【衝撃】
部下に「ポンコツ」「人間のクズ」横浜市長の“パワハラ”を第三者委が認定
幹部が実名告発した深刻な言動…どんな罪になる?
2026年8月6日(木) 8:00 読売テレビ
横浜市の山中竹春市長に対し、現役幹部職員がパワハラを実名で告発しました。市長は会見で一部を認めるも、誹謗中傷発言を否定。しかし第三者委員会は疑惑の多くをパワハラ行為と認定しました。衝撃のハラスメント告発について、亀井正貴弁護士が解説します。
■「恐怖で支配しようという姿勢」看過できないハラスメントの数々
横浜市の山中竹春市長にパワハラ疑惑が持ち上がったのは2026年1月。きっかけは、現役の市幹部職員による告発でした。
(横浜市役所 人事部長(当時)・久保田淳氏)
「今、こうやって資料としてまとめて振り返ると、動悸や手が震えるとか、恐怖心を味わっていたんだなと思います」
山中市長は2021年に、横浜市長選挙で初当選。人口は、全国・市区町村の中で最も多い約376万人で、“日本一の政令指定都市”とうたわれる横浜市のスローガンとして、山中市長が掲げたのが“人にやさしい都市づくり”です。
“子どもの医療費ゼロ”“中学校の全員給食”などの『子育て政策』が評価され、2025年の市長選では2位に40万票近くの差をつけて再選され、現在2期目です。
しかし、2026年1月に開かれた90分にもわたる会見。当時人事部長だった、久保田氏が明かしたのは“看過できない水準”に達しているというハラスメントの実態でした。
(久保田氏)
「『お前裏切ったらコレ(銃撃ポーズ)だぞ』と。市長室で、ある事案について報告した際に『俺との会話を録音したら許さない』『録音とかしてね~だろうな』『やったらコレ(銃撃ポーズ)だからな』という文脈。そのときが初めてじゃなくて、同様に市長室で、一対一でいるときに、3回ぐらい銃撃ポーズをされた」
久保田氏が実際に見聞きした山中市長による“圧力”行為は、これ以外にも…。
(2025年9月に録音された音声)
「恐怖を与える人事部からのジャブ与えられない?」
(久保田氏)
「文字としては『今までだったら俺(山中市長)が電話して『ふざけんなよ』と言えたんだけど、今言えないからどうすればいい?」“(市長が)怒っていますよ”と“飛ばされるかもしれない”という恐怖を与える『“人事部からのジャブ”が与えられないの?』ということです。そのあとは“粛清”という言葉も使われています。やっぱり職員を恐怖で支配しようという姿勢は、残念ながら変わっていないということが、明確になっていると思います」
■「ポンコツ」「ダチョウ」「人間のクズ」あだ名や容姿をけなす発言も…
市長の“コンプライアンス意識”が大きく問われることとなったのが、市の幹部などの能力を揶揄する“あだ名”及び、容姿をけなす発言です。
(久保田氏)
「(元副市長に対し)代名詞として『ダチョウ』を使う。『ダチョウがさ』『ダチョウのマネジメントが悪いんだよ』。けなすときは『あいつポンコツだから』『〇〇はバカだ』と言っていた。今も現職である副市長とA局長は、ある案件について『人間のクズだ』と30分ぐらい罵倒されていた」
また、横浜市議会の元議長に対しても…
(久保田氏)
「『なんで来てんだ?あのデブ』『2頭身か?気持ち悪い』『死ねよ。あ、言っちゃった、心の声が…』という発言がございました。あまりに衝撃的だったので、私と秘書と目を合わせ、『さすがにないよね…』と」
耳を疑うような主張が次々と飛び出した現職・市幹部による異例の“顔出し・実名”告発。この翌日、疑惑の渦中に置かれた山中市長が会見を開きました。
【“銃撃ポーズ発言”について】
(山中市長)
「銃で撃つしぐさは、他人に対しては行えません。行政目線のやり方で進めるのであれば、選挙で評価された市長として“市民から退場を宣告される”、その意味で人差し指を私の頭に対して向けたポーズは、使っていました」
【「あのデブ気持ち悪い、死ねよ」の発言について】
(山中市長)
「容姿や外見に関する誹謗中傷は行っておりません」
山中市長は“銃撃ポーズ”、そして“容姿に関する誹謗中傷については否定しました。
【“ジャブ発言”について】
(山中市長)
「政策を推進していく上で、市民目線の政策を進められていない職員がいます。そういったことを私が思っても、直接言うと萎縮させてしまうので、私が前に出る形での発言を避けたいと思い、発言したのが意図でした」
この一方で、山中市長は“ポンコツ・ダチョウ・クズ”発言をめぐっては、職員への評価の一環として、実際に口にしたことを認めました。
■第三者委員会が認定したパワハラは?どんな罪に問われるのか
そして、7月30日、第三者委員会が、4か月半にわたる調査の結果を公表しました。全95ページ、7項目、10件の疑惑のうち、9件を“パワハラ”と認定しました。
Q.第三者委員会がほとんどを“パワハラ”認定したということですが…
(亀井正貴弁護士)
「恐らく、録音・LINE・メールなどの直接証拠がある上に、複数の人の供述があるので、証拠としては固いです。また、『お前、録音してないだろうな』と言う発言は、“自分がやっていることがまずい”ということを認識しているからだと思います。認識していながら、これだけ多数のことをやるのは、そのパワハラに対する認識の問題と、それが指摘されたところで、どうなることはないという軽い判断があったと思います」
Q.現役職員が顔出しで実名告発していますが、横浜市では内部通報制度が機能してなかったということですか?
(亀井弁護士)
「内部通報では制御しきれないということで、外部通報に至ったと思います。普通に通報するだけではなく、記者会見をするという強烈な外部通報にしたのだと思います」
刑事責任でみると、『バカ』『ダチョウ』『人間のクズ』など社会的評価を下げる発言は、『侮辱罪』にあたり、1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金、または拘留、もしくは科料の可能性があります。“銃撃ポーズで圧力”などは『脅迫罪』にあたり、2年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金になります。
民事責任をみると、名誉毀損、侮辱行為に対し損害賠償の請求を行うことができます。
(亀井弁護士)
「刑事事件の場合は、公然とこれを行わなければいけないので、部屋の中で一対一で行った場合は、犯罪としては成立しないんです。例えばSNSなどは公然ですから、犯罪が成立しやすいですが、このケースの場合は、なかなか難しい。不特定、もしくは多数の人がいなければダメです。ただ民事責任にはなり得ます。“パワハラ”と刑事事件は境界線上にあります。例えば、脅迫や暴行的なものが“パワハラ”になったり犯罪になったり、もしくは“パワハラ”の中には犯罪が含まれるとか、そういうような関係に立つんです」
《カウンセラー松川のコメント》
拙ブログ7月30日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼「ポンコツ」「クズ」横浜市長のパワハラ発言、尊厳傷つけたと認定
これの関連報道です。
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