2026年7月10日金曜日

▼「お前はごみ箱」 女性キャディーの自殺、パワハラ原因と労災認定

「お前はごみ箱」 女性キャディーの自殺、パワハラ原因と労災認定

 

2026年7月10日() 7:30 朝日新聞

 

 千葉県成田市のゴルフ場運営会社「大栄カントリー」でキャディーをしていた女性(当時25)が自殺したのは、男性役員によるパワーハラスメントなどが原因だったとして、成田労働基準監督署が労災と認定していたことがわかった。認定は昨年93日付。遺族は近く会社に損害賠償を求めて提訴する方針という。

 

 遺族側によると、女性は2019年に大栄カントリーにアルバイトのキャディーとして入社。21年からは芸能事務所を運営する男性役員の下で芸能活動もするようになった。主にモデルとしての活動が多く、SNSを使ったゴルフ場のPRなど、職場の広報宣伝にも携わっていたという。

 

 一方、女性は芸能活動をするようになると、男性役員から暴言や叱責(しっせき)を受けるようになった。2211月に命を絶ち、スマートフォンに残されていた遺書には、男性役員から「おまえなんかいなくていい」「おまえはごみ箱」「いるだけで迷惑」などと言われたことなどが書かれていた。

 

 成田労基署は、男性役員が女性に上司の立場で接する場面で、「業務の範囲を逸脱して叱責や暴言等の精神的攻撃を繰り返していた」と認定した。パワハラによる心理的負荷は、3段階で最も上の「強」と判断した。

 

 さらに女性の勤務状況について、キャディーの業務に加えて芸能活動もしていたため、25日間連続で勤務していたことがあったと認定し、「身体的負担は相当のもの」とした。連続勤務による心理的負荷は「中」と判断した。

 

 取材に対し、同社は「労基署から何も知らされておらず、認定された内容を把握していない。訴訟になるのであれば、こちらの主張もあるので争うつもりだ」とした。

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