【速報】
「散髪しないと合格させない」昇任試験で部下にパワハラ
消防トップの消防長を懲戒処分 兵庫・丹波市
2025年1月28日(火) 19:33 読売テレビ
兵庫県丹波市は、市消防本部のトップである消防長が、昇任試験で職員に激しい叱責などのパワハラを行ったとして、懲戒処分にしたと発表しました。
3か月減給(10分の1)の懲戒処分を受けたのは、丹波市消防本部で消防長を務める50代の男性です。
丹波市によりますと、消防長は去年11月、消防職員の階級昇任試験で面接官を務めていましたが、受験者の職員に対して、髪型やネクタイの乱れなどを大きな声で指摘。職員は退室して身だしなみを整えて再度入室しましたが、消防長は「散髪に行ってもう一度見せに来い」「散髪しないと合格させない」などと厳しく叱責し続けたということです。
その後、この職員と相談を受けた別の職員が、市の相談窓口に申し出たことで発覚。市の聞き取り調査に対し、職員は「眠れない」などと訴えたということです。
市は、消防長の行為が職員に精神的な苦痛を与え、就労意欲を低下させたとして、パワハラに認定しました。
消防長は「今回の件は重く受け止めています。反省しています」と行為を認めていますが、“消防の現場は集団行動が基本であり、規律を重んじるため厳しく指導しなければいけないという思いがあった”という旨の話をしているということです。
市は今後、消防職員のメンタルケアのために相談員を派遣するほか、ハラスメント研修を継続的に実施するとしています。
※ 他社のニュースも掲載致します
服装や髪、昇任試験で繰り返し威圧的叱責
50代の消防長をパワハラで減給3カ月 兵庫・丹波市
2025年1月28日(火) 19:57 神戸新聞(伊藤颯真)
丹波市は28日、消防職員の階級昇任試験面接で、男性職員の身だしなみについて繰り返し威圧的な態度で叱責するパワーハラスメントをしたとして、50代の消防長の男性を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。処分は24日付。同日付で総務部付に更迭した。
同市によると、消防長は昇任試験の面接会場に男性職員が入室するとすぐに、「制服のポケットのふたが乱れている」「ネクタイが緩んでいる」「ズボンに大きなしわが寄っている」「髪が伸びている」などと、大きな声で注意し一度退出させた。再入室後も「丸刈りにしろとは言わないが、散髪に行ってもう一度見せに来い」「散髪しないと合格させない」などと、激しい叱責を続けたという。
職員は昨年11月25日に丹波市公平委員会に相談。パワーハラスメントの可能性があると判断し、市が男性に聞き取りした。1月には苦情処理委員会を2回開催。職務上の地位や職場内の優位性を背景に「強いストレスを与え、就労意欲を低下させる状況に至らせた」と確認し、同月22日にパワーハラスメントと認定した。
林時彦市長は「市民の皆さまの信頼を損ねる行為。再発防止と良好な職場環境づくりを目指し、ハラスメント行為の根絶に関する取り組みを強化していく」と話した。
丹波市消防本部の階級試験で繰り返し大声で叱責
50代男性消防長を減給処分/兵庫県
2025年1月28日(火) 21:25 サンテレビ
消防本部の階級試験で、職員に対し、繰り返し大声で叱責したとして丹波市は50代の男性消防長を減給3カ月の懲戒処分としました。
減給10分の1、3カ月の懲戒処分となったのは、丹波市消防本部の50代の男性消防長です。
丹波市によりますと、男性消防長は2024年11月、消防職員の階級試験で部下に対し、「丸刈りにしろとは言わないが、散髪に行ってもう一度見せに来い」「散髪しないと合格させない」などと、繰り返し大声で叱責したということです。
叱責を受け、眠れなくなるなどした職員が、市の苦情処理委員会に相談したことから事案が発覚しました。
市の聞き取りに対し、男性消防長は、「責任を感じている」という旨の発言をしているということです。
消防本部トップがパワハラ…
昇任試験で「髪を切らないと合格させない」と執拗に迫る
2025年1月29日(水) 11:44 読売新聞
兵庫県丹波市は28日、パワハラ行為をしたとして、市消防本部トップの消防長を24日付で減給10分の1(3か月)の懲戒処分にしたと発表した。部下に対して威圧的な言動や指示があったといい、消防長は事実関係を認めているという。
