2025年6月18日水曜日

「髪切った?」「化粧変えたね」はセクハラ…昭和の常識は令和の非常識?柏崎でハラスメント防止講演会、不安に思うことは「言わないのが無難」

「髪切った?」「化粧変えたね」はセクハラ
…昭和の常識は令和の非常識?柏崎でハラスメント防止講演会、
不安に思うことは「言わないのが無難」

 

2025年6月18日() 12:01 新潟日報

 

 ハラスメントが時々で変わっていくことを学ぶ公開講演会が、柏崎市役所で開かれた。パワハラ、セクハラなど多様化するハラスメントについての実例を聞き、未然防止について考えた。

 

 かしわざき男女共同参画推進市民会議が毎年、時勢に合ったテーマと講師を選んで講演会を開いている。柏崎しおかぜ法律事務所の近藤千鶴弁護士を招き、44人が参加した。

 

 近藤さんは「昭和の常識は令和の非常識?」として マタニティーハラスメント、アルコールハラスメントなど実例を紹介。「髪の毛を切った?」「化粧を変えたね」などの指摘もセクハラに当たると説明すると、会場からは戸惑う声も上がっていた。

 

 ハラスメントは、誰でも加害者、被害者、傍観者になる可能性があるとし、近藤さんは「大丈夫かなと不安に思うことは言わないのが無難。相手への思いやり、自分の行動を顧みることを忘れないで」と呼びかけた。


《カウンセラー松川のコメント》

女性弁護士を講師にハラスメント防止講演会。
別に弁護士だからハラスメントに詳しいとか、法律を自在に扱えるとか
そう言うにはありません。
我が国では「弁護士万能」と錯覚されている傾向が高いですが、
事象について法律と照らし合わせて適否を判断するのは裁判官の仕事です。
弁護士がいくら何と言っても天気予報の結果と大して変わりません。
しかも、ハラスメント事件が得意な弁護士でもないみたいです。
「髪の毛を切った?」「化粧を変えたね」などの指摘もセクハラに当たる
と言うのも、別に絶対ではありません。
それこそ「元気だね」「いい感じだよ」だってセクハラに当たるでしょう。
要は相手の受け取り方次第なので「今日はセクシーだね」でも
セクハラにならない場合もあります。
具体的な事例を挙げるならば、判例を基にするくらいでなければ
講師が弁護士の意味はありません。
その判例を調べるのも、弁護士以外でも可能ですけどね。
「大丈夫かなと不安に思うことは言わないのが無難」
いや、「一抹の不安も感じていない」からセクハラ発言事案も発生するのです。
この弁護士ではハラスメント講演会講師は力不足ですね。
私が講師を務めた方が良い講演会を開けますよ。

▼宮崎県知事部局の精神疾患休職 最多75人 教職員は76人

宮崎県知事部局の精神疾患休職 最多75人 教職員は76人

 

2025年6月18日() 9:58 宮崎日日新聞

 

 2024年度に県の知事部局で精神疾患を理由に休職となった職員は75人で、過去10年で最多となったことが17日、分かった。県内市町村立小中学校、県立学校の教職員は計76人に上った。心の病からの復職や未然防止に向けて、県と県教委はメンタルヘルス対策に力を入れる。

2025年6月17日火曜日

カトリック長崎大司教区 パワハラ訴訟で和解成立

カトリック長崎大司教区 パワハラ訴訟で和解成立

 

2025年6月17日() 17:34 長崎放送

 

カトリック長崎大司教区の元職員が神父らからのパワーハラスメントに対する安全配慮義務を怠ったとして、大司教区に損害賠償を求めた裁判で17日、和解が成立しました。

 

訴えを起こしていたのは、カトリック長崎大司教区内で起きた性暴力や人権侵害の相談業務を行っていた元職員です。

 

訴状などによりますと元職員は2017年から2020年までの間複数の神父らから継続的なパワハラを受けPTSDを発症。

 

その後退職した元職員は大司教区が安全配慮義務を怠ったとして約5380万円の損害賠償を求める訴えを長崎地裁に起こしていました。

 

2022年から続いたおよそ3年間続いた裁判は17日に和解が成立し、長崎地裁は大司教区に和解金の支払い義務があることを認めました。

 

和解金額については、明らかにされていません。

 

和解成立を受け原告側は「とても孤独な日々でした。私を『命綱』と思ってくださった方々の存在があったため耐え続けてきました。裁判は終わりましたが私はこれからも人には言えない一抹の孤独や悲しみを抱えながら人生を歩んでいくことになります」とコメントしています。

 

一方、被告のカトリック長崎大司教区は和解条項に基づいて和解についてのコメントはしないとしています。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

カトリック長崎大司教区のパワハラ、元職員との和解成立 長崎地裁

 

2025年6月17日() 18:53 毎日新聞(百田梨花、樋口岳大)

 

 勤務していたカトリック長崎大司教区(長崎県長崎市)の神父らからパワーハラスメントを受け心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして元職員が大司教区に約5380万円の損害賠償を求めた訴訟は17日、長崎地裁(松永晋介裁判長)で和解が成立した。大司教区が和解金を支払う。金額は非公表。

 

 訴状によると、元職員は2017年から大司教区の人権相談室に勤務していたが、相談事案などに関して神父らからパワハラを受け、22年に退職を余儀なくされたと訴えていた。

 

 和解条項には、元職員と大司教区が互いに相手の名誉を害する行為を一切しないことが盛り込まれた。また、大司教区は、関係者や所属する司祭に▽問題が訴訟上の和解で終結した▽元職員の名誉を害する言動をしない▽元職員が在職中の過去の経緯や訴訟内容に関して口外しない――ことを告知・説明するなどとした。

 

 和解後に記者会見した元職員の代理人によると、地裁は、元職員が精神疾患で治療中であることや、大司教区の人権相談室開設に尽力し熱心に取り組んできたこと、その他の経緯や性質などを総合的に考慮して和解を勧告したという。

 

 元職員は代理人を通じ「裁判所が、私の傷付きや相談室の業務に熱心に取り組んできたことを認め、総合的に考慮して和解を勧告してくれたことに深く感謝する」などとするコメントを出した。

 

 大司教区は取材に「特にコメントはない」と答えた。

 

 

 

カトリック長崎大司教区の神父によるパワハラ裁判
 和解金支払いなどで原告の元職員と和解成立

 

2025年6月17日() 18:59 テレビ長崎

 

2022年に提訴された長崎市のカトリック大司教区でのパワハラをめぐる損害賠償裁判で、原告の元職員に和解金を支払うなどの内容で17日に和解が成立しました。

 

この裁判は、カトリック長崎大司教区で性暴力や人権侵害の相談業務にあたっていた元職員が神父の関わる案件の対応をめぐり、複数の別の神父からパワハラを受け、PTSDを発症したなどとして5384万円の損害賠償を求めたものです。

 

長崎地裁で開かれた和解協議で、大司教区が和解金を支払うことや、教区内の司祭や関係者に、原告の元職員の名誉を害する言動などをしないよう、説明することなどで和解がまとまりました。

 

内容の詳細や和解金は公表されていません。

 

原告代理人 中鋪美香弁護士

「本件の特殊性は宗教組織という団体の中で起きたことなので」「訴訟が終わった後も原告自身が安心して生活していけるように、担保することができたことは非常に良かったと思います」

 

また、原告は次のようにコメントしています。

 

原告代理人 中鋪美香 弁護士

「とても長い時間でした。とても孤独な日々でした」「このたび裁判所が私の傷付きや、相談室の業務に熱心に取り組んできたことを認め、総合的に考慮して和解を勧告してくださったことに深く感謝します」

 

一方、長崎大司教区は守秘義務があるとして、和解成立の事実以上は公表できないとしています。

 

 

 

カトリック長崎大司教区の元職員神父らからパワハラ
 損害賠償求めた裁判で和解成立《長崎》

 

2025年6月17日() 19:15 長崎国際テレビ

 

カトリック長崎大司教区の元職員が神父らからパワハラを受けたとして、損害賠償を求めていた裁判が17日に長崎地裁で開かれ、大司教区が和解金を支払うことで和解が成立しました。

 

(諫早総合法律事務所 中鋪 美香弁護士)

「本件が訴訟上の和解によって終結した。原告の名誉を害する言動はしない」

 

カトリック長崎大司教区の元職員が、神父らからのパワハラで心的外傷後ストレス障害=PTSDを発症し、退職を余儀なくされたとして、約5400万円の損害賠償を求めていた裁判。

 

17日に長崎地裁で非公開の協議が行われ、大司教区が原告側に和解金を支払うことなどで和解が成立しました。

 

この訴訟では、原告側が神父らからの継続的なパワハラ行為を主張し、大司教区に対し「安全配慮義務を怠った」と訴えを起こしていました。

 

代理人弁護士によりますと、裁判所から原告が精神疾患の治療中であることや、大司教区の人権相談室開設に取り組んできたことなどを理由に和解の勧告があり、双方が合意したということです。

 

原告は代理人弁護士を通じて「裁判所が総合的に考慮して和解を勧告したことに深く感謝する」とコメントしています。

 

 

 

カトリックパワハラ訴訟、長崎大司教区と元職員が和解
…「名誉害さず」神父らに告知

 

2025年6月18日() 10:30 長崎新聞

 

 カトリック長崎大司教区の元職員が、神父らのパワハラなどが原因で退職に追い込まれたとして大司教区に約5380万円の損害賠償を求めた訴訟は17日、長崎地裁(松永晋介裁判長)で和解が成立した。大司教区が元職員に和解金を支払うほか、神父らに元職員の名誉を害する言動をしないよう告知することなどが和解条項に盛り込まれた。

 

 訴状などによると、元職員は教区内の人権侵害に関する相談業務に従事していたが、神父らから罵声を浴びせられるなどのパワハラ行為を受けていたと主張。安全配慮義務違反に当たるとした。教区側は事実関係を争い請求棄却を求めた。

 

