「育児のために勤務制限を申請したら不当に降格」
30代男性「パタハラ」と会社提訴
2024年11月20日(水) 20:06 京都新聞
育児のため勤務制限を希望したところ不当に降格させられたとして、京都などの観光地で店舗展開するオルゴール販売会社「オルゴール堂」の30代男性社員が20日、同社の持ち株会社オルゴール堂ホールディングス(HD、北海道小樽市)に対し、地位確認や慰謝料を求める訴訟を京都地裁に起こした。
育児を理由に休暇や勤務制限を申請した男性社員に嫌がらせをする「パタニティーハラスメント(パタハラ)」を受けたと訴えている。
京都市内の店舗に勤務する男性で、訴状などによると、HD所属の次長として勤務していた2022年12月、第1子の育児や第2子を生むための不妊治療と仕事を両立させるため、宿泊を伴う出張がない勤務を希望し、HDの「育児・介護休業に関する規則」に基づく勤務制限を申請した。
しかし、制限は行われず、「事前の相談もせず申し出て混乱を引き起こした」という内容の始末書を提出させられ、子会社のオルゴール堂への転籍と、3階級下の「サブチーフ」に降格する処分を受けたという。
男性は提訴後に京都市内で記者会見し、「権利行使がしづらい風土が会社にある。ハラスメントがある現状を変えてほしい」と訴えた。HDの担当者は京都新聞社の取材に「訴状が届いていないので回答を控える」とした。
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「育児したいなら退職すれば」 降格させられた男性が親会社を提訴
2024年11月21日(木) 6:00 朝日新聞
育児のために業務制限を申請したら降格・転籍させられたのは「パタニティー(父性)・ハラスメント」に当たるとして、男性社員が20日、親会社のオルゴール堂ホールディングス(HD、北海道小樽市)を相手取り、降格・転籍前の地位の確認や慰謝料など約1400万円の支払いを求める訴えを京都地裁に起こした。
訴えたのは、現在は子会社のオルゴール販売店に勤務する京都市の30代の男性。
訴状などによると、男性はHDの営業部次長だった2022年12月、育児のために会社の規則に基づいて、宿泊を伴う出張の制限を申請した。すると翌月、会社側から主任への降格を告げられ、現在の販売店に転籍させられた、としている。
男性は、降格を予告された22年12月、ハラスメント相談窓口の担当部長に相談したが、「会長、社長に根回ししていないのが良くない」と言われたうえ、翌年1月の社長との面談では「育児をしたいのなら、退職すればいい」と非難された、と主張。また、事前に相談せずに申請したことで、関係部署に混乱を引き起こしたなどとする始末書を書かされた、と訴えている。
男性は提訴後に京都市内で会見し、「(ハラスメント行為は)とてもつらい経験で、どう対応していいわからず苦しかった」と話した。一方、HDの担当者は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
ホームページによると、オルゴール堂は、北海道や横浜市、京都市などの観光名所で店舗展開し、国内外のオルゴールなどを販売している。
「オルゴール堂」で“パタハラ”か 男性が提訴
2024年11月21日(木) 5:57 テレビ朝日
育児のため業務の制限を会社に申請した男性社員が降格や転籍などのハラスメント受けたとし、慰謝料などを求める訴えを起こしました。
起訴状などによりますと、京都市内に住む30代の男性はおととし、北海道などの観光地で店舗を展開している「オルゴール堂HD」の社内規定に基づき、育児などのため深夜業務の制限を申し出ました。
申請後、男性は上司から降格を告げられ、さらに始末書を提出させられたということです。
また、会社側から子会社転籍の同意書にサインを求められたとしています。
男性は会社側の一連の対応は父性に対するハラスメント「パタハラ」にあたり違法だとし、地位確認や慰謝料など計約1390万円を求めて訴えを起こしました。
オルゴール堂HDは「訴状等が届いていないので、お答えは致しかねます」とコメントしています。
「育児したいなら退職すれば」パタハラで勤務先を提訴
2024年11月21日(木) 1:30 関西テレビ
育児のために業務の制限を申し出たところ降格などを命じられ、いわゆる”パタハラ”を受けたとして、男性が勤務先の会社に慰謝料などを求める訴えを起こしました。
訴状によると「オルゴール堂」の男性社員(30代)はおととし、育児のため会社の規則に基づき深夜業務の制限を申し出たところ、降格や子会社への転籍を命じられたということです。
また、社長から「育児したいのなら、退職すればいい」などと言われ、父性に対するハラスメント、いわゆるパタハラを受けたと主張し、会社に慰謝料などを求める訴えを起こしました。
【提訴した男性(30代)】
「(会社が)ハラスメントを防止すると掲げているのに、(社長)本人たちがやっている現状を変えていってほしい」
オルゴール堂は「訴状が届いておらずコメントは差し控える」としています。
「育児したいなら退職すれば」 男性社員が「パタハラ」で勤務先提訴
2024年11月20日(水) 19:14 毎日新聞(日高沙妃)
社内規定に沿って育児のために業務の制限を申し出たのに対し、転籍・降格させられたのは違法で「パタニティーハラスメント(育児をする男性へのハラスメント、パタハラ)」だとして、京都市のオルゴール専門店に勤務する同市の30代男性が20日、店を運営する「オルゴール堂ホールディングス」(北海道小樽市)に地位確認や慰謝料を求める訴えを京都地裁に起こした。
訴状によると、男性は同社社員として勤務していた2022年12月、育児のために宿泊を伴う出張を制限する目的で、社内規則に基づいて深夜業の制限を申し出た。その後、上司から電話で降格処分を言い渡された。ハラスメント窓口の上司には「事前に根回ししていないのがよくない」などと言われ、社長からは「育児したいのなら退職すればいい」と非難を受けたという。
