2025年8月30日土曜日

消防署内でのパワハラ 自殺に至ったケースも 定例会初日の一般質問から

消防署内でのパワハラ 自殺に至ったケースも 定例会初日の一般質問から 

 

2025830日(土) かわらばん~鶴岡市議なんば純のお便り~

 

市議会9月定例会は29日から一般質問が始まりました。

 昨日の山新には、6月議会に引き続き阿部寛議員が消防署内で起きていたパワハラ案件について質問することや具体的な内容について報じていました。

 そして今朝の山新や山形放送では消防署内でのこれまでのパワハラの問題に関して、皆川市長が第三者委員会を設置して引き続き調査していく意向であることを伝えています。

  消防本部でパワハラか 8/29 山形放送

 私のブログでもこの件について6/13の記事で紹介していますが、なぜか#鶴岡市#消防署#パワハラというワードで検索すると

なぜか上位にランクされいて、このブログのアクセス数が爆謄していてビックリ!!です。()

 消防署内でパワハラか? ~1日目の一般質問から~ : かわらばん~鶴岡市議なんば純のお便り 6/13

 さて昨日の阿部議員の質問の中で気になったことが色々あったので、今朝の山新の記事内容も加えて列挙してみました。

 詳しくは、是非動画でご覧ください。また今朝の山新でもかなり詳しく報じています。

 鶴岡市議会 9月定例会 阿部寛議員

 ◆過去に消防署内でのパワハラで2010年と2014年に、署員が自殺に至る案件が4件あったこと。

  そのうち1人の方がお亡くなりになられたこと。

 

   ◆2016年にある分署内において暴行事件があり被害届が出されたものの、被害者2人はその後退職。  

 一方で加害者への処分はなし。

 

 ◆2023年にも署内でのハラスメントの訴えがあり、20239月に総務部長名で「消防職員のパワーハラスメントをはじめとする各種ハラスメント防止に向けた対応について」という文書が発出されたものの、

 

 冒頭の2行の

 「今般、消防救急活動や訓練等において、上司の立場にある消防職員が部下職員に指導する際、その方法や手段が必ずしも適切ではない事案が確認された」

 が全て削除。

 そした最後の「職員のハラスメント防止に係わる周知と進捗状況の報告」

に関する内容を全て削除。 

 といった悪質な文書改ざんがあったこと。

 これに対して市側としても事実を確認し、担当者2名に対して文書注意と口頭注意という処分も決定しているという答弁でした。

 また、こうしたハラスメント案件の訴えが担当部局に複数寄せられていたが、最終的に市長に報告されたものはなかったという報告もありました。

 昨日の市長の答弁では「今後弁護士を入れて引き続き調査をしていく」ということでしたが、今朝の山新の記事では皆川市長が「第三者委員会の設置」について言及しています。

 昨日の答弁では市側はプライバシーを理由に詳細について答弁を避けていましたが、私も直接阿部議員からこれまでの詳しい調査結果をお聞きしていますが、被害は長期にわたり、その内容はかなり深刻であり悪質なものであると感じました。

 早急に第三者委員会を設置し、これまでの事案の全容をしっかり解明し関係者を厳正に処分してほしいと思います。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ年6月13日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 消防署内でパワハラか? ~1日目の一般質問から~
これの続報です。
当該事案等については、拙ブログ年8月29日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 鶴岡市消防本部で暴力や暴言などパワハラか 情報が市に寄せられる 弁護士交え調査へ
これの関連情報です。
ニュースでは概要が報じられる程度でしたが、
ブログではある程度詳しく記されています。
これによると、組織的な隠蔽が有った様に受け止められます。
真相はどうなのでしょうか。


2025年8月29日金曜日

鶴岡市消防本部で暴力や暴言などパワハラか 情報が市に寄せられる 弁護士交え調査へ

鶴岡市消防本部で暴力や暴言などパワハラか
 情報が市に寄せられる 弁護士交え調査へ

 

2025年8月29日() 18:20 山形放送

 

鶴岡市消防本部で暴力や暴言などパワーハラスメントが疑われる情報が複数件、鶴岡市に寄せられていたことが分かりました。市は今後、弁護士を交え調査していくとしています。

 

鶴岡市によりますとことし5月、複数の市消防本部の職員や元職員が暴力や暴言などハラスメントが疑われる行為を受けているとの情報が市に寄せられました。

寄せられた情報は2019年ごろから去年にかけてあったとみられる上司から部下への暴言や暴力などで、市は関係者への聞き取り調査を進めています。

29日に開かれた市議会9月定例会では議員から第三者委員会を設置して早急に調査を進めるよう求める声があがり、皆川市長は次のように答弁しました。

 

皆川 治 鶴岡市長「ハラスメント行為があったのか、なかったのか、はっきりさせることが必要だと思っている。多くの勤勉に働いている消防職員がいますので鶴岡市消防の名誉を守るということも同時に必要だと思っている。弁護士を入れてしっかりと調査を進めるということでやらさせていただきたい」

 

一方、議会で、議員からは市に寄せられた情報とは別に、市消防本部内でハラスメントが疑われる行為があったとする指摘もありました。

鶴岡市は早急に調査していくとしています。


《カウンセラー松川のコメント》

複数件の情報が寄せられているので、
組織的な嫌がらせや悪戯ではなく、
実際にハラスメント事案が発生しているのでしょう。
市議会が動き出すと消防本部内だけでの処理も難しくなるでしょう。
火災の様に早期対応が迅速消火に繋がりますので、
消防本部としても隠蔽や誤魔化しでなく、
真摯な対応をされる事を願っております。

この報道の時点では、私も分かりませんでしたが、
既に市議会議員の中で鶴岡市消防本部内のハラスメントに関して
対応をされている方がいらっしゃいました。
遡った形で記事掲載を致しますが、
そちらも参考にして頂けると幸いです。
尚、報道機関からの情報ではなく、市議個人のブログ記事であることを
御承知おきください。


▼部下に対し「むかつく」「女は出すな」 パワハラ・セクハラ発言40代の男性警部補を「本部長注意」の処分 三重県警

部下に対し「むかつく」「女は出すな」
 パワハラ・セクハラ発言40代の男性警部補を「本部長注意」の処分
 三重県警

 

2025年8月29日() 18:04 中京テレビ

 

三重県警によりますと県内の警察署に勤務する40代の男性警部補は、今年5月から6月にかけて部下の男性警察官と女性警察官の2人に対し、他の職員の前で無視したり、威圧的な言動で叱責したということです。

 

具体的には、「むかつく。気分が悪い」「ふざけとんのか。アホ」など人格を否定するようなパワハラ発言や、「女は出すな。女らしさはいらん」など性差別と受け止められるようなセクハラ発言を繰り返していたといいます。

 

ハラスメントを受けていた職員から上司への相談で事態が明るみになりました。

 

三重県警は8月8日付けで男性警部補を「本部長注意」の処分とし、部署も異動させたということです。

 

男性警部補は「ハラスメントに対する自らの理解不足や勝手な思い込みで、部下に不快な思いをさせ大変申し訳なく思う」と話しているということです。

 

三重県警は「いまだにハラスメントをする職員がいることは誠に遺憾であり、人事管理などを徹底していく」とコメントしています。

 

 

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意にそぐわない報告などした部下2人に「むかつく」「女らしさはいらん」
40代の男性警察官を本部長注意処分

 

2025年8月29日() 18:12 東海テレビ

 

 三重県警によりますと、警察署勤務の40代の男性警部補は、5月ごろから6月ごろにかけ、自分の意にそぐわない報告などをした部下の男女2人にハラスメント行為を繰り返したとして、本部長注意の処分を受けました。

 

 男性の部下を「むかつく、気分が悪い」などと威圧的に叱責し、女性の部下に対しては「女を出すな、女らしさはいらん」などの発言をしていたということです。

 

 また、7月の休日に車を運転中、自転車と衝突する事故を起こしたにも関わらず、警察への届け出を怠った疑いで書類送検された20代の男性巡査長も、同じく本部長注意の処分を受けました。

 

 

 

 

事故不申告の巡査長を書類送検 三重県警、
パワハラの警部補は本部長注意

 

2025年8月30日() 8:00 伊勢新聞

 

 事故を警察に届け出なかったなどとして、三重県警は29日、道交法違反(交差点安全進行義務、事故不申告)の疑いで、警察署所属の20代男性巡査長を8日付で津地検に書類送検したと明らかにした。

 

 県警によると、巡査長は先月1日、自家用車で県内の一般道を走行中、信号のない丁字路交差点で左折する際に自転車と衝突したが、事故を報告しなかったとされる。自転車に乗っていた10代の男性にけがはなかった。

