ミスすると教員から「バカ」と怒号
…元専門学校生の自殺「アカハラが原因」、遺族が学校側を提訴
2024年5月16日(木) 19:32 読売新聞
埼玉県所沢市の西武学園医学技術専門学校に通っていた下田華愛さん(当時21歳)が退学後に自殺したのは、教員からのアカデミック・ハラスメント(立ち場を利用した嫌がらせ)が原因として、仙台市に住む母親が15日、運営する学校法人「文理佐藤学園」と教員ら4人に慰謝料など計約6882万円を求めて仙台地裁に提訴した。
訴状によると、下田さんは2021年に臨床検査技師を目指して入学したが、奨学金を申請する際、女性教員から「他の人より大きな金額を借りているからこの先大変よ」など他の学生の前で繰り返し侮辱された。22年5月以降には十分な説明なく実習を受けさせられ、ミスをすると男性教員から「バカ」とどなられた。
男性校長らに教員の態度を改めさせるよう相談したが、校長は「冗談で言ったんでしょ」と取り合わなかったなどとしている。下田さんは欠席が続き、同年7月に退学。うつ症状などが悪化し、23年11月に仙台市内で自殺した。
記者会見した母親は「娘がいた幸せな生活に戻りたい。私の命より大切な娘が、心ない教員に人間性を粉々にされた」と訴えた。
同学園本部の伊藤邦義・未来推進局長(65)は「訴状が届いていないため、コメントを差し控える」としている。
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「教員からのアカハラで娘が自殺」
幼少期からの夢をもって専門学校へ進学も…母親が提訴<仙台地裁>
2024年5月15日(水) 20:40 宮城テレビ
<華愛さんの母>
「毎日一緒に寝てるんです。これのぬいぐるみも21年ずっと持ってたんです、華愛が。娘は荷物だけ置いていなくなっちゃった」
下田華愛(かあい)さん。去年11月、21歳の若さで自ら命を絶った。
<華愛さんの母>
「小学校の低学年でしょうかね。〝私の夢、看護婦さんになりたいです〟と。またここからたくさんの夢を考えていって、将来の進む道を。彼女は考えてたと思います。」
「人のためになれる仕事に就きたい」と、幼い頃から医療関係の道を志していた華愛さん。臨床検査技師を目指し、仙台の高校から埼玉県にある西武学園医学技術専門学校へ進学した。しかし、学校生活で待ち受けていたのは教員からの嫌がらせ、アカデミックハラスメントだったと母親は言う。
「他の人より大きな金額の奨学金を借りている」ほかの生徒の前で繰り返された…
<華愛さんの母>
「怖くて怖くてたまらなくて、毎日学校に行くけれども、
学校のドアを、ドアの前には行くけど、ドアが開けられない、 そう私に言ってました。」
訴状や華愛さんの同級生の証言によると、例えば奨学金を借りていることについて、「あなたは他の人より大きな金額(奨学金)を借りてるからこの先大変よ」と、ほかの生徒の前で教員から繰り返し言われたこと。
また、実習でミスをすると「お前たちはバカか!」と怒鳴りつけられたことなどがあったという。
苦しい日々に、華愛さんは担任のほか、学校長にも相談したが、改善や対応はなく、「冗談で言ったんでしょ」などと聞き流されたこともあった。
<華愛さんの母>
「(華愛さんが)学校長に呼ばれた時も、怖さが優先して何も言えなかった。その姿を見て学校長は笑っていたと言っていました」
【うつ病と診断 退学して入院などする日々の中で…】
華愛さんはうつ病と診断され、最終的には学校を退学。その後も、自傷行為や精神科への入院などを繰り返すなか、去年11月。華愛さんは自ら命を絶った。
<華愛さんの母>
「苦しかったよね。一生懸命頑張ったのにね。ママも会いたいよ」
「娘のような子どもたちが現れないように」母親は裁判という道を選択した
学校で何があったのか。第三者委員会による調査を求めても、学校側がそれに応じることはなく、大切な娘を失った母親は裁判で明らかにしようとしている。
