2025年9月8日月曜日

▼警察官自殺訴訟、控訴審始まる 元同僚「組織的にパワハラ隠蔽」 仙台高裁

警察官自殺訴訟、控訴審始まる 元同僚「組織的にパワハラ隠蔽」 仙台高裁

 

2025年9月8日() 16:57 時事通信

 

 2016年に自殺した青森県警の男性警部=当時(55)=の遺族が、過重労働と上司によるパワハラが原因だとして、地方公務員災害補償基金による公務外認定処分の取り消しなどを求めた訴訟の控訴審が8日、仙台高裁(倉沢守春裁判長)で始まった。

 

 

 原告側は控訴趣意書で、上司について「(一部の部下に)常習的に嫌がらせを行っていた」と主張。男性警部の同僚だった元警察官の陳述書が新たに証拠として採用され、「県警は組織的にパワハラを隠蔽(いんぺい)した」などと指摘した。

 

 これに対し、基金側は答弁書で「(上司の)口調が強くなることはあったと聞くが、法的にパワハラと呼べるものはない」と反論した。 

 

 

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9年間封印されてきた事実を
県警パワハラ自殺訴訟の控訴審が始まり遺族が会見
 1審でいなかった『新たな証人』も法廷へ 青森県

 

2025年9月8日() 19:47 青森放送

 

県警察本部の男性警部が自殺したのは労働災害にあたると遺族が公務災害の認定を求めた訴訟で、控訴審が仙台高裁で始まりました。

 

★青森放送 木下玲斗記者

「宮城県仙台市にある仙台高等裁判所です。青森県警察の男性がパワハラで自殺したとして遺族が労災認定を求めた訴訟で、控訴審に向け弁護人たちが裁判所へと入っていきます」

 

この裁判は2016年、県警察本部交通企画課の千葉真樹さん当時55歳が自宅で自ら命を絶ち、自殺したのは上司のパワハラなどが原因として遺族が公務災害の認定などを求めています。

1審の青森地方裁判所はことし3月、「労働災害にはあたらない」と遺族の訴えを退けていました。

 

仙台高裁できょう控訴審の第1回口頭弁論が開かれ、今後、上司によるパワーハラスメントが認められるかどうかが主な争点として裁判が進められます。

控訴審では第1審ではいなかったパワーハラスメントがあったということを証言する証人が法廷に立ちます。

終了後、取材に応じた遺族は…。

 

★遺族

「奇跡的な出会いで人と人との繋がりを通じて、9年間封印されてきた事実を明らかにできる方にやっとたどり着いた」

「夫のことを分かってもらえる」

「控訴審では公平な審判をしていただきたい」

「証言をもとに正しい判断をして欲しい」

 

次の裁判は1126日に行われます。

 

 

 

「立たされ怒鳴られ叱責され人格否定」「何度も何度もやり直しを…」
パワハラ自殺控訴審で元同僚が証言
 県警本部は「必要に応じて誠実に対応」

 

2025年9月8日() 19:48 青森放送

 

2016年、青森県警察本部交通企画課の千葉真樹さん当時55歳が自宅で自ら命を絶ち、自殺したのは上司のパワハラなどが原因として遺族が公務災害の認定などを求めている裁判。

控訴審で証言台に立つ元同僚の男性がRABの取材に応じました。

 

元同僚の男性は、千葉さんが自ら命を絶った2016年は県警察本部で隣り合う部署だったということです。

 

★元同僚の男性

「何度言ったら分かるんだ やり直ししろ もう少し考えろ こういったことで何度も何度も決裁のやり直しを受けていました」

「立たされ怒鳴られ叱責され、人格否定こういったものがありました」

 

元同僚の男性などによりますと、県警察本部からは遺族側が「家族だけで頑張ります」と言っていると聞き、1審で証言することはありませんでした。

また遺族側には「男性が会いたくないと言っている」と伝えられていたということです。

これに対し県警察本部は「必要に応じて誠実に対応して参ります」としています。

 