 

 男性から話を聞いた保護者が県警に相談して事故が発覚。県警は今月8日付で巡査長を本部長注意とした。巡査長は「勝手な判断をしてしまった。本当に申し訳ない」などと話しているという。

 

 山本展慶首席監察官は「法的にも道義的にも非難を免れない信用失墜行為で、深くおわび申し上げる。法令順守を徹底して再発防止に努める」とコメントした。

 

 また、部下の警察官にパワーハラスメントやセクシュアルハラスメントにあたる行為をしたとして、県警は8日付で警察署所属の40代男性警部補を本部長注意とした。

 

 県警によると、警部補は5―6月ごろ、部下の警察官の男女2人に「むかつく」「女を出すな」など、人格や勤務環境を害する発言を繰り返したとされる。

▼5年間非公表を問題視 県職員パワハラ事案 県が県議会議長に検証内容を回答【岩手】

5年間非公表を問題視 県職員パワハラ事案
 県が県議会議長に検証内容を回答【岩手】

 

2025年8月29日() 17:48 岩手朝日テレビ

 

 岩手県職員がパワハラを理由に自殺した問題をめぐり、県が事案の検証結果や再発防止にむけた取り組みについて県議会議長に回答しました。

 回答は八重樫幸治副知事と福田直総務部長らが議長室を訪れ、非公開で行われました。

 2020年に若手一般職員が上司からのパワハラを苦に自殺した問題をめぐっては、6月招集の県議会に損害賠償についての補正予算案を提出するまで、およそ5年間公表されておらず、問題視した県議会側が7月、対応の検証を申し入れていました。

 県は報道陣の取材に対し、パワハラに関係した職員の懲戒処分をした時点で個人の特定に至る内容を伏せた形で議会へ報告出来た可能性があったとし、今後深刻なパワハラが発生した場合には、被害者の同意を得た上で、必ず議会への報告や事案の公表をすると説明しました。

 

 

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岩手県職員パワハラで自ら命絶つ
 県が県議会に情報提供改善と再発防止策を回答

 

2025年8月29日() 18:04 テレビ岩手

 

岩手県の職員が上司からのパワーハラスメントを受け自殺した問題で、県は県議会からの再発防止などに関する申し入れに対し、29日回答をしました。

 

5年前、県職員が当時の上司から30分ほど立たされて叱られるなどのハラスメントを受け、精神疾患にかかり、自ら命を絶ちました。

 

県は賠償金を支払うため議会の承認が必要となり、今年6月に初めてこのことを公表しましたが、それまでは「遺族が公表を望まなかった」として非公表としていて、県議会は7月、県に対し情報提供の改善や再発防止の申し入れを行っていました。

 

県は29日、県議会に今後深刻な事案が起きた場合には、被害者や遺族の同意を得て、議会に報告し概要を公表すると回答。また、職員研修や相談窓口の拡充など、再発防止に向けた取り組みを進めるとしています。

 

県総務部・福田直部長

「いかなる形でも同意は得て、どこまでの概要になるかはケースのよって異なると思うが、報告・公表は必ずさせていただくということは改めて整理した」

 

岩手県議会 工藤大輔議長

「再発防止も含めて議会、あるいは県民にも報告しなければならない案件だと思うので、執行部のほうには改めてそういった対応がされることを求めていきたい」

 

 

 

職員の自殺巡る申し入れに回答
 県「今後深刻な事案は同意得て公表」岩手県

 

2025年8月30日() 19:00 岩手めんこいテレビ

 

パワハラを受けた岩手県職員が自殺した問題で、県は829日、議会に対し、今後同様の事案が起きた場合には、被害者側の同意を得た上で公表する方針を示しました。

 

この問題は2020年、県の若手職員が上司からパワハラを受けて自殺したもので、県は20256月、損害賠償に向けて県議会の承認を得るため、初めて事案を公表しましたが、県議会は、約5年間公表されなかったことを問題視し、対応の改善を申し入れていました。

 

29日は、八重樫幸治副知事らが県議会の工藤大輔議長を訪ね、「今後、今回のような事案が発生した場合には、被害者側の同意を得た上で議会に報告し、公表する」との回答を伝えました。

 

県 福田直総務部長

「いかなる形でも(被害者側の)同意を得てどこまでの概要かケースによって異なるが、報告・公表は必ずする」

 

県議会 工藤大輔議長

「再発防止策については不断の見直しを行いながら、今後このような事案が発生しないよう、改めて申し入れた」

 

また県はパワハラの防止のため、職員研修の充実や相談窓口の拡充など、より一層の対策を講じるとしています。

▼部下に対し「むかつく」「女は出すな」 パワハラ・セクハラ発言40代の男性警部補を「本部長注意」の処分 三重県警

県立総合病院の男性職員がセクハラで停職
 県立こども病院の女性職員はパワハラで減給の懲戒処分=静岡

 

2025年8月29日() 15:44 静岡放送

 

静岡県立病院機構は829日、セクシャルハラスメントとパワーハラスメントの計2件の懲戒処分を行ったと発表しました。

 

セクシャルハラスメントを行ったとして、827日付けで停職2週間の懲戒処分を受けたのは、県立総合病院の医療従事者の男性有期雇用職員(67)です。

 

県立病院機構によりますと、男性職員は20244月、他の職員と話をしている中で、急に近づき同意を得ることなく不適切な身体的接触をしたということです。同月に別の職員にも同様の行為をして、被害を受けた2人が20254月にハラスメントの相談をしました。

 

また、パワーハラスメントしたとして、829日付けで減給(1日の賃金の半分)の懲戒処分を受けたのは、県立こども病院の課長級の医療従事者の女性職員(48)です。

 

県立病院機構によりますと、女性職員は410日、同じ職場の職員に対して「バカな人だ」などと人格を傷つけるような発言をしたということです。女性職員は、20184月と20251月に職員に対する言動について院長から口頭で注意を受けていました。

 

 

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不適切に体を触る・部下に対し「馬鹿な人だ」
…セクハラ・パワハラで静岡県立病院の2人を停職と減給処分

 

2025年8月29日() 20:35 静岡朝日テレビ

 

セクハラやパワハラをしたとして静岡県立病院の職員2人が懲戒処分を受けました。

 

 停職2週間の懲戒処分を受けたのは、静岡県立総合病院に勤務する有期雇用職員の67歳の男性です。

 

 男性職員は2024年4月、勤務中に同僚職員の体を同意なく触ったほか、別の職員の体にも触ろうとしたということです。

 

 男性は病院側の聞き取りに「好意を持たれていると勘違いした」などと話しているということです。

 

 また、静岡県立こども病院の課長級の48歳の女性職員は、2025年4月、部下に対し「馬鹿な人だ」などと発言したとして、減給処分となりました。

【速報】女子高校生の髪に触れて「きれいになってるな」 男性教諭を“セクハラ”減給の懲戒処分 大阪府教委

【速報】女子高校生の髪に触れて「きれいになってるな」
 男性教諭をセクハラ減給の懲戒処分 大阪府教委

 

2025年8月29日() 14:37 読売テレビ

 

 大阪府立高校の24歳の男性教諭が、女子生徒に対し、髪の毛に触れて「きれいになってるな」と言い、ヘアクリップでとめるなどのセクシャル・ハラスメントを行ったとして、減給の懲戒処分となりました。

 

 大阪府の教育委員会によりますと、府立高校に勤務する24歳の男性教諭は今年1月以降、特定の女子生徒を「ちゃん」付で呼び、2月中旬ごろには、女子生徒の髪の毛に触れて「きれいになっているな」と言ったほか、「髪の長さいいな」と言いながらヘアクリップをとめました。

 

 さらに、この女子生徒の手に自身の手をあてたり、前髪をくしでといたり、髪の長さの話題になったときに「これぐらいの長さか」と言いながら腰に触れたりするなどのセクハラ行為を繰り返し行ったということです。

 

 4月に女子生徒が他の教員に被害を訴えたことで被害が発覚。男性教諭は「親しみを込めたつもりだった」「髪の毛に触れる行為はセクハラではないと思っていた」などと話しているということです。

 

 府教委は29日付で、男性教諭を減給3か月(10分の1)の懲戒処分とし、「信頼を大きく失墜させるもので、深くお詫び申し上げます。信頼の回復に向け風紀等の徹底をはかり、不祥事の防止につとめてまいります」とコメントしています。

 

 

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「上からも」女子生徒の手に自分の手を重ねるなどのセクハラ繰り返す
 男性教師を減給処分「嫌がっていたとは思っていなかった」

 