 元職員が業務に熱心に取り組んできたことや体調などを考慮し、長崎地裁は和解を勧告した。和解後、長崎市内で会見した元職員の代理人弁護士は、口外禁止条項があるため和解金額を公表していないが、「納得できる金額」とした。

 

 和解条項には元職員と大司教区が互いに名誉毀損(きそん)しないことや、大司教区が神父らに対し元職員の名誉を害さず、過去の経緯や訴訟内容を口外しないよう告知することなどを盛り込んだ。元職員の代理人弁護士は「(元職員が)これから先安心して生活できるよう担保できた」と評価した。

 

 元職員は和解を受け「裁判所が私の傷つきや相談業務に熱心に取り組んできたことを認め、和解を勧告してくださり深く感謝する」とコメントを発表した。

 

 大司教区も同日、取材に対し、和解成立を公表。和解条項を理由に「これ以上の取材には対応できかねる」とした。

 

 

 

【長崎】「神父のパワハラでPTSD」
 カトリック長崎大司教区と元職員和解成立
 

 

2025年6月18日() 12:19 長崎文化放送

 

カトリック長崎大司教区の複数の神父からパワハラを受けてPTSDを発症したとして、元職員が大司教区に損害賠償を求めた裁判は17日に和解が成立しました。

 

訴状によりますと大司教区の人権相談室に勤務していた元職員は、神父による横領や性暴力事案などへの対応をめぐり、複数の神父からパワハラを受けて、PTSDを発症。退職後の2022年に大司教区に対して約5380万円の損害賠償を求める訴えを長崎地裁に起こしていました。

 

裁判は17日に大司教区が、元職員に和解金を支払うことや、元職員の名誉を害する言動をしないよう、所属する司祭や関係者らに説明することなどで和解が成立しました。

 

原告側 中鋪美香弁護士:

「最終的には原告自身も納得できる金額で合意に至ることができた。原告自身が安心して生活をしていけるように担保するということができたことは非常によかった」

 

一方、和解金額については和解条項に基づき明らかにしていません。

 

元職員は弁護士を通じて「とても孤独な日々だった」などとコメントしました。

 

原告側 中鋪美香弁護士:

「このたび裁判所が私の傷付きや相談室の業務に熱心に取り組んできたことを認め、総合的に考慮して和解を勧告してくださったことに深く感謝いたします。裁判は終わりましたが、私はこれからも人には言えない一抹の孤独や悲しみを抱えながら、人生を歩んでいくことになります」

 

一方、大司教区は和解が成立したこと以外については答えられないとしています。

 

 

 

神父から「いち信者のくせに」と言われPTSD
ハラスメント対応の元職員、賠償訴訟で長崎大司教区と和解

 

2025年6月18日() 13:01 読売新聞

 

 

 カトリック長崎大司教区(長崎市)の元職員が、パワーハラスメントを訴えたのに適切な対応を受けられず、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症して退職したのは、大司教区側に安全配慮義務違反があったためだとして、約5380万円の損害賠償を求めて提訴した訴訟は17日、長崎地裁(松永晋介裁判長)で和解が成立した。

 

 訴状では、元職員は20174月から、教区内でのハラスメントに関する被害者らのケアを行う業務に従事した。性暴力事案などが発生した際、神父から「思い通りになると思うなよ」「いち信者のくせに」といった言葉を浴びせられるなどし、大司教区側に改善を求めたが、対応しなかったと訴えていた。

 

 和解条項では、大司教区側が和解金(金額非公表)を支払い、訴訟の関係者や大司教区の神父に対して、和解したことや元職員の名誉を害する言動はしないことなどを説明するとした。

 

 元職員は弁護士を通して「とても孤独な日々でした。裁判所が総合的に考慮して和解を勧告してくださったことに深く感謝いたします」とコメントした。

 

 大司教区は「『相手の名誉を害する行為は行わない』という合意があり、これ以上の取材には対応できかねる」とした。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2022年4月27日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: カトリック長崎大司教区の元職員、教区をパワハラで提訴
これの続報です。
被告は取材に対して「『相手の名誉を害する行為は行わない』という合意があり」
と、和解の条件を盾にコメントを拒否していますが、
もし自らの非を認めるのならば、謝罪なり反省なりのコメントは出せるはずです。
それさえも行わないのは、被告に「自分達は悪くない」と言う思いがある証左。
裁判で被告の敗訴となるよりは、和解で口をつぐむ方が得策と考えたのでしょう。
カトリックの偉い人でも、中身は俗人なのが、報道から詳しく分かりました。

被害者の方へ
提訴から3年。
長かったと思います。
裁判で白黒決着をつけるよりも、和解で早期に終結させるのも得策だと思います。
この和解を以て、被告とのトラブルは終了です。
ここからは心機一転されて、健やかな生活を送れますことを祈念しております。



2025年6月16日月曜日

▼日本PTA元会長のパワハラ認定は「手続き十分でなかった」和解成立

日本PTA元会長のパワハラ認定は「手続き十分でなかった」和解成立

 

2025年6月16日() 21:00 朝日新聞(小林未来)

 

 全国のPTA団体でつくる公益社団法人「日本PTA全国協議会(日P)」の元会長が、解任の理由となったパワハラ認定の手続きをめぐって精神的苦痛を受けたとして、日Pに慰謝料330万円を求めた裁判があり、宇都宮地裁で16日、双方の和解が成立した。原告側によると、日P側の手続きが十分ではなかったことを認める内容だ。

 

 提訴していたのは、20237月に会長を解任された金田淳氏(52)。日Pは、金田氏が都内の事務局で、女性事務局員に臨時理事会に関する文書の内容を修正するよう長時間にわたり繰り返し求めたとして、パワハラにあたると認定していた。

 

 一方、金田氏は訴状で「理事会で解任が審議されたときに初めて、ハラスメントの調査対象になっていたことを知った」と主張。録音データを提出するなどして、「パワハラがなかったことは明白」と訴えていた。

 

 日Pは訴訟のなかで、当時の日Pハラスメント対策委員会が、金田氏がパワハラの加害者であるという意見を具申したことについて、「適正手続という点から十分なものではなかった」と認めた。女性事務局員の体調面などを考慮し、金田氏側を調査しないままパワハラ行為を認定していたという。

 

 日P16日、ホームページで和解について報告し、その内容を公表した。

「上司からマッサージ強要」山鹿市消防本部でパワハラ 元消防士が公務災害に認定【熊本】

「上司からマッサージ強要」山鹿市消防本部でパワハラ 元消防士が公務災害に認定【熊本】

 

2025年6月16日() 20:10 テレビ熊本

 

山鹿市消防本部に勤めていた元消防士の男性がパワハラによる公務災害に認定されたことが分かりました。消防本部は「認定されたことを重く受け止め近く本人に謝罪する」としています。

 

山鹿市消防本部や関係者によりますと、公務災害に認定されたのは元消防士の30代の男性で、上司や先輩、複数の同僚からハラスメント行為を受けたとして2023年6月から病気休暇。その後、休職を経て依願退職しています。

元消防士は「上司や先輩たちからマッサージを強要されたり、『辞めろ』などの暴言を受けた他、休日に家まで来られ、自主トレーニングへの参加を強制された」など

パワハラを受けたということです。

 

16日開かれた山鹿市議会で、議員から「元消防士が申請していた地方公務員災害補償基金で公務災害が認定されたと聞いている」と質問が上がりました。

 

消防本部の黒田 武徳 消防長は「認定されたことは把握している」とした上で、

「重く受け止め、元職員に対して深くおわび申し上げます」と謝罪しました。

 

消防本部はこれまで元消防士からの訴えに対してパワハラとは認めていませんでした。

 

消防本部は今後、第三者を入れたハラスメント対策委員会で調査するとともに、近く本人に謝罪するとしています。


《カウンセラー松川のコメント》

「パワハラとの認識は無かったが、公務災害として認定されたから、
消防本部としてもパワハラと認定する」
なんとも情けない姿勢です。
上司や先輩がマッサージを強要しているのが事実なら、明らかにパワハラです。
自主トレーニングへの参加を強要では、自主トレーニングではありませんし、
これも明らかにパワハラです。
しかも、休日に自宅にまで押しかけて来るのは、パワハラの域を超えています。
これらの事をパワハラと認めない判断が理解出来ないです。
謝罪にしても、形式でしょう。

被害者の方へ
こんな職場、辞めて正解です。


▼舟橋村の村長と共産党議員が「パワハラ」を巡って激しく対立 議員側が会見開き改めて「高圧的」と批判

舟橋村の村長と共産党議員が「パワハラ」を巡って激しく対立
 議員側が会見開き改めて「高圧的」と批判

 

2025年6月16日() 19:38 富山テレビ

 

舟橋村の渡辺光村長と共産党議員が「パワハラ」を巡って激しく対立しています。

 

先週、村長が開いた記者会見に対し、16日は共産党が会見を開き、改めて村長は高圧的だと批判しました。

 

舟橋村議会の共産党・田村馨議員は3月議会で、村長に職員へのパワハラにあたる言動があったと指摘。

 

また、村長が田村議員の懲罰動議を要請するなど不当な議会介入や攻撃があったなどとして、主張をまとめたビラを村内に配布しました。

 

一方、渡辺村長は会見で、田村議員が委員会で激しく机を叩くなどしたため、「議会に懲罰動議の『検討』を提案した」と反論したほか、村議会は13日、田村議員のビラは住民に誤った情報を与えているとして、訂正を求める問責決議案を可決しました。

 

16日の会見で共産党富山地区委員会と田村議員は机をたたいた回数について従来の「1回から2回」を十数回に修正しました。

 

一方、3月に渡辺村長に謝罪した際、「2度目の時は議員をやめる覚悟はあるのか」と、脅迫的な言われ方をしたと明かし、村長の高圧的な態度に問題があると批判しました。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

「私としては納得していない」共産党村議側が反論
 舟橋村議会が問責決議を可決 富山・舟橋村

 

2025年6月16日() 19:43 チューリップテレビ

 

富山県の舟橋村議会で渡辺村長と共産党との対立が続いています。

 