★元同僚の男性

「事実が正しくないところで遺族が悩んでいるというのは、これはあり得ないことで、正しい事実の元できちんと審議されるべき」

「裁判を通じて決して組織にそんたくすることなく、事実は事実として行動してもらいたいなと思っています」

 

次の裁判は1126日に行われます。

 

 

 

青森県警男性警部の自殺 公務災害の認定を求めた控訴審

 

9/9() 12:13 青森朝日放送

 

2016年に自宅で自殺した青森県警本部の男性警部の遺族が公務災害の認定を求めた控訴審の第1回口頭弁論が8日、仙台高等裁判所で始まりました。

 

20164月に県警本部の交通企画課に異動した千葉真樹警部(当時55歳)は3カ月後の7月に自宅で自殺しました。

 

原告側の遺族は上司からの嫌がらせなどが自殺につながったとして、公務災害と認定するよう求めましたが、一審の青森地裁は3月、「嫌がらせやいじめが存在したとは認められない」と原告の訴えを退けました。

 

これに対し原告側が控訴し、8日から仙台高裁で控訴審が始まりました。

 

上司によるパワハラの有無、うつ病発症の時期などが主な争点となります。

 

【遺族】

9年間封印されてきた事実を明らかに出来る方に、やっとたどり着いた」「証言を元に、正しい判断をして欲しいとただそれだけです」

 

次回の口頭弁論は1126日の予定です。

 

 

 

9年間封印されてきた事実を明らかにできる方に
青森県警・男性警部パワハラ自殺訴訟 控訴審はじまる
 原告側は元同僚の新証言を明らかに
 県警に新たに着任の本部長は「誠実に対応していきたい」

 

2025年9月9日() 21:20 青森テレビ

 

9年前に青森県警の男性警部が自殺したのは職場内のパワハラなどが原因として、遺族が公務災害、労災の認定を求めた裁判の控訴審が、8日に仙台高裁で開かれました。

 

県警の男性警部の遺族は、自殺したのは長時間労働や上司のパワハラが原因として、地方公務員災害補償基金を相手取り、公務災害=労災の認定を求めています。

 

1審の青森地裁は「自殺は公務に起因しているとは認められない」などとして、訴えを退ける判決を言い渡しました。

 

仙台高裁で8日に開かれた控訴審では、原告側は新たな証拠として、自殺した男性警部と当時、同じ部署で勤務していた元警察官による証言を明らかにし、男性警部の自殺はパワハラなどが原因だったと改めて主張しました。

 

遺族は

「偶然、奇跡的な出会い、人と人とのつながりを通じて9年間封印されてきた事実を明らかにできる方にやっとたどり着いた。控訴審では、公平な審判していただきたい」

 

被告側は「長時間の叱責や人格否定といった法的にパワハラと言えるものはなかった」と反論しました。

 

次の裁判は、1126日に開かれる予定です。

 

この裁判に関連して、新たに着任した青森県警察本部の安田貴司 本部長が記者会見で、「警察職員の命が失われたことは事実で、必要に応じて誠実に対応していきたい」と話しました。

 

青森県警察本部 安田貴司 本部長

「警察職員の命が失われたことは事実。大変痛ましい事案であったと考えている。県警として、必要に応じて誠実に対応していきたいと考えている」

 

また、安田本部長は警察職員11人が能力を発揮できるよう、話しやすい環境作りや風通しの良い職場づくりに取り組みたいと話しました。

 

安田本部長は兵庫県出身の49歳で、警察庁に入ったあと、警備1課警護室長や内閣衛星情報センターの運用情報管理課長などを務めました。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ7月25日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 「お父さんは負けたけど頑張ってね!ありがとう!」 青森県警・男性警部パワハラ自殺訴訟 遺族が会見  男性が家族に宛てた『遺書』を公開  県警察本部「必要に応じて誠実に対応してまいります」
これの続報です。


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