2023年1月17日火曜日

▼千葉・佐倉市職員自殺の損賠訴訟 市側、争う姿勢

千葉・佐倉市職員自殺の損賠訴訟 市側、争う姿勢

 

2023年1月17日(火) 20:37 産経新聞

 

千葉県佐倉市教育委員会に勤務していた男性=当時(50)=が平成25年12月に自殺したのは上司のパワーハラスメントと長時間労働による過労死だったとして、妻(56)が同市を相手取り、慰謝料など約1億3410万円及び遅延損害金の損害賠償を求めた裁判の第1回弁論が17日、千葉地裁(内野俊夫裁判長)で開かれた。原告によると、市側は欠席したが、答弁書で請求棄却を求めるなど争う姿勢を示したという。

 

妻は意見陳述で「夫の死は過労死だと確信している」などと訴えた。

 

原告側の弁護士は、男性の妻が公務災害補償基金申請をした際、証言不足などで棄却されたが、調査は原告側がパワハラの主体と主張する市教育長(当時)によって実施されており、市教委の職員が正直に記入できる状況ではなかったと訴えた。

 

裁判には、男性が教師をしていたときの教え子ら約40人が傍聴に訪れた。中学2、3年の時に男性が担任だったという会社役員、荒井力也さん(29)=東京都=は、「『この先大丈夫だよ』と声をかけてもらい、第1志望の高校に合格できた」と振り返った。

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