2020年12月3日木曜日

神奈川県警ノンキャリア最高位の地域部長、部下に暴言か  「業務指導」検討もパワハラ認定は見送り

神奈川県警ノンキャリア最高位の地域部長、部下に暴言か
 「業務指導」検討もパワハラ認定は見送り

 

2020年12月3日(木) 2:36 神奈川新聞

 

 部下に対する暴言など行き過ぎた指導があったとして、神奈川県警が本部地域部長の男性警視長(60)について業務指導を検討していることが2日、関係者への取材で分かった。部下の男性警視が精神的苦痛で体調を崩して、10月下旬から休んでいるという。

 

 関係者によると、警視長は6月、職務質問強化月間に関する報告を行った警視に対し、「おまえ(の説明)は巡査並みだ」などの暴言を浴びせて厳しく叱責(しっせき)したほか、手渡された書類を投げ返すなどした。その後も高圧的な態度で接したという。

 

 他の複数の部下に対しても、威圧感を与えるような言動を繰り返していたとの情報があり、県警監察官室が調査。行き過ぎた指導が複数確認されたという。パワーハラスメント行為の認定は見送った。

 

 業務指導は懲戒処分よりも軽い訓戒や注意にも至らない内容。ただ、幹部職員が不適切な言動で職場内の雰囲気を乱していたことは看過できないと判断したとみられる。

 

 警視長は昨年9月に地域部長に就いていた。警視長の階級はノンキャリアの警察官が就くことができる最高位で、県警ではキャリアを除いて2人しかいない。国家公務員に当たるため、県警は警察庁とも協議し対処を決めた。


《カウンセラー松川のコメント》

警察官の昇進制度は
巡査で採用され巡査部長、警部補、警部までは昇進試験や選考承認で合格し
警視、警視正、警視長には選考と言う試験成績以外での方法による昇進です。
その上の警視監、警視総監にはキャリア組でないと昇進出来ない事は
警察庁のホームページに記載されています。
地方公務員と国家公務員が混在している日本の地方警察で
地方(じかた)と呼ばれるノンキャリア警察官にとって警視の階級は
夢のまた夢です。
警視長の階級になるなんて想像している地方さんは全国に数える程でしょう。
その警視が
「おまえ(の説明)は巡査並みだ」叱責されるだけでも希有な例です。
警視が県警内でノンキャリアとしては最高階級の警視長に叱責されている。
想像を絶する光景です。
ノンキャリアで警視長まで昇進するには並大抵の努力だけでは無理です。
実績だけでなく人脈作りも必要となるでしょう。
そこまで頑張った地位の方が、パワハラ事案を起こすのも信じ難いです。
しかし、調査の結果としては不適切な行為が複数確認されたのでしょうから、
どこか感情のコントロールが出来なかったか、
今の職位になり逆に我を見失ったのかも知れません。
また相当の努力が出来る人物だけに、
警視の言動が許せなかったのかも知りません。
どちらにしても、相手の人格を否定する様な言動は階級を問わず
ノンキャリアだと許されない事なのは確かな様です。

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