。

 

その上で、各機関のトップが定期的にメッセージを出すことや指揮官にはハラスメントに関する職責について具体的・実戦的な教育がなされるべきなどとされた。

 

■防衛大学校での人権教育の徹底が必要?

 

自衛官のハラスメント問題に取り組む弁護士グループ「自衛官のための人権弁護団」代表の佐藤博文弁護士は、自衛隊内のハラスメントについて、「集団的なところや組織的な隠蔽が見られる点が民間企業などと一線を画する。一般の社会とは違う常識が働いている」と分析する。

 

ハラスメントが続いていることについては、「五ノ井さんの事件を知って、ああいうことをしてはいけないとは理解していると思う。ただ、なぜダメなのか、人間の尊厳という根本を理解できていない隊員がいるのではないか」。その上で、卒業して所定の課程を経れば全員が幹部となり、高級幹部に当たる将官クラスのほとんどを輩出してきた防衛大学校の教育にハラスメントが絶えない要因のひとつがあるのではないかという。

 

「(前身の警察予備隊含め)自衛隊創設時、旧日本軍の正規将校が復帰し、幹部として活躍した。幹部養成のために設立された防衛大学校にも、上意下達のためには人の尊厳を軽んじるところや男尊女卑的な考えなど、旧日本軍の体質が受け継がれている」。それを踏まえ、防衛大学校での人権教育を徹底し、人の尊厳、相手を尊重することを教えることが、幹部自衛官の意識を変えることにつながり、自衛隊全体のハラスメント問題解決の糸口になるのではないかという。

 

■隊員の受け止め…「指揮」と「統御」が解決のヒント?

 

ハラスメントがあとを絶たない理由について、現役自衛官はどう受け止めているのか。

 

海上自衛隊のある幹部は、相談のしにくさが背景にあると指摘する。各部隊に相談員の隊員が置かれているが、いまなお相談に抵抗を感じる隊員が少なくないという。「外部の専門家の相談員を部隊において、相談できるようにすべき。ハラスメントをしてしまう幹部も相談できるかもしれない。自分だってハラスメントしてもされても部内には相談できない。相談と解決の繰り返しが上手く循環することで、ハラスメントも減っていくと思う」

 

また、幹部学校で指導経験のある航空自衛隊の幹部は、特にパワハラについて、幹部候補生などに教える「指揮」と「統御(とうぎょ)」の概念に背景があるのではないかと指摘する。

 

これは、部隊をいかに率いるかについて学ぶ過程で教わる概念で、「指揮」とは、絶対的な命令をもって部隊を動かすこと、「統御」(海上自衛隊などでは「統率」)とは、部下が積極的に指揮官の「指揮」に服そうとするような心理状態に置くことという。

 

極論すれば、「上官の命令を聞け!」と強制して命じるのが「指揮」で、「上官のためなら命をも差し出せる」ような指揮官への全幅の信頼がある状態が「統御」となる。このふたつをバランスよく併せもつのがよい指揮官だと教わるのだという。

 

一方で、これまでは、命令を強制する「指揮」のみに頼っていても部隊を統率できれば指揮官として優れていると評価される面もあったという。

 

「特に部下の能力をかえりみずに、部下の能力以上の『正しい命令』を命じる上官は、結果的に部隊を強くするとして評価されることもあった」(同空自幹部)

 

しかし、特に、ハラスメントという認識の広まりによって、このような「指揮」は「ハラスメント」として炙りだされてしまうようになったという。「おそらく『ハラスメント』の数自体はかなり減っている。しかし、ハラスメントと認識されていることは増えている」(同空自幹部)

 

そして、ハラスメントを行った本人は、「指揮」を「適切な指導」だと思いこんでいるから、ハラスメント行為を辞めることができないのではないかと考察する。

 

「『間違った命令』を間違いだと理解させることはできても、『正しい命令』をやめさせることは難しい。『指揮』と『統御』のバランスがいまこそ求められている」(同空自幹部)

 

1月はハラスメント防止月間

 

木原防衛大臣は20241月を「ハラスメント防止月間」と位置付けた。

 

海上自衛隊では、「懲戒処分の概要を部隊に周知することや隊員個人への指導などの継続」、航空自衛隊では「部外講師による監督者などへの講習など、これまで行ってきた対策の強化」を行うなど、陸海空それぞれが対策を講じるとしている。防衛省・自衛隊の模索は続いている。

2023年12月30日土曜日

▼バトンチーム性被害、協会が公表 「重大なセクハラ、申し訳ない」

バトンチーム性被害、協会が公表 「重大なセクハラ、申し訳ない」

 

2023年12月30日() 17:48 共同通信

 

 バトントワリングのチームに所属する男子選手が男性指導者から性被害を受けていた問題で、日本バトン協会の内田圭子理事長が30日、東京都内の協会事務局で事案を公表し「重大なセクシュアルハラスメント(セクハラ)行為。大変申し訳ない」と謝罪した。男子選手は大きな精神的ショックを受けて練習ができなくなり、現在も競技を再開できていないという。

 

 協会によると、バトントワリングのチームで代表を務めていた男性指導者が今年23月、所属する当時18歳の選手に対し、自宅で重大なセクハラ行為に及んだ。3月下旬に選手の父親が協会に被害を申告したが、前理事長が独断で対応。協会全体で把握するまでに3カ月近くを要した。

 

 協会は7月に弁護士3人による外部調査委員会を設置。調査委の報告を受け、12月に前理事長を1年、所属チームの現在の代表を6カ月の会員資格停止処分とした。男性指導者は4月に協会を自主的に退会しており、規定上処分できなかった。現在は海外に渡り、連絡が取れないという。




▼叱責、長時間ずっと続く…課長級50代を処分、職員に休暇を取らせない発言も パワハラ認定、職員から申し出あり判明 大声で非難を浴びせていた

叱責、長時間ずっと続く…
課長級50代を処分、職員に休暇を取らせない発言も
 パワハラ認定、職員から申し出あり判明 大声で非難を浴びせていた

 

2023年12月30日() 10:23 埼玉新聞

 

 埼玉県寄居町は26日、50代で課長級の職員について、同日付で減給10分の13カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

 

 町によると、2021年度から23年度にかけて、同じ課の職員などに対し、大声での非難、休暇取得を阻害する発言、長時間の叱責などを行い、当該行為がパワーハラスメントに該当すると認定した。今年6月に被害を受けた職員から町に申し出があった。峯岸克明町長は「今後、再発することのないよう研修のさらなる充実、ハラスメント防止に関する情報および相談窓口の周知のほか、職員へより一層の綱紀粛正を図っていく」とコメントした。