<華愛さんの母>
「娘を亡くして悔しいです。学校のハラスメントを明らかにしてもらって、改めてもらって。二度と娘のようなかわいそうな子供たちが現れないように。それを私が伝えなければいけないと思いました」
一方、学校法人側は15日午後5時の時点で、ミヤギテレビに取材に対して「まだ訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
【訴訟の内容】
訴状などによると、華愛さんは通っていた埼玉県内の西武学園医学技術専門学校で、奨学金を借りていることを他の生徒の前で繰り返し言われたり、授業中のミスに対して暴言を吐かれるなど、教員からハラスメントを受けていたという。また、教員に加えて、ハラスメントを防ぐ措置を取らなかった学校側にも華愛さんが自殺した原因であるとして、教員と専門学校を運営する学校法人に対して計6800万円あまりの損害賠償を求めている。
「娘の自殺“アカハラ”が原因」母親が提訴
教員や学校側に損害賠償求める〈仙台市〉
2024年5月15日(水) 19:59 仙台放送
埼玉県にある医療系の専門学校に通っていた仙台市出身の女性が自殺したのは、教員からハラスメントを受けたことが原因だとして、女性の母親が5月15日、仙台地方裁判所に教員や学校側に損害賠償を求める訴えを起こしました。
娘・下田華愛さんを亡くした母親
「娘がいた幸せな生活に戻りたい。大切な娘と会話ができた幸せな時間に戻りたいです」
訴えを起こしたのは、娘の下田華愛さんを亡くした母親です。訴状などによりますと、埼玉県にある西武学園医学技術専門学校に通っていた下田さんは、入学直後の2021年、教員から他の生徒の前で奨学金を借りていることを言われたり、他の教員から、実習中に「バカ」などと怒鳴りつけられたりするハラスメント行為を受け、うつ病を発症しました。
下田さんは専門学校の校長などに相談しましたが十分な対応がなく、2年生だったおととし7月に専門学校を退学し、去年11月に自殺しました。下田さんの母親は自殺したのは教員からのハラスメントや適切な対応をしなかった専門学校側に原因があるとして教員や校長、運営する学校法人などを相手におよそ6800万円の損害賠償を求めています。
娘・下田華愛さんを亡くした母親
「何一つ悪いことをなどせず、愛くるしい娘がハラスメントを受けて心悩み、苦しみ。人間性をも心無い教師に粉々にされ、最後には全て自分までも娘までも骨まで粉々にされました」
提訴を受けて専門学校を運営する文理佐藤学園は「訴状が届いていないのでコメントは控える」としています。
元専門学校生の自殺「教員のアカハラが原因」
遺族が提訴 仙台地裁
2024年5月15日(水) 19:34 毎日新聞
西武学園医学技術専門学校(埼玉県所沢市)に通っていた仙台市の下田華愛さん(当時21歳)が退学後に自殺したのは、教員らのアカデミックハラスメント(アカハラ)が原因だとして母親が15日、同校を運営する学校法人(所沢市)や校長、教員らを相手取り、約6880万円の損害賠償を求めて仙台地裁に提訴した。
訴状などによると、臨床検査技師を目指していた下田さんは高校卒業後の2021年に同校に入学。奨学金の手続き時に教員から「あなたは他の人より大きな金額を借りているからこの先大変よ」などと他生徒のいる前で侮辱され、その後、別の教員から実習の際に「ばか」と怒鳴られるなどした。
さらに、一連のハラスメント行為を校長に相談したところ「冗談で言ったんでしょ」などと誠実に対応してもらえず、母親が学校側に救済措置を求めても応じてもらえなかったという。下田さんは授業に出席できなくなり、22年7月に退学。その後、うつ病などと診断され、23年11月に自ら命を絶った。
生前、下田さんが書いたメモには「どれだけ一生懸命やろうとしても『大人』にすぐこわされる。全てがきょうふでした」「奨学金、お金のことで頭がいっぱいになりもう消えてしまいたい」などと苦しみがつづられていた。
