2022年5月23日月曜日

元上司、フィリピン出身女性に「日本人にゴマするのが本当にうまい」…一部賠償命令

元上司、フィリピン出身女性に
「日本人にゴマするのが本当にうまい」…一部賠償命令

 

2022年5月23日() 10:26 読売新聞

 

 技能実習生の監理団体で残業代の未払いやパワーハラスメントを受けたとして、指導員だったフィリピン出身の女性(39)が、団体と当時の上司2人に計約190万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が、熊本地裁であった。佐藤丈宜裁判官は女性が受けた精神的苦痛など訴えの一部を認め、団体と上司1人に計約40万円の支払いを命じた。

 

 一方、2019年6月に女性が提訴した際、代理人弁護士と開いた記者会見での発言が名誉毀損(きそん)に当たるとした監理団体「協同組合グローブ」熊本支所(熊本市)の反訴は、約550万円の損害賠償請求の一部を認め、女性側に約30万円を支払うように命じた。

 

 いずれも17日付。判決によると、団体による残業代(約30万円)の未払いのほか、職員3、4人が参加する無料通信アプリ「LINE」のグループチャットで、上司1人の「日本人に対してゴマをするのが本当にうまい」「偉そうに」といった発言をパワーハラスメントと認定した。一方で、女性の記者会見での発言のうち、残業時間に関する発言は「真実と認められない」と判断した。


《カウンセラー松川のコメント》

何かと問題が起きている[技能実習生制度]ですが、
その技能実習生に関する監理団体で外国人に対するハラスメント。
派遣元とも言える管理団体にしてこの感覚なのですから、
技能実習生に対する扱いも察しがつくと言うものです。
しかし、加害者が反訴してそれも一部認められてしまうのだから
泥仕合とも言えるでしょう。
提訴に関する記述がされておりませんが、
お互い落とし所が見つかったのでしょうか。

被害者の方へ
監理団体もピンキリなので今般は悪い団体に当たってしまったのでしょう。
しかし、日本は非欧米人に対して差別意識を持つ方が少なくありませんので、
その点では生き辛い国であり「申し訳ない」と感じております。

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