舟橋村議会 田村馨村議「私としては納得していません」

 

ことの発端はことし3月の村議会で、共産党の田村馨村議が渡辺光村長に村の職員に対するパワハラがあったと指摘。

 

これに対し渡辺村長は――

 

舟橋村 渡辺光村長

「パワハラであったか否かの判断につきましては今の時点においては正式になされていません。ですので、この場においてそのようなご発言をされたということは大変遺憾であります」

 

一方、渡辺村長は田村村議が議会で机を叩くなどの威圧的な行為をおこなったとして議会に「懲罰動議」の検討を申し入れました。

 

これに対し田村議員側は議会への介入だと批判。5月に「声明文」とともに抗議するビラを村の全世帯に配布していました。

 

613日の会見で渡辺村長は田村議員側が指摘するパワハラについて否定。

 

懲罰動議については「要請ではなく、検討の申し入れだった」としました。

 

一方、村議会は田村議員への問責決議案を可決し8月末までに声明文の訂正を求めていました。

 

16日、共産党富山地区委員会は――

 

共産党富山地区委員会 髙橋渡 委員長

「声明文の訂正ですが、全体の基調は正確であるという風に考えております」

 

田村議員が机をたたいた回数を訂正しましたが、その他の内容については間違いがないとし、訂正について、7月をめどに村長の会見に対する見解とともに舟橋村の全世帯に対してビラとして配布したいとしました。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ6月13日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 舟橋村長と共産党村議 非難の応酬
これの続報です。


▼弾薬整備補給所の隊員が禁止場所での喫煙で「引火」…幹部が部下に虚偽報告させて「パワハラ隠し」 海上自衛隊大湊地区総監部が懲戒処分を公表

弾薬整備補給所の隊員が禁止場所での喫煙で「引火」
…幹部が部下に虚偽報告させて「パワハラ隠し」
 海上自衛隊大湊地区総監部が懲戒処分を公表

 

2025年6月16日() 17:46 青森放送

 

海上自衛隊大湊地区総監部は禁止場所で喫煙し、可燃物に引火させた隊員を減給処分にしました。

また、部隊内のパワハラを隠していた幹部自衛官を減給処分にしました。

 

減給1か月の処分を受けたのは大湊弾薬整備補給所に所属する20歳代の海士長です。

海士長は去年8月、喫煙場所に指定されていない調理室付近の通路で喫煙をして段ボールに引火させ、火災検知器など3点を焼きました。

 

一方、部隊内のパワーハラスメントを隠していたとして、大湊海上訓練指導隊に所属する50歳代の1等海尉が減給1か月の処分を受けました。

1等海尉は2018年に、当時所属していた部隊の部下の隊員が起こした暴力行為をともなうパワハラを上司に報告せず、さらにパワハラでけがをした部下を医療機関に受診させる際、別の部下隊員に命じて上司などに虚偽の報告をさせていました。

1等海尉は「認識、心構えの不十分により事態を悪化させてしまい深く反省しています」と述べているということです。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

部下が別の隊員に暴力行為を伴う“パワハラ”
 知っていたものの上司などに報告せず
 大湊海上訓練指導隊に所属の50代の幹部自衛官を減給の懲戒処分
 海上自衛隊

 

2025年6月17日() 21:02 青森テレビ

 

部下によるパワーハラスメントがあったことを知りながら、上司に報告しなかったなどとして、海上自衛隊は大湊海上訓練指導隊に所属する50代の幹部自衛官を、減給の懲戒処分としました。

 

海上自衛隊によりますと50代の1等海尉は、7年前に所属していた部隊で部下が別の隊員に対し、暴力行為を伴うパワハラ行為をしていたことを知りながら、上司などに報告しませんでした。

 

パワハラ行為を受けた隊員は、ケガをしましたが「自分の不注意でけがをしたことにしたい」と申し出があり、この海尉はパワハラを隠す目的で、ほかの隊員に対し上司に虚偽の報告をするよう命じたということです。

 

海上自衛隊は、この1等海尉を減給1か月の懲戒処分としました。


▼課長死亡でパワハラの有無調査 佐賀・吉野ケ里町、第三者委

課長死亡でパワハラの有無調査 佐賀・吉野ケ里町、第三者委

 

2025年6月16日() 15:52 共同通信

 

 佐賀県吉野ケ里町の財政協働課長だった男性=当時(58)=が昨年11月に死亡した原因を調査する第三者委員会が16日、初会合を開いた。男性は伊東健吾町長から叱責を受けた後、うつ病を発症していた。遺族はパワハラが原因の自殺だと主張。町長はパワハラを否定している。第三者委がどう判断するかが焦点となる。

 

 第三者委のメンバーは県弁護士会が推薦した弁護士3人。初会合は町庁舎内で、非公開で行われた。委員長の井寺修一弁護士によると、副町長らから男性が死亡した経緯の説明を受け、今後進める関係者からの聞き取りなど調査のスケジュールを確認した。

 

 

 ※ 他社のニュースも掲載致します

吉野ヶ里町長のパワハラ調査へ 第三者委の初会合

 

2025年6月16日() 23:56 RKB毎日放送

 

佐賀県吉野ヶ里町の課長だった男性が町長からのパワハラを訴えて死亡した問題で、調査を行うための第三者委員会の初会合が開かれました。

 

去年11月、当時、吉野ヶ里町の財政協働課長だった男性が伊東健吾町長からのパワハラを訴え死亡しました。

 

死亡した原因を調査するため、16日、第三者委員会の初会合が開かれました。

 

町によりますと初会合は非公開で行われ、副町長らも同席し今後のスケジュールについて話し合われたということです。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ4月22日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼「特別職からパワハラ」3件 佐賀・吉野ケ里町がアンケート
これの続報です。



懲戒処分…部下の容姿を侮辱した上司 性的な言動も繰り返され、被害を申告し発覚 消防署でハラスメント、プライバシー保護で詳細不明 苦痛を与えた上司「雰囲気を盛り上げるための冗談だった」

懲戒処分…部下の容姿を侮辱した上司
 性的な言動も繰り返され、被害を申告し発覚
 消防署でハラスメント、プライバシー保護で詳細不明
 苦痛を与えた上司「雰囲気を盛り上げるための冗談だった」

 

2025年6月16日() 6:37 埼玉新聞

 

 部下の職員に対しパワハラやセクハラを繰り返したとして、埼玉東部消防組合(管理者・梅田修一久喜市長)は11日、宮代消防署の男性消防司令(46)を減給10分の13カ月)の懲戒処分にした。

 

 同組合よると、消防司令は加須消防署に勤務していた昨年9月~同11月、部下の職員に対し容姿を侮辱したり、性的な言動を繰り返した。「隊の雰囲気を盛り上げるための冗談だったが、結果的に苦痛を与えてしまった」と話しているという。同組合はプライバシー保護を理由に、部下に関する情報やハラスメントの具体的な内容を明らかにしていない。

 

 被害申告を基に調査して発覚した。同組合の福田哲也消防局長は「職員の不祥事により住民の皆さまの信頼を大きく損ねたことに対して、深くおわび申し上げます」とコメント。再発防止策として、ハラスメント防止ガイドブックや相談窓口の拡充などに取り組むとしている。


《カウンセラー松川のコメント》

「隊の雰囲気を盛り上げる」これは必要かも知れません。
しかし、
「部下の職員に対し容姿を侮辱したり、性的な言動を繰り返した」
これは誰からの理解も得られないでしょう。
自分を卑下するのではなく、部下を侮辱して場を盛り上げようとは、
消防司令の階級とは思えない幼稚さ、情けなさ。
その程度の人物でも、この程度の階級までは辿り着ける組織なのでしょう。

被害者の皆様へ
この処分で加害者が真に反省をしてくれれば良いのですが、
時として意趣返しをする輩も居ますので、
今後の動向にも注意してください。


2025年6月15日日曜日

▼ハラスメントで? 議員相次ぎ辞職の松野町議会 町長が「共に信頼回復を」【愛媛】

ハラスメントで? 議員相次ぎ辞職の松野町議会 町長が「共に信頼回復を」【愛媛】

 

2025年6月15日() 18:29 あいテレビ

 

町議2人が議会運営を巡るトラブルから辞職した愛媛県松野町議会の定例会で、13日、開会のあいさつに立った坂本町長が信頼回復を呼びかけました。

 

(坂本浩町長)

「町民の皆様のご批判・叱責を真摯に受け止めて、議決機関と執行機関が車の両輪のごとく、町政を前進させて行くことができますよう共に信頼回復に努めて参りましょう」

 

松野町議会では先月の議員全員協議会で、当時の議長が、議論を続けるのは難しいと判断し、協議を打ち切った所「容認できない言動を受けた」などとして、本人と別の議員の合わせて2人が今月、相次いで辞職しました。

 

辞職した元議長は受けた言動がハラスメントにあたる可能性もあるとして「対応を検討中」と、話しています。

 

議員2人が辞職した松野町議会では、公職選挙法の規定に基づき来月15日告示、20日投開票の日程で、補欠選挙が行われます。

2025年6月14日土曜日

職員が性被害訴えた社福法人を県が「女性活躍推進企業」に認証、障害児施設の管理契約更新でも事実確認せず

職員が性被害訴えた社福法人を県が「女性活躍推進企業」に認証、
障害児施設の管理契約更新でも事実確認せず

 

2025年6月14日() 6:31 読売新聞

 

滋賀県が対応を検証、有識者「理解しがたい」

  社会福祉法人「グロー」(近江八幡市)の元女性職員が元理事長の男性に性加害を受けたと裁判で認定されたのを受け、滋賀県は13日、係争中のグローを女性活躍推進企業に認証するなどした県の対応を検証した結果を発表した。意見を求めた有識者からは「制度の趣旨にかんがみ、認証すべきではなかった」などと厳しい指摘を受けた。

 

 元女性職員は、元理事長から長年にわたって性暴力やセクハラを受けたとして、2020年11月に東京地裁に提訴。同地裁は24年10月、元理事長の性加害とグローの安全配慮義務違反を認める判決を出した。

