2025年7月11日金曜日

札幌市の教師、体罰や同僚教師へのパワハラで停職6か月の懲戒処分 自殺した女性教師の遺族「軽すぎる」

札幌市の教師、体罰や同僚教師へのパワハラで停職6か月の懲戒処分
 自殺した女性教師の遺族「軽すぎる」

 

2025年7月11日() 17:45 北海道テレビ

 

札幌市教育委員会は、児童への体罰や同僚教師へのパワハラがあったとして40代の男性教師を停職6か月の懲戒処分としました。

 

札幌市教育委員会 菅野智広教職員担当部長)

「被害を受けた児童、その保護者の方々、ハラスメントを受けた教諭、そのご家族に対し、深くお詫び申し上げます」。

 

札幌市教委によりますと40代の男性教師は2016年度から2023年度にかけて2つの小学校で複数の児童に対し手首を引っ張るなどの体罰や不適切な指導を行いました。また市教委から依頼をうけた弁護士の調査で2018年度にはこの男性教師から同僚の女性教師に対し、児童の前で叱責するなどのパワハラが2件あったと認定されました。

 

女性教師はうつ病と診断を受けおととし自殺しましたがパワハラとの因果関係の認定は困難とされています。パワハラを受けた女性教師の遺族は、「あまりにも軽すぎる処分と言わざるを得ない」とコメントしています。

市教委は11日の教育委員会会議で男性教師を停職6か月の懲戒処分としました。

男性教師は11日付で退職しています。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

行き渋る児童をパジャマ姿のまま引っ張り車に
…「幼稚園に戻れ」複数人が不登校に
 40代男性教諭を懲戒処分・札幌市

 

2025年7月11日() 17:50 札幌テレビ

 

札幌市内の市立小学校で、特別支援学級の男性教諭(40代)による不適切な指導で複数の児童が不登校となったことなどを受け、札幌市教育委員会は男性教諭を停職6か月の懲戒処分としたと発表しました。

 

男性教諭は2016年度から2023年度にかけて勤務した複数の小学校で児童に対し、体罰や不適切な指導を複数回行い、2018年度には同僚の女性教諭に対しパワーハラスメントを行ったとされています。

 

市教委によりますと男性教諭は、集中が持続できない児童のイスや机を蹴ったほか、授業中に児童に対して「幼稚園に帰っていい」などと発言。

 

さらに、学校へ行き渋る児童をパジャマ姿のまま手首を引っ張って連れ出し車に乗せるなどしたということです。

 

男性教諭が担当した児童の複数が不登校となりました。

 

男性教諭は2022年度に児童の手首を引っ張った暴行罪で、罰金10万円の略式命令を受けました。

 

また、市教委は男性教諭が2018年度に、同僚の女性教諭に対してパワハラ行為を行ったことも認定しました。

 

女性教諭は札幌市内の特別支援学級を担当していた当時、「男性教諭からパワハラを受けている」など学校の管理職や教育委員会に相談していました。

 

その後、女性はうつ病と診断され一時休職し、通院を続けていた中で自殺しています。

 

男性教諭は711日付けで退職しています。

 

札幌市教育委員会は、これらの事案に関係した校長職の管理監督責任を認定し、当時の小学校校長ら合わせて3人を文書訓告の処分としています。

 

 

 

不適切指導やパワハラ 札幌の男性教諭を懲戒

 

2025年7月11日() 17:52 テレビ北海道

 

札幌市教育委員会は、児童への不適切な指導や女性教諭に対するパワーハラスメントがあったとして、市内の学校に勤める男性教諭を停職6か月の懲戒処分にしました。

市教委によりますと、40代の男性教諭は2016年度から23年度にかけて複数の学校の児童に対して椅子を蹴ったり手首を引っ張るといった不適切な指導や体罰を繰り返し、複数の児童が不登校になったということです。

また、男性教諭は同僚の女性教諭に対し教室で大声で叱責するなどのパワーハラスメントが認められました。パワハラとの因果関係は明らかになっていませんが、女性教諭はストレスからうつ病を発症し、おととし死亡しました。

男性教諭は退職願を提出し本日付けで退職しています。

 

 

 

パワハラを受けた同僚女性教諭は自殺、
児童に対しても額を指で弾く、イスを蹴るなどの体罰や不適切指導
40代男性教諭を停職6か月依願退職 札幌市教育委員会

 

2025年7月11日() 19:29 北海道放送

 

札幌市の小学校教諭が8年にわたり、児童に不適切な指導を繰り返したほか同僚の教諭にパワハラを行っていた問題で、札幌市教委は男性教諭を停職6か月の処分としました。

 

「幼稚園に戻れ!」などと暴言を浴びせていた40代男性教諭。

 

児童への体罰や不適切な指導が認められました。

 

停職6か月の処分を受けたのは、札幌の市立小学校に勤務する40代の男性教諭です。

 

札幌市教委の会見(11日午後4時)

「申し訳ございません」

 

