千葉市教委 教員体罰2年連続ゼロ
「言葉の暴力」69件、セクハラ11件 同僚間の叱責も
2025年9月27日(土) 12:02 千葉日報
千葉市教育委員会は、全市立学校の児童生徒を対象にした2024年度の体罰やセクハラに関する調査結果を発表した。教員からの体罰は、2年連続で0件だった。ただ、教員による「言葉の暴力」に分類されるケースが69件報告された。教員からのセクハラ被害を児童生徒が訴えたのは小中学校で11件(前年度比1件増)。市教委は「体罰やセクハラを起こさない環境づくりを重視し、このような事例が1件でも少なくなるように取り組む」とした。
小・中・中等教育・高・特別支援学校計166校の児童生徒と小学校・特別支援学校の保護者計約6万7千人が対象で、無記名でも可としてアンケート方式で調査した。モデル校(小学校2校、中学校2校、高校2校、特別支援学校3校)ではオンライン申請方式で調査した。回答率は73・7%。
セクハラ被害は小学校が5件(前年度比増減なし)、中学校が6件(同1件増)。懲戒処分に該当するものはなかった。
回答では「部活動で姿勢を確認する際に教員に腕を触られた」「ダイエットの話をされた」「頭をなでられた」などの申告があった。
体罰は0件だったものの、「体罰以外と判断される行為等」に分類される言葉の暴力は69件(同1件増)。「こんなのもできないのか」「やる気がないなら帰っていい」といった発言が報告された。
前年度に続き、教職員約5500人対象の調査も実施。上司や同僚からセクハラやパワハラを受けたという回答は33件で、前年度から6件減った。処分に当たる事例はなかった。
回答では「厳しい叱責(しっせき)を受けた」や「人格を否定するような言動を受けた」が多かった。市教委によると、上司だけでなく、同僚から厳しい叱責を受けたと訴える回答が増えているという。
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