 

 県はこの間、グローを女性活躍推進企業に認証し、障害がある子どもらが利用する「県立むれやま荘」と「信楽学園」の指定管理者の契約を2回にわたって更新。その際、性暴力やハラスメントの有無などについては「訴訟に委ねる」として、グローへの事実確認を行わなかった。

 

 判決後、県は弁護士や福祉分野の有識者ら5人から県の対応に問題がなかったか意見を聴取。「事業を委ねる立場から事実確認を行い、性暴力やハラスメントを許さない姿勢を示すべきだった」とし、指定管理者の契約についても「県民感情に照らして理解しがたい」と苦言を呈された。

 

 県はこの日、「原告や県民の受け止めに対する配慮が欠けていた」と陳謝。指定管理者の審査基準にハラスメント防止の視点を盛り込むなどの対策を取ることを明らかにした。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ6月13日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼滋賀県、グローに厳重注意 知事「指定管理が適切か確認」
これの続報です。
指定管理者は行政が民間に仕事を委託するシステム。
ぶっちゃけて言えば、役所が企業に丸投げする制度。
問題の有無なんて役人にとっては無関係なこと。
投げた仕事が進捗してくれれば、それで良しなのでしょう。



2025年6月13日金曜日

舟橋村長と共産党村議 非難の応酬

舟橋村長と共産党村議 非難の応酬

 

2025年6月13日() 19:56 北日本放送

 

日本一小さな村、舟橋村で再びパワーハラスメントを巡る問題が浮上しています。

 

渡辺村長が村の職員に対して「パワハラ」をしたと指摘する共産党の村議会議員に対し、村長はきょう、事実と異なるとして会見を開きました。

 

渡辺村長

「(職員を)決して問い詰めるつもりもありませんし、問い詰めたつもりもありません。」

 

渡辺村長は会見で、共産党側が指摘している職員に対するパワハラを否定しました。

 

ことの発端は、去年12月、無記名アンケートの回答をめぐり渡辺村長が職員を呼び出したとする一部報道。

 

村議会の3月定例会で共産党の田村村議が、「パワハラ」だとして2回にわたり質問しました。

 

そのうちの1回は、田村村議が複数回机をたたいて、声を荒らげたとして渡辺村長が逆に「パワハラ」だと指摘。きょう、その音声を公開しました。

 

この行為に対して村長は3月、田村村議の懲罰動議をほかの村議に対して提案。村議会は、議長からの厳重注意としました。

 

共産党側は「懲罰動議の要請は議会への介入」だとして抗議のチラシを先月下旬に全世帯へ配布。

 

渡辺村長は、この内容が事実と異なると主張し会見を開きました。

 

渡辺村長

「私としては虚偽。おおむね虚偽ですよ。3月議会で(パワハラを)断定されたことについてはエビデンス(証拠)を示してほしい。示せない以上はしっかりと公の場で訂正してほしい。」

 

村長は動議を発議できる立場ではないと認識していたと述べたうえで。

 

渡辺村長

「議会に対して品位を保ってほしいと思う。品位を保つためにもこういう所作をする議員に対して議会としては何か意思を表するべきではないかなと思ったので、懲罰動議の検討を上申した。」

 

一方、共産党側は先月、渡辺村長の行為を批判する会見を開いています。

 

田村馨村議

「首長(市長村長)から懲罰動議を要請するのは例がない。(議会は)懲罰動議は行わない、その代わり議会への謝罪、そして村長への、また当局の皆さんへの謝罪という形に決まった。」

会見同席者

「お騒がせしましたという意味の挨拶だよね。」

田村村議

「謝罪ですね。」

会見同席者

「(村長に対する)質問を取り消すとは一切言っていないもんね。」

田村村議

「違います。」

 

舟橋村議会は、きょうの本会議で村民に誤った情報や認識を広め、村議会の品位を著しく低下させたとして田村村議に対する問責決議を可決しています。


《カウンセラー松川のコメント》

「日本一小さな村、舟橋村で再びパワーハラスメントを巡る問題が浮上しています」
との報道ですが、これは拙ブログ2022年9月22日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 古越村長「対応まずかった」 舟橋村・パワハラで不信任可決 職員に説明、謝罪
これのことでしょう。
当時の村長によるパワハラ事案の後にも
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼舟橋村でパワハラ 男性職員を戒告
この様な事案で拙ブログ2024年8月31日付け記事も掲載しました。
何か揉めてしまう土壌があるのでしょうか?


▼30代男性巡査部長パワハラで本部長訓戒 同僚の頭を叩き全治約1週間のけが【佐賀県】

30代男性巡査部長パワハラで本部長訓戒
 同僚の頭を叩き全治約1週間のけが【佐賀県】

 

2025年6月13日() 19:04 サガテレビ

 

県警察本部は、複数の職員への“パワハラ”で30代の男性巡査部長を本部長訓戒処分としました。

 

県警によりますと、この巡査部長はおととしから今年4月にかけて、複数の同僚や職員に、叩いたり、無視したりするパワハラ行為をしたということです。

今年4月、この巡査部長の同僚がヘルメットの上から頭を叩かれ、全治約1週間のけがをしたことで発覚しました。

 

巡査部長は、「被害者に申し訳ないことをした」とパワハラを認めているということです。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

佐賀県警巡査部長をパワハラで訓戒
 複数職員の頭をたたいたり無視をする 約1週間のけがも

 

2025年6月14日() 7:32 佐賀新聞(井手一希)

 

 佐賀県警は、複数の職員にパワハラをしたとして、当時県警本部の30代の男性巡査部長を本部長訓戒にした。521日付。

 

 県警監察課によると、巡査部長は20234月から今年4月までの間、複数の職員に対して頭をたたいたり無視をしたりするなどした。今年4月、業務中に職員をヘルメットの上からたたいているのを別の職員が目撃し、パワハラ行為が発覚した。職員は約1週間のけがを負った。事実確認をして、事件化はしていない。巡査部長は「被害者に申し訳ないことをした」と話しているという。

 

 同課は「ハラスメントに関する研修会などを行い、防止に向けて全職員の意識向上を図りたい」としている。

 

 

 

「気に入らなかった」同僚をヘルメットの上からたたきけがさせる
…佐賀県警がパワハラで巡査部長を訓戒処分

 

2025年6月14日() 13:20 読売新聞

 

 同僚にパワーハラスメントをしたとして、佐賀県警が30歳代巡査部長を本部長訓戒の処分にしていたことが13日、読売新聞の情報公開請求でわかった。521日付。

 

 県警監察課によると、当時県警本部勤務だった巡査部長は4月、勤務中に、同僚の行為が気に入らなかったとしてヘルメットの上からたたき、全治1週間程度のけがを負わせた。また20234月~254月も、複数の同僚に対して、ヘルメットの上からたたいたり、無視したりしていた。同様の行為は勤務時間外にも行われていたという。


▼滋賀県、グローに厳重注意 知事「指定管理が適切か確認」

滋賀県、グローに厳重注意 知事「指定管理が適切か確認」

 

2025年6月13日() 19:01 産経新聞(野瀬吉信)

 

元理事長による性加害と法人の安全配慮義務違反が昨年10月の東京地裁判決で認定された社会福祉法人「グロー」(滋賀県近江八幡市)に対し、県は13日、社会福祉法などに基づき、文書での厳重注意と指導を行ったと発表した。三日月大造知事は「グローが指定管理先として適切であるか、改めて速やかに確認する」などとするコメントを出した。

 

県によると、12日にグローの久保厚子理事長を県庁に呼び、県健康医療福祉部長名の文書を手渡した。

 

文書は、元理事長の性加害などについて「極めて遺憾で、断じて許しがたい」と厳しく批判。久保理事長は「現場を回って直接、職員から声を聴き、信頼回復に向けて真摯(しんし)に取り組んでいる」と答えたという。

 

県立施設の指定管理先に選定されているグローは今年4月、再発防止策をホームページで公表。外部委員による検証を通じて問題点や課題、対策を明らかにすることや、法人運営の基盤強化に向けて役員体制の見直しを図ると表明した。

 

文書では「法人をあげて社会的な不信を払拭し、信頼回復に取り組むことを強く要請する」として、グロー側に再発防止策の確実な実行と実施状況の自主的な公表などを求めている。

 

三日月知事はコメントで「指定管理の審査基準や女性活躍推進企業の認証基準の見直し、社会福祉法人の役員層への研修実施、監査における啓発・指導の強化などに取り組む」とした。

 

 

■グロー損害賠償訴訟 令和211月、元グロー職員の木村倫さん(仮名)と鈴木朝子さん(仮名)が元理事長の北岡賢剛氏(67)とグローを相手取って計5254万円の損害賠償を求めて提訴。東京地裁は610月、使用者として安全配慮義務違反があったとしてグローに対し、鈴木さんに440万円を支払うように命じ、確定。一方、木村さんに対して約7年の長期にわたってセクハラなどの不法行為を継続したとして220万円の損害賠償の支払いを命じられた北岡氏は1審判決を不服として控訴していたが、今年4月に取り下げ、確定した。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ4月20日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼<独自>性暴力で損賠訴訟のグロー前理事長・北岡氏、控訴取り下げ220万円支払い確定
これの続報です。


「30年前からこのスタイル」調査特別委 町議のパワハラ行為あったと判断 町議は「記憶にない」宮城・丸森町

30年前からこのスタイル」調査特別委
 町議のパワハラ行為あったと判断
 町議は「記憶にない」宮城・丸森町

 

2025年6月13日() 18:39 東北放送

 

宮城県丸森町の職員が町議会議員からパワーハラスメントとみられる行為を受けたとされる問題で、町議会の調査特別委員会は「パワハラ行為があったと判断した」と報告しました。

 

この問題は、2017年、丸森町の職員が窓口で海川正則(うみかわまさのり)町議に「横着だ」などと叱責されて適応障害と診断されたものです。

 

