【ニュースto】
「育てるメリットない」「嫌われるだけ」“後輩育成キャンセル”増加中
上司も部下も悩む中、“昭和”もハラスメントに?!
2026年10月14日(水) 7:00 読売テレビ
会社の継続・成長に欠かせない後輩の育成ですが、ネット上では「ハラスメント認定されたら一発アウトだし、仕事が多くて教育する時間もない」「給料が大して変わらないなら育てるメリットがない」といった声があがるなど、上司が後輩への指導を避ける“後輩育成キャンセル”が問題となっています。指導する先輩側・後輩側、それぞれの思いとは?
■“育成キャンセル”先輩側の意見は…
企業の人材育成などを支援する会社『ライトワークス』の調査(2026年6月)によると、30~50代の管理職の実に6割以上が「育成キャンセルをしたことがある」と回答しました。
後輩育成の悩みとして、「ハラスメントのリスク」「信頼関係が出来ていない」「指導後の改善がみられない」「自分の価値観を押し付けてしまう」などが挙がっています。
街行く“上司の方々”に話を聞くと、指導の難しさを訴える声や、諦めの声があがりました。
(50代)
「できれば自分はいい人っていうのが、そういうふうに取り繕いたいのかなって。言わない人が多いですよね」
(50代)
「“管理職だから指導しないといけない”という義務感で、指導している人も結構いますね。あえて厳しく言ってみたけど、自分ではそんな思ってないから、後で言い過ぎたかなとか悩んだり…」
(20代)
「後輩や部下に教育するときは、すごく気を使いますし、私としては“言いたいな”と思う時はありますけど、色々なことを考えなくてはならないので、思いとどまる時はあります」
(60代)
「普通に指導しているだけでも、キツく取られるから、(会社から)そういう言い方はやめろって。それって、じゃあ、どうしたらいいの?って…」
Q.どうされたんですか?
「言わない。(後輩の成長は)ないですよ、それは。だから同じことの繰り返しになってしまう」
(60代)
「今の子に、それ(育成)をしたところで、嫌われるだけなので。極力嫌われないように、我々昭和世代は“すみっコぐらし”です」
■「厳しい人ほど愛がある」「ダメ出しがなくて快適」割れる意見
“育成キャンセル”について、後輩側はどう思っているのでしょうか。指導を避けられたと感じる具体例として、「ミスをした際に厳しい言及をされず、『次から気をつけて』と流された」「自分のスキルに対して、誰でもできるリスクの低い業務ばかり任せられる」などがあります。
また、若手社員の7割強からは、「ハラスメントに当たらない範囲で率直な指導を求めている」という声があがっています。
(30代)
「上の方って今コンプラ、コンプラで、言いにくくなっていて、言われないってことが我々の世代、結構多いと思う。僕自身は、ぶっちゃけボロカス言われようが、言ってもらったほうがいいなと思っているので」
(20代・美容師)
「結構、美容師って体育会系とか昭和のアレが残っているフシがあるので、ありがたいことに厳しく教えてもらっています。厳しい人ほど愛があるなというのは、めっちゃ感じています」
一方で、「ダメ出しがなくて快適」「直接指導が苦手。このままでいい」といった声があるのも現実です。
野村修也 弁護士(読売テレビ)
Q.「ハラスメント」と「きちんと指導すること」は違う話ですよね?
(野村修也 弁護士)
「私も弁護士を育てていますけど、間違ったことを教えるわけにいかない。だから、厳しくやらなきゃいけないところもありますし、愛情を込めてやっているというのは伝わってほしいなというのはあります」
■誰よりもまずAIに相談?!“昭和世代”が感じるハラスメントとは
そんな中、「上司や同僚より先にAIに相談することがある?」という質問に対し、仕事をしている500人の8割以上が「AIに相談する」と回答しました。
~AIに相談する理由~
1位 遠慮せず気軽に使える 31.3%
2位 返答が早い 21.4%
3位 回答に納得できる 10.2%
4位 人への相談の準備 10.0%
5位 いつでも質問できる 8.5%
(野村弁護士)
「最近、学生に対する接し方は昔とはだいぶ違って、本当に褒めて伸ばすという形で一生懸命やっています。そしたら、学生に『先生が教えてくれたのとAIの答えが違うんですけど』って言われて、すごくショックを受けました」
Q.AIのほうを信じている?
(野村弁護士)
「そうです。だから、今はそういう時代ではあります。それと、私がすごく気になっているのは、ハラスメントする人とかのことを“昭和”と言うでしょう?それって、僕らの昭和世代に対してのハラスメントだと思うので、やめてほしいなっていつも思っています」
《カウンセラー松川のコメント》
強い言葉で指導すれば「パワハラ」だと騒がれ、
叱責すれば「パワハラ」と騒がれるのでは、
上司や先輩としては指導自体が無理ゲーか罰ゲームです。
例え指導される側が、その様な感覚を持っていないとしても、
それは指導する側からは分かりませんし、
いちいち確認する様なことでもありません。
そして、何が切っ掛けで「パワハラだ」と騒がれるのかも未定なのですから
何の保証もなく指導するのは、地雷原を進む様なものです。
パワハラを容認する訳ではありませんが、
些細なことでパワハラと騒がれるくらいならば、
何もしないのが得策と考えるのも当然でしょう。
今やこれから教わる立場の人が悪い訳ではありませんが、
その様な風潮となってしまったのが不幸と言えましょう。
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