2023年3月4日土曜日

▼原発訴訟弁護士を提訴 原告側会見、女性俳優「性加害受けた」

原発訴訟弁護士を提訴 原告側会見、女性俳優「性加害受けた」

 

2024年3月4日() 10:31 福島民友新聞

 

 東京電力福島第1原発事故で避難した住民による集団訴訟の原告側代理人を務めた弁護士の馬奈木(まなぎ)厳太郎(いずたろう)氏(47)から性的関係を迫られ精神的苦痛を受けたとして、舞台俳優の知乃さん(25)が馬奈木氏に1100万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。提訴は2日付。3日、原告側が都内で記者会見を開き、知乃さんは「生涯、弁護士として活動しないでほしい」と訴えた。

 

 訴状によると、知乃さんは2018年に「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会」を設立して代表に就任。馬奈木氏は同会の顧問に就任した。2021年に同会のウェブサイトの記載を巡り訴えられた訴訟で知乃さんらの代理人に就任した。19年以降、知乃さんは馬奈木氏から手を握られるなど度々身体接触を受け、代理人になってからは訴訟の打ち合わせを理由に呼び出されたり、キスを強要されるなどした。

 

 221月、知乃さんは馬奈木氏からLINE(ライン)で「次、2人きりであったら、押し倒しそうだよ」などとメッセージを受けた。関係を拒むと「なくす会も僕は抜けた方がいいって話になるよ」などと迫られ、意思に反する性行為に及んだという。その後知乃さんは精神状態が悪化したという。

 

 原告側は訴状で「代理人弁護士という優越的な立場を利用しており悪質」と主張。原告側はまた、第二東京弁護士会に懲戒請求を申し立てた。

 

 馬奈木氏は1日、自身のブログでセクハラ行為を認め、謝罪した。馬奈木氏の代理人は3日、「現時点ではコメントの発出は予定していない」とした。

 

 馬奈木氏は原発事故を巡る集団訴訟で最大規模の「生業(なりわい)(福島)訴訟」の第2陣の事務局長を担当していたが辞任した。原告側代理人も辞任している。

 

被害に向き合って 生業訴訟の中島団長

 

 生業訴訟の中島孝団長は「非常にびっくりした。とんでもないことをしたと思う」と落胆の色を隠せなかった。中島団長によると、1月中旬に開かれた同訴訟の合同会議で馬奈木氏から謝罪があったという。「被害に向き合い、被害者の苦しみをなくすよう対応してほしい」と話した。

 

 

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【怒り】“セクハラ撲滅”弁護士からセクハラ被害
 依頼者の女優「生涯活動しないで」

 

2023年3月3日() 19:28 テレビ朝日

 

セクハラで訴えられたのはハラスメント撲滅に向けて様々な活動をしてきた“正義の弁護士”でした。3日、被害者の女性が会見し、「生涯、弁護士として活動してほしくない」と怒りをあらわにしました。

 

■「弁護士活動しないで」 依頼者の25歳女優 会見で怒り

 

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん(25):「本当に一生をかけて、弁護士として仕事してほしくないと怒っています」

 

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん。その加害者とされたのは馬奈木厳太郎弁護士。演劇界のセクハラ撲滅に向けた講習を行うなど“セクハラと戦う正義の弁護士”、そんな印象でした。

 

 馬奈木厳太郎弁護士:「『告発して、自分が不利益を受けることは、ないんだよ』ということが一つ。また、『声をあげていいんだ』という環境を整備したい」

 

 「セクハラの被害者が声を上げられるようにしたい」。今回、知乃さんが声を上げたのでした。

 

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん(25):「つらくない、つらくない、怒ってる」

 

 実は馬奈木弁護士、知乃さんが以前、演出家からのセクハラを主張していた時の担当弁護士でもあり、会見の時、隣に座っていたのでした。

 

 セクハラ被害を訴える女優の知乃さん。馬奈木厳太郎弁護士からセクハラ被害を受けたとし、1100万円の損害賠償を求める裁判を起こしました。

 

 知乃さんの弁護士:「提訴のタイミングは色々流れを考えて迷っていた。提訴はいずれはしようという考えで、相談しながらやってきた」

 

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん(25):「第二東京弁護士会に、懲戒請求を立てているところです。どういう結果になるか分からないが、私自身としては、馬奈木氏の除名や生涯、弁護士として活動しないことを求めたい」