13日の丸森町議会で特別委員会の調査結果が報告されました。

 

報告では、全職員対象のアンケート調査で、海川議員が大声で怒鳴っているのを目撃したと14人が回答していて、ハラスメント行為があったと認めざるを得ないと判断しています。

 

丸森町議会ハラスメント調査特別委員会 渡辺政已 副委員長

「議員は『30年前からこのスタイルだ』と話していますので、そういったところを改善していただくように強く申し入れていく必要がある」

 

海川議員は「記憶にない。いじめるつもりはなく、普段通りの対応」と話しています。

 

丸森町議会議員 海川正則 議員

「初めて聞いたから分からない。これから精査しないと分からないです」

 

議会では海川議員の辞職勧告決議案が可決されました。

 

今後、再発防止に向けた制度を検討することにしています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2月18日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼町議から“パワハラ”職員が適応障害に特別委員会が調査 宮城・丸森町
これの続報です。
首長や議員には「有権者から選ばれた自分は偉い」
と感じている例は枚挙に暇がありません。
首長は職員の上司に当たるので、敵対関係になるのは不都合でしょう。
しかし、議員は職員と上下関係にも無いので、
「俺は偉い」勘違いをすると、職員に対しての接し方も高圧的になります。
何年前からのスタイルだとしても、常識は変化しているので、
今は高圧的態度はパワハラと解釈される場合も多々あります。
自分の主義主張を通すのも構いませんが、社会情勢に合わせないと、
単なる自己中心的な姿勢とされ、時にはマナーや法令違反にもなりますので、
要注意です。

【速報】JR西日本の社長「自らの不適切発言を謝罪」2023年の大雪時の対策本部で…「社員を委縮させてしまい大変申し訳なく思う」 別会議での元役員の言動は「パワハラ」認定 「JR西日本は昔に戻ったと感じた」との社員の声も…

【速報】
JR西日本の社長「自らの不適切発言を謝罪」2023年の大雪時の対策本部で
「社員を委縮させてしまい大変申し訳なく思う」
 別会議での元役員の言動は「パワハラ」認定
 「JR西日本は昔に戻ったと感じた」との社員の声も

 

2025年6月13日() 14:01 毎日放送

 

JR西日本の長谷川一明社長は613日、社長退任前最後となる定例会見で、20232月の降雪時の対策本部の場で不適切な発言を行った点について、「その場にいた社員の方を委縮させてしまい、大変申し訳なく思っている。関係の皆様方にこの場を借りて改めてお詫びを申し上げたいと思う」と述べ、謝罪しました。

発言をめぐっては、「輸送障害等の事象が発生すると、会議等で社長など上級経営層が怒鳴るため、言い返せない雰囲気になる。上級経営層が心理的安全性の重要性を語っているが、どの口が言っているのかと思う」など、社員から厳しい声が上がっていました。

 

2023年の大雪時の輸送障害めぐる会議 当時の役員の言動の一部が「パワハラ」認定

 JR西日本は、乗客・運転士計107人が死亡した2005年の福知山線脱線事故を受け、2015年度以降、第三者機関による安全管理体制評価を実施しています。

 

65日に発表された2023年度と2024年度の安全管理体制に対する評価報告書や、JR西の説明によりますと、強い寒波が関西を襲った20231月に、大雪の影響でポイントが故障し、JR京都線などで列車の駅間停車=立ち往生が相次いだ問題をめぐり、事後に実施された検証会議の場で、当時の役員から担当社員に激しい叱責があったということです。

 

この当時の役員をめぐっては、ハラスメントがあるのではないかとする内部通報もあり、JR西日本は外部の弁護士からなる調査委員会を設置。調査委員会は、叱責の一部をパワーハラスメントと認定したということです。

 

JR西日本は叱責の文言・態様や、処分内容は明らかにしていませんが、当時の役員は、現在はグループ会社に籍を置いているということです。

 

長谷川社長も20232月の会議で「不適切な発言」

 さらに当時、長谷川一明社長にも不適切な発言があったことが明らかになりました。

 

評価報告書やJR西の説明によると、その輸送障害の反省も踏まえ、20232月に急遽の降雪予報を受け対策本部を設置し、夕方のラッシュ時間帯にJR京都線の運転をストップして融雪機点火などの対応を取った際、長谷川社長が対策本部の会合の場に自ら出席。近畿統括本部の幹部らに厳しい指導を行いました。会合はWEB会議で他の社員も視聴できる状況だったということで、複数の社員が委縮したということです。

 

外部の弁護士からなる調査委員会は、長谷川社長の発言についてはパワハラと認定しませんでしたが、JR西は65日の会見で「経営幹部としては不適切な発言だった」と説明しています。

 

JR西日本は昔に戻ったと感じた」との声も

 JR西日本は、福知山線脱線事故の遠因に、「日勤教育」に代表される当時の懲罰的な企業風土があったことを踏まえ、乗務員の人為的ミスを懲戒処分の対象外とする制度を導入するなど、企業風土の変革を進めてきました。

 

しかし、第三者機関の評価報告書によると、ハラスメント認定された当時の役員の叱責や社長の言動などをめぐり、▽「JR西日本は昔に戻ったと感じた」「輸送障害等の事象が発生すると、会議等で社長や鉄道本部長など上級経営層が怒鳴るため、言い返せない雰囲気になる。上級経営層が心理的安全性の重要性を語っているが、どの口が言っているのかと思う」などの声が社員から上がったということです。

 

第三者機関は報告書で「輸送障害後の社会からの厳しい視線等、難しい局面であったことを理解しつつも、慎重にコミュニケーションを行うことが心理的に安全な職場づくりに重要」として、コミュニケーションの改善を求めています。

 

「社員を委縮させてしまい、大変申し訳なく思う」

 長谷川社長は613日、社長退任前最後となる定例会見に臨み、冒頭で元役員のパワハラや自身の不適切な発言について、謝罪しました。

 

JR西日本・長谷川一明社長

「ご指摘いただいた内容も含め、パワハラにあたるような発言を(当時の)役員が行ったことにつきまして、役員を代表して改めて心からお詫びを申し上げます」

「私長谷川としても、対策本部の場におきまして、厳しい口調で発言を行ったことにつきまして、その場にいた社員の方を委縮させてしまったということで、大変申し訳なく思っております。関係の皆様方、とりわけ、そうした社員の皆様にはこの場を借りまして改めてお詫びを申し上げたいと思います」

 

長谷川社長は18日に会長に就任

長谷川社長は618日付けで社長を退任し、会長に就任します。

 

会見で長谷川社長は、第三者機関からの不適切発言の指摘と、社長退任との因果関係については否定しました。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

JR西社長、会議で叱責を謝罪 第三者機関報告書で指摘

 

2025年6月13日() 18:43 共同通信

 

 JR西日本の長谷川一明社長は13日の定例記者会見で、20231月に大雪で多くの列車が立ち往生した事案を受けた対策会議の際、自身に行き過ぎた発言があったとして「その場にいた社員を萎縮させてしまい、申し訳なく思っている」と謝罪した。5日に公表された第三者機関の評価報告書で指摘されていた。

 

 長谷川氏は具体的な発言を「はっきり覚えていない」とし、事案への対応を巡り段取りや仕組みを追及する中で厳しい発言をしたのではないか、との認識を示した。

 

 既に自身を含む全役員がパワーハラスメントの研修を受けたとし「引き続き心理的に安全なチームづくりに取り組んでいく」と話した。

 

 

 

JR西・長谷川社長 幹部のパワハラ事案を謝罪
 自身も別の会議で“厳しい発言”「社員を萎縮させ不適切だった」

 

2025年6月13日() 18:44 朝日放送

 

 JR西日本の長谷川一明社長は13日の会見で、経営幹部による社内でのパワーハラスメント事案について謝罪しました。

 

 JR西では2023年1月に起きた大雪による輸送障害の際、社内での検証会議で幹部が担当社員に厳しい叱責をしたとして、調査委員会がパワーハラスメントと認定しました。

 

 長谷川社長は13日の会見で、パワハラ事案について「心からお詫びする」としました。また長谷川社長は会見で、自身も別の会議で、厳しい発言をする事案があったと明らかにしました。

 

 パワハラとは認定されなかったものの、社員を萎縮させたことは不適切だったとして謝罪しました。

 

 JR西は5日、第三者機関から受けた「安全管理体制」について評価報告書を公表し、報告書では「心理的安全性」の面で下位の者が上位の者にものを言いづらい風潮があるなどと指摘されています。

 

 

 

JR西日本社長、役員によるパワハラを謝罪「社員を萎縮させ、申し訳ない」

 

2025年6月13日() 22:11 神戸新聞(大島光貴)

 

 JR西日本の長谷川一明社長は13日の定例会見で、2023年1月に大雪で京阪神地区の多くの列車が立ち往生した問題を検証する会議をめぐり、当時の役員の激しい叱責がパワハラと認定されたことを受け、「役員を代表して心からおわび申し上げる」と謝罪した。長谷川社長自身も別の会議で厳しい口調で発言したとして、「社員を萎縮させてしまったことは大変申し訳ない」と陳謝した。

 

 役員によるパワハラは、鉄道の安全管理体制に関する第三者機関の評価報告書を今月5日に公表した際に明らかになった。報告書では社員への調査で、長谷川社長らから怒鳴られ、言い返せない雰囲気になるとの訴えもあった。

 

 長谷川氏は自身を含む役員らが専門家の研修を受けたとし、「非常時も含め、コミュニケーションや仕事の進め方を改善したい」とした。報告書で複数の社員から「JR西は昔に戻った」とのコメントが寄せられ、「真摯に受け止め、立ち戻ることがないように進めていく」と強調。尼崎JR脱線事故の遺族らから厳しい意見があることについては「ご心配をかけ、深くおわびを申し上げたい」と述べた。

 

 

 

JR西日本・長谷川一明社長
「現場の社員を萎縮させる発言をしてしまった」
役員のパワハラも謝罪

 

2025年6月14日() 12:50 読売新聞

 

