2024年3月27日水曜日

訓練中に後輩をロープで宙づりにして放置、パワハラで消防士長ら処分

訓練中に後輩をロープで宙づりにして放置、パワハラで消防士長ら処分

 

2024年3月27日() 8:17 読売新聞

 

 後輩の20歳代消防士に対し、訓練中にロープで体を縛ったまま宙づりにして放置するなどのパワハラを行ったとして、広島県の呉市消防局は26日、消防副士長(41)を停職1か月、消防士長(31)を減給10分の1(6か月)、係長職(50)を戒告処分にした。被害を受けた消防士は精神疾患を発症し、昨年11月に依願退職した。

 

 発表によると、消防副士長らは昨年6月27日、同市内の消防施設で、ロープを「二重もやい結び」で自分の体に結びつける救助訓練を6人で順番に実施。消防士が不十分な結び方で痛みを感じる状態だったのに、1・5メートルの高さまでつり上げ、3~5分間放置した。

 

 7月に消防士がパワハラの被害を訴え、市消防局の調査に消防副士長らが「行き過ぎた訓練だった」などと認め、消防副士長と消防士長は、ほかの消防士への暴力や暴言なども判明した。

 

 管理監督責任で、上司3人を戒告の懲戒処分、2人を厳重注意とした。沢田信一消防長は「市民と被害を受けた職員におわびする。再発防止に全力を尽くし、ハラスメントの撲滅に取り組む」とのコメントを出した。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します

呉市消防局パワハラで消防副士長を懲戒処分 広島・呉市消防局

 

2024年3月26日() 20:49 広島テレビ

 

広島県 呉市消防局は、訓練で職員をロープに吊り上げたまま放置したとして、消防副士長を懲戒処分にしました。

 

呉市消防局によると去年6月に行った救助訓練の際、消防副士長の41歳の男性が20代の男性署員に対し、安全措置をとらないままロープでおよそ2メートルの高さに吊り上げた上、その場を離れて5分から10分、放置したということです。過去には暴言なども受けていたこの男性は去年11月に退職しました。

 

消防局はこれらの行為がパワハラにあたるとして消防副士長の男性を停職1か月としました。

 

呉市の新原市長は「今後、このような事態を繰り返すことのないよう再発防止に取り組む」とコメントしています。

 

 

 

後輩をロープで吊り上げ放置 パワハラで懲戒処分 広島・呉市消防局

 

2024年3月26日() 19:55 広島ホームテレビ

 

広島県呉市消防局は後輩の男性職員をロープで吊り上げ放置するなどパワハラ行為を行った消防副士長の男性(41)らを懲戒処分にしたと発表しました。

 

呉市内の出張所に勤務していた消防副士長らは去年627日の訓練で、安全措置をとらず後輩職員をロープで約2メートル吊り上げてそのまま固定し、その場を離れるなどパワハラ行為を行いました。

 

去年7月にこの職員が精神的な不調を上司に訴えたことで発覚したということです。

 

その後の聞き取りで、消防副士長が過去数年にわたりこの職員を含む4人に暴力や暴言などのパワハラ行為を行っていたことも判明しました。

 

職員は精神疾患にかかり11月下旬に退職しています。

 

呉市消防局は26日、消防副士長を1カ月の停職、同様のパワハラ行為をするなどした消防士長の男性(31)を減給6カ月、係長職の男性(50)を戒告の懲戒処分にしました。

 

また管理監督者の副部長職の男性(59)、課長職の男性(60)、係長職の男性(54)を戒告、部長職の男性(57)、副部長職の男性(61)を厳重注意としました。

 

呉市の澤田信一消防長は「パワーハラスメントが発生したことは極めて遺憾。撲滅に徹底して取り組んでまいります」とコメントしています。

 

 

 

訓練中の隊員をロープでつり上げ放置
 消防局の職員らを懲戒処分 広島・呉市

 

2024年3月26日() 16:21 中国放送

 

