宮崎・西臼杵消防パワハラ問題
2人名指し厳正処分嘆願 職員26人、高千穂町長へ
2025年1月30日(木) 10:25 宮崎日日新聞
西臼杵広域行政事務組合消防本部で複数の上司によるパワハラが横行していた疑いがある問題で、被害を訴えた人を含む職員有志26人が連名で、加害者とする2人の名を記し「今後一切、消防本部で勤務しないことを強く要望する」と訴える嘆願書を組合管理者の甲斐宗之高千穂町長に提出していたことが29日分かった。甲斐町長は宮崎日日新聞の取材に「職員の思いを重く受け止めて今後の対応につなげたい」と答えた。
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西臼杵広域消防本部パワハラ疑い 厳しい処分求め職員が嘆願書
2025年1月29日(水)18:18 NHK
西臼杵広域消防本部でパワーハラスメントが横行していた疑いについて、29日、職員たちがパワハラをしたとされる上司への厳しい処分を求める嘆願書を提出しました。
嘆願書を提出したのは高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町の3町で作る西臼杵広域消防本部の職員で、新人や管理職を除く職員の8割にあたる25人が署名しています。
消防本部では、上司からのパワハラが横行していた疑いがあるとして百条委員会が調査を進めていて、これまでに半数を超える職員が被害を訴え職員のおよそ3割が退職を考えていることが明らかになっています。
嘆願書では、報復を受けるのではないかという恐怖を感じながらおよそ10年にわたるパワハラの詳細な内容を証言し、その後も同じ職場で勤務するのはストレスを感じるものでさらに退職者が出てくると訴えています。
そして、「加害者への信頼は皆無で今後改善される見込みもない」としてハラスメントをしたとされる上司3人のうち今年度で退職する1人を除く2人について厳しい処分を求めています。
百条委員会では来月3日に最終報告をまとめることにしていて嘆願書の内容も考慮した上で「管理者」を務める高千穂町の甲斐宗之町長に適正な処分を求めるということです。
提出した職員は、「使命感だけで任務を行っているが限界がきていて、報復があるかもしれない中で証言した。ハラスメントのない環境を作ってほしい」とコメントしています。
百条委員会の佐藤さつき委員長は「10年にわたって、トラウマになるほどの苦痛のなかで働いてきた職員の強い思いを受け止めたうえで最終報告をまとめたい」と話していました。
《カウンセラー松川のコメント》
拙ブログ2024年12月27日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 西臼杵消防パワハラ百条委 問題対応「消防任せ」 日之影、五ケ瀬町長が反省
これの続報です。
西臼杵広域消防本部を擁する事務組合のトップである管理者が
甲斐宗之高千穂町長であることは
拙ブログ2024年12月9日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 西臼杵消防本部のパワハラ問題 管理者の甲斐高千穂町長を証人尋問
でも報じておりますが、
この組合管理者に対して職員有志26人(NHK報道では25人)これはが連名で
加害者3人のうち退職者を除く2人の名を記す、
即ち特定の者の勤務を忌避(退職)を要求する意思表示を文書で行なう
異例の事態に発展しました。
そして、26名は管理職と新規採用者を除くと職員の8割に当たるとのこと。
この割合についても、ハラスメントの異常性と事態の重さが現れています。
通常の処分であれば、懲戒であれ分限であれ、免職に至らない事例が多く、
その場合は加害者が12か月以内には何らかの形で復職します。
消防吏員の場合は、一般行政職と異なる採用形態から、他の組織への異動も少なく、
当に「誰かは加害者と同じ部署や建物内で勤務する」ことになります。
その様な状況を回避したい程に、加害者は嫌われている訳です。
何故、この様な嘆願に至ったかは、拙ブログを御一読頂ければ一目瞭然ですが、
拙ブログ2024年12月5日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 半数以上の消防隊員20人が上司からパワハラを受けたと証言 宮崎県の西臼杵広域行政事務組合消防本部のパワハラ問題で中間報告
これが現状では分かり易い記事かと存じます。
加害者側は一切反省が無いのであれば、再発防止も期待出来ないと考えるのは、
自然の成り行きです。
健全な職場環境を醸成する為とは言え、感情論に走って良い訳ではありません。
しかし、管理監督者がここまで放置してしまった以上、
思い切った抜本的措置を採るしかないでしょう。
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