 JR西日本が社内会議での役員の言動をパワハラと認定した問題で、長谷川一明社長は13日の記者会見で、「役員を代表して心からおわびする」と謝罪した。別の会議で社長自身の言動も高圧的だったと指摘されたことについても、「現場の社員を萎縮させる発言をしてしまった」と陳謝した。

 

 JR西によると、20231月に大雪で多数の列車が立ち往生した問題を受けた社内会議で役員によるパワハラがあった。内部通報を受けた調査を経て、役員は処分を受け、すでに退任した。また、今月5日に公表された第三者機関による報告書によれば、輸送障害が起きると、社長らが「どなるため言い返せない雰囲気になる」と複数の社員が証言した。

 

 JR西は、パワハラ再発防止策として、社長を含めた役員を対象に外部講師を招いた研修を行い、役員の「ハラスメント防止」を行動規範で明文化した。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ6月11日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼「JR西日本は昔に戻ったと感じた」との社員の声も… JR西日本の元役員が「パワハラ」 2023年の大雪時の輸送障害めぐる会議で担当社員を激しく叱責 安全管理体制に対する第三者機関の報告書が公表
これの続報です。
組織のトップは上でも下でも沈着冷静が理想です。
ところが、人は感情の動物でもありますし、
沈着冷静過ぎると「人間性が足りない」と評価されてしまう場合もあります。
そして、急を要する事態であれば、感情が先走ってしまうのも
やむを得ない時もあります。
厳しい言葉が悪いのではなく、人格否定や誤認が無ければ、
そこは日頃の関係性で問題を鎮静化可能でしょう。
しかしながら、顧みて反省をすることは大切ですし、
それを公の場で明らかに出来た事も評価して良いと思います。


▼「好意を持っていると思い込んでいた」警部補が女性職員に抱きつくなどの“セクハラ”繰り返し本部長訓戒の処分 青森県警察本部

「好意を持っていると思い込んでいた」
警部補が女性職員に抱きつくなどの“セクハラ”繰り返し本部長訓戒の処分
 青森県警察本部

 

2025年6月13日() 13:57 青森放送

 

県警察本部は女性職員に抱きつくなどのセクハラを繰り返していた男性警部補を本部長訓戒の処分としました。

 

本部長訓戒の処分を受けたのは、県南地方の警察署に勤務していた40歳代の男性警部補です。

男性警部補はことし1月から3月までの間に、勤務時間外に警察署内などで複数回にわたって女性職員に抱きつくなどのセクハラをしました。

 

被害は女性が別の職員に相談したことで発覚し、聞き取りに対して男性警部補は「自分に好意を持っていると思い込んでいた」と説明したということです。

県警察本部は先月8日付で処分し、同じような事案が再発することがないよう職員の指導監督に取り組むとしています。

 

 

 ※ 他社のニュースも掲載します

「自分に好意を持っていると思い込んでいた…」
40代の男性警部補が同じ警察署に勤務の女性職員に抱きつくなど
複数回のセクハラ
 本部長訓戒の処分 青森県警察本部

 

2025年6月13日() 21:02 青森テレビ

 

40代の男性警部補が同じ警察署に勤務していた女性職員に対し、抱きつくなどのセクハラをしたとして、58日付で、本部長訓戒の処分を受けていたことが分かりました。

 

処分を受けたのは、青森県の県南地方の警察署に勤務していた40代の男性警部補です。

 

県警によりますと、男性警部補は20251月〜3月にかけて同じ警察署に勤務していた女性職員に対し、勤務時間外に署内などで複数回にわたって抱きつくといったセクハラをしていたということです。

 

女性職員が、20253月に別の職員に相談したことでセクハラが発覚し、男性警部補は58日付で本部長訓戒の処分を受けました。

 

県警の聞き取りに対し、男性警部補は「自分に好意を持っていると思い込んでいた」と話していて、県警は「同種事案が再発することがないよう、職員の指導・監督に取り組む」としています。


2025年6月12日木曜日

▼東海学園大大学院 教授が学生に暴言など 賠償命じる判決

東海学園大大学院 教授が学生に暴言など 賠償命じる判決

 

2025年612日(木) 17:10 NHK

 

大学院の教授から「おまえは猿だ」と言われるなどのハラスメントを受けたと元大学院生が訴えた裁判で、名古屋高等裁判所は「指導の範囲を逸脱し人格や尊厳を傷つけた」として教授と学校法人に慰謝料などの支払いを命じ、判決が確定しました。

学校法人は「教授を処分する予定だ」としています。

 

判決などによりますと、愛知県にある東海学園大学大学院の大学院生だった26歳の男性は、3年前、ゼミの指導教員だった男性教授から、欠席の連絡などについて叱責され、「おまえは猿だよ。人間らしいことやってみろ」と言われて、こぼしたコーヒーを拭かせるなどのハラスメントを受けたということです。

 

男性は通学できなくなり、抑うつ状態と診断され、教授と学校法人におよそ580万円の賠償を求めていました。

 

ことし4月、名古屋高等裁判所の片田信宏裁判長は「学生に対する指導の範囲を逸脱していて、人格や尊厳を傷つける侮辱的な言動も含まれる。学校法人のハラスメント防止の措置も十分だったとはいえない」と指摘し、1審に続いて、教授と学校法人にあわせて140万円の賠償を命じました。

 

判決は先月確定したということです。

 

学校法人は「あってはならないことで、重く受けとめている」と話し、教授を処分する予定だとしています。

 

 

【証拠として提出された音声データ】

裁判に証拠として提出された音声データには、教授が男性を叱責していたとされる音声が残されていました。

 

音声には「一々口答えすんな。頭来るな、いらいらするな。おまえのことを一日中、一週間中考えてるわけじゃないんだよ」とか、「君、おばかさんだもん。残念なことに、君は。君はばかなんだ」という発言があります。

 

また、こぼしたコーヒーを拭かせたとされるやりとりでは「おまえは猿だよ。人間らしいことやってみろ。それ拭け」などという発言がありました。

 

 

【原告と弁護士の話】

男性は「心の傷は癒えず、いまも人に会うのが怖い。影響力のある立場の人は、自分の言動が人の人生にどのような影響を与えるかを考えて言動には慎重であってほしい」とコメントしています。

 

また、原告側の松川知弘弁護士は「学生も一人の人間であるという当たり前の事実を教育者は再認識すべきだ」としています。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します

院生に「サル」、教授に賠償命令 東海学園大、運営法人にも

 

2025年6月12日() 19:47 共同通信

 

 東海学園大大学院(愛知県)に通っていた名古屋市の男性(26)が、副学長だった男性教授(60)から「おまえはサル」などの暴言を含む叱責を受けて抑うつ状態になったとして、損害賠償を求める訴訟を起こし、教授と運営法人に計140万円の支払いを命じる判決が出ていたことが12日、分かった。昨年10月の一審名古屋地裁と今年4月の二審名古屋高裁の判決はいずれも不法行為を認め、522日に確定した。

 

 一、二審判決によると、教授は20225月、男性がゼミを欠席した際の連絡を巡り「君はばかなんだ」と叱責。自身がこぼしたコーヒーを「おまえはサルだよ。人間らしいことやってみろ」と言って拭かせるなどした。

▼職場でよくあるハラスメント(2025年版) 45種類の説明

《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ本日(4月22日)付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼「音ハラ」「ホワハラ」方言いじりは「ダイハラ」最新45種類のハラスメント一覧 職場で注意すべき「余計な一言」は
この記事の付録です。


■職場でよくあるハラスメント(2025年版) 45種類の説明
  引用元:一般社団法人 日本ハラスメント協会 HP

 

【音ハラスメント/音ハラ】

配慮なく、過剰な音で周囲を不快にさせる行為。

 

【ダイアレクト(方言)ハラスメント/ダイハラ】

方言を面白おかしくバカにしたり、方言矯正を強要する行為。

 

【ホワイトハラスメント/ホワハラ】

上司が部下の意思に反して一方的に甘い職場環境を与える行為。

 

【不機嫌ハラスメント/フキハラ】

不機嫌な態度や表情、ため息を繰り返し相手に精神的苦痛を与える行為。

 

【票ハラスメント/票ハラ】

有権者が議員や立候補者に対して投票の見返りに不当な要求をする行為。

 

【マッチングアプリハラスメント/マチハラ】
株式会社バチェラーデート×日本ハラスメント協会 共同定義

職場環境などにおいて、他者の恋活(婚活)アプリの利用にかかわる情報を周囲に言いふらしたり、プロフィールを許可なく第三者に広めるなど、利用者または利用検討者に対し、苦痛や不快な思いをさせる行為。

 

【ワクチンハラスメント/ワクハラ】

新型コロナのワクチン接種を強要する行為。

 

【逆ワクチンハラスメント/逆ワクハラ】
日本ハラスメント協会 提唱

新型コロナのワクチン接種をしないように強要する行為。

 

【事後ハラスメント/ジゴハラ】
日本ハラスメント協会 提唱

ハラスメント調査終了後に加害者、被害者、関係者に向けられるパワハラやセクハラなど様々なハラスメント行為。

 

【リモートハラスメント/リモハラ】

 ZOOMTeamsなどWeb会議システムを通したやりとりの中で起きるパワハラやセクハラなど様々なハラスメント行為。

 

【コロナハラスメント/コロハラ】

新型コロナウイルスという社会問題を建前にして、人をばい菌扱いすることや、差別、暴言、排除、強要などをする行為。

 

【ロジカルハラスメント/ロジハラ】

 正論や論理的な言葉によって相手を追い詰める行為。

 

【パワーハラスメント/パワハラ】

 優越的な関係に基づき、業務上必要な範囲を超えた言動により就業環境を害すること。

 

【新型パワーハラスメント/新型パワハラ】

やる気のある人間に対して力を発揮できない状況に誘導する行為。

 

【セクシュアルハラスメント/セクハラ】

性的な嫌がらせをして相手の就業環境を害すること。

 

【マタニティハラスメント/マタハラ】

妊娠をしている人や出産を終えた人への嫌がらせ。

 