▼静岡市パワハラ問題 退職職員「人格否定された」 「完璧な仕事」こなそうと努力も...叱責で気力喪失

静岡市パワハラ問題 退職職員「人格否定された」
 「完璧な仕事」こなそうと努力も...叱責で気力喪失

 

2023年12月30日() 7:04 静岡新聞

 

 静岡市危機管理総室で退・休職する職員が相次ぎ、一部が上司のハラスメント行為を訴えている問題で、同総室を2023年度中に自主退職した元職員2人が29日までに取材に応じた。防災訓練の立案などを担当していた元職員の男性は在職中、幹部職員が部下の前で係長を罵倒するのを見たり、自身も年下の職員の前でけなされたりし、「人格を否定され、明らかなパワハラだった」と証言した。別の元職員の男性は「おまえらのつくった書類は小学生がつくったレベルと同じだ」などとなじられ、建設的な議論ができる状態ではなかったと明かした。

 

 「人格を否定された」と証言した元職員の男性は、幹部職員が求める「完璧な仕事」をこなそうと努力したが、自身やほかの職員が厳しい叱責(しっせき)を受ける中で次第に気力を失ったという。「訓練は本来、やってみて何が足りないかを探るのが目的だが、(幹部職員から)完璧な資料、完璧な訓練計画を求められた。意見が通らなかった」と話した。男性は自身の役割に疑問を感じるようになり退職を決意した。

 

 さらに「おかしいと声を上げた職員もいたが、放置された」と、市役所内のハラスメント対応が機能していなかったと指摘した。「昔と変わらない体育会系の指導では、多様化する社会ニーズに対応できる高度な人材を育てられない。職員の能力を伸ばせない組織は中長期的には必ず弱体化する」と市役所のパワハラ体質の改善を願った。

 

 別の元職員の男性は、幹部から具体的な指導がないまま、資料のやり直し作業が続いたと証言した。通常の勤務時間内に仕事が終わらないことが多かったが、時間外勤務申請を直属の上司に提出しても、この直属上司が決裁権者の幹部職員に申請理由を細かく追及されるために申請しづらくなり、サービス残業が常態化した。「(直属の)上司が目の前で怒鳴られるのを見るのもつらかった。公務員の仕事に誇りを感じ、長く続けたいと思っていたが、退職したいと思うようになった」と話した。

 

 市は12月下旬から、危機管理総室職員対象のパワハラに関するアンケートや時間外勤務に関する調査を始めた。関係者によると、具体的なパワハラの体験や見聞の有無などを尋ねているという。

2023年12月28日木曜日

▼詐欺で有罪の職員免職 伊勢市が懲戒処分、万引やパワハラ2職員停職 三重

詐欺で有罪の職員免職 伊勢市が懲戒処分、
万引やパワハラ2職員停職 三重

 

2023年12月28日() 8:00 伊勢新聞

 

 【伊勢】三重県伊勢市は25日、他人に譲渡する目的で自己名義の口座を開設し、通帳とキャッシュカードをだまし取ったとして、詐欺罪などで有罪判決を受けた都市整備部監理課の今岡俊弥主幹(48)を、22日付で懲戒免職処分にしたと発表した。

 

 市によると、今岡主幹は令和310月、他人に譲渡することを隠して市内の金融機関で自分の口座を開設し、通帳1通とキャッシュカード1枚をだまし取った上、キャッシュカードを正当な理由なく氏名不詳者に譲渡した。

 

 今年6月に逮捕、10月に起訴され、津地裁伊勢支部は今月18日、詐欺罪などで懲役16月執行猶予3年の判決を言い渡した。

 

 また、820日に市内のコンビニで菓子1点を万引した市消防本部予防課の男性係員(24)を停職3カ月、714日に市内の飲食店で同僚をたたくパワーハラスメントを行った消防署の男性主幹(48)を停職1カ月の懲戒処分にした(25日付)。

 

 男性係員は菓子を万引した容疑で警察から事情聴取を受けたと自ら報告した。逮捕はされていない。男性主幹は「スキンシップのつもりでやった」と話しているという。

 

 伊勢市の鈴木健一市長は27日の定例記者会見で、「市職員としてあるまじき行為であり、本市に対する信頼を著しく失墜させる事案があったことを市民の皆さんに心からおわび申し上げたい。今後このような不祥事が二度と起こらないように再発防止に取り組み、信頼回復できるように全力を尽くす」と話した。

2023年12月27日水曜日

▼盗撮未遂、電車で平手打ち、部下にセクハラ… 小学校教諭や環境局職員ら男性5人を処分 神戸市

盗撮未遂、電車で平手打ち、部下にセクハラ…
 小学校教諭や環境局職員ら男性5人を処分 神戸市

 

2023年12月27日(水) 21:39 神戸新聞(金 旻革)

 

 神戸市教育委員会と市は27日、女子高校生のスカート内を盗撮しようとしたなどとして、市立本山第二小学校の男性教諭(29)を懲戒免職処分にするなど計5人の懲戒処分を発表した。

 

 市教委などによると、男性教諭は11月21日、尼崎市の阪急塚口駅のエスカレーターで、女子高校生(16)のスカート内をスマートフォンで撮影しようとした疑いで現行犯逮捕された。教諭は容疑を認め、「2017年度ごろから盗撮行為を少なくとも30回ほどやった」と説明。勤務先で盗撮行為は確認されなかったという。

 

 市立中学校の男性管理員(64)は、障害者割引が適用された親の自動料金収受システム(ETC)カードを不正利用して通勤。有料道路代計約5万5千円の支払いを免れた上、正規料金の通勤手当を受給したとして、停職1カ月となった。

 

 また、環境局の男性職員2人は、8月に市営地下鉄の電車内で別の乗客に平手打ちなど暴行をしたとして、停職1カ月に。20代の女性職員の手を握るなどしたとして、行財政局の係長級の男性職員(53)を減給10分の1(1カ月)とした。

▼大声で叱責し精神的に追い詰め…パワハラで消防署の男性係長ら懲戒処分 広島・福山市

大声で叱責し精神的に追い詰め
…パワハラで消防署の男性係長ら懲戒処分 広島・福山市

 

2023年12月27日() 18:33 広島ホームテレビ

 