遺族側は教員らのアカハラに加え、学校側の不適切な対応が原因で自殺に至ったと主張している。
提訴後、記者会見した母親は「(娘は)ハラスメントを受けて悩み苦しみ、人間性を粉々にされた」と訴えた。下田さんの名前を出すことについて「再発防止を学校側に求めるとともに、こうした事案があったことを多くの人に知ってもらいたいから」としている。
遺族側代理人の神坪浩喜弁護士によると、下田さんの死後、学校法人に対してアカハラの有無などを調べる第三者委員会の設置を求めたが、拒否されたという。
法人は毎日新聞の取材に「現時点ではコメントできない。訴状が確認でき次第、対応を検討したい」と答えた。【遠藤大志】
「お前たちはバカか、何も考えていないんだな」
埼玉の専門学校でアカハラ受け仙台出身女性が自殺したとして
遺族が6900万円の賠償請求 仙台地裁
2024年5月15日(水) 17:57 東北放送
仙台出身で、埼玉の専門学校に通っていた女性が自殺したのは、教員からの執拗な嫌がらせなどが原因だとして、遺族が専門学校を運営する学校法人や教員らに対しおよそ6900万円の損害賠償を求める訴えを仙台地方裁判所に起こしました。
【写真を見る】「お前たちはバカか、何も考えていないんだな」埼玉の専門学校でアカハラ受け仙台出身女性が自殺したとして遺族が6900万円の賠償請求 仙台地裁
提訴した下田華愛さんの母親:
「私の大切にしていた家族も亡くなり、私の人生も終わりました」
訴えを起こしたのは、去年11月に自殺した下田華愛さん(当時21)の遺族です。下田さんは、仙台市内の高校を卒業後、2021年、埼玉県所沢市の「西武学園医学技術専門学校」に入学しました。
訴えによりますと下田さんは、入学直後から教員2人に「お前たちはバカか、何も考えていないんだな」など執拗な侮辱や精神的攻撃などのアカデミックハラスメントを受け精神的不調やうつの症状が出てくるようになりました。しかし、校長や担任は適切な対応をしなかったため、下田さんは病状が悪化し自殺したということです。
このため遺族は、専門学校を運営する文理佐藤学園と教員や校長らにおよそ6900万円の損害賠償を求めています。
提訴した下田華愛さんの母親:
「人間性もない心ない教師に粉々にされ、最後には全て、自分までも娘までも骨までも粉々にされました」
tbcの取材に対し、文理佐藤学園は、「訴状が届き次第対応します」とコメントしています。
アカデミックハラスメントで女子専門学生が自殺したとして
仙台市の遺族が提訴
2024年5月15日(水) 17:45 東日本放送
医療系の専門学校に通っていた仙台市出身の学生が、教員によるアカデミックハラスメントを苦に自殺したとして、遺族が教員などに対し約6800万円の損害賠償を求め仙台地裁に提訴しました。
訴えによりますと埼玉県の医療系専門学校に通っていた仙台市出身の下田華愛さんは、入学当初から教員2人に精神的に追い詰められるいわゆるアカデミックハラスメントを受けていました。
実習で失敗すると教員に「お前たちは馬鹿か」と怒鳴られたり「それでは臨床検査技師になれない」と言われたりして、校長などに救済を求めても十分な対応が無かったということです。
うつ病を発症した華愛さんは2022年に退学し、2023年11月に21歳で自殺しました。
華愛さんの母親はアカハラが自殺の原因になったとして学校法人や校長、教員に対し約6800万円の損害賠償を求めて15日に仙台地裁に提訴しました。
下田華愛さんの母親「私の自慢の娘でした。笑顔が可愛く優しい娘でした。娘がいた幸せな生活に戻りたい」
学校法人はkhbの取材に対し「訴状が届いていないので、お答えできない」とコメントしています。
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