【パタニティハラスメント/パタハラ】

育児休暇制度を利用しようとする男性への嫌がらせ。

 

【モラルハラスメント/モラハラ】

言葉や態度によって相手に精神苦痛を与える行為。

 

【セカンドハラスメント/セカハラ】

ハラスメント被害者が事実を他人に訴えることで逆に圧力や非難など二次的被害を受けること。

 

【ハラスメントハラスメント/ハラハラ】

上司などに対して何かにつけて『これはハラスメントだ』と主張する行為。

 

【妊活ハラスメント/ニンハラ】

女性に対して妊娠や妊活のことを聞くことで不快な思いをさせてしまう行為。

 

2人目ハラスメント/フタハラ】

 出産を終えた女性に次の子供の予定を聞く行為。

 

【パーソナルハラスメント/パーハラ】

個人の外見や趣味など、その人の個性を否定するような発言をする行為。

 

【アルコールハラスメント/アルハラ】

社会的な地位の強い者が立場を利用して弱い立場の人にアルコールを飲むように強要する行為。

 

【ジェンダーハラスメント/ジェンハラ】

性別の差別をする行為。

 

【レイシャルハラスメント/レイハラ】

人種や国籍といったことで相手に対して嫌がらせをする行為。

 

【時短ハラスメント/ジタハラ】

仕事がまだ残っている従業員に対して経営者や管理職が仕事の切り上げを強要する行為。

 

【エイジハラスメント/エイハラ】

年齢を差別し嫌がらせをする行為。

 

【リストラハラスメント/リスハラ】

リストラ対象者に対して嫌がらせをしたり不当な扱いをして自主退職に追い込む行為。

 

【エンジョイハラスメント/エンハラ】

仕事は楽しいものだと思うことを強制する行為。

 

【カスタマーハラスメント/カスハラ】

客の立場を利用して自己中心的で理不尽な要求をする行為。

 

【エアーハラスメント/エアハラ】

社内などでエアコンの設定温度によって他人の体調を損なわせてしまう行為。

 

【ラブハラスメント/ラブハラ】

恋愛や性関係などをしつこく聞くことで相手に不快な思いをさせる行為。

 

【フォトハラスメント/フォトハラ】

相手の許可なく写真を撮ったり、写真を勝手にSNSにアップするなどの嫌がらせ行為。

 

【お菓子ハラスメント/オカハラ】

職場にいる特定の人にだけお菓子を分けなかったり、旅行に行く人に対してお土産のお菓子を強要するなどの迷惑行為。

 

【カラオケハラスメント/カラハラ】

接待や飲み会などのカラオケで歌いたくない人に無理やり歌うことを強要する行為。

 

【グルメハラスメント/グルハラ】

食事の際に自分のこだわりの食べ方を相手に強要する行為。

 

【コミュニケーションハラスメント/コミュハラ】

他人とコミュニケーションをとる事が苦手な人に必要以上にコミュニケーションを取ろうとする行為。

 

【スメルハラスメント/スメハラ】

においで他人に不快な思いをさせてしまう行為。

 

【スモークハラスメント/スモハラ】

喫煙者がタバコの煙などで非喫煙者に不快な思いをさせてしまう行為。

 

【マリッジハラスメント/マリハラ】

単身者に対して交際や結婚することを必要以上に勧めたり強要する行為。

 

【ソジハラスメント/ソジハラ】

同性愛者に対して差別発言をするといった行為。

 

【テクノロジーハラスメント/テクハラ】

パソコンやスマートフォンなどのテクノロジーに詳しい人がそうでない人に対して嫌がらせをする行為。

 

【就活終われハラスメント/オワハラ】

企業が就職活動中の学生に対して、プレッシャーをかけたりして、自分の会社に決めることを誘導する行為。

 

【就活セクシャルハラスメント/就活セクハラ】

企業が就職活動中の学生に対して、優越的な立場を利用し性的な発言、性的な行動、性的な誘い等を行う行為。

▼「音ハラ」「ホワハラ」方言いじりは「ダイハラ」最新45種類のハラスメント一覧 職場で注意すべき「余計な一言」は

「音ハラ」「ホワハラ」方言いじりは「ダイハラ」
最新45種類のハラスメント一覧 職場で注意すべき「余計な一言」は

 

2025年6月12日() 17:02 熊本放送

 

「ダイハラ」「ホワハラ」「票ハラ」…

 

これらは、ハラスメント防止に取り組む「一般社団法人 日本ハラスメント協会」(大阪市)が認定する、45種類のハラスメントの一部です。

 

例えば、客の立場を利用して理不尽な要求をする「カスタマーハラスメント/カスハラ」。

 

熊本県庁では、「職員の約3割が、過去3年間にカスハラを経験した」とのアンケート結果が出ています。

 

そのうち約9割が電話でのハラスメントだったことから、県は5月、電話対応の内容を録音するシステムを導入しました。

 

国も対応を急いでいて、64日には、カスハラ防止を企業や自治体に義務付ける「パワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)」が、参議院で可決・成立しました。

 

■カタカタ、カチカチ・・・新たなハラスメント

45種類のハラスメントうち、協会が2025年に新たに追加したのは4種類

 

このうち、過剰な音で周囲を不快にさせるのが「音ハラスメント/音ハラ」です。

 

パソコンのキーボードをたたく音が大き過ぎたり、ボールペンを不必要にカチカチカチカチ鳴らしたり、周囲に配慮せず大声で話したり…。

 

気付かずについ、やりかねませんよね。

 

2025年追加の4種類は「ダイハラ」「ホワハラ」「票ハラ」「音ハラ」

 

■なぜ、これだけの数に?

日本ハラスメント協会の村嵜要代表理事によりますと、多くは「パワハラ」「セクハラ」の一種として場面ごとに派生し、種類が増えていったということです。

 

ただ、いずれも「相手の意思に反した不快な言動」という点は共通しています。

 

また、「2020年に企業のパワハラ防止措置が義務化され、注目度が高まったためではないか」と分析しています。

 

では、働く人たちはどのように受け止めているのでしょうか。熊本市中心部で聞きました。

 

■「こっちが丸くなるしか」「雰囲気で感じ取ってもらう」

30代男性 IT系「下の立場の時はすごく楽だったのですが、上の立場だと気にすることが多くなってきた」

 

50代女性 医療系「若い人と50代では考えも違うので、そこは一緒に勉強しながら。こっちが丸くなるしかないかな」

 

30代男性 営業系「会社自体の雰囲気は良いが、なるべく当たり障りのない言葉で。雰囲気で感じ取ってもらう」

 

20代女性 接客業「忙しそうだなと思う時はあるけれど、周囲に攻撃的ではないので。私より上の人はもしかしたら気を遣っているのかなと思う」

 

(スタジオ)

スタジオの2人は普段、気を付けていることはありますか?

 

青谷アンカー(2005年入社)「できるだけコミュニケーションは取りたいんですよね。話す前に、これは大丈夫かな?と考えるようにしている。だから、テンポのいい会話はできていないかもしれないけれど」

 

後生川アナ(2020年入社)「確かに、青谷さんは顔色を気にしてくれるなと思います。入社してから『こんなに優しいものなのかな?』と思うくらい、いろいろな先輩が優しくて。気を遣われ過ぎているんじゃないかという気もします。逆に後輩と接するときには、自分が言われて嫌なことは言わないようにしよう、と思っています」

 

■指導時に「余計な一言」…言っていませんか?

職場のパワハラの定義について、「パワハラ防止法」は3つの要素を挙げています。

 

1)優越的な関係を背景にした言動

2)業務上必要な範囲を超えている 

3)労働者の就業環境が害される

 

では、職場での対策はどうすれば良いのか。改めて、日本ハラスメント協会に聞きました。

 

日本ハラスメント協会 村嵜要代表理事「人によって差をつけない、公平な振舞いがポイント」

 

そのうえで村嵜代表は、職場で「指導」する場面でのポイントを指摘しました。

 

村嵜代表理事「正しい指導の中に余計な言葉が入ってしまうことが多い。例えば、『〜だから君はダメなんだ』『前もミスしただろう』など、余計な部分を排除すれば、過剰に恐れる必要はない」

 

さらに、自分の発言で相手の表情が曇った場合、自分の非を認めることが大事だと話しています。

 

(スタジオ)

青谷アンカー「そのさじ加減が難しいという」

 

後生川アナ「とにかく、思いやりの気持ちが大事ということでいいんでしょうか?

 

取材した平岡夏希記者「様々なコミュニケーションのとり方があると思いますが、今回の取材を通して、年齢や性別に関係なく、誰でもハラスメントの被害者・加害者になり得ると気づかされました」

 

後生川アナ「下の対立場の人だけでなくて、上の立場の人がハラスメントを感じる場合※もある、ということですよね」

 

※【ハラスメントハラスメント/ハラハラ】

上司などに対して何かにつけて『これはハラスメントだ』と主張する行為。

 

平岡記者「それぞれが、いろいろなハラスメントを意識して生活する必要があると感じました」

 

■職場でよくあるハラスメント(2025年版) 45種類の説明

引用元:一般社団法人 日本ハラスメント協会 HP

※ 45種類の説明については長くなるので、本記事では割愛し、 
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼職場でよくあるハラスメント(2025年版) 45種類の説明
として、別途記事作成しております。


▼墨田区の女性区議が男性区議からのセクハラ被害訴え 男性側は否定

墨田区の女性区議が男性区議からのセクハラ被害訴え 男性側は否定

 

2025年6月12日() 6:00 朝日新聞(佐野楓)

 

 東京都墨田区の女性区議が、同じ自民党会派に所属する男性区議から数年間にわたってセクハラを受けていたとして、区議会に被害を訴えていることが関係者への取材でわかった。区議会は訴えを受けて5月末以降、議員政治倫理調査特別委員会を開いており、被害の実態を確認するための調査を進める方針。

 