男性教諭は、2016年度から8年間にわたって2つの小学校の特別支援学級で、少なくとも3人の児童に対し、額を指で弾く、授業中に児童のイスを蹴るなど14件の体罰や不適切な指導をしていました。

 

また、2019年に男性教諭の指導について市教委に訴えた同僚の女性教諭に対してパワハラを行っていたことも認定されました。

 

この女性教諭は2023年になって、自殺しています。

 

札幌市教委 菅野智広 教育部長

「いま思えば、教職員相談室から体罰、不適切な指導の対応セクションに的確に対応を依頼するなど、そういった対応が必要だった。当時の対応には反省すべきがあると考えている」

 

女性教諭の遺族は「娘が受けた被害やお子さん方が受けた精神的・肉体的苦痛を考えると、あまりに軽すぎる処分と言わざるを得ません」とコメントを出しました。

 

男性教諭は処分を受け11日付けで依願退職しました。

 

 

 

体罰、作品破り捨て… 不適切指導とパワハラで男性教諭を停職処分

 

2025年7月11日() 20:45 朝日新聞

 

 札幌市教育委員会は11日、複数の児童へ不適切な指導や、同僚の教諭にパワーハラスメント行為をしたとして、市内の小学校に勤める40代の男性教諭を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。教諭は同日付で依願退職した。

 

 市教委によると、男性教諭は2016年度から23年度にかけて、勤務した市内の二つの小学校で特別支援学級の児童に対し、児童の額を指ではじくパジャマ姿の児童の手首を引っ張って家から連れ出すといった体罰2件のほか、児童へ大声で暴言児童の椅子や机を蹴る児童の作品を「やり直し」と述べて破り捨てる過度な負担となる宿題を出す「幼稚園に返っていい」と発言する――などの不適切な指導を12件行った。

 

 被害を受けた児童は少なくとも3人で、指導が原因で不登校になった可能性がある児童も複数いるという。事実認定は、市教委が依頼した弁護士2人が行った。

 

 また、18年度に、この男性教諭は同僚の女性教諭に対し、子どもがいる教室で「逃げんなや」などと大声をあげるなどのパワハラ行為も2件、認定された。女性教諭は休職し、その後、一時は教育現場に復職したものの、23年に自死した。

 

 市教委は、弁護士2人による調査の結果「パワハラと自死との間の因果関係を認めることは困難であると判断された」としている。

 

 204月以降、こうした不適切な事案について、保護者から少なくとも複数回、市教委に相談が寄せられていた。だが、市教委は対応を学校現場に任せ、本格的な実態調査を始めたのは、一部メディアが報道した後の2310月だった。被害者側の代理人弁護士によると、亡くなった女性教諭も193月に市教委に男性教諭の不適切指導を相談していたという。

 

 市教委は一連の対応について「結果的に不十分だった」などと謝罪した。(原知恵子)

 

■「時間は戻ってこない」

 

 男性教諭の懲戒処分を受けて、保護者や遺族が代理人弁護士を通じてコメントを寄せた。詳細は次の通り(一部を編集しています)。

 

 【201923年度に体罰・不適切指導があった小学校の保護者一同のコメント】

 

 まずは、私たちが訴えた内容が認められたことについて安堵(あんど)しております。この度の調査で、慎重に事実関係を調査してくださった調査委員の皆様、調査に協力してくださった皆様には、心より感謝申し上げます。

 

 男性教諭が、前任校でも同様の問題を起こしていたこと、女性教諭へパワハラを行っていたこと、当該女性教諭が亡くなっていたことを知ったときには大変驚き、怒りを覚えました。もし私たちが声をあげなければ、誰かの命が失われなければ、市教委は動くこともなく、男性教諭はなんのお咎(とが)めもなく教壇に立ち続けていたのかと思うと、あまりにも遅すぎる対応であったと言わざるを得ません。

 

 我が子が苦しみ、親として葛藤を繰り返してきた時間は戻ってきませんし、子どもが受けた心の傷も簡単に癒えるものではありません。市教委、学校関係者の皆様には、二度と同じ思いをする児童生徒、教職員が出ないように、本件を真摯(しんし)に受け止めていただきたいと思います。

 

 最後に、前任校の女性教諭が、自らパワハラ被害を受けながらも、子どもたちのために声を上げてくれていたことについて。私たちは皆、先生の勇気ある行動に感謝の思いでいっぱいです。そして、先生のことを心から誇りに思っております。この場をお借りして、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

【女性教諭の遺族のコメント】

 6カ月の停職処分とのことですが、娘の受けた被害や、お子さん方が受けた精神的・肉体的苦痛を考えると、あまりにも軽すぎる処分と言わざるを得ません。

 

 娘は、赴任して間もなく、当該教諭の児童への言動を目の当たりにしました。同じ特別支援学級の教諭として、大きな衝撃を受けたことと思います。ただ、同校では当該男性教諭の教育方針がまかり通っていて、逆に娘が目を付けられ、パワハラ被害を受ける結果となりました。また、管理職や市教委へ言っても全く聞いてもらえないことにも絶望していました。今回の調査で、同校での体罰・不適切指導が認定されたとのことですが、氷山の一角に過ぎないと思います。当時速やかに男性教諭の言動を調査していれば、多くの児童が被害を受けることは防止できたと思います。また、娘が命を落とすこともなく、大好きな教員という仕事を続けられたのではないかと思うと、本当に無念でなりません。

