2025年7月11日金曜日

「お父さんは負けたけど頑張ってね!ありがとう!」 青森県警・男性警部パワハラ自殺訴訟 遺族が会見  男性が家族に宛てた『遺書』を公開  県警察本部「必要に応じて誠実に対応してまいります」

「お父さんは負けたけど頑張ってね!ありがとう!
青森県警・男性警部パワハラ自殺訴訟 遺族が会見
 男性が家族に宛てた『遺書』を公開
 県警察本部「必要に応じて誠実に対応してまいります」

 

2025年7月11日() 17:47 青森テレビ

 

青森県警の男性警部が自殺したことについて、遺族が職場でのパワハラや長時間労働が原因として公務災害を認めるよう訴えた裁判で、遺族が11日に会見を開き、男性が家族に宛てた遺書を公開しました。

 

「お父さんは負けたけど頑張ってね!ありがとう!

 

これは20167月に自殺したとされる県警に勤務していた当時55歳の男性警部の遺書です。

 

11日、遺族が会見を開き、遺書を公開しました。

 

2021年、遺族は男性が「うつ病」を発症し、自殺したことは職場内のパワハラや長時間労働が原因として、地方公務員災害補償基金を相手取り、公務災害の認定などを求めて訴訟を起こしました。

 

一審の青森地裁は、「自殺は公務に起因しているとは認められない」などとして、20253月に原告の訴えを棄却し、遺族は判決を不服として控訴しました。

 

11日の会見で遺族は、控訴審への思いを語りました。

 

遺族は

「最後までやれるところまでやってみよう。夫の死をただの死で終わらせてはいけない。控訴審では、真実を明らかにし、公平な審判をくださることを切に願います」

 

県警察本部は、青森テレビの取材に対し「必要に応じて誠実に対応してまいります」とし、被告の地方公務員災害補償基金は「係争中のためコメントは差し控える」としています。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

パワハラ隠ぺいか 青森県警の元同僚から新証言
 警部の妻が公務災害の認定を求め控訴

 

2025年7月11日() 20:03 青森朝日放送

 

【遺書】

「お父さんを許して下さい。お母さんをたのみます」

「お父さんは負けたけど 頑張ってね!」

 

これは20167月、自宅で自殺した青森県警の男性警部が職場のデスクの中に残した遺書です。

 

警部の妻が、自殺の原因は公務に起因する強い心理的負荷だったとして、公務災害と認定しなかった一審判決を不服とし、3月、仙台高裁に控訴しました。

 

警部は、20164月に県警本部交通企画課に異動し、3カ月後の75日に自宅で自殺しました。

 

妻は、配置転換や上司からの嫌がらせが自殺につながったとして、20218月、地方公務員災害補償基金県支部に対し、公務災害の認定を求め提訴していましたが、20253月、青森地裁は「嫌がらせやいじめが存在したとは認められない」などとし、この訴えを退けていました。

 

【長沼拓弁護士】

「いじめやパワーハラスメントが存在しないのに、存在しないものを過剰反応で、苦にして自死するという(一審)判決なんですけど、ちょっと常識的には考えられないような不当な判決かなと思っております」

 

しかし、その後に警部の同僚だった元警察官から、上司のパワハラがあったという趣旨の情報提供があり、県警が組織的に隠ぺいした可能性があるとして、控訴を決めたということです。

 

【亡くなった警部の妻】

「これが最後の私の仕事だと思って、思い切って証言くださる方を探しました」

「隠ぺいという事実がだんだん分かってくるにつれて、本当にこれは最後まで警察に対して、明らかにしてもらいたいという思いが強くなりました」

 

県支部は取材に対し「係争中のため、コメントは差し控えさせていただきます」としています。

 

仙台高裁の第1回口頭弁論は、918日に行われます。

 

 

 

「死にたくない。でも苦しみから逃れるためにはしかたない」遺書を公開
 青森県警の警部パワハラ自殺訴訟で遺族が元同僚の新しい証言を明かす

 

2025年7月11日() 20:45 青森放送

 

2016年県警察本部の55歳の男性が上司からのパワハラで自殺したとして、遺族が公務災害の認定を求めた裁判を巡る動きです。

遺族は元同僚の警察官の新しい証言を明らかにしました。

 

 

きょう遺族が公開した遺書。

 

「いままで本当にありがとう」

「死にたくないでもこの苦しみから逃れるためにはしかたない」

「幸せでした。許してね」

 

