2022年5月6日金曜日

監督、校長ら謝罪会見も終始“責任逃れ” 秀岳館高サッカー部暴行問題

監督、校長ら謝罪会見も終始“責任逃れ” 秀岳館高サッカー部暴行問題

 

2022年5月6日() 6:30 デイリースポーツ

 

 熊本県八代市の私立秀岳館高が5日、サッカー部の30代男性コーチが部員の生徒を暴行した動画が出回った問題に関し会見を開き、段原一詞監督(49)らが謝罪した。問題となっている生徒による謝罪動画に関し学校側は監督が制作に関与したことを認定。監督は生徒主体の動きに賛同したと釈明した。監督自身が生徒をどう喝する音声もSNS上に投稿され、自宅謹慎中となっているが進退に関して明言を避けた。

 

 こどもの日に49歳の指導者は“責任逃れ”に終始した。4月20日、男性コーチが部員の脚、背中を殴る蹴る動画が出回ってから2週間。段原監督は「サッカー部スタッフの暴力行為、そしてその後の私の不適切な言動、対応を深く心よりおわびを申し上げます。申し訳ありませんでした」とまずは謝罪した。

 

 すでに八代署は暴行容疑で同コーチを書類送検した。会見では同コーチによる24件もの暴力行為が明かされたが、監督は「(暴行を)見たことがない。情熱ある人物だと認識している」と語った。

 

 大きな問題となっている生徒11人による部のSNSへの謝罪動画。学校は生徒への調査を行い、監督自らが制作に関与していたことを認めた。監督は「彼らの気持ちを尊重した」など生徒の自主性に寄り沿ったと主張。関与を隠したことに、「尊重してきたことがすべて」と釈明した。

 

 学校側も監督の指示だったかについては「監督から言われたという生徒も、監督から提案されたという生徒もいます。生徒のとらえ方は個人差がある」(白井教頭)と、あいまいな回答だった。

 

 監督のパワハラ音声もSNSに出回った。暴行動画を拡散させた部員2人に何度も「加害者」とどう喝。「完全な被害者はオレだけ」などと怒声を浴びせた。監督は不適切発言を認め、自宅謹慎処分を受けた。

 

 自身の進退に監督は「まずは目の前に山積していることについて全力で取り組みたい」と明言せず。処分について学校側は警察の取り調べ中であるとした上で「刑事処分の結果を踏まえて学校での処分を決めたい」(渡部教頭)と話すにとどめた。


《カウンセラー松川のコメント》

私立学校の中にはスポーツ対戦で優秀な成績を修める事で
自校の広告宣伝として生徒学生を募集している学校も少なくないです。
これがいつの間にか対戦成績を上げる事が部活の使命となり、
そこには教育活動の片鱗も見られなくなります。
それが今般の事案の下地にあったと思います。
だから、学校側も加害者を庇いながらの声明となるのです。
学校の為に働いていた教職員を簡単には悪者に出来ないのです。

被害者の皆様へ
スポーツ推進学校の暗部に曝されましたが、
この様に対戦競技に注力している学校は大なり小なり
勝利至上主義が横行します。
その覚悟が無い限りはスポーツの有名校には入らないことです。

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