2022年11月1日火曜日

【長崎】セクハラ訴えた米国人女性「日本で働きたくない」

【長崎】セクハラ訴えた米国人女性「日本で働きたくない」

 

2022年11月1日() 21:12 長崎国際テレビ

 

セクハラで精神的苦痛を受けたとして県に損害賠償を求め提訴した外国語指導助手だったアメリカ人女性が10月31日、裁判後に会見しました。女性は「もう日本で働きたくない」と訴えています。

 

訴えを起こしているのは県立高校で外国語指導助手=ALTをしていたアメリカ人の女性です。訴状などによりますと女性は 2018年別の高校の男性ALTから学校行事の準備の際セクハラ行為を受けたなどと主張。その後の県の対応が不十分で精神的苦痛を受けたとしておととし、県に対し200万円の損害賠償を求め提訴しましたが県は時間外で職務関連性がない などとし請求の棄却を求めています。10月31日の裁判で女性は初めて法廷に立ち「勤務時間ではなかったが学校行事の準備時間のため職務関連性はある」などと訴えたという事です。また、その後の会見で長崎で感じたセクハラへの意識の低さを指摘しました。女性は「自分が受けたセクハラの経験から日本が嫌いになったわけではないが、もう二度と日本で働くことはないでしょう」と話しました。判決は来年1月24日に予定されています。



※ 他社のニュースも掲載致します

【長崎】元県立高校ALTセクハラ訴訟 本人尋問後記者会見

 

2022年11月1日() 18:35 長崎文化放送

 

県立学校に勤めていた元ALT=外国語指導助手のアメリカ人女性がセクハラを受けたとして県に損害賠償を求めていた訴訟で、本人尋問を終えた原告女性が心境を語りました。

 

訴状などによりますと、現在アメリカに住む28歳のハンナ・マーティンさんはALTとして長崎県立学校に勤めていた201610月、文化祭の打ち上げの二次会で当時教頭の男性から顔に接近した状態でカラオケを歌われ、自宅に誘われるセクハラを受けたとしています。その後、県教委に別の学校への転属を願い出ましたが認めてもらえなかったということです。また20183月には別の学校のALTの男性の自宅でイベントの出し物の練習をした帰り際、キスをされそうになり、ベッドに押さえつけられるセクハラを受けたとしています。この時も男性への厳しい処分を求めましたが、校長からの口頭注意に留まるなど県は安全な職場環境を整える義務を怠り、精神的苦痛を受けたとして20208月、約200万円の損害賠償を求め提訴していました。

ハンナ・マーティンさんは「私は自分が受けたセクハラの経験から日本が嫌いになったわけではないが、もう二度と日本で働くことはない」と話しています。

弁論で元教頭は顔に近づけて歌ったことは認めたものの「セクハラではなかった」と否認し、自宅に誘うような発言もなかったと主張。また元ALTの男性は行為については認めたものの県は就業時間外のため責任はないと主張しているということです。

1031日で弁論は終結し、判決は来年124日に言い渡されます。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2021年9月7日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 元ALTの女性によるセクハラ訴訟 県は「セクハラとされる行為と職務の関連性はない」と反論【長崎県】 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
記者会見の内容は既報と変わり有りませんが、
「もう二度と日本で働くことはない」この感想は、
長崎県内の事案が日本全体のイメージとして捉えられてしまっている点に注目です。
今般は長崎県内の事案に過ぎませんが、日々のセクハラの報道内容からすれば、
日本は猥褻な行為をしても、
被害者が同じ組織の者ならばセクハラで済まされてしまう風潮があるのですから、
「職場内猥褻行為に対しては寛大な文化」と言えるかも知れません。
それを拡大解釈すれば「セクハラに寛大」と解釈出来るのかも知れないでしょう。
それならば、そんな文化の国では働きたくないのも当然と言えます。
判決がどうであれ、一人のアメリカ人が我が国に対して
負の感情を抱いてしまった事は否定できませんし、
この点に関してはもっと重視するべきかも知れません。

被害者の方へ
私は長崎出身でも、長崎で生活した事もありませんが、
この土地のどこかに原爆を投下した国に対する冷たい目があるのでしょうか。
だとしたら、被爆地で勤務した事が不幸の始まりだったのかも知れません。
報道で知る限りでは満足な判決が出る雰囲気ではありませんが、
起きた出来事を公的に記録させた事は大きな足跡を残したと言えましょう。
泣き寝入りしなかった事は評価に値すると思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