2024年3月1日金曜日

職員4人パワハラ認定 相馬広域消防、答申書「広く多数、長期間」

職員4人パワハラ認定 相馬広域消防、答申書「広く多数、長期間」

 

202431日(金) 840分 福島民友新聞

 

 相馬地方広域市町村圏組合は29日、相馬地方広域消防内でのパワーハラスメント行為を調査している第三者委員会の1次答申書を公開した。答申書では「広く、多数のパワーハラスメント行為が長期間にわたり行われてきた」とし、職員4人によるパワーハラスメント行為を認定した。4人は1月15日から自宅待機を命じられており、組合は「厳正に対処し、再発防止策などを検討する」としている。

 

 答申書によると、第三者委は全職員150人にアンケートを実施したところ、回答した127人のうち60.6%がパワーハラスメント行為があったと回答。また聞き取りなどの調査を行い、職員4人が後輩職員など複数人に対して長期間、パワーハラスメント行為を行っていたと判断した。

 

 職員4人のうち1人は、後輩職員に対して掃除機を投げ付けて胸ぐらをつかんだり、火災で出動した際にヘッドロックをしたりした。また別の職員は後輩の肩を拳で殴るなどの行為をしたほか、「やめろ」「死ねばいいのに」などと日常的に言っていたとした。金銭の授受を伴う行為も確認され、指導の見返りとして後輩に10万円を要求し、受け取っていたと認定された職員もいた。

 

 組合はパワーハラスメント行為を受けたとする申し入れを受け、昨年12月に第三者委を設置、調査が行われていた。相馬地方広域消防は相馬、南相馬、新地、飯舘の4市町村を管轄している。



※ 他社のニュースも掲載致します

「やめろ」「死ねばいいのに」掃除機投げつけ、ドリルの刃を頬に
…消防職員4人のパワハラ認定 福島

 

202431() 16:13 テレビユー福島

 

福島県の相馬地方広域消防本部の職員4人が、後輩職員などに暴言や暴行、現金を支払わせるなどのパワハラ行為を行っていたことが分かりました。

 

相馬地方広域市町村圏組合は、相馬地方広域消防内でのパワハラ行為について調査してきた第三者委員会の第一次の報告書を29日に公開しました。

 

報告書によりますと、第三者委員会は今年1月から職員へのヒアリングやアンケート調査を行いました。その結果、職員4人による以下のパワハラ行為が認定されたということです。

 

【認定されたパワハラ行為※報告書より一部抜粋】

 

職員A

2016年度、後輩職員に掃除機を投げつけ、胸ぐらをつかんだ。

193月、火災が発生して出動した際、後輩職員にヘッドロックをかけた。

16年度、後輩職員に「使えない」「やめろ」「お前ができないのは両親の育て方が悪いんだ」などと日常的に言った。

 

職員B

21年度、後輩職員の顔面に拳を寸止めしようとしたところ、相手が動いたため顔面に拳があたり、口内から出血するけがをさせた。




火災出動時にヘッドロックも…福島の広域消防で「多数のパワハラ」

 

202431日(金) 1105 朝日新聞(大月規義)

 

 福島県の相馬地方広域市町村圏組合(管理者=門馬和夫南相馬市長)は29日、広域消防でのパワハラ行為を第三者委員会が調べた結果、「多数のパワハラが長期に行われ、現在もある」との答申を受けたと発表した。アンケートで回答した職員127人の約6割がパワハラがあったと答えた。

 

 第三者委は昨年末、被害を訴える職員が弁護士を通じて調査を求めたことで発足。県立医科大の安村誠司副学長が委員長を務める。今回の答申は「被害拡大を防ぐため、取り急ぎ内容を先行して報告する」との位置づけで、今後も詳しい調査を続けるという。

 

 第三者委は、全職員へのアンケートのほか、加害者とみられる4人の自宅待機を求め、関係職員らから話を聞いた。

 

 答申で4人は仮名で記され、全員のパワハラ行為が認定された。ある職員は2016年度に後輩に掃除機を投げつけ、19年度には新地町交流センターで起きた火災の出動の際に後輩のアタマを腕で抱える「ヘッドロック」をしたと認定された。

 

 別の職員は21年度、後輩の顔に拳を向け寸止めしようとしたが顔面にあたり、出血させた。調査に対し、この職員は「故意ではない」としたが、第三者委は複数の職員の聴取をもとに釈明を否定した。3人目の職員は23年度、サンダルを蹴り後輩にぶつけた。

 

 4人目の職員は23年度、「邪魔だ」と後輩の尻を蹴った。不具合で動かないドリルの刃をほおに向けることもあった。減量を求めた後輩が達成できなかったため、自分が買ったスラックス代を払わせたり、指導していた消防チームが全国大会に出場した際に後輩らに10万円を払わせたりしていた。この職員は自宅待機中の今年1月、職員との接触が禁じられているにもかかわらず、電話やメールで後輩らに連絡した。

 

 4人とも後輩に「辞めろ」などの暴言を浴びせ、第三者委は「看過できない精神的苦痛を与えた」と認定している。

 

 同組合は今後の調査にあわせ、職員の処分や再発防止策を検討する。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2022年12月8日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼福島県の相馬地方広域消防本部や管内消防署 複数の消防職員へパワハラか 第三者委員会設置し調査開始 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
150人規模の組織で4人よるパワハラ加害。
職員の約2.6%がパワハラ加害者だった訳です。
そして、被害者は少なくても60.6%とのこと。
この数値は大きいです。
更に内容も悪質極めています。
職場内で暴行や恐喝。これが公務所内の実態とは信じ難いです。
被害者はともかく、加害者の精神構造を疑いたくなります。
そして、これはもうパワハラの域を超えたは犯罪です。
加害数の多い者に対しては、懲戒免職なり分限免職で職場から去らせる事が
一罰百戒を示し、再発防止として最も抜本的な解決となるでしょう。

被害者の皆様へ
今まで、よく耐えて来られたと思います。
職場として、これを機に職場の膿を出し切る事に期待しましょう。




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