さいたま市教育委員会 パワハラで校長を減給処分/埼玉県
2025年1月27日(月) 21:58 テレビ埼玉
さいたま市教育委員会は、当時勤務していた中学校の元教頭に対して、パワーハラスメントを行ったとして、60歳の校長を27日付けで減給の懲戒処分としました。
さいたま市役所減給6か月の懲戒処分となったのは、さいたま市西区の市立中学校に勤める60歳の校長です。
市の教育委員会によりますと、校長は、2022年4月から5月にかけて、当時勤務していた市立中学校で52歳の元教頭に対して「俺に恥をかかせるんじゃねえ」などと長時間叱責や暴言を放ちました。
元教頭は適応障害などの診断を受けおととし5月末から休職せざるを得なくなったとしてさいたま市に対して起こした、損害賠償請求訴訟でパワーハラスメントが認定され、遅延損害金を含むおよそ502万円を市と校長が半分ずつ支払っています。
校長は、「関係した方々に対してご迷惑・ご心配をおかけし、大変申し訳ない」と話しているということです。
市の教育委員会は、「ハラスメント防止に向けた体制強化を図り、再発防止に全力で取り組んでいく」とコメントしています。
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恥かかせるんじゃねえ…校長異様、教頭を精神疾患にさせる
賠償命令が下され懲戒処分に
「どれだけ仕事が遅いんだ」と叱責し、耳鳴りや目まいで教頭は退職
校長は現在、別学校で校長として勤務
2025年1月28日(火) 10:18 埼玉新聞
埼玉県さいたま市教育委員会は27日、市立大宮東中学校の教頭だった男性(52)にパワーハラスメントを行い適応障害などを発症させたとして、当時の校長の男性(60)について、地方公務員法に基づき、減給10分の1、6カ月の懲戒処分にしたと発表した。校長は損害賠償訴訟で昨年10月、さいたま地裁からパワハラの認定を受けていた。
市教委教職員人事課によると、市に約480万円の損害賠償金の支払いを命じた地裁判決の内容などを加味して処分を決定。市は昨年12月、市議会12月定例会で補正予算案が可決後、同23日に遅延損害金を含めた約502万円を元教頭に支払った。求償を受けた校長は同日、半額の約251万円を市に払ったという。
校長は2022年4月に着任すると、元教頭に対し「恥をかかせるんじゃねえ」「どれだけ仕事が遅いんだ」と叱責(しっせき)するなどした。元教頭は耳鳴りや目まいの症状を発症し休職。その後、退職した。
元教頭側は市を相手取り、慰謝料など約920万円の損害賠償を求める訴えを起こした。地裁は「罵倒や侮辱、人格否定など不適切な言動を日常的に繰り返した」とパワハラと認定。市教委は当時の調査でパワハラと認定せず、判決後に「当時の判断が誤りだった」と認め、控訴しないことを明らかにし、精神的苦痛を受けた元教頭に謝罪した。
校長は現在、別の中学校の校長として勤務。同課によると、判決内容を受け止め「関係した方々にご心配とご迷惑をおかけし、大変申し訳なかった」と話しているという。
野津吉宏学校教育部長は「教育委員会としては、学校と一丸となって、信頼回復に努めるとともに、今後のハラスメント防止に向けた体制強化を図り、再発防止に取り組む」と述べた。
《カウンセラー松川のコメント》
校長も人格者が就任するとは限らないので、この様な事案も発生するでしょう。
ところで、どの様な事態から、あの様な叱責が起きたのか、
その部分が一切報じられていないので、校長による一方的なパワハラなのか、
これは不明です。
教頭にしても、仕事の出来るキレ者が就任するとは限らないですから。
しかし、被害者が事案を原因として発病してしまうと、
これは加害者の責任も重くなります。
今般の事案でも、被害者である教頭が発症と休職にまで至ってしまった点で、
加害者の落ち度が大きくなったのでしょう。
それにしても、追い詰められた教頭が、相談したりする手段を
市も講じていない点では責任があるのでしょうね。
被害者の方へ
管理職でありながら上司から長時間の叱責を受けるのは
自身も上司であるだけに非常に辛かったと思います。
心の傷が賠償で癒される訳ではありませんが、
判決が確定し、賠償も行われ、加害者も懲戒処分を受けました。
これからは、御自身の心のケアに専念されて、
健やかに生活をして頂きたいと願っております。
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