関係部署に混乱を引き起こしたとの始末書の提出や、「書かなければ退職になる」と言われ子会社への転籍の同意書に署名押印をさせられた。男性は精神的疾患を発症し、23年4月から約1年休職した。
男性は「とてもつらい経験で、どう対抗してよいか分からず苦しんだ1年半だった」と話した。オルゴール堂ホールディングスは「訴状が届いていないため回答は差し控える」としている。
「育児したいなら退職すれば」育児休業申請で降格
『オルゴール堂』勤務男性が“パタハラ”訴え提訴
2024年11月20日(水) 18:47 読売テレビ
会社に育児休業を申し出た際に降格などを命じられ、男性の父性に対するハラスメント「パタハラ」を受けたとして、京都の男性が会社に賠償を求める裁判を起こしました。
訴えを起こしたのは、全国の観光地で店舗展開する「オルゴール堂」に勤務する男性です。
訴状によりますと、男性は2年前、育児のために深夜勤務の制限を会社に申し出たところ、一般職への降格処分や店舗勤務への転籍を命じられたということです。
会社のホームページには、「育児休業の取得推奨」などが記載されている一方、男性は「事前の相談もせず申し出たこと」などを理由に始末書を書かされ、社長から「育児したいのなら退職すればいい」などと非難を受けたということです。
男性は精神障害を発症し休職を余儀なくされ、厚生労働省が禁止する「男性の父性=パタニティに対するハラスメント」いわゆる「パタハラ」を受けたとして会社側に慰謝料の支払いなどを求めています。
提訴した男性
「(会社側は)ハラスメントを防止しますって掲げているにもかかわらず、本人(経営者)たちがやっている現状は、変えていってほしいなと思います」
提訴を受け、オルゴール堂は「訴状が届いていないのでコメントを差し控える」としています。
「降格はパタハラ」と提訴、京都 育児で業務制限求めた男性
2024年11月20日(水) 17:32 共同通信
育児休業の規則に基づき業務の制限を申し出たところ、一方的に降格や転籍をさせられたのは不当で「パタニティー(父性)ハラスメント」に当たるとして、オルゴール販売店に勤める京都市の30代男性が20日、親会社のオルゴール堂ホールディングス(北海道小樽市)を相手取り地位確認と慰謝料の支払いを求めて京都地裁に提訴した。
訴状などによると、男性は2010年に入社。営業部の次長だった22年、妻の育児などのため宿泊を伴う出張業務の制限を申し出た直後、上司から降格を予告された。
男性は京都市で記者会見し「一連のハラスメント行為はとてもつらい経験になってしまった」と語った。
オルゴール堂で“パタハラ”か
育児のため夜間業務の制限申請した男性社員
降格などの取り消し求め提訴
2024年11月20日(水) 16:05 朝日放送
北海道や京都など、各地の観光地で店舗を展開する「オルゴール堂」で、育児のため夜間業務の制限を申請した男性社員が、降格や子会社への転籍など、男性の父性(パタニティ)に対するハラスメント=「パタハラ」を受けたとして、会社に対し降格・転籍の取り消しや慰謝料などを求める訴えを起こしました。
起訴状などによりますと、京都市内に住む30代の男性はおととし、勤め先の「オルゴール堂ホールディングス(HD)」の社内規定に基づき、育児などのため、深夜業務の制限を申し出ました。
申請後、男性は上司から降格を告げられ、さらに「関係各部署に混乱を引き起こした」などとして始末書を提出させられたということです。
また、男性は会社側から、子会社転籍の同意書にサインするよう強いられたとも主張しています。
男性は精神障害を発症し、一時休職を余儀なくされましたが、現在は復職しているということです。
男性は、会社側の一連の対応はパタハラにあたり、違法だとして、地位確認(降格や転籍の取り消し)や、慰謝料など計約1390万円を求め、20日訴えを起こしました。
男性は提訴後の会見で「一連のハラスメント行為が、私自身、とてもつらい経験になってしまった。(会社側に)どう対抗していいかが分からず、苦しんだ1年半だったと思います」と話しています。
オルゴール堂HDは「訴状等が届いていないので、お答えは致しかねます」とコメントしています。
「パタハラ」か
“不利益取扱い”でオルゴール堂男性社員が慰謝料求め訴え
育児のための夜間業制限申請で
2024年11月21日(木) 14:16 北海道テレビ
男性の父性に対するハラスメント「パタハラ」を受けたと訴えています。
北海道などで店舗を展開する「オルゴール堂」で育児のため夜間業務の制限を申請した男性社員が、降格や子会社への転籍などのハラスメント受けたとして、慰謝料などあわせておよそ1390万円を求める訴えを起こしました。
オルゴール堂HDは「訴状等が届いていないので、お答えは致しかねます」とコメントしています。
《カウンセラー松川のコメント》
社内規定に基づいているにも関わらずのマタハラですから質が悪いです。
世間体を気にして育児休業関連の社規を設けたのでしょう。
しかし、規定を設けた以上は、その権利を行使させるべきです。
さて、今般の事案でのパタハラはマタハラの一種です。
マタハラ自体に法的な定義がありませんが、
「妊娠・出産・育児休業等を理由とする不利益取扱い」が
相当していますが、マタニティが「妊娠」の英語なので
男性には当てはまらないと解釈されている場合もあります。
しかし「マタハラ=妊娠・出産・育児休業等を理由とする不利益取扱い」
とするならば、男性にも当てはまります。
よって、新語を作って煽るよりも、マタハラに統一することで、
「マタハラは違法」を更に意識付けする機会になると思うと残念です。
被害者の方へ
社規のとおりに申請したら降格処分と言う、当に青天の霹靂です。
会社側に理はありませんから、絶対的な自信を持って闘ってください。
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