福山地区消防組合消防局は、部下を大声で叱責するなどのパワハラ行為を行ったとして、

福山市内の消防署に勤務する男性係長らの懲戒処分を行いました。

 

男性係長は今年5月、救助技術を競う大会を控える部下職員に対し、

訓練時間を制限する目的のため仕事量を増やしさらに大声で叱責するなどして

病気休暇を取得させるまで精神的に追い詰めました。

 

さらに、この聞き取りの中で、昨年度にも別の職員にもパワハラ行為を行っていたことが判明しました。

 

福山地区消防組合消防局は、27日、男性係長(47)を減給10分の13カ月)、

監督責任として男性署長(58)を訓告の懲戒処分にしたと発表しました。

 

浜田善章消防局長は

「組織を挙げてハラスメントの撲滅に取り組んでいる最中、このような事案が発生いたしましたことについて

地域住民の安心安全を担うものとして極めて遺憾であり、改めて住民の皆様に深くおわび申し上げます。

今後は、再発防止に向け、一層の指導と綱紀粛正の徹底を図り、信頼回復に努めてまいります。」とコメントしています。

 

 

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部下にパワハラ 男性係長を減給 福山消防組合、訓練制限や叱責

 

20231227日(水) 20:00 山陽新聞

 

 福山地区消防組合消防局は27日、部下を大声で叱責(しっせき)するなどのパワーハラスメントをしたとして、福山市内の消防署に勤務する消防司令の男性係長(47)を同日付で減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

 

 同局によると係長は5月、救助技術の大会を控える20代の男性隊員に精神的苦痛を与える目的で業務を命じて隊の訓練を制限した。落ち込んだ隊員に「いつまでそうしている」などと叱責。隊員は精神疾患を理由に52日間の病気休暇を取得した。

 

 また30代の男性隊員に厳しく接し、ささいなミスを指摘するなどした。係長は「必要な業務を与えた。大声で叱責もしていない」と話しているという。

 

 監督責任として、署長(58)を訓告処分とした。

▼「パワハラにあたる不適切発言」広島市民病院課長級職員を戒告

「パワハラにあたる不適切発言」広島市民病院課長級職員を戒告

 

2023年1227日(水) 18:30 NHK

 

広島市立病院機構は、広島市民病院に勤務する課長級の職員が部下に対してパワーハラスメントにあたる不適切な発言をして精神的苦痛を与えたとして、戒告の懲戒処分にしました。

 

処分を受けたのは広島市中区にある広島市民病院の60代の課長級の職員です。

病院を運営する広島市立病院機構によりますと、この職員はことし1月、部下から職場環境や人間関係について相談を受けた際、管理監督者であるにもかかわらず我慢するよう強要したり、突き放したりするような不適切な発言をして精神的苦痛を与えたということです。

院内のハラスメント相談窓口に相談があり、聞き取り調査を行った結果、病院機構は職員の発言がパワーハラスメントにあたると認定し、27日付けで戒告の懲戒処分にしました。

▼「容姿をばかに」部下へのパワハラで青森消防本部の男性主幹 停職の懲戒処分

「容姿をばかに」部下へのパワハラで青森消防本部の男性主幹 停職の懲戒処分

 

2023年12月27日(水) 18:04 青森放送

 

青森消防本部は部下に対し日常的に過度な叱責を行うなどパワーハラスメントを行い精神的な疾患を患わせた男性職員を停職1か月の懲戒処分にしました。

 

懲戒処分を受けたのは平内消防署の46歳の男性主幹です。

青森消防本部によりますと男性主幹は去年5月までの長期にわたり同じ所属の部下に対しパワーハラスメントを行っていました。

具体的には容姿をばかにしたり日常的な業務の妨害や過度な叱責で精神的な苦痛を与え部下に精神的な疾患を患わせたということです。

男性主幹は「被害者に迷惑をかけた謝罪したい」などと話しているということです。

またパワーハラスメントの相談を受け状況を把握していたにも関わらず対応しなかったとして50歳代の男性職員が「戒告」処分を受けました。

管理者の西 青森市長は「法令順守の徹底や綱紀粛正を図りながら再発防止に向けた取り組みなどの指導を徹底していく」とコメントしています。

▼部下を人格否定するような口調で叱責、平手打ちも…パワハラで消防官を懲戒処分【愛媛】

部下を人格否定するような口調で叱責、平手打ちも
…パワハラで消防官を懲戒処分【愛媛】

 

2023年12月27日() 17:38 南海放送

 

複数の部下に対しパワハラ行為をしたとして、四国中央市の消防官が、減給の懲戒処分を受けました。

 

パワーハラスメントに該当する行為で懲戒処分を受けたのは、四国中央市消防署に勤務する40代の男性消防司令補です。

 

四国中央市消防本部によりますと、男性消防司令補は今年度に入り、部下2人に対して人格や能力を否定するような強い口調で叱責するなど、パワハラ行為をしていたということです。

 

また、2017年には当時部下だった別の2人の職員に対し、顔を平手打ちするなどしていたとして、男性消防司令補は減給10分の11か月の懲戒処分を受けました。

 

四国中央市消防本部は、今後、外部講師を招いた定期的なハラスメント研修や全職員に対しアンケートを実施するなどして、再発防止に努めたいとしています。

 

 

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四国中央市の消防職員がパワハラで減給【愛媛】

 

2023年12月27日() 15:52 愛媛朝日テレビ

 

四国中央市の消防職員が、部下に対するパワハラで減給の懲戒処分を受けました。

 

消防本部によりますと、パワハラをしたのは、係長にあたる40代の男性消防司令補で、減給10分の1、1カ月の懲戒処分となりました。

 

この職員は今年度、部下を指導する際、人格を傷つける言葉で叱責したほか、これまでにも複数の部下に対して顔を平手打ちするなど、パワハラを繰り返していたということです。

 

今年7月、職員から訴えがあり、聞き取り調査などをした結果、パワハラが確認されました。

 

上司の消防長や消防署長ら4人も、監督責任を問われ、口頭注意などの処分を受けました。

▼くり返す「誠意を持って対応」江差看護学院パワハラ自殺問題 鈴木知事「足を引っ張る行為」と指摘されても

くり返す「誠意を持って対応」江差看護学院パワハラ自殺問題
 鈴木知事「足を引っ張る行為」と指摘されても

 

2023年12月27日() 16:13 北海道テレビ

 

北海道の鈴木知事は年内最後の定例会見で、江差高等看護学院のパワハラ自殺問題について「丁寧かつ誠意を持って対応する」とくり返しました。

 

2019年に江差高等看護学院の男子学生が自殺した問題では、第三者委員会が教師によるパワハラを認定し自殺との「相当因果関係」を認めました。しかし、道は自殺の賠償には応じない考えを示しています。

 

これについて在校生の保護者らは道の対応が学院再生の「足を引っ張る行為」だと指摘し、知事に撤回などを求めています。

 

鈴木直道知事

「引き続き丁寧かつ誠意を持って対応する」。

 

記者(Q具体的に誠意とはどのようなものなのか?)