2025年8月29日() 16:31 朝日放送

 

 授業を担当していた女子生徒の髪や手に触るなどのセクハラや不適切な言動をしたとして、大阪府教委は29日、府立高校の男性教師(24)を減給処分にしたと発表しました。

 

 府教委によりますと、男性教師は英語の授業を担当していた女子生徒に対して、今年3月までに「きれいになっているな」と言って髪に触れたり、くしで女子生徒の前髪をといたりするなどのセクハラをしました。

 

 友人の背中に触れて両手を温めていた女子生徒の手の上に、「上からも」と言って自分の両手を重ねたこともあったということです。

 

 女子生徒の小テストやノートに「キティちゃん見つかって良かったね」「天才!メガネ似合うね」など、授業と関係のない内容を書く不適切な行為もありました。

 

 4月に女子生徒が別の教員に「嫌な思いをした」と訴えたことで、被害が発覚しました。

 

 男性教師は府教委の聞き取りに対して、「若くて年も近かったので、距離が近くなってしまった。嫌がっていたとは思っていなかった」などと話しているということです。

 

 府教委は、男性教師を3か月間の減給10分の1の懲戒処分にしています。

▼長崎の海自隊員自殺、国が解決金 長時間労働認め和解成立

長崎の海自隊員自殺、国が解決金 長時間労働認め和解成立

 

2025年8月29日() 11:02 共同通信

 

 海上自衛隊佐世保基地(長崎県佐世保市)が母港の護衛艦「あけぼの」で、男性乗組員=当時(20)=が2021年に自殺したのはパワハラや長時間労働が原因だとして、遺族が国に損害賠償を求めた訴訟は29日、国側が長時間労働に従事させたことを認め解決金を支払う内容で、長崎地裁佐世保支部(塩原学裁判長)で和解が成立した。

 

 原告側などへの取材で分かった。亡くなった西山大弥さんの遺族代理人や訴訟記録によると、3月に地裁支部が和解案を提示。和解条項では、国側が長時間労働に従事させ、強度の心理的負荷をかけたことを認め、若手隊員らの健康状態の把握を徹底する。解決金の額は明らかになっていない。

 

 

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20代海自隊員の自殺めぐる裁判で国と両親が和解
 強度の心理的負担や長時間労働を認める条項など盛り込む

 

2025年8月29日() 17:34 テレビ長崎

 

海上自衛隊員の自殺は長時間労働などが原因だとして、遺族が国に損害賠償を求めた裁判が長崎地裁佐世保支部で29日に和解しました。

 

この裁判は海上自衛隊の護衛艦「あけぼの」の乗組員で、2020年に自殺した海士長の西山大弥さん(当時20歳)の両親が長崎地裁佐世保支部に2023年起こしたものです。

 

訴状によりますと、両親は西山さんの自殺の理由を上官からパワハラを受けたほか、長時間の時間外労働でうつ病を発症したこととしています。

 

両親は海上自衛隊を管理する国に安全配慮義務違反があったとして、約7800万円の損害賠償を求めていました。

 

裁判は29日付けで和解しました。

 

和解条項には「あけぼの」艦長が、西山さんの自殺の原因を強度の心理的負担と長時間労働だと認めることのほか、再発防止に取り組むことや解決金を支払うことなどが盛り込まれました。

 

 

 

自衛官自殺「パワハラや長時間労働原因と訴え」遺族と国が和解
 心理的負荷かけたと国側が認める《長崎》

 

2025年8月29日() 18:34 長崎国際テレビ

 

4年前、海上自衛隊佐世保基地所属の護衛艦で、男性自衛官が自殺したのはパワハラなどが原因として、両親が国に損害賠償を求めていた裁判は29日、長崎地裁佐世保支部で和解が成立しました。

 

国側は、長時間労働で強い心理的負荷をかけたことを認めました。

 

訴えを起こしていたのは、海上自衛隊佐世保基地所属の護衛艦「あけぼの」で2021年に自殺した、当時20歳の西山 大弥海士長の両親です。

 

訴状によりますと、西山さんは2020年未成年で同僚と飲酒したため、上官から反省ノートを毎日書くよう指導されたほか、護衛艦を降りることが無期限で禁止されました。

 

翌年には、アメリカ軍の基地内でファストフードを買って護衛艦に戻ったところ、上官から厳しく叱責され、西山さんはその翌日、艦内で自殺しました。

 

西山さんの両親は、上官によるパワハラや長時間労働が自殺の原因だとして、国に対し約7800万円の損害賠償を求め、国側は争う姿勢をみせていました。

 

29日に長崎地裁佐世保支部で開かれた和解協議で、護衛艦の艦長が西山さんを長時間労働に従事させ、強度の心理的負荷をかけたことを認め、国が解決金を支払うことなどで和解が成立しました。

 

父親の賢二さんは川棚町の自宅で29日の夕方、西山さんの遺影に和解を報告しました。

 

(父 賢二さん)

「お墓と仏壇と2か所回って、あとはもうお前の無念が晴らせたよ(と報告した)。私たちはその金額うんぬんはどうでもいいですけど、お金のことじゃないんで、やっぱり目的はやっぱり再発防止」

 

2年半に及ぶ裁判を振り返り、賢二さんは改めて、国に再発防止を求めました。

 

(父 賢二さん)

「国にはもうちょっとやっぱり他人事じゃなくて、自分たちを置きかえて考えてもらいたい」

 

和解について、海上幕僚監部は「隊員における心身の健康状態を把握することを徹底し、隊員の自殺事故防止に、より一層努めてまいります」とコメントしています。

 

 

 

【長崎】海上自衛隊佐世保基地で男性隊員が自殺
…両親が国に損害賠償を求めた裁判が和解

 

2025年8月29日() 20:14 長崎文化放送

 

4年前、海上自衛隊佐世保基地で当時20歳の男性隊員が自殺したのは上官のパワハラなどが原因として両親が国に約7800万円の損害賠償を求めた裁判で和解が成立しました。

 

2021年、海上自衛隊佐世保基地の護衛艦「あけぼの」の艦内で、当時20歳で海士長だった西山大弥さんが自殺し、その後公務員の労災に当たる「公務災害」に認定されました。

 

両親は2023年、海上自衛隊が上官のパワハラや長時間労働を防ぐことを怠ったとして、国に対し、約7800万円の損害賠償を求めて提訴。両親側は西山さんがほかの未成年の同僚らと飲酒したところ、上官は西山さんだけに反省ノートを毎日書くよう指導したり、護衛艦から出ることを無期限で禁止したりしたなどと訴えていました。

 

両親の弁護士によりますと、国側が両親に解決金を支払うことで29日に和解が成立し、和解条項には護衛艦の艦長が西山さんに長時間労働させ、強度の心理的負荷をかけたことを認めたうえで遺憾と哀悼の意を表することや、自衛隊員の自殺防止の取り組みを誓うことも盛り込まれています。

 

 

 

海自・護衛艦乗組員の自殺めぐる裁判で和解成立
 国が心理的負荷など認める

 

2025年8月29日() 20:23 長崎放送

 

海上自衛隊佐世保基地所属の護衛艦の乗組員の自殺をめぐって両親が国に対し損害賠償を求めていた裁判で、和解が成立しました。

 

2年前に提訴されたこの裁判。

 

護衛艦「あけぼの」の乗組員だった西山大弥さん(当時20歳)が艦内で自殺したのは、上官によるパワハラや長時間労働が原因だとして、西山さんの両親が国に対しおよそ7800万円の損害賠償を求めていたものです。

 

両親は上官が西山さんの生活態度などをめぐって反省ノートを毎日書くことや、無期限での上陸禁止などを指示したなどと訴えていました。

 

裁判で国側が長時間労働をさせたことや心理的負荷をかけたことを認め、両親に解決金を支払うことできょう和解が成立しました。

 

和解について海上幕僚監部は「隊員における心身の健康状態を把握することを徹底し隊員の自殺事故防止により一層努める」としています。

 

 

 

海自隊員自殺で和解
 国が解決金、長時間労働認める 長崎地裁佐世保支部

 

2025年8月30日() 11:00 長崎新聞

 

 海上自衛隊佐世保基地を母港にする護衛艦「あけぼの」で2021年、乗組員の海士長=当時(20)=が自殺したのは、上司のパワーハラスメントや長時間労働が原因として、遺族が国に約7800万円の損害賠償を求めた訴訟は29日、国側が長時間労働に従事させたことを認め、解決金を支払うことで、長崎地裁佐世保支部(塩原学裁判長)で和解が成立した。

 