201675日、県警察本部交通企画課の課長補佐 千葉真樹さん(当時55)は、自宅で自ら命を絶ちました。

 

遺族は地方公務員災害補償基金に対し、上司からの“パワハラ”で自殺したとして、公務災害の認定などを求めた裁判を起こしました。

青森地方裁判所は、ことし3月「ひどい嫌がらせを受けたとは評価しがたい」として請求を棄却。

一審を不服とした遺族は、仙台高裁に控訴しました。

きょう、遺族や弁護士は元警察官の同僚による新しい証言を代読しました。

 

★小野寺義象 弁護士

「私が知る限り補佐は上司からのパワーハラスメントにとても苦しんでおり、私は何度もそのような話しを補佐から聞いていました」

「当時の青森県警幹部や監察課へ補佐は、日頃から上司からパワハラを受けて自死したと考えられると断言した報告をしました。報告直後には、県警幹部から直に呼ばれ質問を受け、経緯を1時間近くかけて説明しましたが、これらの訴えは聞き入れられませんでした」

「パワハラがあったと主張するのは私1人で(幹部から)考えを変える気はないかと言われました。パワハラはなかったという前提に立った聞き取り調査でした」

 

★遺族

「青森県警は早々に上司から夫へのいじめやパワハラはなかったと結論づけ、遺族から求めた調査を行うことなく、一方的に打ち切ってしまいました。この結果に私たち遺族は到底納得することができませんし、今も警察に対する怒りは癒えることはありません」

 

県警察本部は「内容の詳細を承知しておりませんのでコメントを差し控えさせていただきます。必要に応じて誠実に対応してまいります」とコメントしています。

 

 

 

【詳報】「今まで本当にありがとう。また会えたら…」
青森県警・男性警部パワハラ自殺訴訟
 遺族が会見 男性が家族に宛てた『遺書』を公開
 県警察本部「必要に応じて誠実に対応してまいります」

 

2025年7月11日() 21:06 青森テレビ

 

2016年に自殺した青森県警の男性警部の「遺書」を遺族が公開しました。遺族は、職場でのパワハラや長時間労働が原因として公務災害を認めるよう訴訟を起こしています。

 

「お父さんは負けたけど頑張ってね!

「今まで本当にありがとう。また会えたら…」

 

これは、20167月に自殺したとされる県警に勤務していた当時55歳の男性警部の遺書です。11日に遺族が会見を開き、遺書を公開しました。

 

2021年、遺族は男性が「うつ病」を発症して自殺したことは職場内のパワハラや長時間労働が原因として地方公務員災害補償基金を相手取り、公務災害の認定などを求めて訴訟を起こしました。

 

一審の青森地裁は「自殺は公務に起因しているとは認められない」などとして、20253月に原告の訴えを棄却し、遺族は判決を不服として控訴しました。

 

遺族

「私たち遺族は戦い続けてきました。最後までやれるところまでやってみよう。夫の死をただの死で終わらせてはいけない。控訴審では、真実を明らかにし、公平な審判をくださることを切に願います」

 

また、会見では一審の判決後、男性と同じ部署で勤務をしていた元警察官がパワハラに関する新たな情報提供をしたことが明らかになりました。

 

小野寺 義象 弁護士

【情報提供の内容】の読み上げ

「補佐(男性警部)が亡くなる前日の夜。その日が当直だった私は遅くまで仕事をしていた補佐に『こんなに遅くまで大変ですね』と声をかけると、補佐は『またやつ(上司)にやられた。どうしようもない。どうなってる。これならいつになっても仕事が終わらない。エンドレスだ』などと話していました」

 

県警察本部は青森テレビの取材に対し「必要に応じて誠実に対応してまいります」とし、被告の地方公務員災害補償基金は「係争中のためコメントは差し控える」としています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ7月11日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼【速報】「夫の死をただの死で終わらせてはならない」青森県警・男性警部パワハラ自殺訴訟 遺族が会見 仙台高裁に「控訴理由書」を提出
これの続報です。
在職している方、特に警察ですと、内部告発的な証言は出難いですが、
今般は退職された方なので、勤務評定や人事異動の心配も無く、
被害者に有利に証言が期待出来ます。
これを機に、御遺族にとって少しでも納得のいく判決が出る事を祈念しております。

御遺族の皆様へ
同僚の方からの証言が得られるのは天祐と言っても過言ではありません。
証言者の方に変な力が及ばない様に弁護士とも上手く連携してください。



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