山下町長に辞職勧告決議 上里町議会
「パワハラとして捉えられてもおかしくない」賛成多数
教育長に辞職迫る
2026年9月11日(金) 8:06 埼玉新聞
上里町議会は10日の9月定例会で、山下博一町長が斉藤雅男教育長に辞職を迫り「パワハラとして捉えられてもおかしくない」として、山下町長に対する辞職勧告決議案が議員提案され、賛成多数で可決した。
決議によると、7月末に山下町長は斉藤教育長に「第三者の話や臆測により、家庭の事情などを理由として辞職を迫った」とし、「精神的苦痛を受けた」斉藤教育長は同日に辞表を提出。また、「教育長の辞職に関する議会への報告を怠り、議会軽視といえる不誠実な対応に終始した」と批判した。
町によると、斉藤教育長は任期を2年残し、9月30日付で退職する辞職願を提出。8月21日の教育委員会で辞職が同意された。しかし議員などから反発が広がり、町は10日の町議会に斉藤教育長を10月1日から2年間の任期で教育長に再任する議案を提出。全会一致で可決された。
こうした混乱に対し、決議では「町民全体に対して甚大な不安と不信感を与えており、その政治的・道義的責任は極めて重い」として、山下町長の辞職を求めている。
取材に対し、山下町長は斉藤教育長に辞職を促したことを認め、「斉藤教育長の仕事に問題があったわけではない。事実誤認があり、少し思い込みがあった。コミュニケーションが不足していた」と釈明。辞職勧告決議には法的拘束力はないが、「大変厳しい議会からのご指摘。しっかり受け止め、反省を含めて、関係者と協議して答えを出したい」と話した。
埼玉・上里町議会、町長への辞職勧告決議案可決 教育長人事巡り反発
2026年9月12日(土) 11:15 朝日新聞(池田拓哉)
埼玉県上里町議会は10日、山下博一町長への辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。教育長人事案をめぐり議会への説明を怠ったなどとして議会が反発した。決議に法的拘束力はなく、山下町長は続投に意欲を示している。
町によると、斉藤雅男教育長が山下町長に任期途中の9月末に辞職する意向を伝えたことから、町は8月の議会運営委員会で、後任に関する人事議案を9月定例会に提出する方針を説明した。ところが山下町長が議案について、委員会前に一部議員にだけ説明していたことを複数の議員が問題視。山下町長が斉藤教育長に辞職を促したことも明らかとなり、「パワハラとして捉えられてもおかしくない」と反発が広がった。
決議案は、山下町長を「町民全体に甚大な不安と不信感を与え、政治的・道義的責任は極めて重い」などと非難。議員13人のうち8人の賛成で可決された。町長らの同意で一度は辞職が決まった斉藤教育長を再任する議案も全会一致で可決された。
山下町長は4月の町長選で当選し、現在3期目。朝日新聞の取材に対して「斉藤教育長にはご家庭の事情を考慮して辞職を促したが、その後、解決していたと知った。私に思い込みがあった。強い言葉で辞職を迫ってはいない。コミュニケーション不足を反省し、職務を続けたい」と話した。
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