 

鈴木直道知事

「(遺族の)意向も伺いながら協議経過を踏まえて判断していくことが大切。しっかり丁寧かつ誠意をもって対応する」。

▼茨城新聞元記者、複数の市職員にパワハラ

茨城新聞元記者、複数の市職員にパワハラ

 

2023年12月27日(水) 15:01 産経新聞

 

茨城新聞社は、茨城県龍ケ崎市職員にパワハラ行為をしたとして、同社の元記者(31)=総務局付=を出勤停止3カ月の懲戒処分にすると、27日付朝刊紙面で公表した。

 

同社によると、処分は1月1日付。支局に勤務していた少なくとも1年半の間に、複数の市職員に威嚇や暴言などのパワハラ行為をした。

 

同社は「二度とこのようなことがないよう記者教育に努める」としている。

▼息苦しくてブラウスのボタン外した女子生徒に教諭がセクハラ発言…防止指針作成

息苦しくてブラウスのボタン外した女子生徒に教諭がセクハラ発言
…防止指針作成

 

2023年12月27日(水) 08:53 読売新聞

 

 福岡県・筑後地域の県立高校で昨年3月、当時2年生だった女子生徒が男性教諭からセクハラ発言を受け、一時登校できなくなった。学校側はセクハラ発言があった翌日、男性教諭と生徒を引き合わせるなど不適切な対応を取っていた。この事案がきっかけとなり、同校は教職員から生徒に対するセクハラやパワハラを防ぐための独自のガイドライン(指針)を作成した。(大石健一、佐々木道哉)

 

 関係者や同校によると、セクハラ発言があったのは自習の授業中。男性教諭(50歳代)が、制服のブラウスの首元のボタンを留めていなかった女子生徒を見て、隣の席の男子生徒に大声で「セクシー女優だよな。かわいいと思うか」と聞いた。女子生徒は息苦しかったため、一番上のボタンを外して授業を受けていた。

 

 女子生徒は翌日、担任教諭にセクハラ発言のことを伝えたが、「君にも非があったよね」「そういう発言の多い先生だから」などと言われ、ショックで過呼吸を起こし、5時間目の授業に出られなかった。

 

 さらに放課後、空き教室で学年主任らが立ち会う中、男性教諭と引き合わされた。教諭は謝罪したものの、「性的におとしめようとしたわけではない」「こういう発言は信頼関係がないとできない」などと釈明した。

 

 教諭はまもなく別の学校へ異動したが、生徒は女子の制服を見るとセクハラ発言が思い出され、制服を着ることができなくなるほど傷ついたという。新年度からは学校の許可を得て、詰め襟の男子の制服を着て登校したが、心身の不調で休みがちになり、医療機関を受診。再び登校できるようになるまでの間、オンラインで授業を受けるなどし、今春、卒業した。

 

 生徒と母親は、セクハラ被害を申し立てた直後に教諭に引き合わせたことや、相談窓口やスクールカウンセラーの来校日が生徒に周知されていなかったことから「学校側の対応で2次被害を受けた」と話す。

 

 ガイドラインの作成は、自らも臨床心理士としてセクハラや不登校などの問題に取り組んできた生徒の母親が学校に働きかけた。

 

 ガイドラインでは、教職員から生徒へのハラスメントについて、「教職員が権力関係を用いて不適切または不当な言動を行い、これによって生徒が精神的・身体的な苦痛を受け、学校生活で不利益や損害を被ること」と定義。セクハラやパワハラ、アカデミック・ハラスメントなど種類ごとに、教職員が注意すべきことや基本的な心構えを明記し、相談窓口の設置などを定めている。

 

 学校側は教諭のセクハラ発言について「大変申し訳ないと思っている。ガイドラインに基づき、教職員の研修などに取り組んでいきたい」としている。今年度、教職員を対象に専門家によるセクハラ研修を行った。

 

 母親は「学校とのやり取りを通じて、教職員から生徒へのハラスメントが想定されていないと感じた。今回の出来事を次につなげていくために何かできないかと考え、セクハラ防止のためのマニュアル作りに協力した」と話す。教職員から生徒へのハラスメント防止のガイドラインを独自に作成している学校は珍しいといい、他の学校でも整備が進むことを願っている。

2023年12月26日火曜日

▼伊勢崎市消防本部 セクハラ行為の職員 停職1年の懲戒処分に

伊勢崎市消防本部 セクハラ行為の職員 停職1年の懲戒処分に

 

2023年1226日(火) 18:20 NHK

 

伊勢崎市消防本部の男性職員が、先月、同僚の職員の体を触るなどのセクハラ行為をしていたとして、消防本部は職員を停職1年の懲戒処分にしました。

 

懲戒処分を受けたのは、伊勢崎市消防本部の40歳の男性職員です。

消防本部によりますと男性職員は先月2日、同僚など8人で県内のレジャー施設に出かけた際、1人の同僚職員の体を触るなどのセクハラ行為をしたということで、当事者が上司に報告して明らかになりました。

職員は当時、ビールや日本酒などを飲んでいたということで、「申し訳ない」などと話しているということです。

伊勢崎市消防本部は26日付けで、職員を停職1年の懲戒処分にしたうえで、消防司令補から消防副士長に2階級、降格させました。

また、直属の上司などあわせて5人を文書による訓告処分としました。

伊勢崎市の臂泰雄市長は「市民の信頼を裏切るような事態になったことは誠に遺憾だ。市全体を挙げて、より一層の綱紀粛正と服務規律の徹底に努める」とコメントしています。

今回の処分について、伊勢崎市消防本部は会見で、セクハラ行為をした動機やレジャー施設の場所、そして、被害者の性別などについて「被害者保護」を理由に明らかにしませんでした。

 

 

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同僚にセクハラ 消防司令補を処分上限の停職1年、2階級降格に
 群馬・伊勢崎市消防本部

 

2023年12月27日(水) 15:00 上毛新聞

 