 原告の代理人弁護士によると和解内容は、護衛艦の艦長が海士長に長時間労働をさせ、強い心理的な負荷をかけたことを認めた。原告側に遺憾と哀悼の意を表すことや、自衛隊員の自殺防止に向けた取り組みを誓うことも盛り込まれた。解決金の支払いでも和解したが金額は非公表。

 

 代理人弁護士は和解内容について「自殺防止への取り組みは大きな歯止めになる」とした。

 

 訴状によると、海士長は19年4月に入隊。同年10月にあけぼの乗組員になった。20年9月ごろ、同僚らと未成年で飲酒。上官から「指導」として反省ノートを毎日書かされ、無期限で護衛艦を下りて上陸することが禁止された。21年2月10日早朝、艦内で遺体が見つかった。

 

 遺体が見つかる前日、同僚から頼まれ米軍基地内でファストフードを購入し、複数の上官から「基地内での買い物は禁止されている」などと厳しく叱責されたとしている。

 

 海自は22年、自殺を公務災害と認定していた。

 

 海上幕僚監部は取材に「隊員の心身の健康状態を把握することを徹底し、自殺、事故防止に努める」とした。

 

 

 

海上自衛隊艦内で20歳隊員自殺、国側が心理的負担認め和解
遺憾・哀悼の意を表し解決金支払い

 

2025年8月30日() 11:26 読売新聞

 

 海上自衛隊佐世保基地(長崎県佐世保市)を母港とする護衛艦内で男性海士長(当時20歳)が自殺したのはパワーハラスメントと長時間労働が原因として、遺族が国に約7800万円の損害賠償を求めた訴訟は29日、長崎地裁佐世保支部(塩原学裁判長)で和解が成立した。国側が、強い心理的負担をかけたことなどを認めた上で、原告に解決金を支払う内容。

 

 訴状によると、西山大弥さん(長崎県川棚町出身)は20212月、うつ病を発症し、艦内で自殺。226月に公務災害と認定された。自殺について、長時間労働や、未成年時に飲酒した際に反省ノートを毎日書くよう指導され、艦から出て上陸するのを無期限で禁じられたパワハラが原因だったとし、国に安全配慮義務違反があったと主張していた。

 

 原告側によると、和解案は同支部が今年3月に提示。和解条項では、国側は長時間労働に従事させ、強度の心理的負荷をかけたことを認めて遺憾、哀悼の意を表するほか、隊員の健康状態の把握を徹底して自殺防止に取り組む。金額は非公表としている。

 

 父親の賢二さん(51)は取材に対し、「亡くなった経緯などあらゆる点で国が情報開示を拒む姿勢に納得はできないが、責任を認め、遺憾と哀悼の意を表したため、和解に応じた」と話した。

2025年8月28日木曜日

▼部下に対し日常的に不機嫌な言動 警察署長のパワハラ、本部長注意

部下に対し日常的に不機嫌な言動 警察署長のパワハラ、本部長注意

 

2025年8月28日() 16:43 共同通信

 

 宮城県警は28日、部下への不適切な言動がパワハラに当たるとして、仙台北署長だった内海雅晴警視を本部長注意とした。県警への取材で分かった。警視は「申し訳ない」と話し、同日付で依願退職した。

 

 県警によると、警視は仙台北署長だった4月下旬~7月中旬、部下に対して日常的に不機嫌な言動をし、職場環境を悪化させたとしている。特定の部下に他の職員の前で威圧的な態度を取ることもあったという。

 

 署員が監察課に相談して発覚。千葉智上席監察官は「再発防止に努める」とコメントした。

 

 県警は今月6日、警視を仙台北署長から警務部付とする人事を発表していた。

 

 

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部下への日常的な不機嫌な態度がパワハラにあたる、
仙台北警察署の元署長を『本部長注意』(宮城県警)

 

2025年8月28日() 20:15 宮城テレビ

 

宮城県警は、部下への日常的な不機嫌な態度がパワハラにあたるとして、仙台北警察署の元署長を本部長注意としました。

 

28日付けで本部長注意を受けたのは、仙台北警察署の署長だった内海雅晴警視。

 

県警によりますと、内海警視は仙台北警察署の署長を務めていた20254月下旬~7月中旬までの間、日常的に不機嫌な態度で部下に心理的な圧力を与え、職場環境を悪化させたということです。

 

県警はこれがパワハラにあたると判断し、本部長注意としました。

 

内海警視は「申し訳ない」と反省していて、28日付けで依願退職しています。

 

県警は事態を重く受け止め、「再発防止に努める」としています。

 

 

 

「心理的な圧力を与え続けた」
仙台北警察署前署長パワハラ認定で処分 前署長は依願退職

 

2025年8月29日() 11:35 東北放送

 

宮城県警は、仙台北警察署の前署長内海雅晴警視にパワーハラスメント行為があったと認定し、28日付で本部長注意の処分としました。内海警視は、きのう付で依願退職しました。

 

本部長注意の処分を受けたのは、仙台北署の前署長、内海雅晴警視です。

県警監察課によりますと、内海警視は、20254月下旬から7月中旬にかけ、仙台北署で日常的に不機嫌な態度で周囲に心理的な圧力を与え、職場環境を悪化させるパワハラ行為をしたということです。

 

署員から相談を受けた監察課が関係者や内海警視に聞き取りをするなどの調査を進めていました。

 

内海警視は、20254月から仙台北署長を務めていましたが、退職の申し出があり、88日付で警務部付となり、28日付で依願退職しました。

 

県警は、各警察署長に働きやすい職場環境の確保を指導し再発防止に努める方針です。

 


 

仙台北警察署の元署長パワハラ認定 日常的に不機嫌な態度
 周囲に心理的な圧力 県警本部長が注意

 

2025年8月29日() 12:25 仙台放送

 

部下に対する振る舞いがパワーハラスメントに当たるとして、宮城県警は仙台北警察署の元署長を本部長注意としました。

 

本部長注意を受けたのは、仙台北警察署の元署長、内海雅晴警視です。

 

県警によりますと、内海警視は仙台北警察署の署長を務めていた今年4月下旬から7月中旬ごろ、日常的に不機嫌な態度を取り周囲に心理的な圧力を与え、職場環境を悪化させたということです。

 

署員から監察課に相談があり発覚し、県警は聞き取りなどを通じてパワハラと認定し、8月28日付けで本部長注意としました。

 

内海警視は「申し訳ない」と話していて、8月28日付けで依願退職しています。

 

県警は「再発防止に努める」とコメントしています。



“日常的に不機嫌”元警察署長を処分
 パワハラ言動…周囲に心理的な圧力 宮城

 

2025年8月30日() 11:06 テレビ朝日

 

宮城県仙台北警察署の元署長・内海雅晴警視は、パワハラに当たる言動があったとして本部長注意の処分を受けました。

 

 宮城県警によりますと、元署長は今年4月下旬から7月中旬にかけ、日常的に不機嫌な態度で周囲に心理的な圧力を与え、職場環境を悪化させたということです。

 

 元署長は問題について「申し訳ない。自覚はなかった」と話し、28日付で依願退職しました。

 

 県警の監察課は「再発防止に努める」としています。

スタートアップ業界の深刻なセクハラ問題 国が近く実態調査へ

スタートアップ業界の深刻なセクハラ問題 国が近く実態調査へ

 

2025年8月28日() 12:03 毎日新聞(町野幸)

 

 経済産業省などは近く、起業家へのセクハラについて調査に乗り出す。民間の調査では、特に女性起業家から深刻な被害を訴える声が多く上がっている。経産省はスタートアップ支援を強く打ち出す中、起業家らのこうした声を「重く受け止めている」としており、まずは実態を把握して今後の施策につなげたい考えだ。

 

 国は新興企業に対する年間投資額を2027年度までに10兆円規模に引き上げる方針を打ち出している。男性に比べて数が少ない女性起業家を増やすための事業にも力を入れる。

 

 一方、民間の研究・教育機関「アイリーニ・マネジメント・スクール」が247月に公表した調査結果によると、過去1年間にセクハラ被害を受けたと答えた女性起業家が半数に上るなど、深刻な問題が起きているという。

 

 このため、当事者団体は起業家へのハラスメント行為の禁止や、公的な相談窓口設置などを盛り込んだ新法制定を求めている。男女雇用機会均等法では企業に対してセクハラ防止措置を義務付けているが、保護対象は企業が雇用する労働者のみで、起業家は対象外になっている。

 

 経産省は現時点では新法制定に向けた方針を明らかにしていないものの、法整備の根拠となる「立法事実」の収集・把握を進めることを目的の一つに、実態調査を始めるという。

 

