2024年5月9日木曜日

同僚にパワハラで処分の教諭、異動後も前の中学で部活指導…「被害者」の教諭が組合に相談

同僚にパワハラで処分の教諭、異動後も前の中学で部活指導
…「被害者」の教諭が組合に相談

 

2024年5月9日() 13:49 読売新聞

 

 大阪府池田市の市立中学校で同僚にパワハラ行為をしたとして2月に懲戒処分を受けた40歳代の男性教諭について、4月に異動した後も同校で部活動の指導をしていたことがわかり、市教育委員会は指導をやめさせるよう学校に指示した。学校が8日、同校の生徒の保護者に対して説明した。

 

 市教委によると、男性教諭は2022年5月~23年2月、同僚の複数の教諭に対し、「使えへんやつらが」などと暴言を吐いたり、大声で威圧的にどなったりするなどした。生徒に対するハラスメント行為はなかったという。市教委は今年2月、男性教諭を停職1か月の懲戒処分にし、4月1日付で市教委に異動させた。

 

 ところが、教諭が顧問を務めていた運動部の生徒や保護者から、教諭による指導の継続を求める声が上がった。教諭は指導経験が豊富で、教わった生徒が全国大会に出場したこともあるという。学校側は4月以降、始業前の朝練習の時間帯に限り、教諭を「外部コーチ」として指導に携わらせることを容認。教諭が学校の敷地内に出入りしていた。

 

 ただ、学校側はパワハラ被害を受けた同僚らに事情を説明しておらず、教諭が部活動の指導をしていることを知った同僚が、教職員組合に相談。組合は4月末、学校の対応は不適切だとして、教諭を校内に立ち入らせないよう求める要望書を市教委に提出した。

 

 市教委の小林弘典・教育部長は「学校側の説明不足は、よくなかった」とした上で、「部活動での指導を求める保護者や生徒の思いがあり、難しい判断だったが、要望書を踏まえて対応を決めた」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

「同僚の複数の教諭に対し暴言を吐いたり、大声で威圧的にどなったりするなど」
と、如何にも体育会系先輩のノリで仕事をしていたのでしょう。
しかし、運動部の指導者としての能力は高い様で、
部員や保護者からは指導の継続を望まれているのが、
本件の問題の発端。
生徒にとっては大切な先生でも、職場にとっては要らない存在。
「学校は誰のものなのか?」を考えさせられる事案ですが、
教員も働いてナンボの世界ですし、働く以上は職場環境も大切。
そうなると、生徒の思いより、実害の無い職場作りが優先でしょう。
何で停職になり、何で異動になったのか、そもそも論で考えれば、
パワハラを起こした学校へ通わせるのは非常識と言えましょう。

被害者の方へ
安心して新年度を迎えられるはずが、
「生徒の為」と言う美名の下で、嫌な思いをさせられて
大変だったと思います。


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