 伊勢崎市消防本部は26日、勤務時間外にセクハラ行為をしたとして、同本部の消防署に勤務する男性消防司令補(40)を停職1年の懲戒処分とした。階級を2階級降格させ、消防副士長とする分限処分も行った。いずれも同日付。

 

 同本部によると消防司令補は112日、県内のレジャー施設で、同僚の消防職員に対して身体に触るなどのセクハラ行為をした。当時は同僚ら計8人で飲食し、消防司令補は缶ビールや日本酒、ハイボールを飲んでいた。被害に遭った職員が上司に相談して発覚。消防司令補はセクハラ行為について認めており、同本部の聞き取りに対し「被害者に申し訳ない」と話しているという。

 

 1年間の停職は、同市の条例が定める処分の上限となる。同本部は「総合的に判断し、重い処分が必要だと結論付けた」としている。副消防長、消防署長、副署長、直属の上司2人の計5人を文書訓告としたほか、1月に同本部の全職員を対象としたハラスメント研修を実施する。

 

 丹野武志消防長は同日会見し「市民の信頼を大きく損ない、裏切るような事案が発生したことに深くおわび申し上げたい」と謝罪した。

▼寄居町の50歳代課長級職員、パワハラで減給処分

寄居町の50歳代課長級職員、パワハラで減給処分

 

2023年12月26日(火) 18:10 読売新聞

 

 寄居町は26日、部下に対するパワーハラスメントが確認されたとして、課長級の50歳代職員を減給10分の1(3か月)の懲戒処分にした。

 

 町によると、職員は昨年2月から今年5月にかけ、部下1人に大きな声で「仕事ができないよね」「休みが多いよね」などと発言。別の部下1人に対しても長時間の叱責(しっせき)などをしていた。被害を受けた部下のうち1人は今年6月下旬から休職しているという。町は「被害者保護」を理由にこの職員の性別や課名などを公表していない。

▼“部下にパワハラ”平戸市消防署の出張所の所長を懲戒処分

“部下にパワハラ”平戸市消防署の出張所の所長を懲戒処分

 

2023年1226日(火) 17:52 NHK

 

平戸市消防署の出張所の所長が部下に暴言を吐いたり無視をしたりするパワーハラスメントを行ったとして減給の懲戒処分を受けました。

 

懲戒処分を受けたのは平戸市消防署の管内にある出張所の58歳の所長です。

 

平戸市消防署によりますとこの所長は部下の消防隊員に対し隊員やその家族が新型コロナに感染した際には「感染対策の不備で周囲に迷惑をかけている」などと暴言を吐いたり、無視をしたりするなどパワーハラスメントを行っていたということです。

 

被害を受けた隊員がことし6月に平戸市消防本部の上司に対し被害を訴えたことで発覚したということです。

 

所長は聞き取り調査に対し、「パワハラのつもりはなかった」と話しているということです。

 

平戸市消防本部は、この所長を26日付けで減給10分の1、1か月の懲戒処分にしました。

 

平戸市消防本部の本山繁治消防長は、「パワーハラスメント行為は決して許されることではなく深くおわび申し上げる」とコメントしています。

▼政府「自爆営業」根絶に向けパワハラ防止指針改正を検討へ

政府「自爆営業」根絶に向けパワハラ防止指針改正を検討へ

 

2023年12月26日() 17:46 東京放送

 

政府は、売上ノルマを達成するために従業員が自ら商品を購入するなどのいわゆる「自爆営業」を根絶するため、対策の検討に乗り出しました。

 

岸田総理

「規制改革は、社会課題の解決と成長の同時達成を目指す新しい資本主義の実現に向けた大前提となる重要な取り組みです」

 

「自爆営業」は販売ノルマを達成できない社員に自腹で契約を結ばせたり、半ば強制的に商品などを買い取らせる行為です。

 

しかし現在、「自爆営業」そのものは法律違反やパワーハラスメントに該当せず、政府の有識者会議などから問題視されていました。

 

政府はきょうの規制改革推進会議で、来年から▼どのようなことが「自爆営業」にあたるかや、▼法令違反やパワーハラスメントになり得る事例を明確にしたうえで、「パワハラ防止指針」改正について検討を始めることを確認しました。

 

今後、厚生労働省で議論が進められます。

▼部下へのセクハラで署長注意 依願退職―大阪府警

部下へのセクハラで署長注意 依願退職―大阪府警

 

20231226日(火) 14:48 時事通信

 

 部下の女性警察官を私的な飲食に誘ったとして、大阪府警が交野署長の山本聡警視(56)を本部長注意としていたことが府警への取材で分かった。21日付。山本警視は26日付で署長から警務部付に異動となり、「一身上の都合」で依願退職した。

 府警によると、山本警視は今年3月に交野署長に着任して以降、複数の女性警察官を口頭やメールで私的な飲食に誘ったという。

 秋ごろに部下側から相談があり、府警が調査した結果、「不適切な行為で職場環境を悪化させた」として、セクハラ行為と認定した。

2023年12月25日月曜日

▼宝塚歌劇団 労基署が2000年以降に計4回「是正勧告」 勧告の内容は明らかにせず

宝塚歌劇団 労基署が2000年以降に計4回「是正勧告」
 勧告の内容は明らかにせず

 

2023年12月25日() 17:23 毎日放送

 

 宝塚歌劇団に対して労基署が2000年以降に是正勧告を繰り返していたことがわかりました。

 

 宝塚歌劇団によりますと、西宮労働基準監督署が2000年以降に計4回、歌劇団に対して是正勧告を行ったということです。歌劇団は勧告を受けたことについて「直ちに是正すると共に再発防止に向けた取り組みを行っております」とコメントしていますが、勧告の内容について明らかにしていません。

 

 宝塚歌劇団を巡っては今年9月、「宙組」に所属していた女性(25)が死亡し、遺族が「過重労働と上級生のパワハラが原因で自死に至った」と訴えていて、労基署は11月と12月に計2回立ち入り検査を行っています。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

宝塚歌劇団 2000年以降、労基署から4回の是正勧告
 スタッフの労働時間の管理などに不備判明

 

2023年12月24日() 18:41 読売テレビ

 

 兵庫県にある宝塚歌劇団が、2000年以降に労働基準監督署から是正勧告を4回受けていたことが分かりました。スタッフの労働時間の管理などに不備が指摘されています。

 

 宝塚歌劇団では、今年9月に女性の劇団員が死亡し、遺族側が「過重な労働と上級生らによるパワーハラスメントが原因」と主張しています。劇団側は、過重な労働などで女性に強い心理的負荷がかかっていたことは認めていて、公演回数を減らすなどの対策を打ち出しています。

