2025年7月14日月曜日

▼「何も知らないおばさん」「またこんなこと言ってるよ」嘲笑され …女性議員が受ける深刻なハラスメントの実態

「何も知らないおばさん」「またこんなこと言ってるよ」嘲笑され
…女性議員が受ける深刻なハラスメントの実態

 

2025年7月14日() 6:10 信濃毎日新聞

 

 ハラスメント行為防止のための措置や相談体制を条例などで定めている議会が9市町村にとどまる長野県内。条例などがない議会に所属し、同僚議員から嫌がらせやハラスメントを受けている女性議員は、安心して議員活動に取り組める環境が整っていないことが「女性の政治分野への参画を阻む一因だ」と訴える。

 

そもそも“男性仕様”で

 「そもそも社会も議会も“男性仕様”で女性が活動しづらい」。南信地方の議会で活動する50代女性は漏らす。「男性の地元区長経験者など名士が議員になる前提がある。女性は『何も知らないおばさん』と見られ、対等と思われていないのが実感」だと明かす。

 

対等と思われていない

 女性は現在2期目。議会での発言や質問に対し、当選回数が多い男性議員から威圧的な態度で「またこんなことを言ってるよ」とぶつぶつ言われたり、嘲笑されたりして職員の答弁に集中できず、受け答えがうまくできなかったことがある。やめるよう求めたが「うるさいから気を付けないと」などとばかにされ、議会で発言しづらくなるような言動をされたという。

 

嫌がらせが放置されている

 中信地方の議会に所属する40代女性も「相談窓口すらなく、嫌がらせが放置されている現状がある」と憤りを隠さない。南信の女性は、条例などがあれば「私の思い込みと言われてきたものがハラスメントと認識され、防止すべきものと明確になる」としている。

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