広島県呉市消防局は、訓練中に部下の隊員を必要以上の高さや時間、ロープでつり上げ放置したなどとして8人の消防職員に対し、停職や減給などの懲戒処分にしたと発表しました。

 

停職1か月の懲戒処分を受けたのは、消防副士長の男性(41)です。

 

発表によりますと、消防副士長の男性は、去年627日に実施された訓練で、一緒に訓練をしていた部下の職員を、ロープを使って通常2030センチの高さで長くとも1分程度行うところ、2メートルの高さに吊り上げたうえ、5分程度その場を離れ、職員に対し精神的また身体的な苦痛を与えたということです。

 

訓練は、処分を受けた消防副士長の男性を含む6人で行われ、マンホールなどのせまい場所に転落した人を救助する際に使われる、ロープの結び方を体験をするものだったということです。

 

さらに、消防副士長の男性(41)は、過去数年間に今回被害を受けた部下の職員を含む4人に対し、暴力や暴言や仲間外れなどのパワーハラスメント行為を行っていたということです。

 

去年7月に、部下の職員が上司にメンタルの不調を訴え、消防局内で聴き取り調査を実施したところ、今回の事案が発覚。消防副士長の男性は消防局内の聴き取りに対して、内容を認めているということです。

 

呉市消防局は、この消防副士長の男性のほかに、一緒に訓練ををしていた消防士長の男性(31)に減給1/10  6か月、さらに管理や監督責任として副部長職や係長職の男性など6人に戒告や厳重注意の処分をしたということです。

 

呉市の 新原芳明 市長は、「パワー・ハラスメントが行われたことは誠に遺憾であり、市民の皆様に心からお詫び申し上げます。また、被害を受けた職員にもお詫び申し上げます。今後、このような事態を繰り返すことのないよう、市民の皆様の信頼回復に向けて、市役所全体としてハラスメントの再発防止に取り組んでまいります」とコメントしています。

 

 

 

消防士をロープで宙づりにして放置
 呉市消防局のパワハラ職員3人を懲戒処分
 消防士は精神疾患を患い退職

 

2024年3月26日() 15:38 テレビ新広島

 

呉市は部下の男性消防士を訓練中にロープで宙づり状態にして放置するなどのパワーハラスメントを行ったとして消防局の職員3人を停職1カ月などの懲戒処分にしました。

 

市によりますと呉市消防局の職員3人は去年6月、訓練中に20代の男性消防士の体をロープでくくり不必要な高さまで吊り上げたうえ、その場を離れたということです。

消防士の男性はその後、精神疾患を患い、去年11月に退職しました。

 

市はパワハラに当たると判断し、41歳の消防副士長を停職1カ月、31歳の消防士長を減給の処分にするなどしました。

市の聞き取りに対し、職員3人は「自分たちもやられてきたので危ないと思わなかった。これぐらいなら大丈夫と思っていた」と話しているということです。

 

呉市消防局では去年3月にも女性職員へのセクハラ行為で男性隊員が停職処分を受けていて、澤田信一消防長は「組織をあげてハラスメントの撲滅に取り組んでいる中、遺憾。心からお詫び申し上げます」とコメントしています。


《カウンセラー松川のコメント》

一人の若手職員を精神疾患にまで追い込み退職に至らせた事案。
しかも、被害者は一人ではなく、加害行為も数年間と長期間に渡っていたのに、
この程度の処分で済んでしまう。
この辺りに、パワハラに対する重大性を組織としても感じていない証左でしょう。
消防長は「組織をあげてハラスメントの撲滅に取り組んでいる」との事ですが、
この程度の処分で済ましておきながら、
パワハラ撲滅が出来ると思っているのですから呑気と言うよりも、
本気さを感じさせません。
そして、加害者の有りがちな言い訳「自分たちもやられてきた」。
加害者も組織も真の反省はしていないでしょう。

被害者の皆様へ
長期間やりたい放題の挙句が、この程度の処分ですから、
被害者として納得なんて出来ないと思います。
しかし、残念ながら、この組織はその程度の環境なので、
今後もパワハラの発生に気を付けて勤務するしかないと思います。

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