無理に膝に座らされる・スカートめくり、
町職員が過去3年間に受けたセクハラ…上司に相談しても「はぐらかされた」
2025年9月10日(水) 12:16 読売新聞
京都府与謝野町が職員に実施したアンケートで、回答者の約3割が過去3年間に何らかのハラスメントを受けたと回答していたことが、読売新聞の情報公開請求でわかった。パワハラやセクハラなど多様で、職場の上司や同僚からだけでなく、議員や住民らから受けたものもあり、上司らが相談に応じなかったとの回答もあった。同町は窓口での相談や研修を通じてハラスメント防止に努める。
働きやすい職場環境をつくり、ハラスメントへの気付きの機会にしてもらおうと、今年6月に正職員、会計年度任用職員に匿名で回答する形式で実施。621人のうち285人(回答率46%)が答えた。
過去3年間で受けたハラスメントについて、パワハラが44件、セクハラは7件、妊娠などに関わるマタニティーハラスメント等も5件あった。カスタマーハラスメントは53件に上った。
パワハラの相手は上司からが22件、同じ職場の職員からが14件、議員からが11件、他の職場の職員からが5件など。精神的な攻撃や過大な要求のほか自由回答では、休暇に家に来る、不機嫌で空気を悪くするなどの記入もあったという。
セクハラでは性的な冗談やからかい5件、不必要な身体接触3件など。スカートめくりや、無理に膝の上に座らされる、などの回答もあり、理事者や課長に相談しても「はぐらかされた」とする声もあった。
マタハラでは、制度の利用を阻害する言動や、子どもの体調不良で休みを求めると「上司の声色が変わる」という記述を確認。カスハラでは、威圧的な言動32件、継続的、執拗な言動28件、精神的な攻撃24件など。個人のSNSに性的なメッセージを送ってきたということもあった。
結果を受けて担当の総務課は、「研修で職員の人権意識を啓発していきたい」とコメント。山添藤真町長は「必要な件はきちんと対応する」として、職員に相談を呼びかけている。
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