 

 知乃さんは以前に、演出家からセクハラ被害を受けたとして、馬奈木弁護士に弁護を依頼。その後、知乃さんは「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会」を作り、馬奈木弁護士が顧問を務めていました。

 

 知乃さんの弁護士:「原告が非常に大事にしている、演劇界からハラスメントをなくす活動の、ビッグネームだということから、なかなかはっきり断れなかった」

 

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん(25):「年が離れていること、演劇界でビッグネームというか、権威を持っていたこと。そして私は上昇欲求を持っていたこと。演劇界で売れたい。絶対に売れたいと思っていたので、それを利用された」

 

 知乃さん側によりますと、馬奈木弁護士は打ち合わせと称して知乃さんを呼び出し、体を触るなどしたといいます。そして、性行為を断る知乃さんに対して、馬奈木弁護士は。

 

 知乃さんの弁護士:「そうであればもう自分は『ハラスメントをなくす会』の活動も、関われないという言い方で追い詰めて応じさせた」

 

■「好意を抱いてしまいました」謝罪

 

 一体、なぜこのような状況になったのでしょうか。馬奈木弁護士はインターネット上で、セクハラ行為を認め謝罪しています。

 

 馬奈木厳太郎弁護士:「私は、その方とは数年来の知り合いであり、事件の依額を受ける前から、プライペートでも頻繁に連絡を取り合い、食事などもともにする間柄でした。私自身が既婚でありながら、その方に対して好意を抱いてしまいました」

 

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん(25):「月に8日会った時もあった、会わされたこともあった。舞台見に行く時もあれば、そうでない時も呼び出された」「(Q.トータルで数えきれないくらい?)はい。呼ばれていました」

 

 馬奈木厳太郎弁護士:「その方からは、これらを拒むメッセージや言葉を受け取っていたのですが、私はそのメッセージや言葉を真摯に受け止めず、自らの都合の良い方向に解釈し、性的関係を誘う言動を続け、依頼を受けていた裁判の対応にまで言及して、その方を追い込み、苦しめてしまいました」

 

 馬奈木弁護士がセクハラだと自覚したのは去年の年末。所属する弁護士会宛てに知乃さん側から懲戒請求が送られたことがきっかけだったといいます。

 

 馬奈木厳太郎弁護士:「その懲戒請求書を読み、私は初めて、その方が私との関係を全く望んでいなかったこと、精神的苦痛を感じ、困惑を覚えながら、弁護士という私の肩書や私との年齢差、人間関係への配慮から強く抗議できず、私の言動に苦しんでいたことを知りました」

 

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん(25):「馬奈木氏に求めることは、生涯弁護士として活動しないこと。私は悲しんでいません。非常に怒っています」

 

 馬奈木厳太郎弁護士:「このような事態を起こした私は、ハラスメント講習の講師やハラスメント問題に関する取材を受けるといった資格がありません。今後はこれらの活動を一切行いません」

 

 馬奈木弁護士は今後、専門家による診断やカウンセリングを受けつつ、過ちを繰り返さないように自らを正していくとしています。

 

 

 

セクハラなくす会顧問の弁護士を提訴 俳優「性的関係迫られた」

 

2023年3月3日() 17:33 毎日新聞(遠藤浩二)

 

 セクハラ防止活動をしてきた弁護士からセクハラを受けたとして、舞台俳優の女性(25)が3日、馬奈木厳太郎(まなぎいずたろう)弁護士(第二東京弁護士会)を相手に1100万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたと明らかにした。提訴は2日付。

 

 訴状によると、女性は2017年、高校時代に演出家からセクハラ被害にあったことを実名で告発。この際、女性の代理人として演出家と交渉したのが馬奈木弁護士だった。女性は18年に「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会」を設立して代表に就任し、馬奈木弁護士は同会顧問を務めていたという。

 

 女性は、199月~221月に馬奈木弁護士から体を触られたり、性的なLINEメッセージを送られたりするなどセクハラを受け、221月には意に反して性行為も強要されたと主張している。女性は記者会見で「弁護士として生涯活動しないことを求めたい」と怒りをあらわにし、2211月に第二東京弁護士会に懲戒請求したことを明らかにした。

 

