2026年10月21日水曜日

▼「不当要求はあります」北九州市議が訴え 市職員にアンケート 結果は

「不当要求はあります」北九州市議が訴え 市職員にアンケート 結果は

 

2026年10月21日(水) 19:55 福岡放送

 

福岡県議会をめぐる一連の問題では、議員と職員のいびつな関係も浮き彫りになりました。こうした中、北九州市は21日、市議会議員から市職員への不当な要求の実態を把握するために行ったアンケート結果を公表しました。

 

■白野寛太記者

「先ほど北九州市から、職員を対象に行われた不当要求などに関するアンケートの結果が公表されました。威圧的言動、ハラスメントなどに関する申告が寄せられたということです。」

 

公表されたのは「議員との健全な関係づくりに向けたアンケート」の結果です。

 

調査のきっかけは9月11日、市議会の一般質問で行われたある答弁でした。

 

■元北九州市職員・井上純子市議(9月11日)

「元北九州市職員として覚悟を持って宣言させてもらいたいのですが、北九州市に不当要求はあります。」

 

1人会派の井上純子市議。議員の不当な要求から市職員を守るための条例が必要だと訴えました。

 

「バナナ姫ルナ」として観光PRに取り組むなど、15年半にわたり北九州市職員として勤務した井上市議。

 

職員時代に、議員から不当な要求を受けたことがあるといいます。

 

■井上純子市議(9月11日)

「議員の関連団体のイベントに呼ばれることも、たびたびありました。福岡県議会議員から政治資金パーティーに呼ばれたこともありました。もちろん断らせてもらったのですが、職員としては断りづらいんですね、非常に。こういうときに大きな精神的苦痛を感じます。」

 

その県議会議員とは。

 

■井上純子市議(9月11日)

「おそらく本人は当時、覚えていないかもしれないですし、強く求めた記憶もほとんどないかと思います。名前まで言おうと思っていましたので。地元、市内選出の松尾県議です。」

 

名指ししたのは、八幡西区選出の松尾統章県議です。

 

FBSの取材に対し松尾県議は、2019年、「バナナ姫」として活動していた井上市議を政治資金パーティーに呼べないか、秘書を通じて北九州市に問い合わせたことを認めました。

 

その上で、「問い合わせをしたのみ。本人とも接触していない」と話しています。

 

北九州市は市議と職員の関係について実態を明らかにするため、9月に、課長級以上の職員を対象に調査を始めました。

 

一方で、この調査について議員側からは。

 

■北九州市議会・中村義雄議長(10月6日)

「僕たちが不当要求しているような流れが、議会の一部の人が言っていることもあって、それはちょっと心外だなと思っています。申し訳ないですが、できの悪い職員さんもおるんですよ、ワケの分からん職員さんもおるんですよ。」

 

公平性や妥当性に疑問を呈する声も上がる中、21日に公表されたアンケート結果。

 

回答した446人のうち3割にあたる135人の職員が、議員から「威圧的な言動を受けた」と答えたほか、2割以上にあたる110人が「商品購入などの個人勧誘」を経験したと回答しました。

 

具体的には、「議員が在籍する劇団の公演チケットを買わされた。誰も行かないので仕方なく鑑賞した。」「政党機関紙を購読するよう執ように要求され、2年間、日刊紙を自費で購読した」といった事例が寄せられたということです。

 

■北九州市議会・井上純子市議(10月21日)

「(議員の中でも)自分たちの身の振る舞い方の問題意識が薄いことに強い危機感を持っていますので、議員側も気をつけて受け止めながら、発言・行動に気をつけていかなければならないと思っています。」

 

議員と職員のいびつな関係は、福岡県でも浮き彫りになっています。

 

県が職員に行ったアンケートでは、回答した233人のうち、およそ半数の119人が、不当な要求や威圧的な言動を「受けた」または「見聞きしたことがある」と回答しました。

 

国会議員や県議会議員、市町村の議員によるものが最も多く、103件に上りました。

 

■福岡県・服部知事(9月9日)

「福岡県職員に対する、優位な地位または影響力を利用した、不当な要求等の防止に関する条例の制定です。」

 

県は9月定例会で「県議などの不当要求から職員を守る条例案」を提案し、当初、「必要があれば、要求した側の名前や行為の概要を公表する」としていました。

 

これに議会側が反発し、県は当初の案を撤回。

 

不当要求者が県議だった場合は、「『政治倫理条例』に基づいて設置される審査会で処分などを審議する」とする修正案を提出し、可決されています。

 

議員と職員のいびつな関係をどう正していくべきか。

 

北九州市では今後、弁護士など外部の専門家によるアンケート結果の検証を行い、議会対応のルール整備などを進める方針です。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

議員からの「威圧的言動等」を3割が経験 北九州市職員アンケート

 

2026年10月22日(木) 7:00 朝日新聞

 

 北九州市は職員に対して、議会や議員からの不当な要求の有無などを尋ねるアンケートを行い、その結果を21日に発表した。約3割の職員が、議員から「威圧的言動等を経験した」と回答。市は今後、弁護士ら外部専門家による検証を進め、議員と職員の適切な関係を確保するための改善策などを検討する。

 

 福岡県で議員から職員への不当要求が問題となったことなどから、アンケートは9月、議会対応に携わる課長級以上の職員468人を対象に匿名で実施し、446人が回答した(回答率95.3%)。過去5年間の経験や見聞きした事例を対象にした。

 

 議員からの要求・言動では、「威圧的言動等」を135人(30.3%)が「経験した」と回答。145人(32.5%)が「見聞きしたことがある」とした。

 

 「商品購入等の個人勧誘」は110人(24.7%)、「不当要求行為」は101人(22.6%)、「議会質問原稿の作成関与」は63人(14.1%)が「経験した」と回答。「飲食等の接待・便宜供与」を受けたと回答した職員は13人(2.9%)いた。

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