大量のガムシロップ入りココアを飲むよう命じる
パワハラで懲戒処分<南会津地方広域市町村圏組合>
2025年11月7日(金) 12:32 福島テレビ
福島県にある南会津地方広域市町村圏組合は2人の職員を懲戒処分にしたと公表した。
事務局管理職員の男性は、複数の職員に対しパワハラ行為などを行ったとして停職3か月の処分。
職務外の“食事作り”などの作業を命じたほか、職場に“貯金箱”を置いて業務上ミスをした職員に“罰金”と称して現金を投入させた。また、大量のガムシロップ入りココアをコップ一杯飲むように命じるなど職員に精神的・身体的な苦痛を与えたとされる。
さらに執務時間中にゲームや居眠りをしたほか、日常的に私的なスマートフォン等4台の充電を職場で行っていたなどとされている。
このほかにも、事務局職員の男性が、休暇を取ろうとした職員を大声で罵倒するなど、複数の部下へのパワハラ行為をしたとして減給3か月となった。
南会津地方広域市町村圏組合は「コンプライアンス遵守に向けた取り組みを徹底させ、職員の適正な勤務態度の確保と健全な職場風土の醸成に努めてまいる」としている。
ミスした部下は「罰金」、本人はゲームや居眠り
管理職を停職 福島
2025年11月8日(土) 7:00 朝日新聞(森北喜久馬)
福島県の南会津地方広域市町村圏組合は7日、管理職の男性職員をパワーハラスメントや、法令順守(コンプライアンス)義務・職務専念義務の違反、不適切な電気の使用を理由に停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。
この職員は、ゴミやし尿処理、火葬を担う旧環境衛生組合に所属する50代。数年間にわたり、複数の部下に対し勤務時間に食事を作らせた。仕事でミスをした部下に「罰金」として、職場に置いた「貯金箱」に1回数百円の現金を入れさせたり、大量のガムシロップを入れたココアを飲むように命じたりした。こうした行為を繰り返し苦痛を与え続けたという。
施設の修繕のために未経験の職員に足場を組ませることもあった。部下らは「作業には資格が必要だ」と指摘したが、これを無視しコンプライアンス義務に違反した。
一方、本人は勤務中にたびたびスマホでゲームに興じ、ほかの職員がいる中で「堂々と居眠り」するなど職務を怠けたという。
そのスマホやタブレットなど私的に使っている端末4台を勤務時間中に充電し、組合は「電気の窃取で不適切な官物利用に当たる」と認定した。
組合は、この管理職とは別に旧環境衛生組合で係長を務める40代の男性職員にもパワハラがあったとして減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にした。
日常的に複数の部下に高圧的に接し、休暇を取ろうとした職員を大声で罵倒するなど威圧的な言動を繰り返していたという。
南会津地方広域市町村圏組合は南会津郡の南会津町、下郷町、只見町、檜枝岐村の3町1村で構成し、消防や介護認定業務を担う。南会津地方環境衛生組合を今年4月に統合した。その後、「コンプライアンス上の問題に気づいたら遠慮なく申し出るように」と呼びかけたところ複数の職員から届けがあり、7月から調査を進めていた。
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