 一方、馬奈木弁護士は1日に自身のブログで、女性の体に触れたり、性的関係を迫るメッセージを送ったりしたことを認め、「被害を救済すべき立場の弁護士が被害を生じさせてしまった」と謝罪した。

 

 

 

セクハラ告発の俳優女性、弁護士からも被害受け提訴

 

2023年3月3日() 16:41 産経新聞

 

芸能界などでのセクシャルハラスメントの撲滅などを目指す「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会」代表で舞台俳優の女性が、民事訴訟で代理人を依頼した同会元顧問の馬奈木厳太郎(いずたろう)弁護士(第二東京弁護士会)からセクハラ行為をされたとして、慰謝料など1100万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。提訴は2日付。

 

訴えたのは同会代表の知乃(ちの)さん(25)。平成29年12月に演出家の男性から受けたセクハラ被害をツイッター上で告発し、その後男性との間で和解が成立。30年に同会を立ち上げた。

 

訴状によると、令和元年9月~4年1月、演劇関係者との会食や、知乃さんが抱える名誉毀損(きそん)訴訟の打ち合わせなどの名目で馬奈木氏に呼び出され、身体を触られるなどのセクハラ行為が継続。馬奈木氏は訴訟代理人の立場を利用して性行為を強要し、精神的苦痛を受けたとしている。

 

3日、東京都内で記者会見した知乃さんは「身体を触られるのはずっと嫌だったが、年齢の差や演劇界での馬奈木氏の大きな立場があり、性加害だと自覚しづらかった。二度と弁護士として活動してほしくない」と訴えた。

 

馬奈木氏は1日、自身のブログ上に文書を公表し、一連のセクハラ行為を認めた上で「自分本位な振る舞いの結果、深く傷つけ、苦しめてしまいました。卑劣な、人として許されない行為です」と謝罪した。

 

昨年末に知乃さんから弁護士会に懲戒請求があり、関係を全く望んでいなかったことなどを初めて知ったといい、今後は被害回復に努めるとともにハラスメント講習の講師などはしないと説明している。

 

馬奈木氏は東京電力福島第1原発事故の避難者らによる集団訴訟の弁護団事務局長も務めていたが、昨年12月に体調不良を理由に辞任を申し出ていた。

 

 

 

「入浴中の写真送って」「次あったら押し倒しそう」被害女優が怒りの会見…
“セクハラ撲滅”掲げる弁護士が行ったセクハラ内容が明らかに
 

 

2023年3月3日() 18:27 フジテレビ

 

“セクハラ撲滅”の活動をしてきた弁護士のセクハラという前代未聞の事態に、被害者が会見した。

 

被害を訴えたのは、舞台俳優として活動している知乃さん(25)。

 

被害に遭った知乃さん:

私自身としては、馬奈木氏の除名や、生涯弁護士として活動しないということを求めたいと思っております。私は悲しんでいるとかはありません。非常に怒っています。

 

知乃さんが1100万円の損害賠償を求めて提訴したのは、馬奈木厳太郎(まなぎ・いずたろう)弁護士(47)。

 

2年前、参考人として国会に出席し、意見を述べていた馬奈木弁護士。

演劇や映画界のハラスメント撲滅活動を行い、メディアにも露出してきた。

 

被害を訴えた知乃さんは、20184月に演劇界のハラスメント被害者を支援する団体を設立。

そのとき顧問を務めたのが馬奈木弁護士だった。

 

しかし、その翌年の9月から馬奈木弁護士による知乃さんへのセクハラ行為が始まったという。

 

“裁判の打ち合わせ”では、太ももをなでられたり、路上でキスをされたほか、性的なLINEも繰り返し送られてきたという。

 

馬奈木弁護士が知乃さんに送ったLINE:

「入浴中の写真とか送ってくれてもいいよ」

「あなたのこと、もっといろいろ知りたいなぁ。笑」

「次、二人きりであったら、押し倒しそうだよ」

 

知乃さんは、弁護士としての仕事を継続することと引き換えに性行為を強要され、精神的な不調に陥ったという。

 

 

被害に遭った知乃さん:

演劇界で絶対に売れたいと当時思っていた。それを利用された。私を利用してやろうと思っていたんだろうなという風に思ってます。

 

訴えられた側の馬奈木弁護士は、1日のブログで「セクハラを行ってしまった」と謝罪する文章を公表した。

 