 複数の地元関係者によると、女性区議は2021年、飲み会の帰宅途中に同乗したタクシーの車内で男性区議から胸を触られ、その後も会派の飲み会の際、背後から体を触られるなどの被害にあったと訴えているという。着用していた下着の色を指摘されるといったことも重なり、フラッシュバックや嘔吐(おうと)、不眠に悩まされるようになったとしている。

 

 こうした一連の行為に不快感や抵抗の意思を示したものの改善されず、今春、区議会に対応を求めたという。

 

 区議会の特別委は非公開で、11日に男性区議が弁明書を提出。今後、特別委として弁護士などを選任し、双方の意見を聴取していくとみられる。

 

 男性区議は周囲に「まったく記憶にない」などとセクハラを否定しているという。取材に対し「(特別委は)秘密会であり、私からは口外してはならないということになっている」と話した。

「願いが叶うならもう一度パパに会いたい」”パワハラ”で父親を失った娘が涙のメッセージ 新潟・中央区

「願いが叶うならもう一度パパに会いたい」
”パワハラ”で父親を失った娘が涙のメッセージ 新潟・中央区

 

2025年6月12日() 5:00 新潟総合テレビ

 

18年前、新潟市水道局に勤めていた30代の男性職員が上司から精神的に追い詰められ、自殺した問題を受け、水道局は5月、正しい組織を目指し、問題を風化させないことを誓う植樹式を行った。当時1歳で父親を亡くした娘もこの植樹式に出席し、父への思いを語るとともに、水道局の対応の不誠実さを訴えた。

 

■パワハラに悩み職員自殺…再発防止誓う植樹式

 青空が広がっていた58日。新潟市水道局では、2007年に上司からパワハラを受けて自殺した当時38歳の男性職員の命日にあわせて植樹式が行われた。

 

植樹式で植えられたのは『正風(しょうふう)のき』と名付けられたキンモクセイで、「正しい組織」や「風通しのよい職場」などの意味が込められている。

 

「来年には成人式で振り袖を着ます。天国から私の晴れ姿見ていてね」

 

この植樹式で、涙ながらに父親への思いを訴えていたのは、19歳になった娘だった。

 

■妻が発見した”パワハラ”に悩む夫の遺書

 遺族が出席を求めていた、自殺した男性の上司にあたる当時の係長などの出席はかなわなかった今回の植樹式。

 

その中で、男性職員の妻もマイクで自身の苦しい思いを吐露した。

 

「夫は係長から、これまでの業務経験の能力では達成することができない困難な業務を命じられ、夫が分からなくて困っていても係長から教えてもらえず、期限までに終わらせることができないため、係長からの叱責を恐れ、自ら命を絶ってしまいました。家族みんなで楽しい日々を送っていましたが、突然途絶えてしまいました。私は一睡もできぬまま翌日の朝を迎えました。ただひたすら夫が帰ってくるのを待ち続けていました。あまりにも突然で現実を受け入れることができない状況の中で、葬儀の準備をしなければならなく、言葉にならない悲しさ・つらさに押しつぶされました。お通夜の夜、幼い2人の子どもを寝かしつけた後、自宅のパソコンに遺書が打ち残されているのを見つけました。そこには『どんなに頑張ろうと思っていても、いじめが続く以上、生きていけない。分からないのは少なくとも分かっているはずなのに、いじめ続ける。人を育てる気持ちがあるわけでもないし、自分がおもしろくないと部下に当たるような気がする。このままではどうして良いか分からないし、相談しろと建前的には言うけど、回答がもらえるわけでもない。逆に怒られることが多い。今まで我慢していたのは家族がいたからである。でも限界です』と打ち残されていました。ただ悔しくて、悔しくて涙が止まりませんでした」

 

■当時1歳の娘は来年成人式

 そして、自身と同じ苦しみを他の人が味わわないように再発防止を願った。

 

「キンモクセイの木を“正風のき”と名付けて植樹いたします。正風の木の『正』という文字には、夫の名前の正宗の1文字、正しい組織になるようにという願いが込められています。『風』という文字には、この事件を風化させない、風通しの良い職場になるようにという願いが込められています。『き』には気持ち、これまでの、これからの軌跡をこの木に刻むという願いが込められています。2度とこのような事件が起こらないようにするためには、決してこの事件を風化させないでください。そして、皆さんのお一人お一人の認識が必要不可欠です。夫が亡くなった後の職場アンケートによりますと、夫が職場で悩んでいたこと、元気がなかったことを感じている方、気づいている職員の方が複数いましたが、誰からも助けていただけず、夫はただ一人、悩み苦しみ、自ら命を絶ってしまいました。職場で悩んでいる人、困っている人がいたら、助けてあげてください。パワハラを許さない。見逃さないという強い意思のもと、パワハラ行為をしている人には注意をしてあげてください」

 

また、当時1歳だった現在19歳の娘も亡き父親への思いをつづった手紙を読み上げた。

 

「来年には成人式で振り袖を着ます。天国から私の晴れ姿見ていてね。パパは私が1歳の時に天国に行ってしまったので、私の直接の記憶はありません。しかし、ママから、私が生まれてから温かく接してくれたことを聞いてパパをそばに感じています。生まれたばかりの私を見て『この子はママに似るぞ』と言ってくれたこと、周りの方からも、私もママも感じるほど私の性格はママそっくりになりました。パパの見る目はさすがだね。パパが一生懸命考えてくれた私の名前、私は私の名前が大好きです。パパの思いのこもった私を表すもの、名前を書くたびにパパが天国から応援してくれているように思う時があります。この名前を大切にしながら、これからも胸を張って頑張ります。」

 

■「もう一度パパに」当時1歳の娘が亡き父への思い語る

 「どの話を聞いてもこんなに優しくて誠実で一生懸命なパパはどこを探してもいません。私が大きくなったら私を色んなところに連れていく計画をしてくれたこと。私は母の運転してくれるドライブが大好きで家族旅行も大好きです。だから、パパが運転して連れて行ってくれるドライブや旅行はどんなに楽しいものかなって想像してしまいます。私は助手席で寝てしまっているかもしれないし、ママとお菓子を食べながらずっと喋っているかもしれないです。でも、パパと家族みんなで行くところはどんな景色も絶景でどんな場所でも最高です。私に寂しい思いをさせないようにママとたくさん考えてくれたこと、私にたくさんの愛情を注いでくれたこと、小さい私を見て将来のことを考えてくれたこと、私が話せるようになっていたらパパに『将来はパパと結婚する』と言うことが本当に目に浮かびます。この手紙は晴天の日、窓辺で空を見ながら書きました。パパがどこかで見てくれているかなって思って。パパ見ていますか?私はこんなに大きくなりました。パパに抱っこされていた私はこんなに大きくなりました。今日の晴天はパパが私に笑顔を向けてくれ、元気を与えてくれるように感じます。私も楽しい時もつらい時もどんな時も空を見上げ、パパに笑顔を届けます。私からパパを見つけることはできないけど、きっとパパは私を見てくれているのかなと感じることがあります。一つ願いが叶うならパパともう一度会いたいです。パパに抱きしめてほしい。赤ちゃんだった私が成長した姿を見てほしい。見てほしいこと、聞いてほしいこと、一緒にしたいこと、どれだけの時間があっても時間は足りません。パパに会いたい気持ちは募るばかりです。パパ、ママと出会って結婚してくれてありがとう。私のこと大切にしてくれてありがとう。パパが大変な時も家族のことを思ってくれてありがとう。いつも空から私たちのことを見守ってくれてありがとう。私のパパでいてくれて本当にありがとう。パパは私の自慢のパパです。私もパパの自慢の娘でいられるように、パパからの応援を感じながら、今この瞬間をも大切にし、これからも頑張ります。パパ大好きだよ。ありがとう」

 

植樹されたキンモクセイと父親の遺影に向かって手紙を読み上げる娘の声は震え、涙がこぼれていた。

 

■自殺から18再発防止へ前進

 2007年に男性が自殺してから市や水道局の謝罪を求めてきた遺族。

 

当初「パワハラはなかった」と主張し謝罪をしてこなかった新潟市水道局は、遺族が提訴した裁判で”市の責任が認められた”ことから、2023年に当時の水道局長や新潟市の中原市長が謝罪をしている。

 

しかし、自殺の原因となった当時の上司は手紙で謝罪の言葉を寄せたのみで、遺族が求めてきた直接の謝罪は実現していない。

 

植樹式で水道局の長井局長は、「これは決して区切り・終わりではなく、むしろ我々にとってスタートになる。このように目に見える形で植樹がなされ、そして銘板が作られた。これを見て職員がまた気持ちを新たにして、常に自分を律することができるように、そんなよりどころにしていきたい」と再発防止に向けた決意を語る。

 

今後は全職員を対象にハラスメント研修を行うほか、毎年58日には黙祷を捧げるとしている水道局。

 

二度と同じように悲しむ人を出さないためにも、形だけでなく根本から組織風土などを変えていくことが望まれる。

 

新潟いのちの電話

025-288-434324時間対応)


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2022年12月9日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 新潟市水道局に賠償命令の“パワハラ訴訟” 自殺した職員の遺族が出した手紙に3年越しの返答 判決後…遺族「3年前に欲しかった」《新潟》
これの続報です。
精神的に追い詰めさせて自殺をさせてしまう。
これは直接に手を下さなくても、
追い詰めた者は殺人に手を染めたのと代わりありません。
何をしても亡くなられた方が戻ることはありませんが、
亡くなられた方を追い詰めた者は「殺人の正犯」
それを看過した上司は「殺人の共犯」であることを
一生忘れないでください。
決して司法で裁かれた訳ではありませんが、人を殺しているのは事実ですから。
そして、ハラスメントでの直接の被害者は一人だとしても、
本当の被害者はそれだけではないことも、全ての人に知って頂きたいです。

御遺族の皆様へ
辛く悲しい日々を送り続けられたことでしょう。
でも、悲しんでばかりいるよりも、
この事案を風化させないで、また多くの人々に知ってもらうことで、
今後の犠牲者を出さないこともまた供養の一つになると思います。