 経産省の担当課長は毎日新聞の取材に「要望をいただいているので、それを踏まえてしっかりと対応したい。やれることはどんどんやっていく」と話す。同省は有識者などの協力を得て調査を実施し、国として今後の施策を打ち出す考えだ。


《カウンセラー松川のコメント》

投資家が投資先へのセクハラを行なう問題は
拙ブログ6月11日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼セクハラは「独禁法違反」 起業家団体、公取委に申告へ
の他、
拙ブログ3月14日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 投資会社の担当者から「女の人生狂わせたい」…女性起業家の半数超がセクハラ被害、声上げられず
の様に問題視する声は上がっております。
しかし、自由取引の面があるので、何でも規制をするのも難しく、
法制化されることで投資が躊躇される可能性もあります。


2025年8月26日火曜日

▼「頑張っているのを労うつもりで…」生徒の頭に触れたほか自家用車で複数回観光地へ遊びに連れて撮影も セクハラ行為で40代の男性教師を減給処分 新潟

「頑張っているのを労うつもりで…」
生徒の頭に触れたほか自家用車で複数回観光地へ遊びに連れて撮影も
 セクハラ行為で40代の男性教師を減給処分 新潟

 

2025年8月26日() 22:00 新潟総合テレビ

 

新潟県教育委員会は25日、生徒に対するセクハラを含む不適切な行為をした下越地方の高校に勤める男性教師を減給3カ月の懲戒処分にしたと発表しました。

 

減給3カ月の懲戒処分を受けたのは、下越地方の高校に勤める40代の男性教師です。

 

男性教師は去年6月、必要がないのに生徒の頭に触れたほか、自家用車で生徒を観光地などへ複数回遊びに連れて行き、その際に身体を動かす娯楽施設で生徒が動きやすいように自分の持っているジャージの着用を勧め、被害生徒が制服の上から着用し、身体を動かしている様子を動画撮影していました。

 

被害生徒は遊びに行ったところで撮られているのはわかっていましたが、教師と生徒という断りにくい環境の中で撮影され、恐怖、嫌悪感、苦痛、気持ち悪さを感じ、学校に常に来られなくなったということです。

 

男性教師は学級担任ではなく、担当教科の授業で被害生徒が学習の相談をしたのがきっかけで個別の補習を行うようになり、今回の事案が発生。

 

県教育委員会によりますと、男性教師の不適切行為は被害生徒が高校のスクールカウンセラーに相談したことで発覚し、男性教師は「頭に触れたのは、頑張っていたことを労うつもりで行った。被害生徒に大変申し訳なく思っている」と話し、動画について「自分も一緒に映ったものはあったようだが、必要のないものなので削除した」と話しています。

 

県教育委員会は「県民の皆様の学校教育に対する信頼を大きく損なうこととなり、大変申し訳なく思っております。県教育委員会としては被害生徒によりそうことを第一に対応して参ります。これまでもセクシャルハラスメントを含めた非違行為などがないよう再三にわたり指導してきたところですが、改めて非違行為の根絶にむけ、各校に対し、強く指導するとともに教職員ひとりひとりの意識を高め、県民からの信頼回復に努めて参ります」とコメントしています。

 

県教育委員会は、84日に臨時校長研修会を開催しており、不適切な行為に対しての指導徹底を進めています。

 

 

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「部活で悩んでいた生徒を励ますつもりで…」
手を握った60代の男性教師をセクハラ行為で減給処分
 生徒は「手を握られて怖かった」 新潟

 

2025年8月27日() 5:00 新潟総合テレビ

 

新潟県教育委員会は25日、生徒に対するセクハラ行為で下越地方の高校に勤務する60代男性教師を減給2カ月の懲戒処分にしたと発表しました。

 

生徒に対するセクシャルハラスメントで減給2カ月の懲戒処分を受けたのは下越地方の高校に勤務する60代の男性教師です。

 

男性教師は去年10月、顧問を務める部活動の生徒を自家用車で送る際、不適切な発言をし、また去年12月、別の生徒を自家用車で送る際、生徒の指3本を握り、今年4月には、この生徒を自家用車で送る際、35分程度手を握ったということです。これらの行為により、被害生徒たちが不快感や恐怖感を持つ事態を招きました。

 

県教育委員会によりますと、今年4月に手を握られた生徒から学校に申し出があり発覚。発覚後、他の部活動の生徒に聞き取りを行ったところ、生徒を性的な対象とみていると受け取られる不適切発言についても判明したということです。

 

県教育委員会の調査に対して、男性教師は「指3本を握ったのは自分が手を怪我していたので手の握力がなくなっていることを伝えたかった。何も意識していなかった」と話し、手を握ったことに関しては「部活で結果を残せず悩んでいた生徒を励ますつもりで手を握った」と話していたということです。

 

また、被害生徒は、その時の心境を「手を握られて怖い、気持ち悪い」「早く手を離してほしい」と答えていたということです。

 

県教育委員会は「県民の皆様の学校教育に対する信頼を大きく損なうこととなり、大変申し訳なく思っております。県教育委員会としては被害生徒によりそうことを第一に対応して参ります。これまでもセクシャルハラスメントを含めた非違行為などがないよう再三にわたり指導してきたところですが、改めて非違行為の根絶にむけ、各校に対し、強く指導するとともに教職員ひとりひとりの意識を高め、県民からの信頼回復に努めて参ります」とコメントしています。

パワハラやセクハラで職員8人を懲戒処分、男性消防司令1人が依願退職 東大阪市消防局

パワハラやセクハラで職員8人を懲戒処分、
男性消防司令1人が依願退職
 東大阪市消防局

 

2025年8月26日() 19:35 産経新聞

 

大阪府東大阪市消防局は26日、平成26年度~令和6年度に職場内でパワハラやセクハラがあり、職員8人を同日付で懲戒処分にしたと発表した。

 

このうち、複数の部下らに暴言を吐くなどして停職3カ月となった中消防署の男性消防司令(40)は同日付で依願退職した。また昨年、部下の側頭部を蹴るなどした西消防署の男性消防司令(38)を減給10分の11カ月)とした。残りの3060代男性職員6人は管理監督責任も含めて戒告とした。

 

 

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市消防局、パワハラなどで8人懲戒部下に「ぼけ」「事務所に入るな」

 

2025年8月27日() 11:50 読売新聞

 

 大阪府東大阪市消防局は26日、部下へのパワハラ行為などがあったとして、男性消防司令(40)ら計8人を懲戒処分とした。

 

 発表によると、消防司令は201416年度、部下7人に対し、殴ったり、蹴ったりなどの暴力を行ったほか、「あほ」「ぼけ」などの暴言を吐いた。「事務所に入るな」など仕事をさせないようにする言動もあったという。消防司令は停職3か月で、26日付で依願退職した。

 

 また、部下の頭を蹴った別の男性消防司令(38)を減給10分の11か月)とし、管理責任を問い、当時の上司ら4人を戒告とした。このほか、2人を部下や後輩へのパワハラやセクハラで戒告とした。


《カウンセラー松川のコメント》

パワハラとセクハラで懲戒処分。
セクハラについては一切触れないのは、
内容が軽いが重すぎるかのどちらかでしょう。
まぁ、ここで推理しても始まりませんが。
パワハラは暴言と暴力。
蹴っちゃダメです。
私が講師を務める時には、このことを必ず説明してます。
どんな説明かは、是非私を講師として招聘して頂ければ、
頼まれなくても説明致しますので、御安心ください。
加害者は40歳ですが、依願退職したとのこと。
いろいろ悪さをした上に、それが加害行為として認定されれば、
居づらいのもあるでしょうからね。
被害者にとっても、加害者の退職は安心感を得られたと思います。

被害者の皆様へ
懲戒処分が決まりましたので、本件は落着となります。
しかし、時が経てば、また別の加害者が現れるかも知れません。
健全な職場環境の維持と向上の為にも、
ハラスメントを受けたり見聞きしたら、即通報です。

▼パワハラ被害教職員568人、セクハラ131人 福島県教委調査

パワハラ被害教職員568人、セクハラ131人 福島県教委調査

 

2025年8月26日() 11:51 福島民友新聞

 

 福島県教委は25日、本年度の教職員向けのセクハラとパワハラに関する調査結果を公表した。セクハラに当たる言動を受けたのは131人で087%(前年度比041ポイント減)、パワハラに当たる言動を受けたのは568人で379%(同079ポイント減)で、いずれも現行形式で調査を開始した2022年度以降、最も低い割合となった。県教委はハラスメントの防止に関する指針のさらなる啓発に努める。

 

