「バカみたいなこと言うなお前」笠岡市の前市長による発言
対策委員会がパワハラと認定
前市長「事実とは異なった判断」【岡山】
2024年11月1日(金) 11:13 山陽放送
笠岡市の小林前市長によるパワハラ行為があったとする問題で、パワハラに該当するという調査結果が報告されました。
(会見)
「結果はパワーハラスメントに該当すると認められるというものでございます」
きのう(31日)笠岡市役所で行われた記者発表で調査結果の報告が行われ、笠岡市の前市長、小林嘉文氏による職員へのパワハラが認められました。この問題は去年12月、市議会の特別委員会で匿名の職員から寄せられた音声データが公開され明らかになったものです。
(音声データ)
「バカみたいなこと言うなお前、ナンセンスなんだよ」
笠岡市は今年2月から3人の弁護士によるハラスメント対策委員会に調査と審議を依頼し、調査の結果、「高圧的な態度で怒鳴りつけて叱責するものであり、職員に恐怖心を感じさせ、就業環境を害するものである」として小林前市長のパワハラを認定しました。
今回の発表について小林前市長は「納得していませんし、事実とは異なった判断をされたと理解しています」とコメントしています。
前市長にパワハラ認定、「ナンセンス」と職員に怒鳴る 岡山県笠岡市
2024年11月1日(金) 11:00 朝日新聞
昨年、市職員へのパワハラが疑われる音声が市議会で公開された岡山県笠岡市前市長の小林嘉文氏について、市は31日、在職中に職員に対するパワハラ行為があったとする調査結果を発表した。市長という立場を背景に、職員を軽蔑する表現で怒鳴りつけたと指摘。恐怖を感じさせ、就業環境を害する行為だったとしている。
匿名の職員から昨年11月、小林氏と職員のやりとりとされる音声データが寄せられ、翌12月には市議会特別委員会で公開された。
市では同月、市長や職員、議員を対象にしたハラスメント防止条例を施行。条例に基づいて弁護士3人からなるハラスメント対策委員会が調査を進めていた。
委員会がパワハラと認定したのは2件のやりとり。2020年6月ごろの音声では、議会に予算要求を拒否されたことをめぐり、市長が職員を「いい加減なことを言うな、お前」「バカみたいなこと言うな。お前、ナンセンスなんだよ」などと怒鳴りつけている。また時期不明の別の音声では、「何でゼロ・100でしか考えられんの」などと叱責(しっせき)している。前後の文脈はわからないという。
委員会は一連の発言が、市長という優越的な立場を背景にしたものと指摘。高圧的で職員に恐怖心を感じさせ、かつ同席した別の職員を萎縮させて就業環境を害するものと判断した。
市は問題とされた案件がハラスメント防止条例施行前のものであるため、調査結果は条例に基づいた公表ではないと説明。市議会で音声が公開されており、市民の関心が高く説明責任があるという理由で公表に至ったという。
小林氏は市議会で音声が公開された際、「パワハラと判断されれば素直に反省したい」としていた。今年4月の市長選に出馬したが、新顔の栗尾典子氏に敗れ落選している。
小林氏は、今回の結果を受けて「被害者本人から『ハラスメントには当たらない』との説明を受けている。納得していない。事実とは異なった判断をされた」などとするコメントを出した。
「バカみたいなこと言うな」「なんでそんな単純なの」
…前市長発言「パワハラ」に
2024年11月1日(金) 10:35 読売新聞
岡山県笠岡市の小林嘉文・前市長が職員を 叱責(しっせき)しているとみられる状況を録音した音声データが昨年末の市議会委員会で公開された問題で、笠岡市は31日、小林前市長の発言2件についてパワーハラスメントに該当したと発表した。小林前市長は今年4月、任期満了に伴う市長選で敗れている。
市によると、1件は2020年6月頃の市長室で、無線操縦草刈り機の購入事業を巡る職員とのやり取りで、「バカみたいなこと言うな。お前。ナンセンスなんだよ」などと職員に発言。もう1件は時期不明だが、市長室で複数の職員に「なんでそんな単純なの」などと叱責した。
昨年12月25日に市のハラスメント防止条例が施行されたのを受け、今年2月に弁護士らでつくる対策委員会を設置。計6回の聞き取り調査などを行い、10月7日に調査結果を市に報告した。
辻田尚史・総務部長は「職員を守れなかったことは大変残念。ハラスメントのない職場環境づくりに取り組む」と話した。
笠岡市の前市長の言動…市の対策委「パワハラに該当」と結論
前市長「事実と異なった判断」と主張【岡山】
2024年10月31日(木) 18:20 岡山放送
2023年、問題となった笠岡市の前の市長のパワハラ疑惑について、市の対策委員会は10月31日に調査結果を公表し、「パワハラに該当する」と結論付けました。
問題を巡っては2023年12月、笠岡市の前の市長が語気を荒げて職員を叱責しているとされる音声データが市議会に寄せられ、弁護士で作る市の対策委員会が調査していました。
調査結果について市が会見を開き、「職員を軽蔑する表現を用い、高圧的な態度で怒鳴りつけ叱責するもの」などとして、「パワハラに該当する」と結論付けられたと説明しました。
調査結果について前の市長は、「結果報告には納得していないし、事実と異なった判断をされた」とコメントしています。
市では、2023年12月市長や市議らを対象とするハラスメント防止条例が制定されたほか、2024年4月には任期満了に伴う市長選で、前の市長が敗れ、栗尾典子市長が初当選しています。栗尾市長は「職員全体のケアを行いハラスメントのない環境づくりに取り組んでいく」とコメントしました。
《カウンセラー松川のコメント》
叱責中の音声が証拠とされてパワハラ認定された事案です。
しかし、発言の前後や背景を無視して、
一部の発言だけを採り上げて「パワハラ」と認定するのも
強引だと思います。
報道レベルでは分かりませんが、
「いい加減なことを言うな、お前」
「バカみたいなこと言うな。お前、ナンセンスなんだよ」
「何でゼロ・100でしか考えられんの」
もしもこの発言の前段階に、こんな場面があってもパワハラなのでしょうか?
職員「みんな、やってますよ」
市長「いい加減なことを言うな、お前」
とか
職員「イベントで集客出来ないなら、バイトでも動員したらどうですか」
市長「バカみたいなこと言うな。お前、ナンセンスなんだよ」
とか
職員「予算的に無理なら止めちゃいましょうよ」
市長「何でゼロ・100でしか考えられんの」
こう言うやりとりでもパワハラなのでしょうか?
昨今の首長によるパワハラが目立っているので、
市当局としても健全な職場を作りたい気持ちも分かりますけど。
被害者の皆様へ
パワハラ被害者として、加害者の行為がパワハラ認定されたのは何よりです。
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