 

馬奈木弁護士のブログ:

その方も私に対して好意を寄せていると思い込み、身体に触れたり、性的関係を誘うメッセージを送ったりしていました。

 

同席した知乃さんの弁護士は、馬奈木弁護士のコメントは“今日の提訴の予定を知ったことで出したもの”だとし、馬奈木弁護士の行為について「立場を利用したもので、極めて悪質」と改めて批判している。

 

 

 

「セクハラ撲滅」弁護士がセクハラ行為で訴えられる
 2年間以上、女性に性行為強要も 損害賠償1100万円
 

 

2023年3月3日() 14:51 フジテレビ

 

演劇や映画界のハラスメント問題撲滅の活動をしてきた弁護士に、性的関係を強要されるなどして、精神的な苦痛を受けたとして、訴訟を依頼していた舞台俳優の女性が、1100万円の損害賠償を求めて提訴した。セクハラ撲滅で知られた弁護士が、セクハラ行為で訴えられたことになる。

 

訴えられたのは、演劇や映画界のハラスメント問題に取り組んできた馬奈木厳太郎弁士(47)。訴状などによると、原告の舞台俳優の女性(25)は、2018年、「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会(以後、「なくす会」)」を設立。

 

女性は、馬奈木弁護士に「なくす会」の顧問に就任してもらうとともに、自らが訴えられていた訴訟も依頼したという。しかし、女性が、恩義を感じ、顧問として気を使っていたことに乗じて、馬奈木弁護士は、20199月ごろから20221月ごろにかけて、セクハラ行為を繰り返したとのこと。

 

女性は、ハラスメント講習会が行われた後の懇親会で、体を触られたり、訴訟の打ち合わせにかこつけて呼び出され、路上でキスをされるなどしたという。

 

また、馬奈木弁護士から、LINEで「入浴中の写真を送ってくれてもいいよ」「僕がだんだんと知れればいいの。性感帯とか」などのメッセージも送られてきたとのこと。さらには、「なくす会」の仕事を継続することと引き換えに、性行為を強要され、その結果、女性は、精神的な不調に陥ったとされる。

 

女性は、強い精神的苦痛を受けたとして、きょうまでに、馬奈木弁護士を相手に、1100万円の損賠償を求める訴えを、東京地裁に起こした。

 

弁護側は、性的関係を明確に断ることができなかった背景について、「優越的な人間関係への配慮や、心理的コントロールがあり、弁護士の立場を利用したもので、極めて悪質」としている。この手口は「エントラップメント型ハラスメント」と呼ばれているという。

 

提訴後の記者会見で、女性は、「馬奈木氏には、生涯、弁護士として活動しないことを求める」と述べた。これまでに馬奈木弁護士は、自らのブログで、「被害を救済すべき立場の弁護士が被害を生じさせてしまった」として謝罪している。

 

 

 

「セクハラ相談の弁護士から性被害」 俳優の女性が提訴

 

2023年3月3日() 18:47 朝日新聞

 

 演劇や映画界のハラスメント被害をなくす会の代表を務める俳優の女性が、会の顧問だった馬奈木厳太郎(まなぎいずたろう)弁護士(47、第二東京弁護士会)から性的関係を強要されたとして、1100万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。3日に会見し、公表した。女性は「会の活動や裁判に支障が出ると思い、拒否できなかった」と訴えている。

 

 訴状によると、原告の知乃(ちの)さん(25)は2017年、演出家からセクハラ被害を受けたと公表した。自身の代理人として馬奈木氏に交渉を依頼し、演出家とは和解が成立。その示談金で被害をなくす会を設立した。

 

■訴訟の「打ち合わせ」理由に頻繁に呼び出し

 

 219月には、会が公表したセクハラ被害をめぐって知乃さんが名誉毀損(きそん)で訴えられ、馬奈木氏が代理人となったが、打ち合わせを理由に頻繁に呼び出され、深夜まで食事をして太ももを触られるなどした。

 

 性的な接触を何度も拒んだが、馬奈木氏の態度は変わらず、「入浴中の写真を送って」などのメッセージを送られ、221月には意に反して性行為をした。その後、精神的に不安定になり、改めて関係を拒否すると「裁判はお任せと思っているのか」とのメッセージが送られてきたという。

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