 セクハラと答えた人のうち、「性的な話・冗談などを言われた」が54件で最も多く、「周囲に人がいるところで容姿を話題にされた」が20件、「男のくせに、女のくせになどと言われた」が18件だった。不快だった際の対応は「何もしなかった」が最多の59件で「上司、先輩、同僚に相談した」が52件と続いた。

 

 パワハラでは「威圧的な行為をされたり、ミスを責任転嫁されたりした」が305件と最多で、「仕事を与えない・隔離・仲間外し・無視などされた」が105件と多かった。

 

 調査は県立、公立学校の教職員ら約18000人を対象にオンラインで実施し、14981人が回答した。パワハラの訴えの割合はセクハラの約44倍になっており、県教委は「問題解決は急務」として、校内服務倫理委員会や研修などで一層の意識啓発に努めるとしている。

 

 

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教育現場のパワハラ・セクハラの実態調査(福島)

 

2025年9月1日() 12:08 福島放送

 

県内の教職員を対象にしたハラスメントの調査で、パワハラに当たる言動を受けたと回答した人が500人以上いたことが分かりました。

この調査は公立学校の全ての教職員を対象に、この1年でセクハラやパワハラに当たる言動を受けたかなどの質問に、オンラインで回答するアンケート形式で行われ、およそ1万5000人が回答しました。

この結果、パワハラやセクハラに該当する言動を受けたとの回答は、いずれも前の年からは減少したものの、パワハラが568人、セクハラが131人に上りました。

県は特に「パワハラに関する問題解決が急務」と総括し、「非違行為と認められる場合は事実確認を行ない厳正に対処する」としています。

 

 

 

「威圧的な行為をされたり、ミスを責任転嫁されたり…」が最多
…教職員セクハラ・パワハラ調査結果 福島

 

2025年9月1日() 12:35 福島中央テレビ

 

県教育委員会は教職員を対象としたセクハラやパワハラなどに関する調査結果を公表しました。

 

被害者宅で10代女性の下着などを撮影か…61歳会社役員の男を逮捕 福島

 

調査は、公立学校に勤務する全ての教職員を対象に去年7月以降、上司や同僚からセクハラやパワハラにあたる言動を受けたかなどについて行われました。セクハラについては全体の0.87%にあたる131人で、項目別では「性的な話・冗談等を言われ不快であった」が最多でした。パワハラについては、全体の3.79%にあたる568人が被害を訴え、「威圧的な行為をされたり、ミスを責任転嫁されたりした」が最多でした。県教育委員会は事実を確認し、厳正に対処するとしています。


2025年8月25日月曜日

▼元職員がパワハラで賠償訴えた裁判 川崎市が700万円支払い和解へ

元職員がパワハラで賠償訴えた裁判 川崎市が700万円支払い和解へ

 

2025年8月25日() 22:01 テレビ神奈川

 

川崎市の元職員が、うつ病を発症して休職したのは上司らのパワハラ行為によるものだとして、市に対し約1000万円の賠償を求める訴えを起こした裁判で、市は、700万円を支払って和解する方針を固めました。

 

訴状などによりますと、当時30代だった元職員は2018年に配属された市交通局鷲ヶ峰営業所で、40代~50代の先輩職員や上司、計4人から、ミーティングで強く叱責されたり「辞めさせるのは簡単なんだよ」などの発言を受けたりしました。

 

 元職員はその後、うつ病を発症して休職しましたが、損害を被ったのは先輩社員らによるパワハラ行為や市が安全配慮義務に違反したためだとして、市に対し約1000万円の賠償を求める訴えを横浜地裁に起こしていました。

 

 地裁からの和解勧告を受け、市は一部パワハラを認め、700万円を支払って和解するとした議案を9月の市議会定例会に提出するということです。

 

 福田紀彦市長は、「一部パワハラに該当する部分があり、不適切な対応がなされたことについては大変遺憾に思っています。 今後はないよう、しっかりと注意して参りたい」とコメントしています。

 

 市議会での採決を経て、11月上旬頃和解が成立する見通しだということです。

 

 なお、パワハラ行為をした先輩職員らに対しては、市が、2022年に訓戒などの処置を講じています。

 

 

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川崎市、パワハラ解決金700万円支払いへ
 市バス勤務の男性、うつ病発症 「辞めさせるのは簡単」などと言われ…

 

2025年8月25日() 22:20 神奈川新聞

 

 川崎市バス鷲ケ峰営業所で勤務していた技術職員の男性が同僚らによるパワーハラスメント行為を受け、うつ病を発症するなど休暇を余儀なくされたとして損害賠償を求めた訴訟があり、市は25日、横浜地裁の和解勧告に応じ、男性に解決金として700万円を支払う方針を示した。9月の市議会定例会に議案を提出する。

 

 市によると、男性は2018年10月に採用され、市バスの整備員として鷲ケ峰営業所に配属された。同僚から仕事を教えられなかったり、主任の男性から「辞めさせるのは簡単なんだよ」などと言われたり、ミーティングで複数の職員から強い叱責(しっせき)を受けたりしたという。男性はうつ病を発症し、21年4~7月まで病気休暇を取得。22年9月に複数の職員によるパワハラが原因として、横浜地裁に休業損害や治療費などを含めた約1000万円の損害賠償を請求する労働審判手続きを申し立て、同12月から訴訟となった。

 

 市は22年9月、同営業所の男性所長に所属長口頭注意、男性係長に局長文書注意、2人の男性主任にそれぞれ訓戒、所属長文書注意の措置を講じた。市の担当者は「当時の状況を総合的に勘案して、懲戒処分までには至らなかった」として公表はしていなかった。

 

 男性は23年5月に依願退職したという。25年5月に横浜地裁から原告と被告の双方に和解勧告が出された。水澤邦紀市交通局長は「裁判所の示す和解勧告の内容を真摯(しんし)に受け止め、再発防止と職場環境の改善に努めてまいります」とコメントした。

▼「小松郵便局でパワハラ、いじめ」 元局員の男性、日本郵便に2200万円賠償求め提訴 不当に配達区増、過剰な業務量やノルマ

「小松郵便局でパワハラ、いじめ」
 元局員の男性、日本郵便に2200万円賠償求め提訴
 不当に配達区増、過剰な業務量やノルマ

 

2025年8月25日() 21:21 北國新聞

 

 小松郵便局に勤務中、職場でのパワハラやいじめで精神障害を患ったのは同局の安全配慮義務違反が原因だとして、元局員の男性(63=石川県在住=25日、日本郵便に2200万円の損害賠償を求めて金沢地裁に提訴した。男性の代理人弁護士によると、日本郵便では全国で業務に関係する自殺や精神障害が発生し、民事訴訟に発展するケースが相次いでいる。同社の責任を追及する提訴は北陸では今回が初めて。

 

 訴状によると、男性は小松郵便局に配属された2007年以降、上司から不当に配達区を増やされたり、過剰な業務量やノルマを強いられたりした。職場では業務指導の範囲を超えたパワハラが横行し、同僚2人が自殺。男性は157月と187月にうつ病と診断され、223月、退職に追い込まれた。

 

 男性側は、職場環境の改善など日本郵便が安全に配慮すべき注意義務を怠ったと主張している。

 

 25日は金沢弁護士会館で会見が開かれ、代理人弁護士が「パワハラやいじめがあった事実を認め、謝罪することを求める」との男性のコメントを代読した。

 

 日本郵便の担当者は北國新聞社の取材に「訴状が届いていないためコメントを差し控える」と述べた。

 

 

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パワハラが原因でうつ病発症
 石川・小松郵便局の元局員
 日本郵便に損害賠償求め提訴

 

2025年8月26日() 16:01 テレビ金沢

 

石川県の小松郵便局に勤務していた男性が、職場での嫌がらせなどで精神障害を発症し退職に追い込まれたとして、日本郵便に対し、損害賠償を求めて提訴しました。

 

訴えを起こしたのは、3年前まで小松郵便局で勤務していた石川県内在住の60代男性です。

 

訴状によりますと、男性は2007年から不当に配達区域を増やされたり、上司らからパワハラや嫌がらせを受けるなどしたことが原因で2018年にうつ病と診断され、その後、退職に追い込まれました。

 

男性が精神障害を患ったのは安全配慮義務違反が原因だとして、日本郵便に対し、2200万円の損害賠償を求め、25日付けで金沢地裁に提訴しました。

 

男性は「何度も訴えてきたが、すべて退けられてきた。日本郵便がパワハラなどの事実を認め、謝罪することを求める」としています。

 