 

 女性の死亡後、労働基準監督署がすでに2回、劇団への立ち入り調査を行っていますが、劇団はこの件とは別に2000年以降に4回の是正勧告を受けていたことが新たに分かりました。

 

 2021年の是正勧告では、一部のスタッフらに導入している「裁量労働制」について改善を求められていて、劇団は、「労働災害への防止は当団としても重要な課題と認識をしており、労基署からの指導やアドバイスをいただきながら、防止に向けて各種取り組みを行っています。公演内容の変化に応じた団員の心身へ配慮し、疲労回復に必要な休憩、休養を確保できるよう、就労環境を整えてまいります」とコメントしています。

▼江差看護学院パワハラ自殺「説明責任果たすべき」学生の保護者ら 鈴木知事に自身の言葉での謝罪求める

江差看護学院パワハラ自殺「説明責任果たすべき」学生の保護者ら 鈴木知事に自身の言葉での謝罪求める

 

2023年12月25日() 16:34 北海道ニュース

 

道立江差高等看護学院で教師からパワハラを受けた学生が自殺し、北海道が賠償に応じない考えを示していることについて、保護者らが知事に対し自身の言葉での謝罪などを求めました。

 

「知事・副知事が対応してくださらないのはとても残念なこと。知事の誠意ある言葉が聞きたかったとお伝えください」。

 

25日午後、道庁で知事宛ての申し入れ書を提出したのは、江差高等看護学院に通う学生の保護者で作る父母の会です。江差高等看護学院では2019年に男子学生が自殺し、第三者委員会が教師によるパワハラを認定。自殺についても法的責任が生じる「相当因果関係」が認められています。

 

道や知事は、第三者委員会の報告を受け入れ遺族に謝罪しましたが、その後、「法的責任は別」として自殺の賠償には応じない考えを示しています。

 

鈴木知事)

「いま交渉中の案件のためコメントについては控えたいと思います」。

 

自殺した学生の母)

「いまさら何を言っているんだろうとしか思わない」、「勝手に死んだわけではないんです。あなたたち(北海道)のせいなんです。その責任から一切逃れようとするのは違いませんか」。

 

父母の会は学校現場が運営体制を見直し、懸命になって再生のために努力している中、道の一連の対応は「足を引っ張る行為」と指摘しています。

 

そのうえで、知事に対して自殺の賠償に応じない方針を撤回し、自分自身の言葉による謝罪と、「丁寧かつ誠意を持って」再協議に応じることを求めています。

 

父母の会)

「手のひらを返したように、賠償責任は一切ないと。本当、不信感に募るばかりです。特に知事は説明責任を果たすべきじゃないでしょうか」。

 

遺族は「父母の会が動いてくれて感謝している。申し入れを受けて話し合いが進む事を願う」。と話しています。

▼“妊娠時期を考え直した方が” 小学校校長がパワハラ発言などで戒告処分 岐阜・大垣市

“妊娠時期を考え直した方が”
 小学校校長がパワハラ発言などで戒告処分 岐阜・大垣市

 

2023年12月25日() 16:29 中京テレビ

 

岐阜県の小学校長が前任校で妊娠を希望する女性教員に妊娠時期を考え直した方がよいという趣旨の発言をしたなどのパワハラ行為で、25日付で戒告処分になりました。

 

戒告処分となったのは岐阜県大垣市立一之瀬小学校の男性校長(54)です。

 

岐阜県教育委員会によりますと、男性校長は関ケ原町立関ケ原中学校の校長をしていた去年4月、20代の女性教員が面談で妊娠を希望する旨を申し出た際に、妊娠する時期を考え直した方がいいという趣旨の発言をしました。

 

また、育児中で遅出勤務を利用していた40代の女性教員に対して、「遅出勤務をいつまで続けるつもりか。担任を持たせづらい」などと発言したということです。

 

さらに、30代の男性教員へのパワハラも認定されました。

 

県教委の聞き取りに対して、男性校長はハラスメント行為は認めていますが、20代の女性教員に対して妊娠、出産を否定する意図はなかったと話しているということです。

2023年12月22日金曜日

▼海保 新人乗組員の自殺 パワハラ原因 当時の上司2人懲戒処分に

海保 新人乗組員の自殺 パワハラ原因 当時の上司2人懲戒処分に

 

20231222 2134分 NHK

 

おととし、沖縄県の宮古島海上保安部の巡視船で、新人の乗組員が自殺を図り、その後、死亡していたことがわかりました。第11管区海上保安本部は、当時の上司2人のパワーハラスメントが原因の1つだとして、2人を停職などの懲戒処分にしました。

 

11管区海上保安本部によりますと、亡くなったのは、宮古島海上保安部に所属していた新人の20代の男性乗組員です。

 

おととし4月から6月にかけて、同じ巡視船に乗っていた44歳の上司から、宮古島の方言で「大ばか者」を意味することばが書かれたテープをヘルメットに貼られたりズボンや靴、財布を海に投げ捨てられたりするなどのパワハラ行為を受けていたということです。

 

また、46歳の上司からは、6月下旬に大勢の前で激しく叱責され、さらに「遺書を書け」という趣旨のことばを言われていたということです。

 

その数日後、男性乗組員は、巡視船の居室で自殺を図り、病院に運ばれましたが亡くなりました。

 

海上保安本部は、2人のパワハラ行為が自殺の原因の1つだとして、22日付けで、いずれも当時の44歳の上司を停職2か月、46歳の上司を減給2か月の懲戒処分にしました。

 

また、上司の行き過ぎた指導に気づいて注意したものの、海上保安部などに報告していなかったなどとして、船長と機関長なども説諭の懲戒処分にしました。

 

男性乗組員は、亡くなるおよそ3か月前に巡視船に配属されたばかりだったということです。

 

11管区海上保安本部の島谷邦博本部長は「職員が悩み自死に至ったことは痛恨の極みです。二度とこのような悲劇を繰り返さないようハラスメントの防止及び服務規律の徹底を図っていく所存です」とコメントしています。

▼後輩にパワハラ行為 40代県職員を懲戒処分「仕事上の指導のつもりだった」

後輩にパワハラ行為 40代県職員を懲戒処分
「仕事上の指導のつもりだった」

 

20231222() 21:20 サンテレビ

 

