2022年11月8日火曜日

”上司からパワハラ”訴えたウクライナ人女性 会社側と和解成立/奈良

”上司からパワハラ”訴えたウクライナ人女性
 会社側と和解成立/奈良

 

2022年11月8日() 18:50 奈良テレビ

 

 ウクライナ人の女性が会社の上司によるパワハラで精神的苦痛を受けたとして、約550万円の損害賠償を求めた訴訟で、和解が成立したことが分かりました。

 

 訴状などによりますと、県内に住むウクライナ人の27歳の女性は20188月から奈良市内に営業所を置くヘリ運航会社「アカギヘリコプター」の契約社員として働いていました。しかし20201月ごろから男性上司による理不尽な叱責を受けたほか、「野良犬」などといった暴言を浴びせられるパワハラを受けたといいます。

 

上司の発言(録音)

「挨拶もできひん人がさ、会社の施設使うべきじゃないし。野良犬と一緒。」

 

 これについて女性はことし9月、会社側に約550万円の損害賠償を求め、奈良地裁に提訴していましたが、1031日付で和解が成立したことが明らかになりました。女性の代理人弁護士によりますと、会社側が女性に一定額の解決金を支払うことなどをもって和解が成立したということです。一方、会社側は「二度と同じようなことを起こさないよう相談窓口を設置するなど再発防止に取り組む」とコメントしています。



※ 他社のニュースも掲載致します

勤務先の上司からのパワハラ被害訴え
 奈良県在住のウクライナ人女性が勤務先と和解

 

2022年11月8日() 18:28 読売テレビ

 

 奈良県内に住むウクライナ人の女性が、勤務先の上司のパワハラにより、精神的苦痛を受けたとして損害賠償を求めた裁判で、8日までに、和解が成立したことが分かりました。

 

 訴えによりますと、奈良県に住むウクライナ人の女性は一昨年1月以降、勤務先のヘリコプター会社の事業所で、上司の課長から「人間的に気持ち悪い」などの暴言を繰り返されたほか、ロシアのウクライナ侵攻について「ウクライナも悪い」と言われたと主張。

 

 精神的苦痛を受けたとして、550万円の損害賠償を求めていました。

 

 女性は今年7月に雇い止めされましたが、女性の弁護士によりますと、10月末、会社側が解決金を支払うことで和解が成立しました。

 

 金額は明らかにされていませんが、会社側は再発防止に努めるとしています。

 

 

 

「パワハラ」訴えたウクライナ人女性、元勤務先と和解 奈良地裁

 

2022年11月8日() 18:00 朝日新聞(渡辺七海)

 

 上司からのパワーハラスメントが原因でうつ状態になったのに対策を講じなかったとして、奈良県内のウクライナ人女性(27)が東京都内の物資輸送会社に550万円の損害賠償を求めた訴訟が、奈良地裁で和解した。双方によると、会社側が解決金を支払うことで合意したという。和解は1031日付。

 

 訴状によると、女性は20188月から、同社の奈良市内にある事業所で契約社員として勤務。201月ごろから上司の男性課長によるパワハラが始まり、理不尽な叱責(しっせき)を受けたり、「野良犬」「早く帰りや、ウクライナ」といった暴言を浴びせられたりしたという。女性は215月、うつ状態と診断された。

 

 また、今年の4月にはロシアのウクライナ侵攻を話題にし、女性にも聞こえるような声で、他の従業員と「(侵攻は)ウクライナも悪い」などと発言していたとも主張していた。

 

 女性は7月末に雇用契約が満了し、更新されなかった。現在は就職活動中という。

 

 同社の担当者は取材に対し「両者が納得する形での和解となって良かった」と話した。

 

 

 

ウクライナ人女性へのパワハラ訴訟が和解
 会社が解決金 奈良地裁

 

2022年11月8日() 17:18 毎日新聞(吉川雄飛、川畑岳志

 

 ヘリ運航会社「アカギヘリコプター」(東京都江東区)の奈良基地(奈良市)に勤めていたウクライナ人女性(27)が、上司からのパワーハラスメントでうつ状態になったのに対策を講じてもらえなかったとして、同社に550万円の損害賠償を求めた訴訟は、奈良地裁で和解が成立した。女性の代理人弁護士への取材で判明した。会社が解決金を支払う内容で1031日付。

 

 女性の代理人弁護士によると解決金の金額は非公表。訴状などによると、女性は2018年から奈良基地の整備課に勤務し、海外との取引を含む資材調達などを担当。女性側は201月ごろから、上司の男性課長に「まるで野良犬や」などと頻繁に罵倒され、224月にはロシアによるウクライナ侵攻に関連し「ウクライナも悪い」とも言われたと主張していた。

 

 女性は215月にうつ状態と診断されたが、男性課長の配置転換などが行われなかったことから、会社側に安全配慮義務違反があるとして229月に提訴していた。

 

 アカギヘリコプターは取材に「申し訳なかったと思っている。このようなことは二度と起こしてはならず、社員が相談できる体制を整えた」とコメントした。

 

 

 

ウクライナ女性に解決金
 パワハラ提訴で会社側と和解 奈良地裁

 

2022年11月8日() 15:17 産経新聞

 

上司から繰り返しパワーハラスメントを受け鬱状態になったとして、奈良県内に住むウクライナ人女性(27)が、勤務先だったヘリ運航会社「アカギヘリコプター」(東京都)に550万円の損害賠償を求めた訴訟は、奈良地裁で和解が成立した。関係者が8日、明らかにした。会社側が解決金を支払う。10月31日付。

 

訴状によると、女性は平成30年8月から同社の奈良市内の営業所で契約社員として働き、資材調達業務に従事。令和2年1月ごろから、上司の男性課長からパワハラを受けるようになり「まるで野良犬や、気持ち悪い」「ごみに見えるこいつ」などと日常的に暴言を浴びせられ、3年5月に鬱状態と診断された。

 

女性は今年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、帰国すれば国家反逆罪に問われる恐れがあるため、会社側の了承を得てロシア関連の取引業務から外れていたが、課長は「仕事を選ぶ人間」とのメールを他の従業員や女性に一斉送信。営業所内で「ウクライナも悪い」などと発言した。

 

解決金の額は明らかにされていない。女性はすでに退職している。

 

アカギヘリコプターはパワハラの事実を認めた上で「大変申し訳なく思っている。再発防止に努めていく」と話している。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ9月22日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 「挨拶できひんやつは野良犬と一緒や」 ウクライナ人女性が勤務先上司からパワハラ受けたとして提訴  聞こえよがしにロシア侵攻は「ウクライナも悪い」と発言 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
武力侵攻されている国の人に対してすることでしょうか?
パワハラ自体は2020年頃からだったので、
ロシアの武力侵攻が切っ掛けではありませんが、
それにしても人権感覚の無さ過ぎに呆れてしまいます。
きっと、再発防止も「外国人を雇用しない」なのではないかと
疑ってしまいます。

被害者の方へ
契約期間満了での退職とのことですが、
今は健全な職場環境で真っ当な賃金を得られているのか心配です。

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