一方、日本郵便側は、まだ訴状が届いていないためコメントを差し控えるとしています。

▼鹿角市議会議員のハラスメント問題 笹本市長「ハラスメントと決別」改革への意欲示す 秋田

鹿角市議会議員のハラスメント問題
 笹本市長「ハラスメントと決別」改革への意欲示す 秋田

 

2025年8月25日() 18:55 秋田放送

 

今年2月までの任期だった鹿角市議会議員1人が市の職員にハラスメントをしていた問題で、鹿角市の笹本真司市長は、「市民に鹿角市政が変わったということを議会と協力しながら示していきたい」と述べ、改革への意欲を示しました。

 

パワハラ問題で不信任決議を受けた鹿角市の関厚前市長が2月に解散した鹿角市議会をめぐっては、政治倫理審査会、政倫審が議員”1人の言動をハラスメントと認定しています。

 

報告書の内容は、まだ公表されていませんが、市の職員に過大な要求を含む高圧的な言動があったとしています。

 

4月の選挙で当選した笹本真司市長は、25日の記者会見で、「ハラスメントと決別し、市役所と議会が協力しながら良好な職場環境を作る必要性」を述べました。

 

鹿角市 笹本真司 市長

「しっかり決別して、いい方向をちゃんと作れるかどうかというところが、市政・議会の信頼に最もつながってくると思いますので、行動でしっかりと、あと結果ですね、しっかりと、市民のみなさまに鹿角の市政は変わったんだというところを議会と協力しながら示していきたいなと思います」

 

笹本市長は、ハラスメントが認定された“議員”と同じく、今年2月まで市議会議員を務めていました。

 

自らは、調査の対象とはなっていません。

 

ハラスメントをした“議員”の名前や具体的な言動をまとめた報告書は近く公表されます。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ8月22日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼鹿角市議によるパワハラ問題 1件を認定した報告書、政倫審が議長に提出 秋田
これの続報です。



▼部下にパワハラ 3等海曹を懲戒処分 海上自衛隊呉地方総監部

部下にパワハラ 3等海曹を懲戒処分 海上自衛隊呉地方総監部 

 

2025年8月25日() 18:43 広島ホームテレビ

 

海上自衛隊呉地方総監部は掃海母艦「ぶんご」に所属する3等海曹を、部下2人に対するパワーハラスメントで停職4カ月の懲戒処分にしました。

 

3等海曹は2021年、掃海母艦ぶんご艦内で指示した作業が行われていなかったとして、部下隊員の頭を叩いたりするなどしたということです。

また、別の部下隊員に対しては、暴言を伴う指導も行っていました。

 

海上自衛隊呉地方総監部は、部下隊員2人に対し身体的・精神的苦痛を与えたとして、25日付で3等海曹を停職4カ月の懲戒処分としました。

 

掃海母艦ぶんごの艦長田中孝嗣二等海佐は「隊員の服務指導及び身上把握を徹底し再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

 

 

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部下に「戦力外だ」 海上自衛隊呉、パワハラで3等海曹を停職処分

 

2025年8月26日() 7:01 中國新聞

 

 海上自衛隊呉地方総監部(広島県呉市)は25日、部下の隊員にパワーハラスメントをしたとして、掃海母艦ぶんごの20代の3等海曹を停職4カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 

 同総監部によると、3等海曹は2021710月、所属部隊で部下隊員2人に対し、頭部をたたいたり、「戦力外だ」「使えない」などと発言したりして身体的、精神的苦痛を与えたという。

2025年8月23日土曜日

▼静岡・函南町の職員“嫌がらせ文書”作成「粗雑でかまわない」少数会派の町議を標的に

静岡・函南町の職員“嫌がらせ文書”作成「粗雑でかまわない」
少数会派の町議を標的に

 

2025年8月23日() 13:15 テレビ朝日

 

静岡県の函南町の幹部職員の間で「少数会派の議員には嫌がらせを大いにやろう」などとする文書が存在し、勉強会で使われていたことが分かりました。この文書を番組で入手しました。

 

■町の幹部職員が“嫌がらせ文書”

 

函南町 共産 田中正美元町議

「ずっとはっきり言っていじめられてるからね。散々見えないところでやられてたと」

 

 こう憤るのは、町議会議員をしていた男性です。今問題が起きているのは、静岡県の伊豆半島北部に位置する函南町、人口およそ35000の小さな町です。

 

 番組が入手した、その問題の資料は35枚。これは、役場の古株の職員が、新しく役職についた職員などを対象に行った勉強会で配っていた資料です。忖度(そんたく)を促すような内容が書かれていました。

 

勉強会で使われていた資料

「議員の所属党派や会派などによって対応や答弁内容を『忖度』するのは当たり前」

「特に保守系会派『清風会』の議員に対しては、本書に記載された内容にかかわらず、特段のご配慮をお願いします。逆に、共産党などの当初予算に反対している議員への対応や答弁は粗雑でかまわない」

 

 勉強会は6年前から合計8回行われ、文書にはこのほかにも不適切な内容が多く含まれます。

 

勉強会で使われていた資料

「特定の議員(共産党など)の一般質問に対して再質問の時間を減らすために、意図的に回答を長くする嫌がらせは、大いにやりましょう」

「私の個人的な意見ですが、当初予算案を反対している議員から、事業執行についてとやかく言われる筋合いはない!」

 

 函南町議員は16人で、うち11人が自民党系会派、残りの5人は共産党や無所属など別の会派です。

 

 文書の中で、名指しで粗雑な対応で構わないとされていた、共産党の元町議は次のように話しました。

 

田中元町議

「私は一番先にざっと見た時、これは議員に対して当局が、言葉は悪いですけど、軽く扱っているなと、はっきり言っちゃうと馬鹿にしているような書き方だ」

 

 現職の副議長で、無会派の土屋学議員も、同じように粗雑な扱いを受けてきたといいます。

 

土屋副議長

12問を長く説明したりとか答弁をして、あとはゆっくりですね、話し方をすごくゆっくりして、そうすると10質問したいのは3つとかで終わっちゃうわけです。例えば僕が終わって次の方が質問をする時は、普通にしゃべるペースで答えたり、テキパキ答えるところが見られる。やっている中でそういうことはすごく感じる」

 

■“嫌がらせ文書”町長は知らず「言語道断」

 

 函南町のトップ・仁科喜世志町長は、勉強会のことや資料の存在を知っていたのでしょうか。

 

仁科町長

「全く知りませんでした。(当事者を)呼び出しまして、ここでですね、すべてのことを聞いて事実かどうか私が聞いた時に、『私がやりました』と、そして急に顔色も変わったなかで、私の目を見ながら、『組織そのものに大変迷惑を掛けました』、『特にこれからも町長に多大な迷惑も掛かりますので、630日をもって退職させていただきます』ってその場で口頭があった」

 

 資料を作成した男性職員は、すでに退職したと言います。

 

函南町 仁科喜世志町長

「忖度や粗雑な扱いをするとか、実際そういう勉強会というので文字にも残してありながら、役場の庁舎の執務時間内で行われたことについては言語道断の中にある。大変申し訳ないと思っている」

▼防衛大 暴行やいじめ“悪しき慣習”断ち切れるか “学生間指導”模索する学生たちに密着『every.特集』

防衛大 暴行やいじめ“悪しき慣習”断ち切れるか
 “学生間指導”模索する学生たちに密着『every.特集』

 

2025年8月23日() 11:05 日本テレビ

 

「学生間指導」という、上級生から下級生への“いじめ行為”が問題となっていた防衛大学校。私たちは7か月にわたって、学生生活に異例の密着取材をしました。そこには、幹部自衛官になる者として、悪しき慣習を変えようとする学生たちの姿がありました。

 

7か月にわたり防衛大の学生生活に密着

 

私たちのもとに届いた、1本の動画。撮影された場所は、防衛大学校。そこには、上級生から下級生へのいきすぎた「学生間指導」が。防衛大で今、なにが起きているのか。

 

異例の内部取材の許可がおり、私たちは7か月にわたって学生生活に密着。見えてきたのは、葛藤を抱えながら、これまでの悪しき慣習を変えようとする、学生たちの姿でした。

 

■上級生からの“いじめ”で適応障害に

 

幹部自衛官を育成するための教育機関、防衛大学校。学生は特別職の国家公務員として、学費はかからず、給与が支給されていて、およそ2000人の学生が寮で生活しています。ここで、2023年に起きた出来事。

 

学生が部屋の中から撮影した映像。激しくドアをたたかれ、複数の人物に「出てこい!」などと、怒鳴り声を浴びせられています。撮影したのは、当時、防衛大の1年生だった伊藤さん(仮名)。

 

