2026年10月9日金曜日

▼「残業三兄弟」発言で自殺から1年 「トップの責任を思い知らされた」市長自ら反省 職場改善報告書を公表

「残業三兄弟」発言で自殺から1年
「トップの責任を思い知らされた」市長自ら反省 職場改善報告書を公表

 

2026年10月9日(金) 15:53 石川テレビ

 

石川県能美市で2025年10月、パワハラで職員が自殺してから1年。その際に設置した「風通しの良い職場づくり推進委員会」の報告をまとめ9日公表しました。

 

この問題は2025年10月、能美市役所で、総務部の課長級職員が部下を「残業三兄弟」などと呼び、時間外勤務を適切に申請させないなどのパワハラを行った結果、1人の職員が自殺したものです。

 

これを受け、能美市は2026年2月27日から計11回にわたって、井出敏朗市長を座長とする風通しの良い職場作りを進めるための委員会を開催し、ハラスメント防止や業務効率化など、職場環境の抜本的な改善策を取りまとめました。

 

報告書の冒頭で井出市長は、「トップの責任を思い知らされ、後悔の念に駆られました」と率直な言葉で問題の重さを認めています。能美市を取り巻く環境が日々変化するなか、「急ぎすぎたのかも知れません」とも述べており、組織のトップが自ら反省を表明する異例の出発点となっています。

 

同委員会が問題の背景として挙げたのは、相談体制の不十分さ、業務課題の改善が進まない状況、組織や人間関係の硬直化、そして職員の余裕のなさの4点です。ハラスメント防止対策としては、保健師や臨床心理士と連携した内部相談窓口の充実、所属課外のメンターに相談できるメンター制度の強化、匿名で利用できる外部相談窓口の新設が盛り込まれました。また、相談フローチャートの整備とハラスメント防止指針の策定も進めるとしています。

 

さらに、職員のみならず市民も対象としたハラスメント防止条例の制定を目指し、12月議会への提案を計画しています。

 

時間的・心理的なゆとりの創出に向けては、業務や行事のスクラップ&ビルドを徹底し、デジタル化や業務プロセスの見直しによる効率化を図る方針です。開庁時間の短縮も検討されており、ワークライフバランスの推進として年休奨励日の設定や年休取得促進も打ち出されました。

 

人事面では、業務の属人化を避けるための適宜適切な人事異動の推進と、業務量調査に基づく人員配置が示されています。人事評価については部門内を基本とし、年3回の面談を活用しながら評価を職員の成長と処遇改善に適切に反映させるとしています。

 

職員の能力発揮と成長支援に関しては、職員が受けてみたい研修機会の創出やオンライン研修の活用、自己啓発や研修参加実績の人事評価項目への追加が盛り込まれました。

 

「職員を信じて任せ、必要な支援を行いながら成長を支える」という方針のもと、ボトムアップ型の事業・施策の具現化も目指します。

 

報告書では、職場環境づくりの根幹について委員会としての考えも示されています。「風通しの良い働きやすい職場は、仕組みやルールを変えてつくられるものではなく、日々の声のかけ方、相手への向き合い方、立場や考えの異なる相手への想像力、そして、気になることを見過ごさない姿勢」の積み重ねによって形づくられると述べており、制度整備にとどまらない職員一人ひとりの意識改革を重視しています。

 

この考えを具体的な行動につなげるため、「私たちの職場をつくる10の問いかけ」も策定されました。

 

「自分だけでなく、相手も気持ちよく仕事を進められるように努めていますか」

「周囲の職員の小さな変化や、SOSのサインに気づけていますか」

「自分とは異なる価値観や働き方を、否定せず受け入れられていますか」など、

職員が日常的に自分自身へ問いかけるための10項目が列挙されており、執行部や職場での定期的な振り返りや面談への活用が促されています。

 

また、市庁舎にフリースペースを新設し、職員相互の交流・親睦を深める環境整備も予定されています。

 

能美市は今後も「一人ひとりが尊重され、安心して働ける職場環境づくり」を継続して推進するとしており、この取り組みを発展させていく方針を明らかにしています。



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上司パワハラ「残業三兄弟」で職員自殺から1年
 石川・能美市の再発防止委が報告書を公表

 

2026年10月9日(金) 18:39 テレビ金沢

 

石川県能美市の職員が上司からパワハラを受け、自ら命を絶ってから今月で1年。再発防止を目的に設置された市の委員会が9日、報告書を公表しました。

 

「トップの責任を思い知らされ後悔の念に駆られました」「能美市を取り巻く環境が日々変わるなか、取り残されぬよう急ぎすぎたのかもしれません」

 

報告書の冒頭で、委員会の座長を務める石川県能美市の井出市長はこのように記しました。

 

この問題は去年10月、能美市で総務部の上司から「残業三兄弟」などと言われた職員が、職場の悩みを訴える遺書を残して自殺したものです。

 

今回の報告書では、職員へのアンケートの結果、相談体制が不十分だったことや組織や人間関係が硬直化していたなど4つの課題を挙げています。

 

その上でハラスメントの防止対策として、保健師などの内部相談窓口の充実や時間的・心理的なゆとりをつくるため、業務の効率化・平準化を進めるとしています。

 

能美市では、報告書でとりまとめたこれらの再発防止策を推進していくとしています。

 

 

 

「残業三兄弟」と呼ばれた職員の自殺から1年、
能美市が再発防止策を取りまとめ

 

2026年10月9日(金) 18:46 石川テレビ

 

能美市で去年10月、パワハラなどを苦に職員が自殺してから1年。能美市が取りまとめていた再発防止案がまとまり、9日公表されました。

 

この問題は去年10月、能美市役所で、総務部の課長級職員が部下を「残業三兄弟」などと呼び、時間外勤務を適切に申請させないなどのパワハラを行った結果、1人の職員が自殺したものです。

 

これを受け市は再発防止に向け今年2月から井出敏朗市長を座長とする委員会を設け検討を進めていました。委員会は11回開催され、市は職場環境の抜本的な改善策として、取りまとめ案をホームページに公開しました。

 

取りまとめ案で井出市長は、「トップの責任を思い知らされ、後悔の念に駆られました」とした上で風通しの良い働きやすい職場を作ることで再発防止につなげるとしています。その上で、相談体制の充実や相談フローチャートを整備しハラスメント防止条例を12月議会での制定を目指すとしました。また職員の余裕のなさがハラスメントにつながったとして業務や行事のスクラップ&ビルドを徹底し、デジタル化や業務プロセスの見直しによる効率化を図る方針です。そして1人1人が尊重され安心して働ける職場環境づくりを実現するとしました。

 

今回設置した委員会は解散せず、引き続き、よりよい職場環境作りに努める方針です。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ10月2日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼遺族「ずっとさみしい」 能美市職員パワハラ自殺あす1年
これの続報です。

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