必要以上に厳しい叱責、ほかの職員の前でも繰り返す
パワハラで50代幹部職員を減給の懲戒処分=静岡市
2024年3月27日(水) 11:29 静岡放送
部下に長時間にわたって叱責を繰り返すパワーハラスメントをしたとして、静岡市は3月26日、災害対策を担う危機管理総室の50代の男性幹部職員を減給の懲戒処分にしたと発表しました。
<静岡市 難波喬司市長>
「調査結果を踏まえてハラスメント行為があったことを確認しました」
減給1か月(10分の1)の懲戒処分を受けたのは、危機管理総室の50代の男性幹部職員です。
静岡市によりますと、50代の男性幹部職員は特定の職員に対して業務を指示する際、必要以上に厳しい叱責やほかの職員の面前で叱責を繰り返したということです。
危機管理総室をめぐっては、2023年度中に職員3人が退職、2人が長期の病気休暇を取得していて、市は一部の職員について男性幹部職員によるパワハラ行為との因果関係を認めています。
長時間叱責や人格否定… パワハラで50代幹部を減給、静岡市初
2024年3月27日(水) 9:46 毎日新聞(丹野恒一)
静岡市は26日、危機管理総室の50代の男性幹部職員が特定の職員に対して繰り返しパワーハラスメントを行ったとして、同日付で減給1カ月(10分の1)の処分をしたと発表した。市人事課によると、パワハラによる市職員の懲戒処分は初めてという。
【図でチェック】パワハラに当てはまる行動とは?
同室では今年度、職員3人が退職、2人が長期の病気休暇を取得する状況が生じ、パワハラの訴えもあったため、市は同室職員へのアンケートや聞き取り調査を実施した。その結果、幹部職員が業務を指示する際、他の職員の前で人格や能力を否定するような言葉を使い、時には長時間にわたって繰り返し叱責していたことが分かった。また、「時間外勤務が認められない」と訴えがあったことについても調査。同室では昨年4~12月の9カ月間で、職員22人のうち14人がこの幹部職員の承認手続きを受けずに防災訓練や予算編成事務で計約2080時間の時間外勤務をしていたことが分かった。幹部職員が拒否した事実は確認できなかったが、市は時間外勤務の申し出をしづらい雰囲気があったのが原因とみて、計約606万円を4月に追加で支給することを決めた。
記者会見で発表した難波喬司市長は「(時間外勤務は)とんでもなく長い。心の健康に大きく影響する異常な時間だ」と指摘しつつ、昨年4月の市長就任以降に、同室などが担当する危機管理体制の強化に力を入れたことと今回の問題の関連性も認めた。「前年度までのレベルが低すぎた。大きな変化を求めたため結果的にこうした事態が発生したということはある」と述べた。
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