同僚に暴言繰り返す上司の姿が苦痛、
「間接的パワハラ」と元労働基準監督官訴え…国側は争う姿勢
2024年5月15日(水) 15:16 読売新聞
長崎労働局(長崎市)の労働基準監督官だった男性(54)が、同僚にパワーハラスメント(パワハラ)を繰り返す上司の姿を目の当たりにする「間接的パワハラ」で精神的苦痛を受けたとして、国に330万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が14日、長崎地裁(松永晋介裁判長)であった。国側は原告の請求棄却を求め、争う姿勢を示した。
訴状などによると、男性は2021年に配属された部署で、上司が隣席の部下に暴言を浴びせるのを聞かされた。また、厚生労働省に内部通報したものの、その後の人事評価で不当に低い評価を受けたとも主張している。
長崎労働局は「次回の期日までに具体的に主張する」としている。
暴言を見聞きさせられる「間接的パワーハラスメント」国に賠償を求め裁判
第1回口頭弁論《長崎》
2024年5月14日(火) 20:50 長崎国際テレビ
長崎労働局の元職員の男性が、暴言をそばで見聞きさせられるいわゆる「間接的パワーハラスメント」を受けたなどとして、国に対し損害賠償を求めた裁判の第1回口頭弁論が長崎地裁で行われました。
訴えを起こしているのは、長崎労働局に去年3月まで勤務していた永瀬 仁さん 54歳です。
訴状によりますと、2021年4月頃から翌年1月頃まで、原告の上司が特定の部下に対し「人間腐ってる」「すぐに仕事辞めろ」などと連日、暴言を繰り返し、原告はそれを見聞きして精神的苦痛を受けたと主張。
さらに、厚生労働省に内部通報したその後の人事評価で、不当な評価を受けたとして、国に対し、330万円の損害賠償を求めています。
14日の口頭弁論で永瀬さんは「3年経った今でもひどく心を傷つけられている。内部通報後もパワハラが続いたことにがくぜんとした」などと意見陳述しました。
(原告 永瀬
仁さん)
「明らかなパワハラ言動があったことについては、きちっとした対応を国としても取るべきだと思う。それが今後の皆さん(県民)の職場環境に役立つと考えている」
一方の国側は、全面的に争う姿勢を示しています。
労働局での「間接的パワハラ」巡る裁判
損害賠償請求に国側は争う構え【長崎】
2024年5月14日(火) 17:07 テレビ長崎
上司が部下に暴言を繰り返す様子を見聞きし、精神的苦痛を受けたとして、長崎労働局の元職員が国に損害賠償を求めている裁判が長崎地裁で始まり、国側は全面的に争う構えです。
訴えを起こしているのは、長崎労働局の元職員
永瀬 仁さん(54)です。
訴状によりますと、永瀬さんは3年前から2023年まで勤務していた長崎労働局の職場で「人間腐ってる」「給料全部返せ」など、上司による特定の部下への暴言を聞かされ続けた「間接的パワハラ」で精神的苦痛を受けたとしています。
さらに、パワハラを内部で通報したあと、不当に低い人事評価を受けたとも主張していて、国に対して合わせて、約330万円の損害賠償を求めています。
長崎地裁で開かれた第1回口頭弁論で永瀬さんは、パワハラによって急な頭痛に襲われ「内部通報が役に立っていない」と訴えました。
原告
永瀬 仁さん
「内部通報は絶対に守らなければならない。働き手の最後の砦だと思うので厚生労働省、労働局は率先垂範して示していただきたい」
国は、訴えの棄却を求めて争う姿勢を見せています。
次回は7月22日となっています。
「パワハラに加担させられているのではと嫌な気持ちに」
長崎労働局元職員が“間接パワハラ”で精神的苦痛 国は棄却求める
長崎地方裁判所
2024年5月14日(火) 16:44 長崎放送
長崎労働局内で「上司のパワーハラスメントを見聞きし精神的苦痛を受けた」として、元職員の男性が国に損害賠償を求めている裁判の第1回弁論が14日、長崎地裁で開かれ、国は訴えの棄却を求めました。
訴えを起こしているのは長崎労働局の元労働基準監督官の永瀬仁さんです。
訴状によりますと、永瀬さんは2021年から翌年にかけて、当時所属していた長崎労働局内の部署で「上司が部下に暴言を吐くパワハラをを見聞きし、精神的苦痛を受けた」などとして国に対し合わせて330万円の損害賠償を求めています。
14日、開かれた第一回弁論で永瀬さんは「3年経った今でも心を傷つけられている」などと意見陳述しました。
これに対し国は訴えの棄却を求める答弁書を提出し、争う構えを見せました。
原告 永瀬仁さん:
「私が直接パワハラを受けたわけではない。とても聞くに堪えないようなパワハラ言動があって、一緒にいて加担させられているんじゃないかという風な嫌な気持ちを持ちましたので、これは何とかしなくちゃいけないと」
この裁判の次回弁論は7月22日に開かれる予定です。
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