2024年3月14日木曜日

▼BPO〝お墨付き〟求めるテレビ局 議論を敬遠、自律なき放送に警鐘

BPO〝お墨付き〟求めるテレビ局
 議論を敬遠、自律なき放送に警鐘

 

2024年3月14日(木) 07:00 産経新聞

 

昨年、発足から20年を迎えたBPO(放送倫理・番組向上機構)は、視聴者などの苦情を受けて番組内容を検証し、放送界の自主・自律を促す機関だ。しかし、審理入りした放送局が「問題あり」の結論を恐れて態度を硬化させたり、放送局がBPOに〝お墨付き〟を求めたりするケースも目立つ。元委員は「BPOが多様な言論を担保する機関だという共通認識が薄くなっている」と警鐘を鳴らす。

 

「人権委員会の説明は、『問題あり』としなかったことへの弁解を述べているようだ」。1月、東京都千代田区の千代田放送会館で行われたBPO放送人権委員会の意見交換会では、昨年7月に同委員会が「人権侵害はなく、放送倫理上の問題があるとまでは言えない」と結論付けた深夜番組の審理について、元委員の林香里・東京大教授から痛烈な批判の声が上がった。

 

下ネタに悩み訴え

審理対象となったのは、あいテレビ(松山市)の深夜番組「鶴ツル」(令和4年3月終了)だ。番組では男性タレントと住職が、「バーのママ」という設定の女性フリーアナウンサーと飲酒しながら、台本のないトークを展開。3年3月放送の「総集編」では、出演者が女性に「○○ちゃんもなかなか床上手でしょ?」(平成28年6月)、「1日中欲しがってんだ。やっぱり○○ちゃんだよそれ」(同31年4月)と発言した場面が再放送された。

 

女性は親族や友人から番組内での扱いを批判され、SNS(交流サイト)でも誹謗中傷を受けて心労が重なり、令和3年11月に番組プロデューサーに降板の意向を申し入れた。番組終了直前の4年2月、下ネタや性的な言動で羞恥心を抱かせられ、自身のイメージが損なわれたとして、人権委員会に審理を申し立てた。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2022年7月20日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: あいテレビ番組審理入り BPO人権委
これの続報です。


0 件のコメント:

コメントを投稿