発表によると、消防長は昨年11月、職員の昇任試験の面接会場で、入室した男性職員に「ネクタイが緩んでいる」「髪が伸びている」などと大きな声で叱責(しっせき)。退席を命じられた後、身なりを整えて再度、入室した男性職員に「髪を切らないと合格させない」などと執拗(しつよう)に迫ったという。
11月に男性職員から市に相談があり、消防長らへの聞き取りを実施。副市長や総務部長らで構成する苦情処理委員会で審議した結果、「職員に精神的な苦痛を与え、就労意欲を低下させた」としてパワハラ行為を認定した。
消防長は「昇任試験に臨む準備ができていないと思った」と話しているという。市は、今月24日付で総務部付に異動させた。
市役所で記者会見した林時彦市長は「誠に遺憾。市民の信頼を損ない、大変申し訳ない」と陳謝。今後、ハラスメントに対する対応指針の策定や被害者への保健師派遣などの取り組みを強化するという。
「散髪行ってもう一度見せにこい」
試験中に部下の“伸びている髪”叱責した消防長が減給処分
「厳しさがエスカレートした」
2025年1月29日(水) 11:00 毎日放送
昇任試験中に部下を厳しく叱責したとして、兵庫県丹波市の消防本部のトップにあたる消防長が減給処分を受けました。
減給3か月の懲戒処分を受けたのは、丹波市消防本部のトップにあたる消防長の男性(50代)です。
市によりますと、消防長は去年11月、階級昇任試験を受験した男性職員の髪が伸びているなどとして、口述試験の場で「散髪に行ってもう一度見せにこい」「散髪しないと合格させない」などと厳しく叱責したということです。
市が設置している相談窓口に男性職員とその上司が相談したことで事態が発覚。消防長は市の聞き取りに「消防署員は規律を重んじなければならず、普段から厳しく指導するという考えの中で、試験でも厳しさがエスカレートしてしまった」などと話しているということです。
《カウンセラー松川のコメント》
公務員は市民に対して不快感や不信感を与えない身嗜みを求められがちです。
更に公安職ですと、長髪禁止や逆に坊主頭禁止もあるそうです。
ところが、それは「常識の範囲」だけでは済まない場合があります。
なぜなら、就業規則等で身嗜みの規制をしていなければ、
それは「恣意的に個人の権利を制限している」と看做されるからです。
そして、当該消防長は面接官であるにも係わらず、
受験者に対して条件を提示して合否に言及してしまったのは悪手でした。
試験は公正公平に実施するべきなので、
試験中に受験者に有利不利を問わずアドバイスするべきではありません。
面接試験官であるならば、淡々と面接をし、
身嗜みが整っていなければ、それを減点するだけです。
また、熱心な上司であれば部下に合格の為のアドバイスをするでしょう。
そうすれば、身嗜みを整えての受験となったでしょう。
その点では、この受験者の上司に対しても
面接に臨むには不適切な身嗜みであった事を問い質して
必要であれば部下に対する監督不行き届きで叱責するべきだったでしょう。
きっと、消防長は受験者を不憫に思っての叱責だったのかも知れません。
それが裏目に出てしまったのが今般の事案の可能性は大です。
しかし、この受験者は合格する意思が無かったので、
乱れた身嗜みで面接に臨んだのかも知れません。
昨今では「少ない手当で仕事や責任を負わされるのは堪らない」と
役職に就くことを嫌がる例も少なくないようです。
報道だけでは把握しきれないのが残念です。
被害者の方へ
加害者である消防長は悪意を持って叱責をしたのでしょうか?
貴方はとても嫌な思いをしたのでしょう。
そして、貴方にとってはパワハラだったのかも知れません。
でも、面接に臨む身嗜みだったかを、
他者にも確かめた上でもう一度考えてみてください。
《2025年1月29日 追記①》
カウンセラー松川としての思いを改めて記事に致しました。
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 丹波市消防本部でのパワハラ事案に思う
《2025年1月29日 追記②》
2025年1月29日(水) 11:00の毎日放送からの配信によると、
「市が設置している相談窓口に男性職員とその上司が相談した」
とのこと。上司までが相談していたとは、驚きました。
確かに大きな声での叱責は罵声に近いかも知れません。
しかし、加害者である消防長の言うとおり
「昇任試験に臨む準備ができていないと思った」
も事実でしょう。
面接に相応しいとは言えない風体で臨んだ為に叱責された者を
上司が擁護するばかりでなく「パワハラ」だと相談してしまうのは、
どうにも理解出来ない部分があります。
0 件のコメント:
コメントを投稿