 

 なぜもっと早く調査してくれなかったのか、その思いは一生拭えることはありません。

 

 

 

「幼稚園に戻れ」児童に体罰と暴言繰り返した"問題教師"
停職6か月の懲戒処分
_不適切指導を市教委などに訴えた同僚の女性教師へのパワハラも認定
女性教師は自殺に追い込まれるも因果関係認めず<札幌市教委>

 

2025年7月11日() 21:00 北海道文化放送

 

 札幌市の小学校で不適切な指導で複数の児童が不登校になったとして、札幌市教育委員会は男性教師を停職6か月の懲戒処分としました。

 

 「大変申し訳ございませんでした」(札幌市教委)

 

 懲戒処分を受けたのは、札幌市の小学校に勤める40代の男性教師です。

 

 2016年から2023年にかけて、特別支援学級などで児童の手首を引っ張る体罰や「幼稚園に戻れ」との暴言など、不適切な指導が10件以上確認されました。

 

 指導を受けた複数の児童が不登校になったということです。

 

 第三者委員会の調査では、不適切な指導を市教委に訴えた同僚の女性教師に対するパワハラ行為も認定しましたが、のちに自殺したこととの因果関係は認めませんでした。

 

 

 

小学校教諭、「幼稚園に帰っていい」暴言やイス・机を蹴る
…同僚女性へのパワハラも

 

2025年7月12日() 19:03 読売新聞

 

 体罰や暴言で複数の児童を不登校にさせたとして、札幌市教育委員会は11日、市立小学校の特別支援学級を担当していた40歳代の男性教諭を停職6か月の懲戒処分にした。教諭は同日付で依願退職した。

 

 発表によると、教諭は2016~23年度、授業中に「幼稚園に帰っていい」と暴言を浴びせたり、集中が続かない児童のイスや机を蹴ったりした。パジャマ姿で学校へ行き渋る児童の手首を引っ張って連れ出したこともあり、今年2月には札幌簡裁が暴行罪で罰金10万円の略式命令を出した。

 

 この教諭を巡っては、同僚の女性に侮辱的な発言をしたパワーハラスメントも認定された。女性は教諭の不適切指導を周囲に相談していたという。女性は後に自殺したが、調査にあたった弁護士らは「パワハラとの因果関係は認められない」と結論づけている。

 

 懲戒処分を受け、被害児童や女性の遺族の代理人弁護士は「市教委は情報提供した女性を切り捨て、体罰や不適切指導を助長し続けた」とコメントした。

 

 

 

女性教諭に叱責「逃げんなや」パワハラで男性教諭を懲戒処分
 女性は自殺 児童への体罰も認定 札幌市

 

2025年7月12日() 20:34 札幌テレビ

 

札幌市教育員会は、2016年度から2023年度にかけて、複数の小学校の児童に体罰や不適切な指導などを行ったとして、40代の男性教諭を停職6か月の懲戒処分にしたと発表しました。

 

(札幌市教委の担当者)「このたびは本当に申し訳ありませんでした」

 

札幌市教委によりますと、40代の男性教諭は、市立小学校の特別支援学級に通う児童の手首を引っ張って家から連れ出するなどの体罰を加えたほか、同僚の女性教諭に対し、教室で「逃げんなや」と叱責するなどのパワーハラスメントが認められたということです。

 

女性教諭はその後、うつ病と診断され自殺しています。

 

市教委は男性教諭を停職6か月の懲戒処分にして、男性教諭は本日付で依願退職しています。

 

市教委は「事案を重く受け止め、ハラスメントを起こさせない体制整備・強化を早急に図りたい」としています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ7月10日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼特別支援学級の児童に不適切な指導、不登校に…イス蹴る、大声で威圧的な態度をとるなど十数件 札幌市の男性教諭、6か月の停職処分に
これの続報です。
報道にて知る限りでは、本当に悪質な授業実態であり、パワハラです。
この加害者を擁護する訳ではありませんが、
特別支援学級の担任は専門職なのでしょうか?
教員免許を保有しているだけで、単なる人事異動の一環で、
特別支援学級を受け持たされるのでは、教員も児童生徒も共に不幸です。
普通学級の児童生徒と異なる行動もするでしょう。
言って聞かせるだけで指導が終わらない時もあるでしょう。
本人の適性を配慮せずに、人事の都合で担任させるものでもありません。
しかし、いくらストレスが溜まっているとしても、
それを年下の教員に矛先を向けるのは間違いです。

被害者の皆様へ
「巡り合わせが悪かった」
そんな一言で終わらせたくないのは当然です。
しかし、現行の人事制度であれば、いつかどこかで誰かが起こす可能性は
残ったままです。
皆さんの声で変えない限り、変わらないですし、再発防止も難しいでしょう。



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