2021年8月21日土曜日

労組委員長がセクハラで辞任 女性部下に性的な発言繰り返す 徳島

労組委員長がセクハラで辞任 女性部下に性的な発言繰り返す 徳島

 

2021年8月21日() 9:40 毎日新聞(国本ようこ

 

 中小企業の労働組合員らで構成する「全国一般徳島地方労働組合」の60代男性執行委員長が20日、長年にわたり女性部下へのセクハラやパワハラを繰り返したとして辞任した。委員長は「わしの女やと思ってきた」などと発言したり、職場である組合事務所で性的な発言を繰り返したりしていたといい、務めていた連合徳島の役職も辞任した。

 

 女性側の申し立てを受け、組合の上部団体にあたる全日本自治団体労働組合(自治労)県本部が今年4月、第三者委員会を設置し、双方から聞き取るなどして調査した。

 

 第三者委の中間報告書によると、委員長が女性に「愛しとう」と口にするなど「好意にとどまるものでない恋愛感情を一方的に有していた」と指摘。女性との関係が悪化した19年以降は、「男性関係が夫にバレて家庭が壊れた」「事務所に外部の者を入れ性行為に及んだ」といった女性への虚偽の悪口を周囲に話した行為も認定し、「極めて悪質な人権侵害」と判断した。女性は19年ごろから体調を崩し、うつ病と診断されたという。

 

 委員長は今月上旬にあった第三者委の調査で辞任を表明。自治労県本部を通じて「調査結果を真摯(しんし)に受け止め、猛省しております」とコメントした。

 

 毎日新聞の取材に対し、女性は「気持ち悪いと思っていたが、相手は上司なので、『自分が我慢すれば仕事が回る』と耐えてしまった」と話した。「労働者の人権のため活動する組合で、こんな事案があると知られるのも恥ずかしかった。どこに相談していいかわからず、声を上げることの難しさを感じた」とも振り返った。

 

 ◇損害賠償訴訟も

 

 女性は、セクハラ被害は14年から続いていたと主張。委員長から「自分の子どもを産んでくれへんか」など肉体関係を迫るような発言もあったとして、7月に慰謝料など330万円を求める損害賠償請求訴訟を徳島地裁に起こしている。

 

 自治労県本部の中川孝文書記長は「あってはならないことだが、組合内でもハラスメントに対する認識が薄かったと分かった。これまでも行っていた研修をさらに強化したい」とした。


《カウンセラー松川のコメント》

加害者からのセクハラは14年からとのことなので約7年間も続いていた訳です。
ただ気になるのは記事中の[女性との関係が悪化した19年以降]との表現です。
この記述だと加害者の「わしの女やと思ってきた」発言も
強ち間違いではないと言う解釈も出来ます。
しかし、調査の結果としては
[加害者は好意にとどまるものでない恋愛感情を一方的に有していた]
と判断した様です。
記事だけでは真偽を確かめられませんが、
被害者と加害者の間に職場での上下関係以外に何かあったのでしょうか?
組合内でもハラスメントに対する認識が薄かった様ですが、
やはりトップまたは幹部の言動となると注意をし難いのが世の常でしょう。

被害者の方へ
加害者が辞任した事で職場内での上下関係は解消したので
セクハラ問題もこれ以上に悪化はしないです。
また、民事訴訟を提訴されているので裁判でも事案について
被告が真実を全て語れば明白になるとと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