上司のパワハラで消防士が自殺
賠償金支払った消防組合が上司に8800万円求償
2024年5月9日(木) 16:19 くまもと県民テレビ
男性消防士が自殺したのは上司のパワハラが原因だとして、熊本地裁から損害賠償の支払いをを命じられた上益城消防組合が、上司に8800万円の支払いを求める裁判を熊本地裁に起こしました。
2月の熊本地裁判決などによりますと、上益城消防組合の当時46歳の男性消防士は、2019年4月、未経験の予防指導課の危険物係長として異動しました。前任者だった上司は、男性消防士に業務の説明をせず丸投げしたり、他者の前で叱責したりしました。男性は、異動から約1か月後、「上司からパワハラを受けた」と 書き置きを残して自殺しました。
上益城消防組合は遺族に約1億1000万円支払う
男性の遺族が、上益城消防組合を相手取り賠償を求める裁判を起こし、今年2月、熊本地裁は、上司の一連の行為を「パワハラ」と認定し、4000万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。また裁判所は、男性の逸失利益などとして、さらなる遺族側の損害を認め、上益城消防組合は3月、約1億1000万円を支払いました。
上益城消防組合は、3月5日付で上司を相手取り遺族に支払った一部の8800万円を請求する裁判を起こしました。上益城消防組合は、「パワハラにより自殺に至る予見可能性はあった」として、公務員への賠償金などの返還を求める求償権を定めた国家賠償法第1条2項の「重大な過失」にあたるとしています。裁判は5月30日に始まります。
パワハラ自殺 上益城消防組合が元上司に8800万円請求【熊本】
2024年5月8日(水) 22:25 テレビ熊本
2019年、元上司のパワハラが原因で職員が自殺したとして、遺族から損害賠償を求められた上益城消防組合が元上司を提訴です。
約1億1000万円を遺族に支払った消防組合が、そのうち8800万円を元上司に支払うよう求める裁判を起こしたことが分かりました。
訴えを起こしたのは上益城消防組合です。上益城消防組合では、2019年に男性職員が「パワハラを受けた」などの文書を残して自殺。
男性の遺族は自殺の原因が当時の上司によるパワハラであるとし、消防組合に対して損害賠償を求める裁判を起こしていました。
ことし2月、熊本地裁は元上司の行為をパワハラと認め、「男性の自殺とも因果関係がある」と指摘。
遺族の訴えを全面的に認める判決を言い渡しました。
代理人弁護士によりますと、消防組合はすでに、約1億1000万円を遺族に支払ったということです。
消防組合は3月5日付で男性の元上司を提訴。
訴状によりますと、消防組合は「男性の自殺を予見できたにもかかわらず、パワハラ行為を繰り返した元上司には重大な過失がある」として、遺族に支払った約1億1000万円のうち、8800万円の支払いを求めています。
パワハラ自殺問題の上益城消防組合 上司に8800万円請求 熊本
2024年5月8日(水) 12:08 熊本放送
職員が自殺したのは上司のパワハラが原因として、熊本地方裁判所から賠償を命じられていた上益城消防組合が、パワハラをした上司に対して8800万円を求める裁判を起こしたことがわかりました。
2019年、上益城消防組合に勤務する当時46歳の男性職員が「上司からパワハラを受けた」と書き残し自殺しました。
訴状によりますと今回、組合は自殺を予見できたのにパワハラを繰り返した上司には重大な過失があるとして、組合が遺族に支払った損害賠償の一部、8800万円を返還するよう求めています。
自殺した男性の遺族が組合に対して損害賠償を求めた裁判では、今年2月、熊本地裁が上司のパワハラ行為と自殺との因果関係を認めた上で、組合に対し慰謝料などの支払いを命じていて、今年(2024年)3月、組合は遺族に約1億1000万円を支払っていました。
《カウンセラー松川のコメント》
拙ブログ2月10日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: パワハラ自殺、消防組合が控訴せず「真摯に反省」…熊本地裁判決、遺族の請求通り損害賠償確定へ (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
加害者が恣意的にパワハラを行っていたとすれば悪質性は高いです。
そうなると、組合が負担している賠償金の原資に、
加害者が補填をするのも当然の事です。
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