2022年11月19日土曜日

教員不祥事の要因を分析 静岡県教委「学習不足」「衝動」など6類型 研修に活用

教員不祥事の要因を分析
 静岡県教委「学習不足」「衝動」など6類型 研修に活用

 

2022年11月19日() 7:11 静岡新聞

 

 教職員の不祥事根絶に向けた新たな対策として、静岡県教委はこのほど、過去の懲戒処分を分析して不祥事の発生要因の分類をまとめた。児童生徒への性暴力や体罰、飲酒運転、横領などの不祥事の根底に当事者意識の薄さや衝動的な思考があることを示し、教職員一人一人や同僚間での意識啓発に活用する。12月の強化月間に県立学校や市町の教育委員会に資料を配布し、研修の実施を求める。

 

 県教委が新たにまとめた研修資料は、過去約10年間の懲戒処分の事例をさかのぼり、処分を受けた教職員への聞き取り調査から不祥事の要因となった考え方の傾向を分析した。ルールを十分に理解していない「学習不足型」や、自分のいら立ちを児童生徒や同僚にぶつける「衝動型」など6類型に分け、教職員が自身の性格を省みたり、同僚への声かけの仕方を考えたりするチェックシートを添えた。

 

 また、ハラスメントの定義や考え方を解説する冊子も新たに作成した。職場で発生しやすいハラスメントとしてセクハラ、マタハラ、パワハラの3点を挙げ、具体例や指導の際の注意点を記した。同僚や児童生徒に指導をする場面では、言動の「必要性」と「相当性」の双方が問われることなどを盛り込んだ。

 

 県教委によると、政令市を除く公立学校で2022年度に懲戒処分を受けた教職員は1115日時点で11人。懲戒免職4人のうち児童生徒に対する性暴力が3人、飲酒運転が1人。停職と減給、戒告の処分ではスピード違反などの交通事犯や建造物損壊、体罰などの事案があった。


《カウンセラー松川のコメント》

県教育委員会もハラスメントを含む不祥事防止には苦労しています。
ここまで対応しなくてはならないのも、
上から目線の発言がパワハラになったり、
児童生徒とのスキンシップがセクハラになったりするからでしょう。
しかし、児童生徒に対して性的な接触をする教員に対しては
この程度の対応では焼け石に水だとも感じております。
また、自由過ぎる児童生徒への対応方法について、
具体的な方法や解決策を示さないと、
教員が萎縮するばかりなる可能性もあると危惧しております。

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