2025年1月21日火曜日

非番の日に副業、消防職員12人を懲戒処分 隊長が強要、発覚後に口止めも 袖ケ浦市

非番の日に副業、消防職員12人を懲戒処分
 隊長が強要、発覚後に口止めも 袖ケ浦市

 

2025年1月21日() 11:51 千葉日報


  袖ケ浦市消防本部は16日、副業をしていたとして、長浦消防署の男性隊長(50)を停職3カ月にするなど計12人を懲戒処分にした。

 同本部によると、昨年8月に匿名の通報があって調査を進めた結果、2020年8月ごろから、隊長が後輩職員を勧誘し、非番の日を利用して市内農家が収穫した米を集めて倉庫に搬入するなど、地方公務員法に違反する副業と認識しながら1日当たり1万2千円を受け取っていた。  隊長は、副業への従事を強要したパワーハラスメントと、発覚後に口止めやライングループ削除などの隠蔽(いんぺい)工作をしたことも処分の対象とした。  鳥飼信也消防長は「組織内で副業が横行していた事実を真摯(しんし)に受け止め、厳正な処分をした。綱紀粛正を図り、再発防止に全力で取り組む」とコメントを発表した。


《カウンセラー松川のコメント》

処分対象の主たる事案は「職務専念義務違反」となるのでしょうが、 その背景には ・隊長(上司)から隊員(部下)への強要 と言う、パワハラが存在しています。 そして、 ・口止めやLINE削除をしている と言う、悪質性の高さも見逃せません。 しかし、隠蔽工作は発覚後に行われているので 組織内で誰も気が付かなかったのも疑わしいです。 「重大な犯罪ではないから」 そんな思いが上席者にもあったのではないでしょうか? 民間企業の社規と異なり、法律を守るのは国民の義務です。 例え些細な事でも法令違反に対しては毅然とした態度で対応するのが 管理監督者の務めです。 それが出来ないのならば「税金泥棒」です。

被害者の皆様へ 先輩上司からの要求と日当の支給されていることから 断り難く、内部通報もし難い案件だったでしょう。 しかし、中には無理なスケジュール調整をして臨んだ方も いらっしゃると思うと、 「大変な思いをされていたのでは」と心配になります。


0 件のコメント:

コメントを投稿