後輩の職員にパワハラ行為を繰り返し出勤できない状態に追い込んだとして、兵庫県は40代の男性職員を懲戒処分にしたと、1222日に発表しました。

 

減給10分の11カ月)の処分を受けたのは、県まちづくり部の40歳の男性職員です。

 

県によりますと男性職員は5月、後輩の職員に対し、質問を受けてもあえて教えなかったり、無視をしたりするなどの不適切な指導を繰り返していたということです。

 

後輩職員はその後、体調不良でしばらく休みが続きました。

聞き取りに対し、男性職員は、「仕事上の指導のつもりだった」と話しているということです。

 

県はこの他、上司や同僚の職員に対し、大声で「あなたとは話したくないです」などと言い、職場内の秩序を乱したとして、福祉部の55歳男性職員を減給10分の11カ月)の処分に。

 

また、118日、県庁舎の男子トイレのガラス戸を蹴り割ったとして、危機管理部の45歳男性役付職員を戒告処分にしました。

この男性職員は、ガラスが割れた部分に上半身が挟まり、30針を縫うけがを負っています。

▼防衛省、ハラスメントで245人を処分 パワハラで陸自初の降任も

防衛省、ハラスメントで245人を処分 パワハラで陸自初の降任も

 

2023年12月22日() 19:59 朝日新聞

 

 防衛省は22日、全部署を対象にハラスメントの有無を調べる特別防衛監察で、被害の申し出があった1325件のうち、207件を処分したと発表した。パワハラで部下5人を休職させた陸上自衛隊の陸将補を2階級降任し、2等陸佐とした。ハラスメントによる降任は陸自では初めて。

 

 特別防衛監察は、元陸上自衛官の五ノ井里奈さんが同僚からの性暴力を告発したことを受けて昨年911月に申し出を受けた。防衛省によると、処分されたのは245人で、内訳は免職2人、降任4人、停職67人、減給34人、戒告22人など。現在も調査中のもののほか、嫌疑不十分などで処分を見送ったケースも1066件あった。

 

 種類別では、パワハラが115人、セクハラが30人、両方が6人、マタハラなどその他ハラスメントが2人。部下のハラスメントを見逃したなどの規律違反でも92人が処分された。

▼新入社員の前で「こいつら無能な管理職」他にも「アホ」「ボケ」…クラボウ執行役員からパワハラ受け退社 会社側に賠償命じる 一方「3コール以内に電話でろ」は“社会通念上許容” 大阪地裁

新入社員の前で「こいつら無能な管理職」他にも「アホ」「ボケ」…
クラボウ執行役員からパワハラ受け退社 会社側に賠償命じる
 一方「3コール以内に電話でろ」は社会通念上許容大阪地裁

 

2023年12月22日() 18:15 毎日放送

 

時の執行役員からパワハラを受け退職を余儀なくされたとして、大手繊維メーカーの倉敷紡績(クラボウ)を退社した男性が、元役員とクラボウを相手に慰謝料などの支払いを求めた裁判。1222日、大阪地裁は男性がパワハラを受けたと認定し、元役員とクラボウに55万円の支払いを命じました。

 

判決によりますと、原告の男性は、2019年にクラボウに中途入社し、情報機器システム部で勤務していました。

 

しかし20212月から9月にかけ、当時の部長だった男性(同年6月には執行役員に就任)が原告に対し、以下の言動を行いました。

 

▽「アホ」「ボケ」「辞めさせたるぞ」「今期赤字ならどうなるかわかっているやろな」などと日常的に発言

 

▽顧客とのWEB会議終了後に原告が座っていた椅子の脚を蹴る

 

▽原告が新入社員を指導していた際、WEB会議システムを通じて新入社員の目の前で「こいつらは無能な管理職だ。こんな奴らに教育されてかわいそうだ」などと発言

 

▽電話が出るのが遅かった際に「自分からかかってきた電話は3コール以内に出ろ」と叱責

 

原告は、こうした言動を受けたことについて社内通報した上で、20219月にクラボウを退社。別の会社に転職しました。

 

部長だった男性は会社から辞任勧告を受け執行役員を退任。現在はクラボウの子会社で勤務しています。

 

一連の言動をパワハラ認定 「電話3コール以内に出ろ」は「社会通念上許容される」

原告は「一連の言動は、パワーハラスメントだった」として、慰謝料など660万円の支払いを求めて、執行役員だった男性とクラボウを相手に提訴。

 

1222日の判決で大阪地裁は、一連の言動をパワハラと認定。男性とクラボウに対し、慰謝料など55万円の支払いを命じました。

 

ただし、「電話は3コール以内に出ろ」という叱責については、「注意や指導のための言動として、社会通念上許容されるものというべき」として、パワハラとは認めませんでした。

 

判決を受けてクラボウは「当社の元執行役員の言動により、原告の方に精神的な苦痛を負わせたことにつきまして、あらためて深くお詫び申し上げます。既に当該元執行役員の処分も実施しておりますが、判決内容を真摯に受け止め、社員が安心して仕事に取り組める職場風土の構築に向け、引き続き社内教育等を実施してまいります」とコメントしています。

▼女性記者にセクハラ 国税庁男性幹部職員(50代)を懲戒処分

女性記者にセクハラ 国税庁男性幹部職員(50代)を懲戒処分

 

2023年12月22日() 17:13 東京放送

 

国税庁は男性幹部職員が報道機関との懇親会で女性記者にセクハラ行為を行ったとして、懲戒処分にしたと発表しました。

 

国税庁によりますと、課長室長級の50代の男性職員は今年7月下旬、ほかの国税職員1人を含む4人が参加した報道機関との懇親会で飲酒した際、同席した女性記者を不快にさせる性的な言動を繰り返すセクハラ行為を行ったということです。

 

先月、女性記者が所属する報道機関を通じて国税庁に被害を申し出たことで事態が発覚しました。

 

国税庁は人事課長が女性記者に謝罪した上で、50代の男性職員を今日付で「減給1か月」の懲戒処分としました。

 

男性職員は「被害者の気持ちを深く傷つけたことについて真摯に反省している」と話しているということで、国税庁の山本学広聴室長は「セクハラは決して許されるものではないと考えており、誠に遺憾なことであると受け止めております」「職員の服務規律の遵守について、更なる徹底を図ってまいる所存です」とコメントしています。

 

国税庁によりますと、今回の処分は「本来対等な関係であるべき報道機関と取材対象者の関係で、優越的な立場を利用する形で性的な言動が行われたことについて真摯な対応を促すとともに、セクハラは尊厳を奪う許されない行為であることを広く知ってほしい」との女性記者の意向をふまえ公表したということです。