伊藤さん(仮名)の母親

「全然、顔が違うと思うんですよ。頑張ろうって感じだったんで」

 

入校当初は、厳しいながらも充実した学生生活を送っていましたが…。

 

伊藤さん(仮名)の母親

「ルール的には防衛大は、1年生はアルコールを飲んじゃいけない。成人していてもだめなんですよ。だめだよって注意してたんですけど」

 

同級生らと飲酒したことが発覚。そこから、上級生の厳しい“指導”が始まりました。

 

元防衛大生・伊藤さん(仮名)

「ペナルティーで基本的に休みの日でも関係なく『ずっと掃除しとけ』と」

 

「最終的には、ほぼ(食事が)食べられない状態で、ひたすら掃除させられる」

 

不眠や食欲不振が続き、適応障害の診断を受けた伊藤さん。防衛大の医師の指示で8人部屋から個室に移ることになりましたが、上級生からの暴言はさらにエスカレート。「死ね」「生きている意味がない」などと、繰り返し言われたといいます。

 

その頃に、伊藤さんはこの動画を撮影。「ドアたたいて逃げたり、夜中にどこかの部屋から電話かけてきて、出ようとしたらすぐ切る」と話します。

 

この動画を見た母親は、「びっくりしました。何これって。ここにいるの?って」「身体的暴力はなかったんですけど、言葉も暴力なんですよね」といいます。

 

伊藤さんはその後、寮を出て自宅に戻り、20243月、防衛大を退校しました。防衛大では、伊藤さんが入校する前にもいじめが問題になったことがありました。

 

■福岡高裁「下級生に対する暴力など行われていた」

 

2013年、防衛大に入校した福岡に住む男性。

 

母親

「ここですね。これが殴られたあと」

 

上級生から「殴られる」「下半身の体毛に火をつけられる」などの暴行を受けました。「エアガンで撃たれたり、殴られたり日常的にやられていた」という男性は、「防衛大側がいじめ行為の防止策をとらなかった」として提訴。

 

福岡高裁は、防衛大側の責任を認め、(国に)268万円あまりの支払いを命じました。この判決で指摘されたのが、「学生間指導において、上級生の下級生に対する暴力や不当な精神的苦痛を与える行為がしばしば行われていた」。

 

■“学生間指導”の名のもとで暴行やいじめ

 

いきすぎた「学生間指導」。「学生間指導」とは、規律を守るため、学生同士で生活指導をしあうこと。将来、幹部自衛官として部下に的確な指示や指導をするため、防衛大創設以来、行われているものです。

 

裁判で防衛大が提出した、「学生間指導」に関するアンケートでは、144人もの学生が、「体毛を燃やされたことがある」と回答。また、半数以上の学生が不適切な学生間指導をされたり、見たりしていたことがわかりました。

 

「学生間指導」という名のもと、暴行やいじめ行為が行われていたことが明らかになったのです。

 

母親

「規律が厳しいのと、そういうことやっていいのと、全然違うじゃないですか」

 

「いまだに色々続いていると思ったら…なんかもう…」

 

この裁判の3年後に入校した伊藤さん。理不尽な「学生間指導」は、続いていたと訴えます。

 

元防衛大生・伊藤さん(仮名)

「どれだけ一生懸命やっても、苦しめるのが目的だから意味がなくて」

 

「なんのためにやっているんだろうって」

 

■防衛大「課題含め、ありのまま見てほしい」

 

防衛大にも取材を申し込むと、「個人情報の観点から、個別事案への回答は控える」とした上で、「学生が寝食をともにする防衛大学校においては、発展の途上にある学生の間でのトラブルがあることは否定しません」とした。トラブルが起きた場合は早期解決に取り組んでいると説明。

 

そして、「課題も含めて今の防衛大をありのまま見てほしい」として、普段の学生生活の取材が許可されました。

 

防衛大では、「防衛学」など特別な科目だけでなく、一般大学と同じように基礎的な科目や外国語も履修します。また、実戦的な訓練も。座学と訓練、両方の単位をとって卒業を目指します。

 

■“学生寮”内部の生活 上級生からの“指導”

 

寮で生活を送る学生たちの朝の始まりは、午前6時。点呼が終わると、一目散に寮の中へ。朝の清掃が始まりました。

 

3

「ほこり残すな」

 

1

「はい!」

 

上級生が下級生を指導します。

 

3

「どうやったら0630までに終わるか、同期間で共有して」

 

1

「はい!」

 

3

「特に廊下清掃は人手がいる場所だから。2学年は確実にそれを監督すること」

 

2

「はい!」

 

日中は、それぞれの授業や訓練に出席。

 

午後7時半からは、居室で自習を行います。

 

そして、午後10時。就寝前の点呼が行われたあと、1年生が水回りの清掃を行っていました。

 

1

「終わりました」

 

きちんと清掃できているか、2年生が確認していきます。

 

2

「ここまだちょっと残ってる」

 

1

「はい」

 

2

「きのうも言われてるから直すように」

 

1

「はい」

 

生活の様々な場面で、上級生から下級生への「学生間指導」が行われていました。

 

■「上下級生関係なく、人を見る能力磨くため」

 

一方で、学年関係なく指導を行うことも。週末は寮からの外出が許可されていて、外出前に服装の乱れを点検しますが、学年関係なく、互いにチェックしているといいます。

 

4

「基本的には上下級生関係なく、人を見る能力を磨くために行っている。学年は関係なく、個人としてしっかり見ていきたい」

 

少しずつ改善を進める中、「学生間指導」を大きく変えようと、声をあげた学生がいました。

 

■学生長“正しい厳しさ取り戻す”決意

 

「もしもし、今どういう状況? どれくらいであきそう?」と電話で話す、新4年生の小堀日輝さん。今年4月から、学生のトップである学生長を務めます。

 

小堀さんが向かったのは、防衛大の講堂。新4年生に対して、新学期の「運営方針」を発表する総会が行われるのです。多くの学生が集まる中、小堀さんが打ち出した方針は、「『学生間指導』の撤廃」。

 

そこには、「学生間指導」という名のもとで行われていたハラスメントを撤廃し、正しい厳しさを取り戻そうという決意が込められていました。

 

学生長・小堀日輝さん

「俺らの中に、『学生間指導』が固定化されて、マニュアル化されている」

 

「指導はパワハラで厳しいもの、イコール指導っていう連関があるから、パワハラするなと言ったら、指導しなくなる短絡的な思考に陥る」

 

1年生にだけ強度の高いことをするとか、そういったことをせずに全学年やることはやる。信賞必罰の姿勢で臨む、そこに厳しさを求める」

 

そして、最後には。

 

「防大生としての自覚。幹部自衛官になる者としての自覚。国民から期待されてる・投資されてる自覚。自覚をしっかり持って生活してほしい」

 

「目の前にいる123年生をどうこうすることにこだわらず、今自分がなすべきことが、将来の日本にどう響くか考えて、そこに焦点を置いて生活してほしい」

 

「自覚」と「長期的な目線」をもってほしいと伝えました。

 

■響かない学生も…道のりの険しさを痛感

 

総会が終わると、今後についてさっそく話し合う学生もいる一方で…。

 

4

「学生に直結する内容だったから、聞き入るかなと思ったけど、聞き入らなかったね、正直。あまり響いてなかった、中身」

 

学生長・小堀日輝さん

「完全に理解してもらおうとは思ってないから、最初から」

 

道のりの険しさを痛感していました。

 

■新しい「学生間指導」の方法を模索

 

20254月。新年度を迎え、新しい1年生が入校しました。防衛大を訪れると、4年生が直接、新1年生に寮生活のルールについて指導する中

 

4

「威圧感をかけなければいいってこと?」

 

学生長・小堀日輝さん

「威圧感かけなければいいじゃなくて、集合させられているな、その理由が『1年生だから』ってなると、なんでってなる」

 

4

「なるほどね」

 

学生長・小堀日輝さん

2年と1年だけ集めて、上級生がまわりからガヤ入れるみたいなのは、12年生やらされてる感あるじゃん。そういうのは本来あるべき姿じゃない」

 

4

OK

 

試行錯誤しながら、新しい「学生間指導」の方法を模索していました。

 

■「学生間指導」改革 防衛大は変われるのか

 

「学生間指導」の改革を始めて4か月。

 

学生長・小堀日輝さん

「慣習で行われたものができなくなったからこそ、みんなで考える気概が生まれたという声もあった。ある程度、意識を変えることができたかな」

 

防衛大も、こうした学生の動きについて「より一層学生に寄り添い、きめ細かなケアをしたい」としています。

 

防衛大は変われるのか。学生たちの歩みは続きます。