2025年7月9日水曜日

▼長時間勤務やパワハラが原因 敦賀市の職員自殺で報告書

長時間勤務やパワハラが原因 敦賀市の職員自殺で報告書

 

2025年7月9日() 20:55 共同通信

 

 福井県敦賀市が設置した第三者調査委員会は9日、昨年8月に男性職員=当時(38)=が自殺したのは、長時間勤務や上司のパワーハラスメントなど公務による強い精神的負荷が原因と考えられるとする報告書をまとめた。委員長の内上和博弁護士から報告書を受け取った米沢光治市長は「重く受け止め、対応をしっかりやっていきたい」と述べた。

 

 職員は北川尚希さん。報告書によると、昨年4月に係長に昇任してから業務が量的、質的に著しく増大し、亡くなる直前の3カ月間で1カ月当たりおおむね80時間以上の時間外勤務をしていたと認定。また、上司の課長が他の職員の前で強い語気で叱責したり、担当業務を取り上げて自ら行ったりするなどしたことは、パワハラに該当すると認められるとした。

 

 内上弁護士はこの日の調査委の会合で「職場のストレスで精神的な病気を発病し、正常な判断ができない状態で命を絶った」と指摘した。

 

 北川さんの父親が原因を究明するよう求めたことを受け、市は昨年12月、内上弁護士ら3人で構成する調査委を設置した。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します

上司のパワハラ認定 敦賀市の男性職員が自殺
 同僚の前で大きな声で叱責・指導
 調査委員会「強い精神的負荷が原因」
 時間外労働も平均で月80時間超 市長「重く受け止める」

 

2025年7月9日() 21:24 福井放送

 

去年8月、敦賀市の30代の男性職員が自殺した問題で、第三者による調査委員会は9日、上司からのパワーハラスメントを認定し、業務による強い精神的負荷が原因と結論付けました。

 

この問題は去年8月、敦賀市役所の危機管理対策課に勤務していた男性職員=当時(38)=が自ら命を絶ったものです。

 

第三者による調査委員会が市に提出した報告書によりますと、他の職員がいる前で上司が大きな声で繰り返し、叱責・指導をしたのはパワーハラスメントだと認定しました。さらに、亡くなる前の3か月間の時間外労働が平均80時間を超えていたことや、係長に昇任したことによる強い精神的負荷が自殺の原因だと結論付けました。

 

調査委員会はこの他、管理職を対象とする研修を充実させることなど、再発防止に向けての提言も行いました。

 

調査結果を受けて、敦賀市の米澤光治市長は「報告書を重く受け止め、早急に内容を精査し、市としての対応をしっかりとしたい」と述べました。

 

亡くなった男性の父・北川博規さんは「本人の名誉のために、自殺が自分だけの責任ではなかったと明らかになり、ホッとしている」と涙ながらに語り、二度とこのようなことが起きないよう、市の今後の対応を見守りたいとしています。

 

 

 

38歳で自殺の敦賀市職員 パワハラと長時間労働が原因と認定
 第三者委が市長に答申 市長直轄の臨時組織設置も求める

 

2025年7月9日() 22:02 福井テレビ

 

20248月、敦賀市役所の男性職員が自殺したことを調査してきた市の第三者委員会は9日、調査結果を市長に答申しました。自殺に至った背景として、上司からのパワーハラスメントを認定しました。

 

20248月、敦賀市役所に勤務していた当時38歳の男性職員が自殺し、遺族が市に調査を求めました。

 

市は202412月に外部の有識者による調査委員会を設置し、9日は調査に基づく報告書について内上和博委員長が説明しました。「職場のストレスが原因となって精神的な病気を発病し、その病気のために正常な判断ができない状態に至り、その状態の中で自ら命を絶った」

 

職場のストレスについては、上司からのパワーハラスメントや長時間労働を認定しました。

 

報告書は米澤光治市長に答申され、再発防止に取り組む市長直轄の臨時組織の設置なども盛り込まれました。

 

会見で遺族は「自分だけの責任ではなかったとそれが明らかになったことは親としてほっとする。ただ、戻って来ないということを考えるとそれがなぜ今なのか。もっと前にそういう体制を組むことができたはずだし、これからしていかなくてはいけない。そんな思いでいっぱい」

 

遺族は今後の市の対応を待ちたいとしています。




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