▼陸上自衛隊がパワハラで初の「降任」処分 第9師団副師団長が陸将補から2佐に

陸上自衛隊がパワハラで初の「降任」処分 第9師団副師団長が陸将補から2佐に

 

2023年12月22日() 16:56 TBS

 

陸上自衛隊は、複数の部下へのパワハラ行為があったとして、50代の幹部自衛官の階級を2つ下げる降任処分を行いました。パワハラでの降任処分は陸上自衛隊で初となります。

 

JNNの取材によりますと、陸上自衛隊が2階級降任処分を行ったのは、青森駐屯地司令を兼任する坂元秀明第9師団副師団長です。

 

坂元氏は20203月から去年12月頃にかけ、複数の部下を指導する際、「階級章を外せ」と暴言を吐くなど威圧的言動を繰り返したということです。

 

5人の部下は精神疾患を発症し、こうしたパワハラ行為が一因になったとみられています。

 

陸上自衛隊は、きょう付けで坂本氏を第9師団副師団長から陸上幕僚監部付に異動させています。

 

この事案を受け、陸自トップの森下幕僚長は「ハラスメントを一切許容しない組織風土を根付かせるよう取り組みを徹底する」とコメントしています。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

【独自】陸上自衛隊幹部2人をパワハラで異例の降格処分へ 50歳代陸将補、複数の部下に威圧的な言動で精神的苦痛

 

20231222日(金) 12:07 フジテレビ

 

陸上自衛隊が、パワハラで幹部2人に異例の降格処分を行う方向で調整を進めていることがわかった。

 

複数の関係者によると、陸上自衛隊は50歳代の陸将補について、かつて勤務していた部隊で複数の部下の隊員に対し、暴言をともなう威圧的な言動で精神的苦痛を与えたなどとして、2階級の降格処分とすることで調整している。

 

また当時の部下1人も、パワハラなどで1階級の降格処分とする方向。

 

降格処分は、免職に次いで重い処分となる。

歓迎会の帰りに送迎中の部下の頭を叩く 消防職員の男性がパワハラ行為で懲戒処分受ける 岩手・大槌町

歓迎会の帰りに送迎中の部下の頭を叩く
 消防職員の男性がパワハラ行為で懲戒処分受ける 岩手・大槌町

 

2023年12月22日() 15:53 岩手放送

 

岩手県大槌町の大槌消防署の男性職員が、10月に部下の男性の頭を叩くパワーハラスメント行為をしたとして、22日に懲戒処分を受けました。

 

22日付で戒告の懲戒処分を受けたのは、大槌消防署に勤務する50代の消防司令補の男性です。釜石大槌地区行政事務組合消防本部によりますと、男性消防司令補は1031日の午後、大槌町内の飲食店で行われた職場の歓迎会の帰りに、送迎のため車を運転していた20代の同僚の頭を平手で叩いたということです。後日同僚が上司に相談したことで発覚しました。男性消防司令補は当時酒に酔っていて、聞き取りに対し「しっかり覚えていない」と説明しましたが、同僚に謝罪をしたということです。

 

釜石大槌地区行政事務組合消防本部の佐々木昌貴・消防長は「住民の皆様には心からお詫び申し上げます。改めて綱紀粛正を徹底し再発防止に努め、信頼回復に全力を尽くしてまいります」とのコメントを発表しました。

 

このほか、指導監督が不適正だったとして、大槌消防署の消防司令長の男性(50代)と消防司令の男性(50代)が厳重注意処分を受けました。


《カウンセラー松川のコメント》

酔った勢いでの暴行の様ですが、
報道だけではどの程度の内容なのかもわかりません。
平手で叩いたのならば、大きな被害には至らないと思いますが、
突然に予期しない力が及ぶと大きな被害が生まれる場合もあります。
しかし、報道で被害程度を言及していないので、
負傷に至る被害は無い模様です。
2021年にもパワハラ事案が発生しているので、
加害者と上司に対して処分が行われたのでしょう。
「酒は飲んでも飲まれるな」を各自肝に銘じる他ありません。

被害者の方へ
相談をされたのは良かったと思います。
「些細な事だから」と放置しておくと、大きな問題に至る可能性はあります。

2023年12月21日木曜日

▼「女は子どもを産んで初めて…」市長“新たなセクハラ”発言か 謝罪しつつも釈明? 福岡・宮若市

「女は子どもを産んで初めて…」市長“新たなセクハラ”発言か
 謝罪しつつも釈明? 福岡・宮若市

 

2023年12月21日() 21:52 日本テレビ

 

先月、“パワハラ”とされる発言が問題になっていた、福岡県宮若市の塩川秀敏市長。今回、女性職員への“セクハラ”発言が新たに明らかになり、謝罪しました。塩川市長はほかにも、市の職員から複数のハラスメントを指摘されています。

 

    ◇

 

福岡・宮若市 塩川秀敏市長

「おわびを申し上げたいと思います。申し訳ありませんでした」

 

20日、福岡県宮若市の塩川秀敏市長が謝罪したのは、女性職員に対するこんなセクハラ発言について。

 

塩川市長

「女は子どもを産んで初めて女になる」

 

    ◇

 

塩川市長は、先月には“パワハラ”とされる発言が問題になっていました。

 

公務に同行した職員を車のなかで叱責したとされる映像には、次のようなやり取りが収められていました。

 

塩川市長「運転手やったら自分のスマホ見るんか?」

職員  「すみません」

塩川市長「ああ!すみませんで済むか!」

職員  「すみません」

 

また、別の職員に対して、「辞めろ」などと発言する音声データも残っていました。

 

塩川市長

「いま失敗して、ガンガン言われた方がいい。それに耐えきらんかったら、辞めろ!」

 

職員

「『辞めろ』はダメですよ、発言として」

 

    ◇

 

こうしたなか、新たに女性職員へのセクハラ発言が明らかになったのです。

市長は、教員時代の経験をふまえ、こう釈明しました。

 

福岡・宮若市 塩川秀敏市長

「『女は子どもを産んで初めて女になる』というようなことではなくて、“子どもを産んだ後の先生”と、“産む前の先生”は、子どもの対応が変わりましたよ、ということは申し上げたと思う」

 

塩川市長はほかにも、市の職員から複数のハラスメントを指摘されていて、自らの進退について「委員会での調査を通じて判断したい」と話しています。