5年間非公表を問題視 県職員パワハラ事案
県が県議会議長に検証内容を回答【岩手】
2025年8月29日(金) 17:48 岩手朝日テレビ
岩手県職員がパワハラを理由に自殺した問題をめぐり、県が事案の検証結果や再発防止にむけた取り組みについて県議会議長に回答しました。
回答は八重樫幸治副知事と福田直総務部長らが議長室を訪れ、非公開で行われました。
2020年に若手一般職員が上司からのパワハラを苦に自殺した問題をめぐっては、6月招集の県議会に損害賠償についての補正予算案を提出するまで、およそ5年間公表されておらず、問題視した県議会側が7月、対応の検証を申し入れていました。
県は報道陣の取材に対し、パワハラに関係した職員の懲戒処分をした時点で個人の特定に至る内容を伏せた形で議会へ報告出来た可能性があったとし、今後深刻なパワハラが発生した場合には、被害者の同意を得た上で、必ず議会への報告や事案の公表をすると説明しました。
岩手県職員パワハラで自ら命絶つ
県が県議会に情報提供改善と再発防止策を回答
2025年8月29日(金) 18:04 テレビ岩手
岩手県の職員が上司からのパワーハラスメントを受け自殺した問題で、県は県議会からの再発防止などに関する申し入れに対し、29日回答をしました。
5年前、県職員が当時の上司から30分ほど立たされて叱られるなどのハラスメントを受け、精神疾患にかかり、自ら命を絶ちました。
県は賠償金を支払うため議会の承認が必要となり、今年6月に初めてこのことを公表しましたが、それまでは「遺族が公表を望まなかった」として非公表としていて、県議会は7月、県に対し情報提供の改善や再発防止の申し入れを行っていました。
県は29日、県議会に今後深刻な事案が起きた場合には、被害者や遺族の同意を得て、議会に報告し概要を公表すると回答。また、職員研修や相談窓口の拡充など、再発防止に向けた取り組みを進めるとしています。
県総務部・福田直部長
「いかなる形でも同意は得て、どこまでの概要になるかはケースのよって異なると思うが、報告・公表は必ずさせていただくということは改めて整理した」
岩手県議会 工藤大輔議長
「再発防止も含めて議会、あるいは県民にも報告しなければならない案件だと思うので、執行部のほうには改めてそういった対応がされることを求めていきたい」
職員の自殺巡る申し入れに回答
県「今後深刻な事案は同意得て公表」岩手県
2025年8月30日(土) 19:00 岩手めんこいテレビ
パワハラを受けた岩手県職員が自殺した問題で、県は8月29日、議会に対し、今後同様の事案が起きた場合には、被害者側の同意を得た上で公表する方針を示しました。
この問題は2020年、県の若手職員が上司からパワハラを受けて自殺したもので、県は2025年6月、損害賠償に向けて県議会の承認を得るため、初めて事案を公表しましたが、県議会は、約5年間公表されなかったことを問題視し、対応の改善を申し入れていました。
29日は、八重樫幸治副知事らが県議会の工藤大輔議長を訪ね、「今後、今回のような事案が発生した場合には、被害者側の同意を得た上で議会に報告し、公表する」との回答を伝えました。
県 福田直総務部長
「いかなる形でも(被害者側の)同意を得てどこまでの概要かケースによって異なるが、報告・公表は必ずする」
県議会 工藤大輔議長
「再発防止策については不断の見直しを行いながら、今後このような事案が発生しないよう、改めて申し入れた」
また県はパワハラの防止のため、職員研修の充実や相談窓口の拡充など、より一層の対策を講じるとしています。
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